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  • 『ワインズバーグ、オハイオ』シャーウッド・アンダーソン いびつな者たちの群像劇

    シャーウッド・アンダーソンの代表作 『ワインズバーグ、オハイオ』は、1919年にアメリカ人作家シャーウッド・アンダーソン(Sherwood Anderson)によって書かれた連作短編集である。原題は『Winesburg, Ohio』。 日本国内では戦前より邦訳が出ており、まずは1933年に山屋三郎訳 の『ワインズバーグ物語』が登場。これはのちに角川文庫版となる。 ワインズバーグ・オハイオ (1963年) (角川文庫) 作者:S.アンダソン Amazon 1959年には橋本福夫訳による新潮文庫版が刊行。 ワインズバーグ・オハイオ (新潮文庫) 作者:アンダスン 新潮社 Amazon 1979年に…

  • 『死にたがりの君に贈る物語』綾崎隼 小説家と物語を愛するもののお話

    綾崎隼の40冊目! 2021年刊行作品。綾崎隼(あやさきしゅん)は2010年のデビュー以来、数々の作品を上梓してきたが、40冊目の著作となるのが本書『死にたがりの君に贈る物語』である。表紙イラストはorieが担当している。 綾崎隼の作品を読むのは二作目。先日読んだ『盤上に君はもういない』が良作だったので、本作も読んでみることにした。 本作は小説紹介クリエイターけんごによる「ベストオブけんご大賞」の第1回受賞作品となっている。 死にたがりの君に贈る物語 作者:綾崎 隼 ポプラ社 Amazon ポプラ文庫版は2024年に刊行されている。 ウェブ上に「もう一つのあとがき」が掲載されていたのでリンクを…

  • 『クラインの壺』岡嶋二人 30年以上前に描かれたバーチャルリアリティモノの傑作

    岡嶋二人、最後の作品 1989年刊行作品。最初の単行本は懐かしの新潮ミステリー倶楽部からの登場だった。 クラインの壷 (新潮ミステリー倶楽部) 作者:岡嶋 二人 新潮社 Amazon 新潮文庫版は1993年に登場。個人的にはこのカバーデザインがいちばんしっくり来る。 クラインの壺 (新潮文庫) 作者:二人, 岡嶋 新潮社 Amazon その後、2005年に講談社文庫版が刊行されている。現在読めるのはこちらの版かな。 岡嶋二人(おかじまふたり)は井上夢人(いのうえ ゆめひと)と田奈純一(徳山諄一)、二人の合作ペンネームである。本作は岡嶋二人名義で書かれた最後の作品だ。当時のこのミスで5位、文春の…

  • 『感応グラン=ギニョル』空木春宵 たぐいまれな奇想、傷みと呪縛からの解放をえがく

    空木春宵、初の作品集 2021年刊行作品。東京創元社のミステリ誌『ミステリーズ!』や、アンソロジーシリーズ「GENESiS」、Webメディアの「Webミステリーズ!」などに掲載されていた作品を単行本化したもの。早川書房の『SFが読みたい! 2022年版』の「ベストSF2021」では、国内部門、第三位にランクインしている。 筆者の空木春宵(うつぎしゅんしょう)は1984年生まれのエスエフ作家。「繭の見る夢」が第2回創元SF短編賞にて佳作入選となり作家デビューを果たしている。 感応グラン=ギニョル (創元日本SF叢書 18) 作者:空木 春宵 東京創元社 Amazon 創元SF文庫版は2024年に…

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