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心の温度 +2℃ https://plus2c.fc2.net/

世界の片隅のささやかな奇蹟

自分を、人生を、愛することは難しい。自分を変えることも。けれど、『なんかいい感じ』で過ごすことはできる。 心の温度が上がる物語にふれたなら。 そうして、なんかいい感じで過ごせるようになったら、不機嫌の波を受け止め、温かい波にして、世の中へ、他者へ、返していきたい。 自分と接したあと、誰かの人生が、ちょっとだけいいものになることを願って。

コウノトリの噛み痕
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2020/04/29

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  • 『生』へとつなぎとめるもの ~ おじいちゃん先生の聴診器 ~

    Photo Credit︰seyed mostafa zamaniハン・ガンさんの小説『回復する人間』「明るくなる前に」。こんな一節で、頁を繰る手が止まった。 *人を燃やすときいちばん最後まで燃えるのが何かわかる?心臓だよ。夜に火をつけた体は一晩じゅう燃えてるんだ。明け方に行ってみたら、心臓だけが残ってて、じりじり、煮えてたの。 *中学2年生のとき、見た目をからかうことから始まった小学校高...

  • 『ありがとう』をかさねて

    Photo by Evie S.友人が初めて開く、セミナーのお手伝いへと出掛けた。土日2日間開催で、両日共出たのだが、初日の片付けの折、どうにも好かん態度で接してくる男性が居た。特段仲良くなる必要もないなと思っていたから、挨拶やお礼などきっちり筋を通すところは通して、あとはみんなが気持ちよくお手伝いできるようにと心掛けたが、心証は良くないままだった。2日目。くだんの男性の態度が、朝の準備のときからやわらかくなって...

  • ことばの種を蒔く 八十四粒目

    Photo by Sabina Sturzuえぇかね。人生に、正解なんてないんよ。じゃけど、ただひとつ正解があるとしたら、腹括ったその道が、いつか正解になるんかもね。NHK FMシアター ラジオドラマ『勝縄』https://www.nhk.or.jp/audio/html_fm/fm2020027.html...

  • 枠からはみ出た『5』

    Photo by Sabina Sturzu『相変わらず、いい表情しとるねぇ』本屋さんで、新しく出版された絵本を眺めていたら、声を掛けられた。いつかに聴いた言葉。ふと見ると、懐かしい顔。一目で判った。小学校卒業以来一度もお逢いできなかったから、34年振りくらいだろうか。ぼくの心を救ってくれた恩師だった。まさか、あれから34年も経っているのに、横顔だけでわかるなんて。小学生の頃のぼくは、勉強も苦手。スポーツも苦手。おまけ...

  • ことばの種を蒔く 八十三粒目

    Photo by Kinga Cichewicz桂︰青比古!!一族の墓なら 丘の上にと指示しておいたぞ 行動迅速!!一致協力!!今ごろは埋葬もすんで そえる花でも捜している頃だ(振り返る青比古の瞳に心を突かれ)余計な事をしたようだな 貴公一人の手では幾日もかかると思ったんだ青比古︰いや... ...ただ 墓を作るのは 生き残った者のせめてもの務めと考えていたのでな桂︰それは我らとて同じ心持ちだ!!我らに死を悼む気持ちがないとでも思っ...

  • ことばの種を蒔く 八十三粒目

    Photo by Kinga Cichewicz桂︰青比古!!一族の墓なら 丘の上にと指示しておいたぞ 行動迅速!!一致協力!!今頃は埋葬もすんで そえる花でも捜している頃だ(振り返る青比古の瞳に心を突かれ)余計な事をしたようだな 貴公一人の手では幾日もかかると思ったんだ青比古︰いや... ...ただ 墓を作るのは 生き残った者のせめてもの務めと考えていたのでな桂︰それは我らとて同じ心持ちだ!!我らに死を悼む気持ちがないとでも思って...

  • ことばの種を蒔く 八十ニ粒目

    Photo by Alex Ivashenkoその答えを求め続けると気のふれる問いがある自分は何故ここにいるのか何処より来たりて何処へ向かうのか...実に人はこの問いを忘れる為に人を愛しこの問いから逃れる為に神を求める水樹和佳子『イティハーサ』1第壱部 神名を持つ國...

  • 目覚めない少女

    Photo by Christian Lueドラマ『掟上今日子の備忘録』第6話に、こんな場面があった。 https://www.ntv.co.jp/okitegami/story/06.html一度眠ると、その日の記憶がすべてリセットされるため(こうなる数年前までは憶えていて、その時点までリセット)、即日スピード解決がモットーの、置手紙探偵事務所所長 掟上今日子。そんな彼女へのドラマ上最初の依頼主であり、解決後は好意を寄せて助手のような形で行動を共にすることになる、...

  • ことばの種を蒔く 八十一粒目

    Photo by Szabo Viktorこれまで全力で走ってきた彼女だが、ここ数年で気持ちに大きな変化が訪れている。「2年くらい前までは、自分に足りていないことばかりな気がして焦っていたけど、最近ようやくそうじゃなくてもいいと思えるようになりました。例えば、SNSと距離を取るようにしたことも大きなきっかけだったと思います。雑音が入ってこない状況になり、今まで携帯を使用していた時間で、自分がどんなことをしたら楽しいか、今...

  • ことばの種を蒔く 八十粒目

    Photo by Etienne Boulanger脚本家 志崎︰前に、お聞きしましたけど、ここで名刺を作ると、仕事が増えるって。なんでだと思いますか?中村活字 店主︰さぁね、よくわかんないんだけど...活版って、鉛でできてるんだよ。『鉛』って、『えん』とも読むじゃないですか。ここで作った名刺が、人と人をつなぐ『縁』になってほしいという想いを込めて、活版印刷続けてるんですよ。まぁ、そんな想いが届いたんじゃないかな。カンテレ ドラ...

  • まだ見ぬ誰か

    Photo by Mohammad Mahdi Samei図書館で本を借りると、貸出図書の一覧と返却期限が印刷されたレシートを受け取る。ときどき、書名のすぐ下に、『次に予約でお待ちの方がいます』と印字されていることがあって、それを見つけると、なんだか嬉しくなる。『早く返さなくっちゃ』貸出期間は2週間もあるのに、前はプレッシャーというか、ストレスに感じていたが、いつからか、心境の変化があった。世の中には、星の数ほどの本がある。...

  • ことばの種を蒔く 七十九粒目

    Photo by John H.M. Tsang少年である君へ伝えたかったことは何も無理してはしゃいで楽しい日々を作ろうとしなくていいって事さつらくって、さびしくってよごれたあの日の思い出が突然、輝きだすことが人生にはある最後のページに私は「私」が好きでしたと書ければそれはすばらしい「私」という名の物語熊木杏里さんと共演した武田鉄矢さんがステージ上で語った、作詞した『私をたどる物語』への想い。...

  • 私をたどる物語

    Photo by Ekaterina Shakharova夜眠れないという友人へ、以前拝読した心療内科医 海原純子さんの習慣、『良い言葉にふれる』を伝えた。黙読でもいい。声に出すのもいい。ふれることで、心の芯がほんのりあたたかくなる、ホットミルクのような、ホットココアのようなぬくもりを抱いて眠りにつくことを勧めている。意識しないと、汚い言葉、鋭い言葉に埋め尽くされてしまう時代になった。『ありがとう』で始まり、『ありがとう』で終...

  • ことばの種を蒔く 七十八粒目

    Photo by Olia Gozha死んでしまったらすべておしまい、と思って苦しむ人もいる。でもそれは少し違うのではないか。あなたが死んでしまっても、あなたが生きていたことの「香り」は残るのである。夏の夕方、散歩していると、枯れた夕顔がしぼみ、しばらく経つと小さな種が地面に落ちているのに出会うことがある。夕顔は枯れても、その生の名残を地面に残したのである。そして土にかえっていったのである。もしあなたが「自分は独身...

  • 新しい私になって

    Photo by takasuii友人宅から、早朝、駅まで歩いていた。おおきな河に架かる橋を渡っていたら、歌声が運ばれてきた。女性が、熊木杏里さんの『新しい私になって』を唄っていた。視線は、夜明け前の地平線。熊木杏里さんとはまた違う透明感ある声が心地良く、足を止め、ぼくも夜明け前の地平線を眺めた。ふいに、歌が止んだ。『あの、唄い終わるまで、隣に居てくれませんか』断る理由はない。なにより、彼女の歌声を聴きたかった。...

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