少し前の話になりますが、日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会が百日咳患者が、2024年の中盤から増加傾向にあることが発表されました。2025年は診断週第12週時点で過去最高となっており、2024年の年間届け出数を超えています。百日咳は...
某薬局で管理薬剤師をしているジジネコです。 日常の業務で学んだことや、薬学生、薬剤師に役に立ちそうな記事を気が向くままに書いていこうと思います。(たまに一般の方向けにも書くつもりです) お仕事やお勉強の役にたてたら嬉しいです。
更新がだいぶ滞ってました💦7月から店舗異動し大人数の店舗の薬局長に就任した関係で、覚えることが多く、また大勢を引っ張っていかなければならない環境で、とても記事を書く余裕がありません。慣れ親しんだ環境を変えるのは大変で、今まで以上に責任も重い
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少し前の話になりますが、日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会が百日咳患者が、2024年の中盤から増加傾向にあることが発表されました。2025年は診断週第12週時点で過去最高となっており、2024年の年間届け出数を超えています。百日咳は...
先日うちの薬局でアルツハイマー型認知症の治療をしている患者さんに初めて以下の処方がされました。Rp(1)(般)ドネペジル塩酸塩口腔崩壊錠5㎎ 1錠 1日1回 朝食後 30日分Rp(2) レキサルティOD錠(0.5) 1錠 1日...
会社の知り合いで部署移動したものの、新しい環境に馴染めず適応障害と診断された人がいます。現在休職していますが、先日連絡があり橋本病も併発していることが分かりました。しばらく休職していてもなかなか改善しないので色々と検査した結果分かったようで...
過去に記事でもお伝えしましたが、うちの薬局では新卒薬剤師が入社し、現在は色々教えている最中です。特に医療安全については力をいれています。そろそろ投薬を行い患者の前に出してもいいと思っていますが、その前にあらゆる事態を想定した投薬の練習も行っ...
少し前の情報になりますが、2025年03月19日にウプトラビ®錠の小児用0.05mgが販売されました。記事が書き途中のままで公開が遅くなってしまいましたが、ようやく書き終わりましたので公開したいと思います。ウプトラビ®錠と一緒に対象となる疾...
2025年4月25日にサノフィがデュピクセント®の適応追加を申請しました。この申請が通れば類天疱瘡の治療法として生物学的製剤が初めて用いられることになります。今回の記事ではデュピクセント®と水疱性類天疱瘡について解説します。過去にも紹介した...
4月から新卒薬剤師がうちの薬局に配属されました。現在は私が中心となり色々教えている段階ですが、まじめで一生懸命な人なので、早く一人前になって働いてもらうのが待ち遠しいです。教えることは沢山ありますが、現在は処方内容に問題ないかをちゃんと確認...
過去の記事でパーキンソン病でwearing off現象が疑われる患者さんの事例を紹介しました。⇒ 症例検討 wearing off現象が疑われる事例この記事を書いた時点ではwearing off現象の可能性が高かったとはいえ、確証は得られな...
先日うちの薬局が担当している施設から臨時処方箋がきました。内容は以下のものです。Rp(1)スミスリンローション 30g 1日1回 頸部から下全体に塗布 12時間以上経過のち洗い流すRp(2)スミスリンローション 30g Rp (...
2024年12月27日に尿路上皮癌治療薬としてFGFR阻害薬のバルバーサ®錠の製造販売が承認されました。過去にもFGFR阻害薬のリトゴビ®錠について解説したこともありますが、今後はこのような細胞増殖因子をターゲットとした抗がん剤がますます増...
先日以下のような処方を受けている患者さんを投薬したら、来月に白内障の手術を予定しているとのことでした。Rp(1)(般)タムスロシン塩酸塩口腔崩壊錠0.2㎎ 1錠 1日1回 朝食後 28日分Rp(2)ベオーバ錠 1錠 1日1...
2025年3月3日に丸石製薬からロゼックス®ゲルの後発品であるメトロニダゾール®ゲル「マルイシ」が発売されました。先発品はがん性皮膚潰瘍臭および酒さに有効ですが、後発品はがん性皮膚潰瘍臭のみに有効です。この機会にこの商品の説明と、対象となる...
過去の記事で触れましたが、私の薬局は老人ホームの薬の管理をしており、定期的に医師や看護師等とカンファレンスを行っています。その中で興奮を起こしてしまう患者にリスペリドンやクエチアピンを頓服で処方する事例がありました。どうしても認知症などを患...
2025年2月20日にCSLベーリング株式会社のアナエブリ®皮下注が承認されました。これは遺伝性血管性浮腫の急性発作の発症抑制薬です。従来とは異なる作用機序のものなので、治療の選択肢が広がりました。まだ発売されていませんが、これを機に遺伝性...
昨年書きかけで下書き保存したままの記事を発見しました。急いで追記しようやく完成しました。2024年11月に発売された肺動脈性肺高血圧症治療薬のユバンシ®配合錠についてです。肺高血圧症自体あまり触れる機会のない疾患ですので、この機会に病態とこ...
昨年のものになりますが、公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業で現在服用中の薬とOTC薬の併用禁忌を未然に防止した事例がありました。内容としては基本的なものですが、薬の内容をしっかり理解していないと見過ごす可...
先日うちの新患さんに以下の内容の処方がされました。Rp(1)(般)クラリスロマイシン錠(200) 2錠 1日2回 朝夕食後 5日分Rp(2)(般)デキストロメトルファン錠(15) 3錠 (般)カルボシステイン錠(2...
今年はニュースでも騒がれているようにインフルエンザが大流行しています。先日の休日当番を行った際は何十人とインフルエンザ患者、コロナ患者が押しかけて大変でした💦その際に以下のような処方があり、うちの薬剤師が処方医に疑義照会してくれました。12...
前回に引き続き新薬の情報です。2024年12月19日に不眠症治療薬のクービビック®錠が発売されました。ベルソムラ®錠、デエビゴ錠®に続く3つ目のオレキシン受容体拮抗薬です。クービビック®錠がベルソムラ錠やデエビゴ®錠と比べてどう違うのかを中...
明けましておめでとうございます。新年1回目の記事は新薬の紹介です。既に発売されてから日がたっていますが、なかなか記事の更新をする暇がなかったのでご容赦ください💦2024年11月20日に新しい免疫抑制薬のルプキネス®カプセル発売されました。今...
先日社内でチラーヂン®S錠が処方されている患者に、つくしAM配合散®が処方されそうになったのを疑義照会により防止した事例がありました。つくしAM配合散®の禁忌は以下のようになっています。チラーヂン®S錠とつくしAM配合散®の薬同士の相互作用
先日父の血液検査の結果を見せてもらいました。年齢によるものもありますが、それ以前に毎日のように飲酒をしていたせいか、肝臓の数値が思った以上に悪かったです。その中でもPIVKA-Ⅱの数値が基準を大きく上回っていました。肝臓癌の可能性もあり、今
5月もあっという間に終わりに近づき、いよいよ来月からは調剤報酬が改定されます。それなりに調剤報酬改定に関する記事を書いてきましたが、どうしても全てについて書くのは困難です💦しかしなるべく多く伝えたいので、急ぎでまだ伝えられていないものについ
2024年5月24日に厚生労働省の専門家部会が、インフルエンザ治療薬のアビガン®錠を重症熱性血小板減少症候群の治療薬としての承認する方針であることを発表しました。重症熱性血小板減少症候群の治療薬は世界初であり、また現在は重症熱性血小板減少症
身内に不幸があった関係でしばらく更新ができていませんでした😢身内の不幸はどうしても避けてとれないですが、精神的にキツイですね💦ようやく少し気持ちも落ち着いてきたので、そろそろ記事を書こうと思います。もう5月も中盤になり、来月からは調剤報酬が
前回の記事でヤーズ®配合錠、ヤーズフレックス®配合錠について学びました。今回の記事では実際にこの取り違えがあった事例を紹介します。結論から申し上げますと一般名処方における取り違えです。実際にあったものは一般名処方でヤーズフレックス®配合錠で
最近社内でヤーズ®配合錠とヤーズフレックス®配合錠の取り間違えによるアクシデント報告がありました。内容としては一般名処方における取り間違えだったようです。たんにアクシデントの内容を紹介するだけでは取り間違えによってどのような不利益があるかが
2024年3月26日にジンタス®錠の製造販売が承認されました。これは低亜鉛血症の治療薬です。今まで低亜鉛血症の治療薬はノベルジン®くらいしかありませんでしたが、今後は治療の選択肢が広がります。また低亜鉛血症においてはノベルジン®より明らかに
2024年3月26日に先天性血栓性血小板減少性紫斑病治療薬のアジンマ®静注用1500の製造販売が承認されました。先天性血栓性血小板減少性紫斑病の治療は、現在は新鮮凍結血漿輸注によるADAMTS13酵素補充方法しかありませんが、これが発売され
2024年1月18日にターゼナ®カプセルの製造販売が承認されました。リムパーザ®錠に続くPARP阻害薬です。適応は限られておりBRCA遺伝子変異を伴う癌にのみ有効になります。適応は以下のようになります。今回ターゼナ®カプセルについて紹介する
前回の記事で特定薬剤管理指導加算1,2について説明しました。今回の記事では続きの3についてです。新しく覚えることが非常に多く、ボリュームも多いので、じっくり読んでいただくと幸いです。特定薬剤管理指導加算1,2は別名”ハイリスク薬加算”とも言
もうじき3月も終わりです。いつもなら4月から調剤報酬改定があるので、もう改定内容が揃っている頃ですが、今年は6月の改定になるので、まだ情報が揃っていません。特に大きな改定があるのが特定薬剤管理指導加算についてです。今までの特定薬剤管理指導加
先日うちで大腸癌の薬を服用している患者さんが、癌細胞が大きくなっているため処方変更しました。それまでのレジメンはXELIRI 療法(カペシタビン+イリノテカン)だったのですが、今回よりロンサーフ®配合錠が用いられることになりました。ロンサー
調剤報酬の改定の情報がどんどん出揃ってきたので、また紹介します。今回の記事では全ての薬局に関係する調剤基本料についてです。調剤基本料は処方箋を受付した以上は必ず算定する最も基本的なものなので、なるべく詳しく解説しようと思います。今回の改定で
ここ最近、調剤報酬改正に関する記事ばかりでした。時期的に仕方ないのですが、そろそろ別の記事を書きたいと思っていたところに丁度いい情報が入ってきたので紹介します。今回の記事ではホモ接合体家族性高コレステロール血症の治療薬である、エヴキーザ®点
忙しくてまたまた更新が滞ってしまいました💦最近は調剤報酬改定に関する記事ばかりですが、なるべく早めに情報提供しないといけないので致し方ありません。今回の記事では在宅移行初期管理料と在宅患者重複投薬・相互作用防止等管理料の変更点について紹介し
徐々に2024年度の調剤報酬改定の情報が出そろってきました。ようやく実際の点数も出たので、今回は地域支援体制加算について解説します。現状の改定から変わる箇所が非常に多く、変更点を上げると逆に分かり辛くなるので、いっそのこと初めて覚えるつもり
インフルエンザにかかってしまい、しばらく寝込んでいました💦調剤報酬改定の記事をどんどん書かなければならないのに、停滞してしまって申し訳ございません。元気になったので早速書いていきます。今回の記事では医療 DX 推進体制整備加算についてです。
前回に引き続き調剤報酬改定について紹介していきます。今回紹介するのは新設される在宅薬学総合体制加算についてです。今回の改定により在宅患者調剤加算が廃止され、代わりに在宅薬学総合体制加算が新設されます。これを詳しく見てみましょう。まずは算定要
今年は調剤報酬改定の年です。2年に1度、薬局勤務の方は色々覚えなくてはならず、憂鬱な時期です。まだ具体的に決まっていることはありませんが、徐々に情報が出てきました。前回の改訂の時はかなり読み込んでから記事を書いたので情報提供が遅くなり、また