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  • 原因において自由な物語(五十嵐 律人)

    物語の中に物語が描かれる王道ミステリーだった。閉鎖された病院の屋上から落下したのは自殺なのか、事故なのか。そして、そこに至る過程で何があったのか。 この作品の面白さはまず構成の素晴らしさにある。主人公の前に謎が示され、そ… 全文を読む

  • テスカトリポカ(佐藤 究)

    麻薬密売、臓器売買など、裏社会のキャピタリズムが淡々としたビジネスとして描かれていく様は、ふと気づくと企業小説を読んでいるかのような錯覚に陥る。そして、裏ビジネスに携わる人々のメンタリティも生々しく描かれ、気づけば共感し… 全文を読む

  • 高瀬庄左衛門御留書(砂原 浩太朗)

    人生はひとつの出会いで変わっていく。それに良いも悪いもないが、ついたらればを考えてしまう。過ぎた過去は変えられないが、未来は変えられるかもしれない。だから、読後もしばらく物語の世界に浸りながら、高瀬庄左衛門やその周囲の人… 全文を読む

  • スモールワールズ(一穂 ミチ)

    人生を振り返ると、あの時がターニングぽいとだったなと思う出来事がいくつかある。その時は気づかなかったり、あるいは感情をコントロールできなかったり、あるいは自分では何でもないと思っていたことが他人にとっては重大な出来事であ… 全文を読む

  • 三体 III 死神永生(劉 慈欣)

    人類が他の知的生命体とどう対していくのか、地球あるいは太陽系にはどのような未来が待っているのか、想像を超える結末を迎える三体の完結編。宇宙は自らの存在を知られることで滅亡の危機に瀕するという暗黒森林の状態にある。その中で… 全文を読む

  • バラカ(桐野 夏生)

    東日本大震災が露わにしたのは、この国に住む人が気づかないふりをしてきた沢山の綻びだったのだろうか。絆の大切さが語られる一方、人の不幸を踏み台にした幸せが存在していることが露わになったのではないか。この物語は、闇の市場で売… 全文を読む

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