chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 今日は何もなくて

    今日はお天気が良くなり、買い物に明け暮れた1日でした。洗車にも行ってきました。洗う度に傷や塗装の痛みが目立ちます。さて、本編のブログどうしましょう。今日は、今日もですね、お休みしようかな。夕飯の準備時ですものね。今日は何もなくて

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    今日の思い出を振り返ってみる2うの華6その時の事を思い出していた私だが、お寺に遊びに来てはいけなかったのだろうか、そんな疑問が頭をもたげて来た。「お寺に遊びに来たら駄目なの?。」「駄目なんですか、だ。言葉も......>続きを読む今日は曇り空、今週は湿っぽい気候になりました。家に虫が入って来るようで、嫌な季節になりました。今年は特に、植物に殺虫剤を控えていたので、何となく虫の生育が良いなと感じていましたが、やはりその様です。亡き父は、撒かなくてもちゃんと次の捕食者が出てくるから大丈夫、と言っていましたが、私はそうかしら?と疑問に感じたものです。園芸をしていると鉢花は虫の宝庫、殺虫剤が必須でした。なので、撒かないとこうなるのかと、今やゲンナリです。確かに、虫の捕食者多いです。これの捕食者は何?、これから現れるのか...今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 179

    もう一つの話?、彼女は考えた。何だろう?。あの子が知っている、暗黙の了解、その様な話とは?。彼女はつらつらと考え込んでみる。舅はそんな、考え込む彼女の顔を、瞬きもせずにきつい顔付きで見詰めていた。考え込みながら彼女は、時折厳しい表情の舅の顔に目を向けると、彼から答えを急かされているように感じた。しかし彼女には胸に思い付いて来る物が無く、焦る気持ちが募るばかりで困って仕舞った。弱り切った彼女は恥ずかし気に舅に目を向けた。「何ですか?。」、もう一つの話とは?。何でしょうかと彼女は舅に尋ねた。舅の方は嫁のそんな言動を見透かす様に、または確かめる様に注視していたが、その内納得した様にホッと息を吐いた。「違うね。」彼は言った。やはりお前さんは他の嫁とは違っているよ。彼はホッとした様子で脱力した。緊張で力んでいた瞳をしょぼ...うの華3179

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    梅雨の晴れ間梅雨の中休みも今日迄の様子です。明日の夜からは雨になり、以降雨や曇りの日が多くなる予報でした。昨日は快晴といってよい晴天で、日差しを見ているだけで暑そうでした。私は1日屋内にい......>続きを読む今日は曇りがちな日になりそうです。いよいよ梅雨本番の日が始まるのでしょうか。昨年よりは遅いですね。よく晴れた日が続きました。ブルーベリーは昨年かなり刈り込み、今年はかろうじて一房成っていました。色付いた頃に、いつの間にか実が無くなり、鳥だろうかと考えていました。家のブルーベリーは元々観賞用、殺虫剤など撒いてあるので、毎年誰か取って食べる事が無いよう気を付けていました。色付く前に身を落としていましたが、今年は僅かな事とその儘にしてありました。木の影でも有り、道から遠い玄関近く、人なら誰も気付かないと安心し...今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 178

    そんな元気を失くした嫁に舅は微笑んだ。彼もまた、この長男の嫁が心根の優しい女性である事をよく理解していた。彼女は家族思いであり気丈夫な良い嫁だ。彼女の気持ちを通してやりたいとも思う彼だった。「追々、」彼は言った。「追々という事でいいじゃないか。」「今すぐという物でも無いだろう。」。そう言うと、彼は嫁の機嫌を取る様に優しい目をして微笑んだ。彼女は、何時もの彼女なら、ここで舅の立場や気持ちを考えて頷き、自分の感情を抑えるとしおらしく引き下がる所だった。が、今日の彼女には色々と有り過ぎた様だ。気持ちが昂っていたのだろう、彼女は胸に湧き上がる反骨精神その儘に、頑なな思いに支配されるとグッと目を閉じて首を横に振った。「いいえ、今日中に決着をつけます。」今日引導を渡してやります。お義父さんは出来ないでしょうから、私が代わっ...うの華3178

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま52ドクター・マルは1人自室で休みながら、紫苑さんの言葉や自身の結婚生活、過去の故郷での出来事等について考えていました。するとスーやウーの顔が浮かんできます。『スーもそうだが、結果......>続きを読む今朝は曇り空です。過ごしやすい気候です。庭の百合が、今年は生育がよい様子です。昨年背の高かった黄葉を刈り込んでいただいたので、日当たりが良くなったためでしょう。オレンジの百合も良く咲いていました。今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 177

    舅の心強い同意を得た彼女は、自分の考えが認められた事に得意満面、その顔は晴れ晴れとして笑顔を浮かべた。だが、その笑顔を見た舅の方は、反対に肩を落とすとしゅんとして元気の失せた顔色となった。「姉さん、それでも、あれはあれなりに惣領息子なんだよ。」向こうの姉さんからするとね。舅で有る彼が言い難そうに細々とこう口にすると、長男の嫁で有る彼女はあから様に不満の色をその顔に浮かべた。「お義父様も、今良いと仰ったばかりじゃないですの。」やや強い良い口調で、さも丁寧に彼女は舅に切り出した。「私はもうこれ以上あの子のしたり顔に付き合う気になれませんのです。」如何にも自分が一家の長、家族の纏め役とばかりに何時もしゃしゃり出て来て、あの歳で采配するという大きな態度なんですのよ。子供達に所か私に迄ですの。腹の立つ子ですわ。「本当に!...うの華3177

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま51釣りを終えたマルは、久しぶりの再会に話し込むミルと紫苑さんを見て、気を利かせると河原に2人を残し1人帰艦してきました。「あら、ミルは如何したんですか?。」問い掛けて来るシルに、......>続きを読む今日は曇り空。日中は晴れ間も有りそうです。今日は水曜日だと考えています。最近、夢について書きましたが、2日ほど前に見た夢、夢の中で、今日見た夢は覚えていると思い、朝起きてから、食事の準備中にも覚えている、と嬉しく思っていたら、午後にはスッカリ忘れていました。不思議なものです。今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 176

    そういう訳で、彼女達母娘がこの食堂を出たのは午後の1時半近く、もう半も過ぎようかという時刻となっていた。「もう遅いかしら。」彼女は義弟三郎の嫡男、彼女の甥に当たる子が既に舅の家に来ているか、もう彼の用を済ませて自分の家に帰ったかもしれないと感じた。帰ったら帰ったで、それも世話無しで帰って良いかもしれない、と、彼女は気持ちが軽くなって来た。道に出た彼女達母娘は、彼女を先頭にやおら歩き始めた。と、「姉さん、一寸、一寸。」不意に舅の声がした。この言葉は彼女の背後から掛けられたのだ。彼女は振り返った。娘達の頭上の先、今出て来た食堂の戸口、この食堂の勝手口に当たる入り口の所に彼はいた。彼女の舅は暖簾の陰から顔を出すと、ちらちらと彼の孫達の顔に視線を遣った後、微笑して彼女を手招きした。「向こうにいったら、」彼は嫁に言葉を続...うの華3176

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま50円萬さん、円萬さん、…。ドクター・マルは地球上での自分の名前を口の中で繰り返しながら、仮想人物へ移行する刷り込みを始めました。彼は地表へ降りる準備をしているのです。そしてそつなく......>続きを読む今日はよいお天気になりました、日曜日。昨日の土曜日、最近の週末では珍しく、用があり出掛けました。出掛けたお店は賑やか、結構密だなと感じたことです。用だけ済ませて帰るつもりでいて、つい、ワゴンに目が止まりその品を購入。駄目ですね、主婦は何でも特売に目が無くて。さて、今朝は何やら明け方に夢を見ていました。もう覚えていませんが、夢を見たことだけ覚えています。過去の出来事から連想されるような夢。最近多くなりました。今日の思い出を振り返ってみる

  • 梅雨入り

    今年は今日梅雨入りしました。明日は1日雨の予報です。さて、昨日、今日と、思い出の「マルのじれんま」のアップが、回を前後してしまいました。申し訳ありません。実は昨日のメールで2話分来ていました。それで2日間に分けたのですが、間違えて前後を逆に載せてしまった訳です。やはり体調が悪かったのですね。自分でも驚いています。お知らせ方々来たのですが、梅雨入りに因んでコラムを書こうと思います。梅雨といえば雨、カタツムリ、紫陽花、傘に雨ガッパ、等々浮かびますが、私は今年、ここで紫陽花について書こうと思います。昔家の庭には、やはり紫陽花が植えられていました。西洋紫陽花です。何時も花時は淡い青い色をしていて、赤色に変わるということ無く過ぎたものです。庭の土質が中性に近かったのでしょう。昔この紫陽花は私の祖母が植えたと聞いていました...梅雨入り

  • うの華3 175

    男客が側を去ってから、暫く不満気にその場に立ち竦んでいた彼だったが、その内何すると無く厨房の中をウロウロし始めた。あっちのフライパン、こっちの鍋、流しの下の調味壺等、ガタゴト彼の片手を出しては弄り戻すという、所在の無い行動を繰り返していたが、自分は親切でああ言っていたのにと思うと彼は段々腹が立って来る。遂に彼の癇癪玉に火が点いた。あちらこちら弄る手に力がこもると、彼の身振りも大掛かりとなった。ガシャン!、バン!、と音高く、狭い厨房の中で彷徨き始めた。彼が手を上げて、上方の棚の上に勢いよく調理具を放り投げ始めると、それはさながら厨房という檻の中、猛り狂うゴリラが喧嘩相手に果物等投げつける様相その物となった。店主が立てる派手な音に気付いた男客は、店の厨房に目を遣り驚いた。彼の怒りが弥増す様に不安を掻き立てられた。『...うの華3175

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま48そうだろうか、ドクター・マルは思いました。彼女と出会えた事は幸福だったんだろうか?彼女のものだった自分は幸福だったんだろうか?、自分の人生であの時代は幸福な時代だったのだろうか。......>続きを読む今日は曇り空、晴れ間もあるようですが、夜は雨になるとか。過ごしやすい気候です。私も調子が悪かったのですが、こちらでは集団食中毒が発生したようです。複数の保育園や学校、給食の、どうも牛乳のようだそうです。私とは別の食品でしょうね。未だ冷蔵庫に一片残っているのですが、食べるに食べられなくて、冷蔵庫を開ける度に、私には勿体無い思いが湧いてきます。ジャムにも出来ないし。…いや、これ以上深く掘り下げたく無い。もう忘れます。😃今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 174

    「ご亭主、ちょっと黙っていてくれるかい。訳は後から説明するよ。」厨房に近付いて、自分に声を掛けてきた男客の言葉に、この店の主人である彼は不服そうに黙って頷いた。彼は目の前の客の肩越しに、チラリと店内の女性客の方の様子を垣間見てみる。『如何いう了見なんだか、あの女。こんな気のいい旦那さんに無理難題吹っ掛けやがって。』彼は彼なりに、いつもご贔屓にしてくれる近所の旦那、彼の目の前にいて、ひょろっとしてやや腰の曲がり掛けた白髪の多い男性に同情した。『若いくせに、こんな弱り掛けた年寄りをコケにしやがって。』むかむかと、彼の正義心が彼の内に湧いて来る。目の前にいた客は彼に背を向けると、ゆるりと自分の椅子に戻る掛けた。すると彼の目に、テーブルに残っていた女性客の全体像がよく見えて来た。彼女は椅子に座っていたが、その両手をテー...うの華3174

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま49やれやれ、マルは自身の部屋に戻る途中溜息を吐いていました。が、その顔は穏やかに微笑んでいました。久しぶりに昔の愛妻、スーの顔を思い浮かべたのです。一時は思い出したくもない、誰から......>続きを読む今日のお天気は曇り。今日は体調は普通なのですが、また風邪を引いたのかなと思う、昨日の体調不調でした。お腹にぐるぐる来て1日が過ぎた感じです。それも食べ物で、思い当たる原因が分からないのが不安です。ざるラーメン、冷茶、ローストビーフ(自家製)が一昨日。昨日は、朝、メロンパン、味噌汁(えのきと小松菜)、昼、お握り(梅干しワカメ)、クリームシチュー(自家製)、ヨーグルト掛けアイスクリーム、冷茶、ミネラルウォーター夕方には回復してきて、夜、自家製のチキンカレー、冷茶、福神漬け、ミネラルウォータ。と、夕飯...今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 174

    女性客はキュッと唇を噛み締めた。眉根に皺を寄せ、嫌な顔をしてチラリと彼を見た。その目には彼に対しての批判がこもっている。『まぁ!、相変わらず早とちりをして、未だ話の内容が分からないでいるのね。』、彼女は思った。本当に苛立つ掛け声だ、丁度間の悪い時に入って来るし。もうこんな店来ないわ!。ここでハッと女性客は気付いた。『そういえばここ、私たち以外誰も居ない。昼時なのに。注文の電話も無いわ。』。彼女は改めて店内を見回して見る。戸口が往来と横道の二ヶ所在り、何方も木枠に曇りガラスが大きく嵌め込まれている。季節柄、この出入り口は現在開け放たれている事が多い。現に今も横道の戸は引き開けられていた。また、横道に面している場所に在る厨房の脇は、この店の家壁に当たる場所で、その壁の上半分の一面に、やはり木枠に曇りガラスの嵌められ...うの華3174

  • うの華3 172

    テーブル席の客は、誰も彼の声に反応しようとして来ない。おやっと店主は思った。今お内儀が反論していた様子だったが、旦那さんの方は言い負かさないでいいのかい。そう思うこの店の店主で有る彼は、ちらっと横目で客席の様子を窺い見た。男性客、青の向かい側に座る女性客も、共に難しい表情を浮かべ深刻な様子に見えた。大人の男女2人の話し合いは山場に入り、如何やら折半の付かぬ様子で、今や暗礁にでも乗り上げたらしい。『難しい所なんだな。』彼は思った。彼にしても客商売、客のプライバシーを尊重しつつ、そうかと言ってそれなりの相手もしなければならない。聞いていたのと言われる時もあれば、聞いていなかったのかと言われる場合もある。客もそれぞれで、しかもその時、その場に応じて可成り身勝手だった。『こっちだって聞きたくは無いけど…。』彼は思う。店...うの華3172

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま46マルの医術の腕は確かな物でしたから、バツ艦長は九死に一生を得て奇跡的に回復したのです。彼の率いる宇宙船の全乗組員にすると皆艦長の復帰を諦めていただけに、この艦長の病の好転をマルに......>続きを読む朝から一雨過ぎて、過ごしやすい気候の日曜日。昨日は、こちらの県のコロナ警報が解除され、久しぶりに焼肉を食べてきました。でも、思い立ってではなく、2週間程前に予約してありました。この日と昨日に決めてあったのです。久しぶりのせいか、あまりお肉が美味しいと感じません。お店もこれ迄お客が少なかったので、材料が保存されていた物なのかもしれません。もう何日かしてから行った方が良かったようです。仕方無いかな、決めていた日だから。何しろ一月前に予約してあり、この第四波で延期、繰延した日です。今回は行けそうだと期...今日の思い出を振り返ってみる

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま45マルは紫苑さんの話を聞く内に、紫苑さんの妻に自分の前妻の面影を重ねてしまいます。彼の瞼には別れた妻の美しい面影が浮かぶのでした。「奥様は?、お美しい方だったんでしょうなぁ。」、つ......>続きを読むよいお天気の土曜日です。今日も暑くなりそうです。昨晩、深夜の時間帯のことです。何となく外で数台のサイレン音がした後、人のざわつく声がしている様子。2階にいても無用心なので、窓を閉めに行くと、家の前に赤いライトが煌々。救急車です。お向かいの家の前に止まっています。その前にはパトカーも停車中。事故かな?、と思って窓から覗き込むと、事故車は見当たらない様子。警察官の人も5、6人と人数が多いように感じました。道に警察官の方だけしか見え無い様子に、?😃でした。ご近所の人の姿も無さそうでした。ここで窓を閉め...今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 170

    「世間は何と申しましょう。」彼女の言葉には、義理の父の考えに相反するという重い響きが有った。それでは済みませんでしょうに、彼女は続けた。黙した彼女に、舅はほうっと息を吐くと語り出した。「お前さん、私の考えに背く気なのかい。」いけない了見だね、嫁の分際で、舅で有るこの私に楯突くとは、如何いう了見なんだい。舅は怖い顔で、その声にも嫁で有る彼女を脅す様な凄みが込められていた。一瞬その舅の変貌に驚愕した彼女だったが、直ぐにまぁと彼女は思った。世の変化、商品の流行にも機敏に対応する進歩的な舅だったのに、幾ら明治の生まれだからといっても、今の如何にも封建的な物言いは何だろう。『もう、古めかしい。』、彼女は思ったのだ。心の内にふんと言う思いが湧き、彼女の顔に舅に対する侮蔑の感情が覗いた。「ほらね、時代遅れだと思っただろう。」...うの華3170

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま44さて、紫苑さんは一口琥珀色の液体を口に含むとその懐かしい滑らかな甘い味を舌の先で味わいました。遥かに幼い頃の過去の自分から、現在の未来に迄至った自分の身上を思いつつ、己が味蕾で今......>続きを読む今日は真夏日になる予想です。暑くなりそう。うっかりしていましたが、歯の治療と、ワクチン接種は重ならない方が良いのでしょうか。歯をいじると、体力落ちますよね。困ったな。(母の話)高齢だし。かなり後期だし。今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 169

    口から出た言葉に気付いて、彼女はハッとしたが、既に自分の顔色が暗くなっている事に思い至ると、彼女は改めて自身の表面を取り繕おうとはしなかった。今の言葉とこれまでの自身の様子から、目の前にいる舅は自分の心を読んでいる事だろう。そう思うと彼女は、それと無く視線を上げ舅の瞳を見詰めた。じっと自分の目を見詰めて来る彼の目は、やはり全てを見透かすように落ち着いていた。一族の重鎮の目だと彼女は思った。彼の瞳は細やかで冷たい光をその底に含んでいた。冷え冷えとした奥深い色を呈して、彼の息子の嫁という彼女を、人間を見詰めて来るのだ。『第三者、他人の目だ。』そう彼女は感じた。『駄目だわ。この舅とも、…もう駄目だと思う。』この時、彼女の心にもひんやりと澄んだ塊が沈んで来た。彼女の内にも身内では無いという拘り、目の前の舅に対して隔たり...うの華3169

  • うの華3 168

    舅はもとより姑とも離れて久しい。『姑さん…』彼女は思った。彼女は義理の母、姑と離れて暮らす事で自由を手に入れたと言ってよかった。自分の好きに料理の献立をし、子供達の世話、家事育児を自分の思い通りにする事が出来た。ここ何年かの親子だけの生活。『今になって、舅は兎も角、あの姑とまた共に暮らせるだろうか?。』ふいっと、彼女の脳裏に、姑が伏目がちに微笑む顔がほの白く浮かんだ。と、彼女はこの事について深く考えるより先に、ぶるっと、彼女の体の方が先に反応して身震いしてしまったのだった。『この調子では…、』彼女は思った。自分は姑の事をよく思ってはいないのだわ…。一軒の屋根の下、共に暮らしていた時にはそうも思わず、こんなに仲良くやれるなんてと、世間に聞く嫁姑問題等他所ごとに考え、自分自身姑との生活を上手く熟していると自負出来て...うの華3168

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま43紫苑さんは至って気分よくご機嫌でした。昔懐かしい銭湯の雰囲気、懐かしい牛乳瓶、ミニチュアのレトロな昭和、大正時代の懐かしい感覚の中にいて、牛乳瓶から味わうりんごジュースの澄んだ琥......>続きを読む今日は午後から晴れ間の覗く、暑い日でした。ワックスは、もう塗り上げしました。毎年のお手軽ワックス掛けに戻しました。この時期、昨年も暑かったのでしょうね、夕方にパソコンのキーを叩いていたのでしょう。今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 168

    「えっ!、もう来ないの!。」舅はあからさまに、如何にもお驚いたという様な声を発した。いなくなったの?、あの人達が?。舅は如何にも疑いの眼で、間の抜けた様な声で嫁に問い掛けた。「あんなに沢山で、威勢よく、肩で風を切って世の中を闊歩していた人達がだよ⁉︎。」ええと嫁は笑顔で頷いた。「本当に?。1人もかい?。」舅はあくまで信じられないという様子で、へーえという様に感嘆してみせた。「もう1人もこの世には残っていませんよ。」あんな人達はね。如何にも清々したという感じになると、嫁は彼女の舅と語り出した。『よかった、お義父さんのこの何時ものおふざけの調子では、話が離縁話じゃ無いのは確かだわ。』彼女は確信した。もう怯えなくていい、良い時代になった。あんな人達2度とごめんだ。あんな暗い酷い世にはもう戻りたくないねと、そんな戦中の...うの華3168

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま42「いやぁ、本とに?。」脱衣室からは大人の男性2人の楽しそうな笑い声が聞こえます。2人は小さなテーブルと、そこに備えられているやはり小さな椅子に腰かけて、思い思いの飲料が入った小さ......>続きを読む今日は晴れて暑くなりそうです。ワックス剥がしを始めてから、喉の調子が悪く、やはり程々で止める事にしました。梅雨入り前に、庭の除草の方かな。今日の思い出を振り返ってみる

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま41紫苑さんは喉の渇きを覚えましたが、これは人様の家の物と思うと、自分勝手に目の前のガラスの戸を引いて中の飲料を取り出す訳にも行きません。この家の主、円萬さんが浴室から上がって来るの......>続きを読むよいお天気の日曜日です。昨日、久しぶりにいなり寿司を作りました。家のはあっさり、しっとりのいなり寿司です。子供向けかもしれません。私はこの味が好きですが、一般的ないなり寿司とは少し違うかなと、近年考えたりします。今日の思い出を振り返ってみる

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま40「おや、これは、」脱衣室に入った紫苑さんは呟きました。浴室から入ってみるとこの部屋には新しい発見が有りました。何と、廊下からの入り口がある壁の隅の上部に、張り出し棚が有り、その上......>続きを読む今日はよいお天気になりました。昨日は雨でワックス掛けを休みました。晴れた日にワックス剥がしを行うと、取り扱いの説明に有りましたから。それで今日は朝から続きをしていました。少し慣れたので、後1日か、2日したところで止めようかと思います。続きは次回に持ち越しです。😅今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 167

    彼女の舅はやや意外そうな顔をした。その後いかにも呆れたという様な大袈裟な素振りで、ええっと驚いた。「お前さん、未だ分からないのかい⁉︎。」呆れたね。お前さん程の聡い女が。「否、ご婦人が。」と彼はすぐに言い直した。言い直した彼は、その後逡巡した様子になりその顔から元気を失くした。嫁である彼女は怪訝そうにそんな舅の顔を見詰めた。彼はそんな嫁に言い淀んでいたが、やがて、「いや、今時女呼ぼわりすると受けが悪くてね。」と言った。それから彼は、嫁に打ち明け話をする様に小声で漏らした。「その、じ…、女性客にね、煩い人もいるものだから。」ポツポツねと、そんな話を始めた舅は顔を曇らせ元気が無い様子になった。「私も歳だ、段々と変わる世に合わせ辛くなってきたよ。」そう彼は寂しそうに微笑むと嫁に言った。本当に、戦後女性と靴下は強くなっ...うの華3167

  • 今日の思い出を振り返ってみる 2

    マルのじれんま39実際、パネル操作だけで後は手間無しコンピューター任せ、シルはここでもすぐに1コースの地球人、日本人仕様のおもてなし料理を完成させました。パチパチパチ、彼女は拍手喝采!します。キ......>続きを読むワックス掛け中。忙しいので、こちらをアップしました。メールで来ていて良かったです。😊今日の思い出を振り返ってみる2

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま38来た来た、シルは笑顔になりました。ここランドリー室になっている1室で、彼女はそこに有るシューターの出口から、紫苑さんの衣類が洗浄され整えられて出て来るのを待っていたのです。先程......>続きを読む今日は暑くなりそうです。日中は雨は降らないようです。昨日からワックス掛け作業を始めました。家は出来てから四半世紀が経ちます。古いワックスを剥がした方が良いのかなと、剥がし作業から始めてみたのですが、これが大変でした。昨日の様子では、1日1畳の進み具合になりそうです。この後ワックス掛けをすると、廊下のワックス掛けに何日掛かるだろうかとゲンナリ。😖拭き上げの水もタップリ必要なので、水代の加算も頭を過りました。😓2、3日様子を見て、ワックス剥がし作業は適当なところで打ち切るかもしれません。😳買い物もあり...今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 166

    口を尖らせて彼女は言った。「そう思うでしょ。」お姉さん。と、彼女は如何にも不満気に首を振り振り、最後には口を尖らせて姉に同意を求めた。姉はそれに対して「別に。」と控えめに彼女に応じた。そうは思わないけどね。一言いうなら、お母さんはお父さんのお嫁さんよ、お祖父ちゃんのお嫁さんには、別の女性がいるでしょう。「あちらのお家にね。」と、彼女は自分の祖父の家の方向へと振り返って、彼女の面を家の方向へ向けた。その家の中には多分祖母がいるのだ。『今頃祖父母の家の中は如何なっているのだろうか?。』彼女は思った。そうして顔の向きを元に戻すと、姉はまだ唇が飛び出ている妹の顔を目に留めて言った。「口を戻しなさい、みっともないですよ。」それは如何にもどっしりと落ち着いた声音で、姉は妹と違い、取り乱した様子が微塵も感じられ無かった。「は...うの華3166

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    マルのじれんま37「へー。」、これはまた何と豪勢な、と、彼は呟きました。外は雨が止み、また日差しが戻って来たようです。風呂場の窓に庭の木漏れ日の陰が映り、明るい日差しがさしこんで来て浴槽内の湯気......>続きを読む今日はよいお天気で、暑いです。さて、どうしたんでしょうか、「マルのじれんま」の続きが来ていました。もう少し続きが有りました。話を読んでも覚えがあります、もう少し続く事に。今日の思い出を振り返ってみる

  • うの華3 165

    男客はハッとした顔付きで顔を上げた。彼の目の前正面にいて、真っ向から彼を見詰めていた彼の長男の嫁はこの時、彼女の唇をきゅっと噛むと一瞬顰めっ面をした。その為この時の彼女は舅の目から自分の嫌悪感を浮かべた渋面という物を隠し通せ無かった。嫁は舅に自分の憎悪を浮かべた表情をあからさまに晒してしまったのだ。彼女は仕舞ったとハッとしたが、後悔先に立たずと思うと直ぐに臍を噛んだ。『お義父さんの前でこんな顔を見せるなんて…。』彼女は自らの迂闊さを恥じる様子で赤面した。彼女は頬が熱くなって来るのを感じた。目の前で赤くなり、恥じ入る様に俯いた嫁に、思い掛けず舅は何やら嬉しそうな笑顔をみせた。「お前さんでもそんな顔をする事があるんだね。」「私は初めて見たよ。」それは安堵した様な彼の朗らかな声だった。嫁は恐縮すると益々恥じらった。目...うの華3165

  • 今日の思い出を振り返ってみる

    今日の思い出を振り返ってみるうの華その日の午後の事だったと思う、多分昼食後に、私はその頃いつも皆の遊び場になっていたお寺の境内へとやって来た。私が境内に足を踏み入れると、ふと何かしら何時もとは違った気......>続きを読む今日は暑くなりそうです。今朝は目覚めが早かったので、空腹に負けてもう朝食を済ませました。😋さて、「マルのジレンマ」は終了したのですね。昨年の5月末から「うの華」が始まったのが分かります。こうやってみると、「うの華」は1年続いた大作になりました。「うの華」の方は、出だしだけのアップにしようと思います。他の話題の思い出だけをアップにする予定です。または、折に触れた時、コラムを書いて✍️アップするかもしれません。😊今日の思い出を振り返ってみる

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、さとさんをフォローしませんか?

ハンドル名
さとさん
ブログタイトル
Jun日記(さと さとみの世界)
フォロー
Jun日記(さと さとみの世界)

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用