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エルの窓から https://ameblo.jp/apis-mos/

ことばの数だけこころがあり、 ことばの数だけ人生がある。 ここからも、そこからも、ことばの窓から世界が観える。                  ― エルの窓から…

鹿子木結㐬
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2020/08/22

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  • 碧玉の青い空 三部 一、藤井里々衣という娘

    少女は生まれた時とても愛くるしい娘だった。育つにつれ少女の笑みは母親の悲しみや苦悩を癒すようになっていた。少女はまさに太陽だった。その笑みは母親を癒すばかり…

  • 碧玉の青い空 二部 七、幻を追って

    腹への一発で体中の筋肉が中心に集まり、公彦の体はがっくりと折れた。太腿への一撃が続き、両膝をついた腹部へさらに一発。胃液が逆流する。怪我した右腕を庇いながら…

  • 碧玉の青い空 二部 六、ジルエット石工房

    「ふ~ん。会って話してみないとわからないけど、事故のせいだろうね。たとえば…」友里絵は朝一番に従兄である国見雅人に相談した。「…植物なんかはね、生命の危険を感…

  • 碧玉の青い空 二部 五、クリムゾンスター

    白く美しい子ウサギが野原をかけていました。ぴょんぴょんぴょん。と。母ウサギに追いつこうと懸命にかけていたのです。すると先を行く母ウサギがとつぜん立ち止まりま…

  • 碧玉の青い空 二部 四、太鼓の拍子と笛の音と

    「公彦のやつどうしちまったんだ。今日顔出したかと思うと部活をやめるっていってたぞ」バスケ部の成沢亮太と楠木大志が友里絵の前に来てそう詰め寄った。まさに寝耳に…

  • 碧玉の青い空 二部 三、『ル・グラン・モーヌ』

    『かれが、ぼくたちの所へ来たのは、一八九・年のある日曜日だった。…』一行目を読み始めただけなのに公彦の胸はドキドキと高鳴った。それは心の奥深くから来る音信のよ…

  • 碧玉の青い空 二部 二、海が見える図書館

    自分の部屋に入った時不思議な感じがあった。記憶の痕跡を追いながら部屋を見回した。机も、机の上の小物も、壁のバスケット選手のポスター、誰だろう?、にも目を止め…

  • 碧玉の青い空 第二部 一、雲が生まれるばしょ

    ぼくの中には雲の赤ちゃんがいる。こう書くと不思議といい得ている気持ちになる。雲にこれといった形もないし、その成長と消滅の早さには理由を問う暇すら与えない。だ…

  • 碧玉の青い空 八、神無月 第一部の終わり

    季節の空が変わろうとしていた。青い切れ端を残して雲に覆われる日が多くなる。同時にルシアンは滅入る日々に心を悩ませていた。ビザの期限が切れているのである。一度…

  • 碧玉の青い空 七、満月・フルムーン

    コクリコの咲く道を ぼくは歩いた コクリコの咲く道で きみと出会った ああ、町には腰を下ろす家もなく 渡り鳥のように季節に渡る  コクリ…

  • 碧玉の青い空 六、下弦の月・ハーフムーン

    高校二年の初夏、藤井百合は母を事故で亡くした。かろうじて父は命を取り留めたが、半年もしないその年の十一月に母の後を追うようにして逝った。百合は母方の祖父母の…

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