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愛のカタチは、様々。両方が、同じように思い合うということもあったり、無かったり。片方の「愛」に甘えているもう一方。時に「都合のいい」人になっている。それでもいいと思う。A「自己愛」が、非常に少ない人。それでもいい。その人と関わりあえれば。それが、どのような形であれ。BA、Bが映画の主題と感じた。(あえて言いきれば)Bは、時に非情である。いろいろな人を傷つける。自分も傷つけられるが、他人も傷つける。Cそれでも「愛」から逃れられない。Dそれが「愛」なのか。「愛」がなんだ。E「愛」は、結局自己愛の肥大化したものなのか。Fそんなものは、愛ではないと思うが、それを愛と勘違いしているのか。「愛」でなくていい。GGは、社会的にアウトではないか。アウトの渦巻いている世界に生きている私たち。「愛がなんだ」感想
「いき」とは。やせ我慢と諦めどちらも心の強さが必要追求→自分らしさ、自由が得られる。永井荷風は、妻を持つこと、家庭を「諦め」、「やせ我慢」をして自由に生きたのではないだろうか。私は、そんな荷風先生をみて「らしさ」「自由」な生き方を感じる。自分もそんな風な生き方ができたら、どんなにいいだろうと考える。恋愛の先に進めない、進まない「やせ我慢」「諦め」は、いきというより野暮なのかもしれない。そんな生き方しかできない荷風先生に「らしさ」は感じるが、完全に「自由」ではない。好きな女性と所帯を持つ、思うままの「自由」。その果てに訪れる縛られた「不自由」が見えている。そんな人生に「不自由」」を感じている。それから逃れる人生に対する「諦め」。私の私見であるが、荷風先生は、「自由」に見えたが、「不自由」な人生を「諦め」、やせ我慢...九鬼周三
樹木希林と小林聡美の親子は、なんとも言えない。本当の親子以上の不思議な雰囲気を感じる。希林;「暑い、暑い」と言って、冷蔵庫の扉を開け閉めして冷気を浴びようとする。アドリブのような自然な感じがいい。今の社会を映しているようだった。独り暮らしの老人。しかし、近所との交流があり、趣味を楽しんでいる面もある。息子は、小説家だが、売れていない。探偵で生計を立てているが、苦しい。別れた妻子に養育費が払えない。月1回面会、食事、買い物をして別れる。妻には、再婚を考えている男性あり。子供は、馴染まない。仕方ないと思っている。一緒にいる時は、家庭を顧みなかったが、別れると未練が募る。失くして気づく、大事なもの。やり残したことが多く感じる今日この頃。妙に、大切なものを粗末に扱ってきたことに気づく。今、関わっている人たちを大事にでき...映画「海よりもまだ深く」感想
春の夜の闇に浮かぶ花びら水に映る薄いピンクが波風に乗る黒の世界にピンクの花びらの光桜2
先日は、急に気分が悪くなった。息苦しくなり、恐怖感に襲われた。病院へ行ったが、異常はなかった。しかし、腕を上げるのが、とてもつらかった。少しずつ回復しているが、腕を上げるのに力が要る感じである。腕を上げたあと、疲労感を覚えるのである。体を動かすのにも、気合がいるようになった。横になると楽なのだ。トイレに行ったり、10段の階段を上ると以前の3倍くらいの疲労感を感じるようになった。時に息苦しく、受診したくなった。4~5時間我慢したら、少し楽になった。このブログもそろそろ疲労が強くなってきた。脳梗塞後
4~5度目のトライである。まだ、一度も上巻も読めていない。読み終えるのはいつになるかわからないが、その時々の感想を買い残していきたい。リプーチンとワルワーラ夫人の関係とやり取りを読んでいる。それぞれが、世間体、自己顕示欲、相手への依存、不信、不満、被害妄想、思いやり、気遣い、表面上の調子合せ、互いの利害の一致などが見られる。それに、お互い神経質で、けんかっ早いが計算高く、謙虚さはあまりない感じで、傲慢である。この二人は、離れるに離れられない腐れ縁のような関係である。二人とも、表面と思っていることが、上記の感情が、入り乱れていて、吹きだしてしまうほど、滑稽な性格なのである。読めば、読むほど、自分の日常の性格を丸写しされているかのような描写なのである。会社、友人、家族、初対面などその時々によって、自分の顔(性格)は...「悪霊」ドストエフスキー感想
放送大学TV感想最古の文字は、メソポタミアの粘土板文書というものでした。BC3000前です。古拙文字といわれ、麦の絵で記号のようでした。穴が5つ空いていたので、数を表しているようでした。記憶の外部保持のためではないかとのこと。日本・・・漢字の輸入の前に文字があった。ハングルに似ている文字。47文字。48文字の説もあり、まだ、公式にはっきりと認められていないそうです。AC400年ころ。翻字・・・現代の文字に書き換えてみる。まず、この作業があります。話す時は、日本語、書く時は、中国語の時代が、ありました。TVを見ながら、拙い記録でした。書誌学・古文書学TV感想
あの夏、君と波と一つになった。波打ち際を走り、波と戯れた。砂に寝そべり、青い空に包まれた。南の島の時間は、ぼんやり小さく遠く離れていく。波打ち際の貝殻を一緒に見ていた。砂に埋もれた貝殻。波を受け、また現われた。こうして、100年後も、200年後もここにいて。そして、僕たちを時々、思い出してね。海
夜の桜並木を歩く。桜のトンネルが続く。横の公園には、ライトアップされた桜の木々が、照らし出されている。夜の闇の中、神々しく照らされた春の光り。その周りには、群衆が溢れ、にぎやかに歌い、踊り、賑わいを尽くしている。宴は始まったばかり。にぎやかな音の中、私はふと公園の外を眺める。暗い夜の中に、一人歩く人影。私は、宴から離れ、夜の闇に触れてみたいと思う。人影は遠く、消えゆく。そこに見えたのは、暗闇の中にひっそりとたたずむ枝垂れ桜。闇の中、不気味なほどしなやかに、うつむきながら、そこにいる。白い花びらは、ゆっくりと落ちてゆくよう、揺れている。その小さな白は、ほんのりと淡く、黒の闇の中を落ちながら、浮遊していた。幻影のように。夜桜
春の山を登る。上へ、上へ。上へ向かう。つま先に力を入れ、指先で掻きながら。息は、徐々に荒く、肺にも負荷がかかる。途中、立ち止まり、野花に目をやる。スマホで、写真を撮る。小さな黄色い花びら。4~5か所まとまって咲いている。ペットボトルを取り出し、一口水を含む。少しの水が、胸のあたりをひんやりと濡らす。また、歩き出す。スタートして4時間、頂上が近くに見えてきた。もう春というのに、少し雪がところどころに残っている。白い綿が、点在している。少し歩くと、雪が岩肌を覆い尽くしている。その岩のそばから、いくつかの枝が見えた。近づいて、よく見ると、梅の花であった。白い雪に埋もれながらも、薄いピンク色の花が、顔を出している。冷たい雪の中に、春が力強く息づいていた。それはまるで、白い衣装に覆われ、赤い口紅に切れ長の目をした女性のよ...冬の終わり
ジャズ評論家寺島靖国「ジャズ7箇条」より(1)ジャズは自己中心主義で行こう。自分の耳で聞いてよければそれでいい。(2)ジャズは「音色」で味わおう。(3)名盤だけではない。商品こそジャズの醍醐味である。(4)まずは良い楽器ありき。演奏(アドリブ、インプロヴィゼーション)至上主義ではつまらない。味気ない。(5)ジャズに疲れたら女性ヴォーカルとピアノ・トリオでリラックスしよう。(6)ジャズはファッションである。服装やジャケットのかっこいいものを聴こう。(7)新譜をどん欲に聴いて、心身をリフレッシュさせよう。(本書「まえがきJAZZ遺言状これからJAZZを聴く人、JAZZを聴いてきた同志たちへ」より引用)感想(1)キース・ジャレット;クラシックのようであるが、クラシックではない。ジャズには聴こえない。自分にとっては、ジ...寺島靖国「ジャズ7箇条」感想
白人たちのハイセンスでスマートにスイングする「ウエスト・コースト・ジャズ」これまで、一音一音重たく迫ってくるマイルス・デイビスや多様な思想、多様な技法等複雑に入り組んだ、と思われるブラッド・メルドー、同じくキース・ジャレットと私にとっては、頭を使って聴かないといけないようなミュージシャンを比較的多く聴いてきたように思う。そういった中で、YouTubeを見ていたら、「シェリー・マン」が目についた。ジャズ喫茶をみていたら、紹介されていたので、聴いてみたのだ。このバンドが、易しくて簡単でというつもりはない。ウエストコーストのさわやかな風の中、涼しいのだ。重たく、ブルージーなものとは、まるで正反対に聴こえるのだ。かといって、ブルースを感じないわけでもない。スマートでさわやか。気軽に聴きやすい感じがする。テクニックの高度...シェリー・マンジャズ
少年と少女は、再会した。少女は、つぶやいた。「これで伝説は、終わってしまったのね。お会いしないでいたら永久につづいた伝説を」「僕たちは、まだ伝説の中にいます。出会いは今始まったが、あの頃のあなたとあの頃の僕は、まだ本当には出会ってはいないのです。」「出会ってしまったら、伝説は終わるのでしょうか。」少女は不安そうに尋ねた。「その二人を永遠に会わせないようにしましょう。」青年はいきなり少女の体を抱きしめた。感想原文が非常にわかりにくかったため、理解しやすく変更してみたが、依然として、理解するのが難しい。三島氏の思考を理解するには、私には、知能が足りない。あえて自分なりに解釈すると、伝説を、プラトニックとする。青年は、再会するだけでは、伝説(プラトニック)は終わらない、と言う。プラトニックな二人を会わせない方法。プラ...「伝説」三島由紀夫感想
「私とあなたの間にある倫理」についてマルクス・ガブリエル・・・世界は、自分の思っているより複雑である。慎重になるべきである。(アメリカ政治に対して言っているが、他にも同じことが言えると思う)ダニエル・ケールマン小説は、他者の目を通して別の世界を見るトレーニングである。人々が、小説を読み始めたとき、暴力が減少した。夜のトンネルを抜けると、街は光で満ちていた。だが、人の心の奥までデジタルな光は照らしてはくれない。不安と鬱屈を誰もが抱えている。それでも、他者への想像力、無垢な感情の発露が人を救う。彼は、ただの人間でそこに深い違いはない。そのことが、非常に重要です。それが、倫理です。倫理とは、「異質」という錯覚を「あなたが、彼だったかもしれない」という事実に転換すること。「私は、あなただったかもしれない」これが、重要で...Eテレ「欲望の時代の哲学」を見て
三島は、目に映る光と影の差異を幻影のように描写する。アレンジにて「接吻」三島由紀夫満月の夜、街はひっそりしている。うかんでいる雲は月にてらされて彫刻めいてみえる。月の光はX線であり、それは心の所在をはっきり見せてくれる。しかし、それは、治療には役立たない。詩人は、鵞ペンの羽根を唇に当てた。鵞鳥のつややかな羽根が彼の唇の上をしっとりとすべってゆく。詩人は、うつむいている彼女の唇をちらっと見ていた。どんな果物より果物らしい味のしそうな唇。ほんの一秒のキスでいい。水彩画を描く彼女。彼女は、ふと筆の穂先を無意識に唇に当て、そっと撫でた。詩人は、鵞ペンをプレゼントだと、彼女に渡す。彼女は、お返しに果物の静物画を描き上げたらあげる、と言う。「いや、僕はそれを欲しいんだよ、その絵筆」「ちょっと、困るなあ。でも欲しけりゃあげる...「接吻」三島由紀夫感想
父親の死に際して~本文田舎の寺の住職の死というのは、異様なものである。適切すぎて、異様なのである。彼はいわば、その地方の精神的中心でもあり、檀家の人たちのそれぞれの生涯の後見人でもあり、彼らの死後を委託される者でもあった。その彼が寺で死んだ。それはまるで、職務をあまりにも忠実にやってのけたという感銘を与え、死に方を教えて廻っていた者が、自ら実演してみせあやまって死んだような、一種の過失といった感を与える。感想父親との親子の愛情を感じない客観的な捉え方。これこそ「異様」に感じた。父親を好きでなかったにしても「異様」である。死を「職務を忠実にやってのけたという感銘を与え」「死に方を教えて廻っていた」「実演してみせた」という表現は、父親を見下してみている感じがした。「死」についても、深刻さがなく、表象的に「死」を捉え...「金閣寺」三島由紀夫感想
フーコーを「権力」と言い換えて、考える。権力のフラット化として。TVでは、「権威」者が語る。医療、政治、タレントをある面「権威」と捉えてみる。私がフーコー的に見たとしたら、である。A氏の主張は、A。B氏の主張は、B.それぞれの立場、領域によって。フラット化の問題としては、「患者」重症、軽症、陽性、陰性、若年者、高齢者、またその家族、保健所(中央、地方、県、市町村)、病院、クリニック(都市、地方)、看護、介護現場職員(都市、地方)、検査機関(都市、地方)、データの複数機関の相互検証等など、私が数分で思いつく限り挙げたが、まだまだ関係者は、多くいるであろう。これらの意見を出し合う場所が必要である。フーコーは、「権力」をフラット化してみる手法を取ったと考える。私たちは、権威、権力に影響される。それは、実在の権力者不要...フーコーとウイルス
ウイルスに対して、どのように向き合えばいいのか、ドゥルーズをモデルに私なりに考えてみたい。リゾーム論・・・中心も始まりも終わりもなく、多方に錯綜するノマド的な考え方①パラノ型(定住、安定、積み重ね)②スキゾ型(軽薄短小、移動、刹那的)2つに分けてみる。①科学の進歩、新薬、除菌法など対処法に注視する。これまで続けていること、仕事、趣味などに没頭する。②ウイルスについては、科学者ではない限り考えてもしょうがない。自分にできること、どちらかというと思いついたことを取り組む。制限も増えてくるので、その時々で、やることを感覚で選んで生きる。それぞれの長所・短所①長所・・・続けてきたことで、成果がでたり、安心感が生まれて、ストレスを解消することもできる。短所・・・状況により、これまで通りに行動できないことも多くでてくる。そ...リゾーム論とウイルス
名勝に日本庭園が白く広がる。静かな風が、木々を揺らす。海が広がる。目を閉じると、ペン、ペン、ペンとゆっくりと静かな三味線の音が、耳をなぜた。書院の廊下に、紺色に鶴が舞う模様の着物の女性が、正座をして名勝を奏でている。そこに、赤地に桃の花、雲に松が重なり合っているような模様の着物を着た女性が、舞を踊っている。白に花、緑色の葉の扇子をかざし、こちらをみているよう。白砂に岩の島、海の彼方に舞う。時間が止まる。動きが止まったと思った瞬間、スーッと海の舞は、その彼方へ消えていった。幻のように。再び見ることのない、海の舞は、目の前から散った。名勝に散る
私は、ウイルスを科学的に捉える専門知識を持ち合わせていない。かといって、これからお話する哲学的思考が、専門的に話せるかというとそれも無理である。それを前置きとして、老荘思想から、この現代の問題「ウイルス」を見た場合、どのように考えるのか。私なりに思索してみたい。このように申し上げれば、たいそうな考えが、披露されるだろうと期待されるのは、検討違いである。「道」について。これは、万物を支配している、とある。見ること、聞くこと、つかまえることができない。渾然と一つに溶け合っている。風邪には、それ自体の治療薬はなく、「溶け合う」は、大げさだが、付き合っていく、ということか。肺炎の部分に効く薬が、あればそれはそれで大変良いことである。ここで大事なことは、科学者として治療の話をするのではない。あくまで、哲学的に考えるという...老荘思想からみたウイルス
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