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  • 西蔵編(32)ギャンツェ

    ギャンツェ(江孜)は、ラサ(拉薩)の南西260km、シガツェ(日喀則)の南東100kmに位置するチベット第3の都市だ(標高3950m)。 ヒマラヤ交易の盛んな時代には、インド・ブータン方面とラサ・シガツェとを結ぶ交通の要衝、交易の中心地として栄えた。※シガツェやギャンツェも外国人非解放区の為、本来なら入境許可証(チベット滞在許可証)が必要だ(許可証を持ってない状態で見つかると罰金を支払わされる)。 ギャンツェでは公安のチェックが厳しいと聞いた為、事前にシガツェの街で100元を払って許可証を申請したが、結果的に許可証を提示する機会は無かった。 他の旅人と同乗して乗ったタクシーで、シガツェから1時…

  • 西蔵編(31)シガツェ

    シガツェ(日喀則)に到着し、テンジン・ホテル(丹増旅館)(現在は閉館?)にチェック・インした後、街の散策に出かけた。 まず最初に向かったのがゲルク派(黄帽派)六大寺院の一つ、タシルンポ寺(扎什倫布寺)( Tashilhunpo Monastery )だった。※ゲルク派とは、チベット仏教の主要な四大宗派の一つ(他は、ニンマ派、カギュ派、サキャ派)。15世紀にツォンカパ(ジェ・リンポチェ)(1357~1419)によって開かれた学派で、戒律を重視している。戒律を守っていることを示す黄色い帽子を被っていた為、黄帽派と云われた。17世紀にチベット最大勢力となり、ダライ・ラマやパンチェン・ラマもこの学派に…

  • 西蔵編(30)タルチェン~アリ~シガツェ

    2泊3日のカイラス山巡礼を終え、タルチェン(大金)まで戻って来た時、心が澄み切っているのを感じた。 宿(四海招待所)の親父は、巡礼前は30元だった宿代を20元にしてくれた(粋な計らいだ)。 アリ(阿里)((ン)ガリ)に戻るバスが遅れていて、出発が2日後になるということだったが、実際は翌日に出発した。 但し出発が18時と遅く、アリに着いたのは日付が変わって午前1時だった。 時刻が夜中だった為、降ろされた場所からすぐ近くの宿に宿泊した。どうやらこの宿は本来中国人しか泊めることが出来ないらしいのだが、宿の主人がこちらの状況を判断して泊めてくれた(感謝)。 目覚めてからバスターミナルに行くと、ラサ(拉…

  • おまけ(その8)不思議な夢の話(2)

    ※西蔵編(29)カイラス山(後編)のおまけ記事 カイラス山巡礼3日目の未明(夜中の2時過ぎ位だったと思われる)、ズトゥル・プク・ゴンパ近くの宿(ツトゥプ・ゲストハウス)にて奇妙な夢を見ており、その内容を旅日記に記録している。(1) 友人達が登場した夢を見ている(登場人物の名前を記録)。(2)(宗教詩人)ミラレパの意識に2回程触れた?犬が騒ぐと記録している。(3)「ニイタマノ イナギノミコト」とは誰?と記録している。 上記(1)~(3)について追記させて頂く。 この宿には小さなネズミがいた。そのことに気付いたのは就寝してからだった。 宿の周囲には荒涼とした大地が広がっており、ネズミにとって食料を…

  • 西蔵編(29)カイラス山(後編)

    カイラス山巡礼2日目の朝、ディラ・プク・ゴンパで目覚めた時には隣で寝ていた僧侶達は既にいなかった。朝の勤行に行ったと思われる。 ここに水道は無い為、洗顔は川の水を使うしかない。カイラス山の北側に位置する為、日陰になる時間が長いのだろう。川には一部氷が張っていた。冷たい水で顔を洗うと身が引き締まる思いがした。 朝食(持参したカップゼリー)を食べた後、寺院(ゴンパ)を出発。 しばらく歩いていくと、上り坂の傾斜がきつくなってきた。 酸素が薄く息苦しかったが、「ゆっくりでもいいから決して休まずに歩くこと」という登山経験者の助言を思い出し、歩き続けた。 腰を下ろして休んでしまうと立ち上がって歩く気力が無…

  • おまけ(その7)WPPD

    ※西蔵編(28)カイラス山(前編)のおまけ記事 旅日記を読み返すと、WPPD( World Peace & Prayer Day )(せかいへいわといのりの日)について何度か書き綴っている(イベントに参加した旅人とチベットで出会って会話した記録など)。 このイベントが日本(富士山の麓)で開催されたのは、2004年の夏至の日前後(6月19日~22日(最終日は後片付け))だった。このイベントの約1週間後にチベットに向けて出発している。 旅行代理店がこのイベントの為のツアー(2泊3日(6月19日~21日))を企画していたが、ツアーに参加するか正直迷った。6月後半にチベットに向けて出発する計画を立てて…

  • 西蔵編(28)カイラス山(前編)

    タルチェン(大金)到着翌日、カイラス山巡礼に出発した。 この巡礼では、(苦しい時などネガティブな感情が湧き上がって来るのはある意味仕方ないことだが、)なるべくマイナスなことを考えずに平和への祈りを納めようと心がけていた。 日本を発つ前に参加したWPPD( World Peace & Prayer Day )(せかいへいわといのりの日)というイベントで【せかいへいわといのりのウォーク】に参加したのだが、ここでの体験が基(もと)にあったのだろう。このイベントのTシャツを着てコルラ(巡礼)した。 2泊3日の予定で水と食料を携帯していた為、荷物はかなりの重量だった。 1日で1周する巡礼者もいるらしいが…

  • 西蔵編(27)アリ~タルチェン

    アリ(阿里)((ン)ガリ)からタルチェン(大金)(カイラス山麓の村)までのバスは2日後まで無かった。結果的に、ラサ(拉薩)からの移動の疲れを取ることが出来たと思う。 この街で最優先に行うべきこと、それは入境許可証(チベット辺境入境許可証)を取得することだった。 公安局外事処に出頭し、罰金300元と許可証代50元を払って許可証をもらった。 許可証に行き先を書いてもらうのだが、担当者がカイラス山を【神山】と書いた時には鳥肌が立った(残念ながらこの許可証は、パスポートに挟んでおいたところ中国出国時に取り上げられてしまった)。 この街は中国の軍事拠点用に作られた街である為、特に観光名所は無かった。 街…

  • 西蔵編(26)ラサ~アリ

    ラサ(拉薩)に到着後、約1ヶ月かけてラサ市内、ラサ近郊を訪問・参拝した。 毎日楽しく過ごしていたが、そろそろこの後どうするか決めなくてはならない。 選択肢が多数ある中、カイラス山を巡礼することに決めた。理由は幾つかある。(理由1) この年より闇バスを利用してアリ(阿里)(ガリ、ンガリ)(カイラス近郊の街)まで行くことが可能になった(現在の状況は不明)。 アリに入る為には入境許可証(チベット辺境入境許可証)が必要になる為、ツアーを組んでランクル(ランドクルーザー)をチャーターするというのが正規の方法。 費用を抑えたい旅人はヒッチハイクで行くというのが一般的だったが、運に任せることになる。 中には…

  • 西蔵編(25)ラサ郊外(その9)トゥールン・デチェン

    ナクチュ( Naqu )(那曲)で見れなかったホース・レース(競馬祭)だが、(思わぬ形で)別の場所で見学することが出来た。 前述のツルプ寺(ツルプ・ゴンパ)(楚布寺)( Tsurphu Monastery )(カルマ・カギュ黒帽派の総本山)訪問後のことだ。※カルマ・カギュ派は、チベット仏教の主要な四大宗派(他は、ゲルク派、ニンマ派、サキャ派)カギュ派の支派の一つ。 ※ラサ郊外訪問記の時系列は下記参照(1)ガンデン寺 ⇒ 記事はこちら (2)ディクンティ寺 ⇒ 記事はこちら(前編)とこちら(後編) (3)サムイエ寺 ⇒ 記事はこちら(前編)とこちら(後編) (4)ナムツォ ⇒ 記事はこちら (5…

  • 西蔵編(24)ラサ郊外(その8)ナクチュ

    ナムツォ( Namtso )(納木錯)に1泊した後、ツアー2日目の目的地ナクチュ( Na(g)qu )(那曲)に向かった(ツアーバスで所要4時間)。 ナクチュはラサ(拉薩)の北300km、チャンタン高原の中にある街で、標高4500m。主要産業は牧畜で、のどかな街ということだが祭りの時は大勢の人で賑わう。 残念ながら目的のホース・レース(競馬祭)は後日開催とのことだったが、この日は前夜祭ということで盛り上がっていた。 競技場の周りで、自然発生的に民族衣装を身にまとった人々が輪になって踊っていた。 競技場の周囲には出店がたくさん並んでいた。 (写真は、休憩中の店主) 競技場内に設けられたステージで…

  • 西蔵編(23)ラサ郊外(その7)ナムツォ

    旅人達が絶賛していたナムツォ( Namtso )(納木錯)(チベット語で「天の湖」の意)へ1泊2日のツアーに参加して訪問している(ナムツォで1泊)。※この地域は、外国人の立入禁止地域の為、ツアーに参加しないと行くことが出来ない。 ツアーの目的地はナムツォと、この時期ホース・レース(競馬祭)が開催されるナクチュ( Naqu )(那曲)だった。 聖なる湖ナムツォは、ラサの北約190kmに位置する(ラサからバスで片道約5、6時間程だったが、現在は道路が舗装されたらしいので所要時間が短縮された可能性あり)。 塩湖として世界最高の標高にある(海抜4718m)。 最深部33m、東西の長さ70km、面積は1…

  • 西蔵編(22)ラサ郊外(その6)ツルプ寺

    ツルプ寺(ツルプ・ゴンパ)(楚布寺)( Tsurphu Monastery )を訪問したきっかけは一枚の写真だった。 旅人からカルマパ17世(1985~)の幼少期の頃の写真をもらい、その澄んだ眼差しをした活仏に興味を持ったのだった(後にこの写真は欲しがったチベタン(チベット人)にあげてしまった)。 カルマパ17世は、先代16世の生まれ変わり(転生活仏)として、1992年にツルプ寺で即位し、その後2000年にインドへ亡命している。※上記写真は、英語版Wkikipediaより チベット仏教カルマ・カギュ黒帽派の総本山であるツルプ寺は、ラサ(拉薩)の西約60km程に位置するトゥールン・デチェン( D…

  • おまけ(その6)本の話

    ※西蔵編(21)ラサ郊外(その5)サムイェ寺(後編)のおまけ記事 サムイェ寺で会った日本人旅行者に1冊の本を借りた(後にラサ(拉薩)で再会し返却済)。 その本のタイトルは、『プレアデス銀河の夜明け』(バーバラ・ハンド・クロウ著、高橋裕子訳、太陽出版刊)だ。※太陽出版のHPを見ると、『新装版 プレアデス銀河の夜明け』の刊行が2004年の8月となっている。 私が本を借りた時期が2004年8月上旬だった為、旧版だったのかのかもしれないし、貸してくれた方が(献本等の)特殊な形で書籍を手に入れたのかもしれない。・この本はいわゆるチャネリング系の書籍で、宇宙の高次元の存在とコンタクトを取ることにより得た情…

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