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しず子ログ https://shizukolog.livedoor.blog/

元ライターが書く昔懐かしのエッセイです。時代は1980〜90年代。アホで食いしん坊で全力投球だった末っ子が、田舎の家族(祖父、祖母、父、母、姉、兄)と過ごした話を綴ります。読むと元気が出るよ!

しず子。38歳。夫と娘と3人暮らし。B型。左利き。好きなアーティスト:ハーパニエミ。子どものときに好きだったもの;にこにこぷんのピッコロ。子どものときになりたかった職業:ピンクのうさぎ。好きなドラえもんの道具:グルメテーブル掛け。1日だけホグワーツに行けたら:ファイアボルトに跨ってクィディッチのビーターやりたい。

しず子
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2020/09/16

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  • [36話]ズボンのボタンでホールインワン

    今日はウエストがゴムのズボンを履いてきた。そういう思い込みは、日常から多々ある。スーパーで食料品を買い、トイレに行った。洋式トイレがすべて埋まっていたので、和式トイレに入った。買い物袋とバッグを荷物棚に置き、手をズボンのウエスト部分にあてる。それをグッと

  • [35話]跳び箱4段跳んでみろ

    小学6年生の時点で、私は跳び箱を3段しか跳べなかった。クラスメイトの大半が4段以上跳べるなか、これは格好悪いことだった。自分より背の低い子、つまり手足の短い子が跳んでいる。そんな彼らよりも自分はウスノロのレッテルを貼られていることになる。しかし、あんなに難し

  • [34話]テトリスやめられない

    部屋を片付けていたら、テトリスが見つかってしまった。確か「テトリスJr.」という名前だったコレに、大学時代に大ハマりしていた。それがうっかり今ここで見つかってしまったのだから、もうやるしかない。チャーラララーララチャーラララーララチャーラララッラッチャッチャ

  • [33話]綺麗なトイレで用を足したいだけなのに

    一戸建ての我が家には一階と二階にそれぞれトイレがある。私は主に一階を使っていて、あまり二階のトイレは使わないのだが時々使うことになったとき、毎回げんなりする。男という生き物は、どうして尿を飛び散らせたまま放置しておくのか。便器にはいつも茶色くなった尿の跡

  • [32話]ごはんの支度は午前3時

    深夜。時刻は午前3時だ。 だらだらと夜更かししていると、腹が空いた。旦那も娘もとっくに夢の中である。若い頃だったらこんな時間でも好き勝手に食べていたが、この頃はどうもあまり好きではない。大人になったんだな。そう思うと嬉しいようで寂しいが、もっぱら自分の楽し

  • [31話]初潮に気づかず何が悪い

    性教育を初めて受けたのは小学4年生のときである。三学期になり、学年集会のため児童達は体育館に集められた。最初は普通に集会だった。なのに途中から男子だけ退場させられ、女子だけ残った。当時10歳の私には衝撃的な内容だった。女子の体の仕組みと男子の体の仕組みはどう

  • Twitter不具合

    おはようございます。うーん、Twitterでまたバグ起こってる。毎朝開くの楽しみなのに。早く解消されないかなあ。こんなときこそエッセイ投稿しようかな。

  • [30話]いつも二番

    いつも二番なのが、嫌だった。小学校にあがって初めての写生会があった。皆で牧場に行き、牛の絵を描く。絵を描くことが得意だった私は入選して、近隣の市町村の展覧会で飾られた。でも、それは私だけではなかった。クミコちゃんも同じだった。「いい絵だな」祖父は家族のな

  • [29話]机

    小学校を入学する直前に、学習机を買ってもらった。天板は大きくて広い。引き出しが6つもついている。細長い蛍光灯と、照射角度を変えられる白熱球ライトがつき、明るくて作業しやすい。椅子はピンクのチェック柄で、足元にも荷物を入れるスペースがついている。自分だけの机

  • [28話]【後編】タッちゃん

    翌日になって、私はタッちゃんを問い詰めた。なぜ手を挙げたのかと訊くと、「だって誰もやりたがらなかったじゃん。しょうがねえから俺が責任者になってやったんだよ」という回答が返ってきた。なんという嫌な奴なんだろう。しかも、今日からはこいつと一緒に選挙活動をしな

  • [28話]【前編】タッちゃん

    小学校も5年生ともなると、児童会の選挙がある。中学生以降でいうところ、生徒会である。児童会の役員は選挙で選ばれるのだが、各クラスから誰が立候補するかという学級会が開かれた。対象となる役職は児童会会長、副会長、書記である。会長にはクミコちゃん、副会長にはノリ

  • [27話]曽祖母の入れ歯

    祖父の母、曽祖母は総入れ歯だった。祖母の部分入れ歯と違い自分の歯が一本もなく、すべてこの人工的な歯に委ねている点で潔いと、私は感心していた。私がこの入れ歯が好きだと言うと、ほかの家族は皆一様に顔をしかめた。姉も兄も気持ち悪がった。母に限っては「気味が悪い

  • [26話]優勝すればヘリコプター

    小学6年生のとき、市内で長縄跳び大会が開催されることになった。なんでも優勝すれば、ヘリコプターに乗せてもらえるという素敵な特典がつくらしい。私は興味が無かったが友達に誘われ、補欠扱いであるものの学校代表で参加することとなった。どうせ自分の出番はない、そうタ

  • [25話]クリームバス

    20代半ばの頃、女友達と初めてクリームバスを受けに行った。都内某所、雑居ビルの中に目的のお店はあった。店内はインドネシアのバリのような雰囲気で、温もりある間接照明やエキゾチックな観葉植物、水のしたたる心地よい音、店員の品の良い挨拶が、我々を出迎えてくれた。

  • [24話]V.S.野良鶏

    鶏という生き物は、弱い生き物だと思っていた。いつ頃からか、中学校の隣の公園に、鶏が居た。誰に飼われているわけでもない。野良鶏である。中学校の給食でパンが出ると、量が多かったのでほぼ毎回残していた。残したパンを家に持ち帰ることもあったが、途中で公園に寄り、

  • [23話]V.S.野良猫

    実家の近所に、エイタという犬がいた。オスのビーグル犬で、ふさふさの、八の字型の眉毛がある可愛い犬だった。私が中学校にあがると、帰り道に毎日、エイタと顔をあわせることになった。そんなエイタが、飼い主を困らせているシーンをよく目撃した。「さっきあげたばかりで

  • ウインナー病【祭り編】

    前回に続く、ウインナー病。それは27歳になったときに悪化した。この時期はダイエットをしていて、カロリーの高いウインナーを食べることを控えていた。塩茹でした鶏ささみだの、鶏胸ひき肉で作ったハンバーグだの、ウインナーの代用として味気ないものでしのいでいた。一ヶ

  • ウインナー病【泥棒編】

    私は幼い頃からウインナーソーセージが病的に好きである。母は私が大のウインナー好きなことを知っていたから、私が食べようとすると「二本だけ!」とか必ず数を指定してきた。私はしぶしぶ承諾したが、その数で満足できることはなかった。あるとき、祖母以外の家族が外出し

  • お化け屋敷ごっこ

    小学生の頃、喜んでやっていた遊びの一つに、お化け屋敷ごっこがある。我が家で行う場合は、一階の南東の部屋と決まっていた。他の和室と違って入り口が一つしかなく、室内にはピアノやレコーダー、フランス人形、押入れなどがあり、演出に必要なものが揃っていたからだ。遊

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