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2020/06/26

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  • 太宰治 酒ぎらい

    題名に反して2日で4升飲んだ話である。1940年。15分。家の中に酒があると落ち着かぬという、一刻も早く処分したいという、そんな意味からの酒ぎらい。酒飲みならば思い当たるような点が作品中に数々あり。...

  • 鈴木三重吉 一本足の兵隊

    錫で作られた一本足の兵隊の物語。1919年。17分。遠い昔、一度この話を読んだことがあるのを思い出した。しかし、何という結末なんだろう。あまりにも・・・すぎる。...

  • 竹久夢二 街の子

    「街の子」という無声映画をベースにした作品。7分。その映画を見た少年の思いを中心に語られている。「街の子」はジャッキー・クーガンという有名な子役が主人公の映画であるらしい。...

  • 太宰治 大恩は語らず

    「恩讐」について原稿を書いてくれ、と頼まれた作者の思い。5分。大恩は語らず復讐感もない、というのが太宰の考え。中で忠臣蔵について面白い見解を示している。「婦女子ばかりの屋敷に野盗のように忍び込んで爺さん一人を殺してしまうなんて卑怯ですよ」...

  • You Tube登録チャンネル

    それほど見るわけではないが、それでも4つくらい登録している。○ケニチ関西中心のセンベロ飲み配信。飲みっぷり、食べっぷりがきれいで小気味いい。大酒を飲むわけじゃないが、とにかく見ていて気持ちいい。○ぼる塾 女芸人。ただ単に楽屋で何かを食べている配信だが、落ち着く。You Tubeにありがちななにか無理して笑い、人気を取ろうという箇所がひとつもない。○ハーモニカ紳士10ホールズハーモニカ演奏。○柳川優子こちらは複音...

  • 岡本綺堂 河童小僧

    河童に遭遇した武士の逸話。1902年。7分。河童や妖怪に関してはこのような伝説が日本各地、巷間に散在していたことであろう。一種、ロマンのあった時代である。...

  • 小川未明 幸福の鳥

    幸せの島へ連れて行ってくれる女性を待ち続けた若者であったが・・・。13分。なんとも言えぬ結末を迎える。現状に不平不満ばかり言う若者であったから、自然とそのようなあっけない結末になるのであろうか。...

  • 宮原晃一郎 豆小僧の冒険

    豆小僧と老婆に化けた悪魔との戦い。1925年。10分。お札を投げて悪魔が追いつくのを防ぐ、というのはどこか他の物語でも読んだ気がするが・・・。「赤い鳥」掲載で子供向けの物語である。話自体は軽快で面白い。...

  • モーパッサン 糸くず(ネタバレあり)

    財布をネコババした冤罪を着せられた男。1998年。17分。結局冤罪を着せられたまま男は死ぬのだが、その無念さはいかばかりであったろう。ましてやその発端が何の価値のない糸くずだったならばなおさらである。...

  • 田中貢太郎 庭の怪

    夜ごと庭に現れて相撲を取る少年たちの正体とは?7分。今昔物語のような古典作品を読んでいるような味わい。結末も意外性があって面白い。...

  • 小川未明 角笛を吹く子

    角笛を吹く子供が登場する話なのだが・・・。1921年。14分。そういう話なのだが、一体何を書きたかったのか、正直言ってよくわからなかった。読解力不足で申し訳ない。...

  • 小酒井不木 被尾行者

    男の後を執拗に尾行してくる探偵らしき者の正体は?1929年。15分。何となくオチは予想できるのだが、うまい具合にストンと落ちる。尾行される者の心理をうまく描写してある。...

  • 小泉八雲 常識

    夜な夜な僧の前に現れる普賢菩薩の正体とは?5分。「常識」というものは身分や職業に関係なく、備わるべき人に備わっているという話。したり顔で物言う人のことを、そのまま信用してはいけない。...

  • 海野十三 白銅貨の効用

    十銭白銅貨の効用について、面白おかしく論じたものである。1933年。5分。例えば分銅代わりに、空気銃の的に、爪磨きに・・・。真面目ぶって書いているところがまた面白い。...

  • 北大路魯山人 鍋料理の話

    鍋料理に関する考察である。1934年。8分。魯山人先生に言わせると、鍋は出来たてに限る、出汁は昆布がよろしい、貝類はあまり入れぬほうが良い、そうである。そう言われても、冷たくなった昨夜の残り物の鍋も好きだけどな。...

  • 小川未明 泣きんぼうの話

    大泣きする子供とそれをあやすおばあさんの話。1922年。8分。いかにも童話らしい終わり方をしている。読後に余韻漂う作品である。...

  • 豊島与志雄 市郎の店

    夜店で貝殻を売る少年、市郎の話。1942年。11分。「國民六年生」という雑誌に掲載とある。子供向けの話である。戦時中の作品だが、内容的にはその影響は見えない。...

  • 寺田寅彦 変った話

    4章からなるエッセーである。1934年。22分。話は老子から風邪引きまで多岐にわたる。発想というか着眼点が面白い。常に何かしら思索しながら生活していたであろう人の文章である。...

  • 平林初之輔 夏の夜の冒険

    夏の深夜に、線路脇で見つけた少年。1930年。15分。「冒険」という題名であるが、勇ましさというよりも物悲しい終わり方をする作品である。おそらく実話でなのだろうが、胸がつまる思いがする。...

  • 海野十三 あの世から便りをする話

    題名から推察できるように、霊媒師の話。13分。結局この話に出てくる霊媒師はインチキであるのだが、恐山のイタコというのは、あれはどういうものなのだろうか。また、イタコに霊媒を頼む人というのは、実際それを信じているのだろうか。そのあたり、少し興味が湧いた。...

  • グリム カエルの王様

    カエルが、実は呪いをかけられていた王子様だった、という話。13分。なんか違和感がある。薄情なお姫様が幸せになるというのも変だし、物語の終わり方もスッキリしない。ま、そこら辺がグリムらしいのかもしれない。...

  • 宮沢賢治 化物丁場

    化物丁場とは何度も崩落している工事現場のこと。14分。電車内での二人の会話形式で話が展開するのだが、特に宮沢賢治の作品らしさは感じない。何が書きたかったのか、私にはよくわからなかった。...

  • 岡本綺堂 放し鰻

    富くじにあたった煙草屋の平吉が殺された。1923年。13分。放し鰻とは功徳のために金を払って捕まえてあった鰻を川に逃がしてやることである。功徳以外にも、金を払うのには感謝やら罪滅ぼしやらいろんな意味があったようである。...

  • 沖野岩三郎 山さち川さち

    親猿を撃ち殺した猟師は、その子猿を飼うことにした。1920年。13分。猿を撃ち殺すというショックな場面から始まるが、中盤からは心温まる話になる。しかし、実際に猟の世界で猿を撃ち殺すということはあったんだろうか。あったんだとしたらなんのために?...

  • 土田耕平 身代り

    捨て猫を飼い始めた一家に起こった出来事。15分。途中からイヤな雰囲気になる。最後は涙が止まらない。愛猫家の方は読まないほうがいいと思う。...

  • 木内高音 水菓子屋の要吉

    果物屋に勤める田舎から出てきた少年。勤め先の果物屋の食品ロスが気になって仕方ない。1928年。16分。売れ残りの果物を処分することに胸を痛める少年なのである。プロレタリア文学と言えなくもないが、「赤い鳥」掲載ということなので子供向けの読み物である。...

  • 海野十三 三角形の恐怖

    三角形にとりつかれた男の死。その事件の裏にあった真実とは?1927年。32分。前半部分は「そんなことがあるのかなあ」とやや懐疑的な内容なのだが、後半に至ると二転三転してぐっと話が面白くなる。SF以外の筆者の作品を初めて読んだ。...

  • 寺田寅彦 断水の日

    地震による断水という事態から、思いは本物を似せて作った「偽物」に対する憤り・憂いにまで及ぶ。今でこそメイドインジャパンには誇れる点が多いが、100年前はそうでもなく欠陥品も多かったようである。ちなみにこのときの地震も大きかったようだが、関東大震災が起こるのは翌年のことである。...

  • 岡本綺堂 半七捕物帳「仮面」(ネタバレ)

    古物屋に掲げられていた能面をめぐる詐欺?事件。20分。単なる詐欺事件としても面白いからくりだが、更にその裏にあった仔細も同時に暴かれるといった二段構えの構成。いい意味の裏切られた感がある。...

  • 宮本百合子 だるまや百貨店

    百貨店店員の日常を二景描いたもの。13分。過酷な労働条件で働く女店員の日常をサラリと描写している。筆者自身が共産党員であるから、プロレタリア作品と言ってもいいのだろうか。...

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