2005(平成17)年の福知山線脱線事故から17年が経ちました。それに関連する記事の一覧ページです。
鉄道会社の「中の人」だから書ける情報が満載。趣味で鉄道好きな人はもちろん、就職・転職等で鉄道業界に興味がある人もどうぞ!
「VVVFインバータ」という用語は、鉄道界では常識といってよいでしょう。それでは、「CVCFインバータ」は知っていますか?
鉄道の運行をつかさどる「指令室」。その所在地は非公表であり、一般の方には伏せられています。なぜでしょうか?
強風時によくあるのが「架線に飛来物が引っ掛かって運転見合わせ」。どういうものがよく引っ掛かるのか? また、どういう日に「架線飛来物で運転見合わせ」に気を付けるべきか?
台風シーズンで気になるのが「強風」。どれくらいの風で運転見合わせになるの? 運転再開までの手順は? 気になる疑問に答えます。
「ブログリーダー」を活用して、現役鉄道マンKYSさんをフォローしませんか?
2005(平成17)年の福知山線脱線事故から17年が経ちました。それに関連する記事の一覧ページです。
小諸そば。首都圏を中心に出店しているそばチェーン店── じゃなくて 本記事で紹介したいのは、「小諸駅のそば」です。長野県を走るしなの鉄道。その小諸駅に店を構える立ち食いそば屋『清野商店』。地元メディアの情報によると、しなの鉄道の社員が定年退職後にオープンさせた店だそうです。 元鉄道マンが営む立ち食いそばの実力はいかにっ!? 信州といえば「そば処」ですが、この店ではうどんも食べられます。でもまあ普通に考えて、だいたいの客はそばを注文するでしょう。私が訪れたときも、他の客は全員そば頼んでたし。 注文方法 自分で食券に注文を書き込み渡す(口頭でもOK) 一人ずつ客を捌くので多少時間がかかるケースもあ…
鉄道会社の社内で「安全」という単語がもっとも飛び交う季節、それが4月です。 というのは、新入社員の研修が行われるから。そこでは講師陣が繰り返し「安全第一・安全が再優先」と語り、講義の感想は? と聞かれた新入社員も、「安全がもっとも大切なことだと学びました」などと言う。まあ、よくある光景です。 それは大変結構なのですが、では一つ訊きたい。 「安全」という言葉の定義とは何ぞや? 「安全」とは何を指すのかキチンと定義できる? 言葉を定義し分解すると「具体的行動」が見えてくる 新入社員は自分で「安全」という言葉を掘り下げてほしい 関連記事 「安全」とは何を指すのかキチンと定義できる? 安全という言葉の…
小倉駅の在来線改札内には、立ち食い店が複数あります。まず、ホーム同士をつなぐ橋上連絡通路には『玄海うどん』というお店が。 ホームに降りてみましょう。かつては、豚骨ラーメンを提供する『ぷらっとラーメン』という店が存在しました。数年前に食べたことがあります。が、残念ながら現在は閉店。コロナ禍の影響を受けたのかも。 少し寂しくなった在来線ホームですが、『北九州駅弁当株式会社』が運営する立ち食いうどん・そば店は元気に営業しています。 公式ホームページによると、店名は『ぷらっとぴっと』。だが、実店舗には店名表記がない この在来線ホームの立ち食いうどんは有名です。具体的には「かしわうどん」が名物。「かしわ…
JR九州が運営する香椎線という路線をご存知でしょうか? 西戸崎~香椎~宇美を結ぶ香椎線は、全線単線で、運行頻度は昼間だと毎時2本。主要幹線ではないが完全なローカル線でもない、中堅路線という感じ。失礼ながら、地味と言えば地味な路線です。 しかし香椎線、鉄道関係者やファンならば注目している人も多いのではないでしょうか。というのは、「珍しい技術が導入されているから」です。具体的には以下の二点。 蓄電池車を使用している 運転士が乗務しない自動運転を行なっている 特に後者の自動運転が話題になっています。いや、自動運転自体は珍しいものではありません。しかしそれは地下鉄や新交通システムなど、踏切がなく、外部…
「大きな声を出せ!」 仕事やスポーツの場面で、このように言われた経験は、誰でも一度はあるのではないでしょうか。 私は素で声がデカいので、「声が小さい!」などと叱られたことは一度もなく……というか逆に、「お前は声がうるさい」と言われたことの方があるくらいです(笑) もちろん、世の中は私のような人間ばかりではなく、声の小さい人もいます。そういう人が指令員として着任してくることも当然あります。 私は指導する側の人間なので、教育を受け持つこともあるのですが、新人指令員に対して「仕事のときは大きな声を出しなさい」と言います。もちろん、スポーツばりに気合いの叫びを行う必要はないですけどね。周りの人にちゃん…
JR関西線では、名古屋~奈良間を直通運転する列車を走らせる構想が浮上。2024年の秋ごろに実験を行いたい考え。 愛知県の名古屋駅と、大阪府の難波駅を結ぶJR関西線。その運行体系は、3つのエリアに分かれています。 名古屋~亀山(名古屋エリア) 亀山~加茂(山越えエリア・非電化) 加茂~奈良~難波(大和路エリア) この3つのエリアは運行系統が明確に分断されており、つまり、相互に直通する列車がありません。たとえば名古屋の人が、「関西線で奈良へ行こう」と思ったら、亀山駅と加茂駅で必ず乗り換えが必要になります。 この関西線で特に営業成績がヤバいのが、亀山~加茂間です。ここは非電化のローカル線で、日中は毎…
ラーメンと韃靼そばをウリにした、少し変わった駅そば店『神戸製麺所』。こだわりの自家製麺ですが、その麺の食感は非常に特徴的。
今回の記事は、仕事術に関する内容。テーマは「わかりやすい教え方」です。 部下や後輩に何かを教えるという業務は、多かれ少なかれ、誰しもが経験することです。私もそうで、勉強会の講師的な役割や、新人が入ってきたときに規程やマニュアル類を教えることが、仕事の一つです。 自分で言うのもアレですが、私の先生役はけっこう評判いいです。 「泊まり勤務が終わったあとに聞いても眠くならないッス」とか「予備校の講義みたいな雰囲気出てるッス」とか、お褒めの言葉を多数いただいて…… って、コレは本当に褒め言葉だろうか? 自分で書いててわからなくなってきた(笑) わかりやすく教えるには「自分がよく理解していること」が必要…
「だろう」ではなく「かもしれない」の思考で臨みなさい こんなことを言われた経験が、誰でも一度や二度はあると思います。 クルマの運転がよく取り上げられる例ですね。自分が運転しているときに、前方左に自転車を発見した。この自転車が急に飛び出してくるかも。突然バランスを崩してコケるかも。 「かもしれない」のイメージをしておけば、もし本当にそういう事態が起きたとしても「想定内」で済むので、素早く対応できる。 これを「自転車が飛び出したりコケたりすることはないだろう」と思っていると、万一のことが起きたときに「想定外」になってしまうので、慌てるハメになると。 より安全に対してシビアな「かもしれない」思考は鉄…
駅構内で弁当などを販売する場合、キチンと店舗(建物)を構えるのが一般的です。ところが、千葉県の五井駅では、おもしろい販売形態を見ることができます。写真をご覧ください。 改札内の通路に会議用テーブルを置き、番重(箱みたいなやつ)に入った弁当や総菜を売る。終わったら机を撤去すれば、元通りの通路になると。 路上で弁当販売しているのを見たことありませんか? あんな感じの売り方を駅構内でやっている点が珍しいです。 かなり昔から『やり田』は五井駅で弁当等を販売している 「あさりめし」はモチモチの食感 味付けの塩梅もマル 鉄道グルメの他の記事もぜひどうぞ! かなり昔から『やり田』は五井駅で弁当等を販売してい…
2024(令和6)年3月のダイヤ改正の内容が発表されて、大騒ぎになったのが、JR京葉線です。 千葉県の蘇我駅から東京駅を結ぶ京葉線。現在、朝通勤の時間帯に、通勤快速・快速という種別が運行されています。ところが、ダイヤ改正で通勤時の快速系を廃止し、普通列車だけにするとのこと。(注:特急列車は運行される) この改正に対し、利用者からは悲鳴が上がっています。「快速系が無くなったら通勤に時間がかかる。早起きしないとアカンやん!」という具合。通勤快速・快速・普通の3種別、停車駅とおおむねの所要時間(朝通勤時)は↓図の通りです。 注:列車によって所要時間に差がある。普通列車は52分程度のものもあれば、60…
2024年3月のダイヤ改正の内容が発表されて、大騒ぎになったのが京葉線です。 千葉県の蘇我駅から東京駅を結ぶ京葉線。現在、普通列車だけでなく通勤快速・快速という種別も運行されています。ところが、ダイヤ改正で快速系を大幅に減らし、朝通勤時間帯は普通列車だけにするとのこと。(注:特急列車は運行される) この改正に対し、ネット上では悲鳴が聞かれました。房総地域から都心への通勤者は、「快速系が無くなったら通勤に時間がかかる。早起きしないとアカンやん!」という具合。 通勤快速・快速・普通の3種別、停車駅とおおむねの所要時間は↓図の通りです。 注:列車によって所要時間に差がある。普通列車は52分程度のもの…
どうも日本人は、「休む」という行為に対して、罪悪感や後ろめたいイメージを抱いているのではないか。休まず働くことが美徳であり、それが勤勉なのだ、と。 そうした風潮が、長時間労働や、年次有給休暇の取得率が上がらない、はたまた体調が悪くても無理に出勤してしまうといった“悪習”の背景になっているのでは? そう感じるのは、私だけではないでしょう。 しかし、休むべきところはしっかり休むことが大事です。 「スポーツでは休むのもトレーニングのうち」と聞いたことがあると思います。ロクに身体を休めずトレーニングばかりしていると、かえって害になり故障を招きかねません。 かの有名な『論語』も言ってますよね。「過ぎたる…
鉄道マンといえば、切っても切り離せないのが泊まり勤務。もちろん、夜中もずっと起きていて仕事をするわけではなく、途中で仮眠をします。 ダイヤがぐちゃぐちゃになると、徹夜になることもありますけどね……。 仮眠できる時間は、乗務員だと、担当する乗務内容によって異なりますが、まあ4~5時間の範囲内といったところ。5時間寝られれば大満足、もし6時間寝られる仕事があれば、それは神です。6時間は、もはや仮眠じゃなくて睡眠です。 泊まり勤務が終わって家に帰ってから寝る? 寝ない? 高齢になると睡眠時間が短くて済む 帰っても寝ない人が少なくない 若ければ体力があるので寝ずに遊びに行くこともできる 関連記事 泊ま…
これぞまさに「鉄道グルメ」ではないでしょうか。 2023年現在、名古屋駅では、在来線1番ホームの使用が停止されています。単に使用停止になっているのではなく「線路が潰されて」おり、1番線の線路上までホームが張り出しています。 つまり、元は線路上だった空間に足を踏み入れることができるわけ。では、その空間は何に使われているかというと、飲食スペースです。 現在、このホームにはラーメン屋『人類みな麺類』が出店中です。 「Human beings everybody noodles」。全世界は再び麺の下にひれ伏すことになるだろう 1番線の線路だった空間には、椅子と机が置かれ、ラーメンを食べるためのスペース…
回転寿司の「好きなネタランキング」の上位に入ってくるのがエンガワです。コリコリ(プチプチ?)とした独特の食感が人気の理由らしい。 そんなエンガワ大好きな諸君に朗報。仙台駅には、「炙りえんがわずし」という、エンガワを思う存分味わえる駅弁があります。今回の記事では、この駅弁を食レポします。 この商品にはカレイ(鰈)のエンガワを使っているそうです。そもそもエンガワとは何か、みなさん知ってますよね? カレイ(鰈)やヒラメ(鮃)、魚体の左右でピラピラしているヒレ。あれの根元の筋肉がエンガワです(↓図の緑で塗った部分)。 なんだぁ!? すっげえキモいデザインだな! 「炙りえんがわずし」基本情報 エンガワと…
2024(令和6)年3月16日施行のダイヤ改正で、近畿と山陰を結ぶ特急スーパーはくとを改編。半分以上の列車を京都ではなく大阪発着に短縮し、代わりに上下1本ずつ増便する。 以前から、運転区間の短縮や増便の構想がニュースになっていた特急スーパーはくとですが、ついに実現です。ビフォーアフターの比較は↓図の通り。 あ、ついでに書いておくと、自由席が無くなって、全車指定席になります。まあ全車指定席化は、スーパーはくとに限らず他のJR特急も同様の傾向ですが。 スーパーはくと増便のために他列車の時刻や行先を大幅改変 はくとを上下1本ずつを増便するだけでも大変な手間 大阪万博時の増便構想にはどのように対応する…
「日本の鉄道は時間通りに走ってくれる。定時性が高い」などと言われますが、鉄道の仕事と切っても切れないのが時計です。 たとえば乗務員は、時計が“相棒”です。列車は「時・分・秒」で運転時刻が指定されており、それと時計を対照しながら列車を動かすためです。 というわけで今回の記事のテーマは時計なのですが、具体的には腕時計について語ります。 社会人ならば腕時計の一つは持っていると思いますが、「どーいう腕時計でもいい」というわけにはいかないでしょう。やはり、仕事に応じて必要な機能を搭載したものを用意したいところ。 では、鉄道マンとして仕事をするにあたっては、どういう機能を備えた腕時計が適してるのか? 個人…
2023(令和5)年11月28日、静岡県の大井川鐡道で、走行中の機関車と客車の連結が外れる事態が発生。自動的にブレーキが掛かり、直後に停車した。 大井川鐵道では過去にも連結器が外れる事件が発生していて、今回で3回目だそうです。 今回の事件を起こしたのは、非常に古い車両のようで、連結器そのものが劣化していたか。それとも整備不良か、あるいは直前の作業や確認に不十分な点があったのか。 国土交通省も、本件をインシデントに認定して調査に入りました。「車両障害」というインシデントに該当するのでしょうか。 車両障害 車両の(中略)連結装置(中略)に列車の運転の安全に支障を及ぼす故障、損壊、破壊等が生じた事態…
明治時代に日本の発展を支えた「お雇い外国人」。彼らは鉄道分野にも尽力しましたが、その給料はいかほどだったのか?
自動車にはパーキングブレーキがありますが、鉄道車両にはそれがないケースが多い。そのため、鉄道では「手歯止め」という車輪ストッパーを用います。
かつての鉄道車両は、客室の窓が開く仕様になっていた。『スパイラル ~推理の絆~』というマンガでは、それを利用した面白いシーンがあります。
2023(令和5)年3月2日、川越線の単線区間に上下列車が同時に進入して「お見合い」になる事件が発生。TwitterやYouTube上で原因が考察されていますが……
改札内の「麺処」と言えば、立ち食いそば・うどんが一般的。ところが『豊来軒』では、着席してラーメンを食べることができます。看板メニューは鶏白湯ラーメン。
天竜浜名湖鉄道の都築駅には、『メイポップ』というパン屋が入居しています。三ヶ日牛ごろごろコロッケパン・みかんあんぱんが美味かった!
天竜浜名湖鉄道・西気賀駅にある洋食屋『グリル八雲』。看板メニューのビーフシチューは、肉はもちろん、野菜も美味かった!
駅に入ってきた列車は、ホームのどこに停まるか? 停止位置を示した「停止位置目標」というものがあり、自列車の両数と合致する場所に停めます。
『ゆるキャン△』第27話では、各務原なでしこが、気賀駅から天竜浜名湖線に乗っていました。しかし、このシーンで解せない点が……
2023(令和5)年1月24日に起きた、JR西日本での大雪による列車立ち往生については先日記事を書きましたが、 ↑の記事で、いろいろコメントをいただいたこともあり、もう一本記事を書くことにします。 融雪器の使用遅れや計画運休ナシの是非 融雪器の使用開始基準を見直すだけでは再発防止にならない 夜間・降雪で乗客を線路に降ろすのも現実的ではない “裏ワザ”を使えば立ち往生の本数を減らすことは可能 “裏ワザ”を使ったら責任問題になるのを恐れて対応が遅れた? 関連記事 融雪器の使用遅れや計画運休ナシの是非 私の印象ですが、JR西日本で今回起きた立ち往生については、以下の二点を批判する声が多いようです。 …
2023(令和5)年1月24日、雪の影響で多数の列車が駅間立ち往生してしまったJR西日本。この事件について考察します。
『ゆるキャン△』第27話では、各務原なでしこが、浜名湖付近に住む祖母の家に遊びに行っていました。このとき、どのようなルートで自宅から祖母の家に行ったのか?
私鉄では珍しい駅弁。その一つが、近鉄名古屋駅で販売されている「ひのとり弁当」。鶏をメインとしたおかず構成のバランスが良く、量も満足です。
豊橋駅の駅弁「稲荷詣で」は、『壺屋』看板商品の稲荷寿しの他に、海老寿司やおかずも入ったお得な商品。晩酌にピッタリです。
役職が付くと支給される「管理職手当」。コレ、どういう意味で支給されるものなのか? あくまで一つの解釈ですが、「部下に奢るために支給される」という考え方もあります。
列車に乗ってくる「お客さん」は人間だけではありません。蜘蛛や虫も乗車してきます。彼らに降車してもらうのも、乗務員の仕事です。
三島駅で販売している「香まだい寿司」。自分で擦りおろす生ワサビはまろやか。真鯛にたっぷりのせて召し上がれ。
鉄道の連結の話。車両同士を物理的に繋げればそれでOKではなく、実は「空気的な連結」と「電気的な連結」も必要です。
鉄道の連結の話。車両同士を物理的に繋げればそれでOKではなく、実は「空気的な連結」と「電気的な連結」も必要です。
鉄道の仕事というと、マニュアル絶対的なイメージがあるかもしれません。しかし、「仕事のマニュアル化」には落とし穴も……。マンガ『そばもん』から学びます。