2025年7月
高橋源一郎,2022,高橋源一郎の飛ぶ教室──はじまりのことば,岩波書店.(7.3.25) 毎週金曜、“夜開く学校”として高い人気を誇るNHKのラジオ番組「飛ぶ教室」。その冒頭数分間のオープニング・エッセイ最初の二年分を収める。コロナが流行り出し、誰もが不安にうち沈んでいた時期に贈られた、時に切なく、滋味あふれる温かなメッセージ。書き下ろしの作品「さよならラジオ」も初収録。 中高生のとき、孤独を噛み締めながら聴いていたラジオ。 もしDJが高橋源一郎さんだったら、どんなに共感し、勇気づけられたことだろう。 新聞紙面でのときに辛辣な人生相談への回答とは違い、どのエッセイも、読む者に優しく優しく語り…
田中慎弥,2020,完全犯罪の恋,講談社.(7.2.25) 「人は恋すると、罪を犯す。運命でも必然でもなく、独りよがりの果てに。その罪を明かさないのが、何よりの罰」 ーー中江有里 「私の顔、見覚えありませんか」突然現れたのは、初めて恋仲になった女性の娘だった。 芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る四十男である「田中」。編集者と待ち合わせていた新宿で、女子大生とおぼしき若い女性から声を掛けられる。「教えてください。どうして母と別れたんですか」下関の高校で、自分ほど読書をする人間はいないと思っていた。その自意識をあっさり打ち破った才女・真木山緑に、田中は恋をした。ドストエ…
田中慎弥,2020,地に這うものの記録,文藝春秋.(7.2.25) 「僕の名前はポール」―再開発計画に揺れる駅前ビルに突如現れたのは、一匹の喋るクマネズミ!市議会議員の浦田さんの助けを得ながら、欲望うずまく人間たちの世界に飛び込んでいく。ついには、堂々市議会に登場し、大演説をぶつことに。マスコミも巻き込んだ騒動は、はたしてどのような結末を見ることになるのか?芥川賞作家が新境地に挑んだ仰天寓話小説! 時間つぶしに読むには良いのかもしれないが、「寓話」と呼べるほどのインプリケーションもなく、カフカ流の不条理劇にも遠く及ばず、田中さん、ちょっとすかしたかな、という作品。 Google Geminiに…
O市のDC、Dの駐車場で、隣に停めた軽自動車の運転手の女性が、明らかにおかしい。 口が大きく開いた顔をこちらに向け、目をつぶっている。 顔面、蒼白。 ・・・・・・ 死んでるとしか思えない。 (Google Geminiで生成。実際はもっと鬼気迫るものがあった。) 知らぬふりもできず、お店に戻り、店長に確認してもらう。 ・・・・・・ 寝てただけでした。笑 驚かせないでよ、ったく。
SMSL D400EXに引き続き、 突如、電源が入らなくなったSMSL D2R D/Aコンバーター。 中国はFoshanのShuangMuSanLin electronicsに製品を送り、修理をお願いするつもりで、SMSL SHOPに問い合わせると、「ヒューズが飛んだのでは?」と指摘された。 そうか〜、ヒューズ切れの可能性があったのか〜。 早速、アマゾンで当該規格のヒューズを注文するかたわら、つなぎのDACとして、メルカリで、Topping D70 Pro OCTOを入手。 Topping D70 Pro OCTO HIFI DAC 1年保証付きwww.topping-oremeca.jp S…
貴志祐介,2011,ダークゾーン,祥伝社.(7.1.25) 将棋棋士を目指す大学生、塚田裕史は、ダークゾーンと呼ばれる、軍艦島を模したVRゲーム空間の戦闘に赤軍の王将として投げ込まれる。 あい対するする青軍の王将は、将棋のライバル、奥本博樹で、それぞれ、十八体のクリーチャーを擁して戦う。 最後に、塚田は、軍艦島で、恋人の井口理紗を将棋のライバル、奥本博樹に殺害されと思い込み、後日、同じ軍艦島で奥本を殺害したことが明らかにされる。 Google Geminiにあらすじを尋ねたところ、またもやとんでもない嘘を吐いた。 この作品は、貴志祐介さんらしい緻密な設定と、極限状況での人間の心理描写が光る、S…
2025年7月
「ブログリーダー」を活用して、faketkさんをフォローしませんか?