結婚して10年になる衣津美は共働きで夫と二人暮らし。子供はいないが、このまま穏やかに暮らす日々が続いていくと思っていた。ところがある日、夫が「風呂には、入らないことにした」と発言し体を洗うことを嫌がるように。やがて衣津美は夫との間にある隔たりに気づく。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『アンと愛情』坂木司 (著)
東京デパートの地下一階、和菓子屋の『みつ屋』でアルバイトをしているアンちゃんこと梅本杏子。成人式を迎えても今ひとつ大人になるといいう実感が湧かずにいる。そんな中、自分と同じ年の正社員の優秀さを目の前して落ち込んでみたり、金沢でこれまでに味わったことのない素晴らしいお菓子に出会ったりと、アンちゃんの学びは続きます。そんな、ヘコんだり浮き上がったりする彼女の日常に衝撃の出来事が…。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『母子草 お江戸縁切り帖』泉 ゆたか (著)
長屋でひとり住まいをしているお糸は代書屋して身を立てているが、縁切り状を書く「縁切り屋」としての仕事も増えてきた。夫婦になる約束をした大工の熊蔵に隠し子がいたことがわかり、長屋の住人たちは心配しながらお糸を見守っている。家族や男女の惚れ合った仲など、ままならぬ縁を断つ手助けをするお糸。そして彼女自身の縁の行方とは。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『玉瀬家の出戻り姉妹』まさき としか (著)
玉瀬澪子41歳。夫に浮気され離婚し、アパートで一人鬱々と引きこもっていたところ、突然姉の香波がやってきて「実家に帰ろう」と呼びかける。急に戻ってきた姉妹に母はまるで他人事。女3人の実家暮らしがスタートするのだが、ある夜中年の男が向けている視線に気づき、思わず悲鳴をあげた澪子だったが…。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパークXVII』石田 衣良 (著)
女子アナのストーカーをしていた同じテレビ局のADが自殺。ネットでは被害者である女子アナが同ADをもてあそびじい札に追い込んだとして炎上。休職にまで追い込まれた彼女は執拗な攻撃を続ける人間たちの話を聞くためにタカシとマコトに協力を以来する。表題作『炎上フェニックス』ほか、パパ活、ぶつかり男、副業など現代社会の闇を切り取るシリーズ第17弾。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『認知心理検察官の捜査ファイル 名前のない被疑者』貴戸 湊太 (著)
千葉地検で検察事務官として働く朝比奈は、認知心理学を駆使して被疑者の嘘を見抜く優秀な検事・大神祐介の職務のサポートを行っている。事件の取り調べでは本名を名乗らない被疑者や「風邪をひいたから殺した」と発言する被疑者などが現れる。彼らの真意はどこにあるのか、そして事件の真相とは。また、天才検事・大神の過去に関わる被疑者とは。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『ホテル・アルカディア』石川 宗生 (著)
ホテル・アルカディアの支配人の娘が敷地にあるコテージに引きこもってしまった。ホテルに滞在していた7人の芸術家たちは彼女のために物語を作る。幻想的で現実的、SFなのか文学なのか…。未知の世界が広がっていく物語。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『卒業生には向かない真実』ホリー・ジャクソン (著)
大学の入学を控えたピップに、いくつかの不審な出来事が起こっていた。無言電話や匿名のメール、首を切られたハトや私道に描かれた頭のない棒人間。ストーカーによるものと思われるこれらのことを調べるうち、ピップは6年前の連続殺人事件との類似点に気付く。自分を守るため、この事件の捜査をはじめたピップがたどりついた真実とは。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『猫目荘のまかないごはん』伽古屋 圭市 (著)
二十九歳のフリーター、降矢伊緒は友人の紹介で阿佐ヶ谷の年季の入った木造二階建の下宿屋『猫目荘』で暮らすことに。近隣と比べ手の届きやすい家賃、そして大家が作る料理が朝夕二回提供されることが決め手となった。東京に来て五年になる伊緒は、婚活も就職もなかなかうまくいかない。そんな伊緒は猫目荘の個性的な自由民たちと交流し、共にごはんを食べるうち、自分自信を見つめ直し、その考え方と行動に変化が訪れる。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち』内田 樹 (著)
日本の子どもたちの勉強時間の減少、学力の低下が問題となって久しい。こうした問題を招いた原因は何なのか。「自己決定論」における解釈の誤り、「格差」の正体、そして「学ぶ」ことの意味とは。子どもたちの教育から現代につながっていく問題を解き明かす驚愕の教育論。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『コンビニ兄弟3:―テンダネス門司港こがね村店― 』町田 そのこ (著)
フェロモンをまき散らす転調がいるコンビニで働いている中尾光莉は、『推し』がこの街にやって来ると聞き、浮き足立っていた。光莉の推しメン、Q-eickの采原或るはある悩みを抱えていた。北九州門司港のコンビニを舞台に、様々な悩みを持つ大人たちが集まり、自分だけの答えを見つけていく物語。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『留子さんの婚活』小原 周子 (著)
今年四十五歳になる息子・秋之のために親の婚活パーティーへと通い続ける米倉留子。三歳になる孫の隼人、そして自分と同居とはなるが、一刻も早く嫁に来てもらいたい…。留子一人で参加するせいか、なかなかうまく話は進まない。しかし、あるパーティーで家事手伝いをしている四十九歳の娘の父・川野幸三に出会う。彼女を息子の嫁にしたい!と考える留子だが、幸三は留子に一目惚れしてしまう。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『鐘を鳴らす子供たち』古内 一絵 (著)
昭和二十二年五月。あらゆる物が不足し、子供たちはいつもお腹を空かせていた。峰玉第二小学校に通う六年生の良仁は、同じ学校に通う数名の子供たちとともに、ラジオ放送劇「鐘の鳴る丘」に出演することに。その収録で、良仁たちは大人たちの作品づくりにかける情熱、戦争への後悔を抱き続ける姿を目にし、彼らとともに未来の希望へ向けて模索する。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『幽霊長屋、お貸しします(二)』泉 ゆたか (著)
江戸でお凍る様々な事件を集めてまわる、読売の種拾いをしている少女、お奈津。事故物件を専門に住まいの仲介を行う、家守の直吉の力を借り、幽霊が関わる騒動に立ち向かう。全国各地の幽霊話をあつめているという謎の男・七五郎との出会いや、行方不明となっている直吉の両親に関する手がかりなど、新たな謎と発見に改めて己を奮い立たせるお奈津だが…。
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結婚して10年になる衣津美は共働きで夫と二人暮らし。子供はいないが、このまま穏やかに暮らす日々が続いていくと思っていた。ところがある日、夫が「風呂には、入らないことにした」と発言し体を洗うことを嫌がるように。やがて衣津美は夫との間にある隔たりに気づく。
まかないを出す下宿屋「猫目荘」へ入居することになった結芽。漫画家デビューをしたものの、ヒット作品を作り出せないまま数年が経過しついに筆を折ることを決意。猫目荘の美味しいご飯を食べ、個性豊かな生き方をしている住民たち と交流するうちに結芽の内面と周囲に少しずつ変化が現れる。
もうすぐ二十歳になる私たちはやりきれないときに二人でケーキいを食べる(「ホール」)。白くて甘くてふわふわで、イチゴの載ったショートケーキはいつも売っていて、でもちょっぴり特別感もあって…。そんなショートケーキにまつわる5編の連作短編集。
最近急成長しているペットの総合商社、CGペット。八つの部門に分かれ誕生から墓場まで全てを網羅している。売り上げを伸ばしているその裏では恐るべき蛮行が繰り広げられていた。企業の闇を暴くべく、過激な動物愛護テロリストとともにマコトが立ち上がる。
夫と小学四年生の息子、晴基と暮らしている希和は民間学童で働きはじめることに。晴基が短冊に残した「こんなところにいたくない」という言葉、居心地の悪い保護者のLINEグループ、そして夫との関係。日々の暮らしの中で少しずつ失ってしまった声を、希和は少しずつ取り戻していく。
宮城県出身、五十歳という若さで首相となった金田が地元仙台でのパレード中、ラジコン爆弾によって殺された。元宅配業者の青柳雅春は自分が犯人とされていることを知り、必死に逃げる。警察とは思えぬ暴力を振るう人間たちの目をかいくぐり、時に協力者を得ながら青柳は逃げ切れるのか。
明和八年、近松半二が書いた「妹背山婦女丁庭訓」は大盛況だった。繁盛している酒屋の若旦那の平三郎は芝居好きが高じて義太夫節にも絵にも才を見出す。半二の弟子の徳蔵は家業があり、なかなか目が出ないものの浄瑠璃作家への道を諦められずにいる。そんな折、徳蔵に歌舞伎の脚本を書いてみないか、という誘いが入る。
亡くなった夫への後悔を抱えている喫茶店の女店主、これからの働き方に迷っている女性会社員。三人組の一人を思いながら山へ挑む初心者の二人の女子大生。様々な思いを胸に山へ登る女たちは山頂からの景色に何を見、感じるのか。
正月二日の夜、枕の下に敷いて寝ると吉夢を見られるという宝船の絵。しかし、赤ん坊を亡くしてしまった家にあった宝船の絵から弁財天の姿が消えていたという。その頃、江戸深川の富勘長屋に住む岡っ引き見習の北一が利用していた弁当屋の一家三人が殺される事件が起こる。
1983年、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日一通の招待状を受け取る。それは伝説のコレクター、バイラーからで、所有のルソー作品調査のためにスイスの自宅へ来てほしい、という内容だった。見せられたのはルソーの名画「夢」に酷似した絵でその真贋判定をした者に絵を譲ると言う。
深川の長屋に住む棒手振りの八五郎は実入りは少ないが気ままな一人暮らしをしている平凡で地味な男。ある夜、巷で噂となっている幽霊剣士「鳴かせの一柳斎」が人を斬る現場に出くわす。剣士の正体は八五郎が良く知る人物だった。
酒屋の店員を殴ったとして取調室に連れて来られた男、自称スズキタゴサク、四十九歳。ぱっとしない風体能古男は霊感で事件を予告できるかも、と発言します。「十時ぴったり、秋葉原のほうで、きっと何かありますよ」という鈴木の言葉どおりその時間に秋葉原で爆発事件が発生する。
父親と二人で暮らしていた二十歳の藤子。その父親を事故で亡くし気力を失い動けなくなっていたある日、父よりも年上の写真家の男と出会う。光と影でできているような男・全さんはそのひんやりとした目と人を油断させるような笑顔で、藤子の止まっていた時間を動かした。
和菓子を求めるお客様の謎めいた注文内容、家庭科準備室から消えたチョコレート、オフィスの会議で提供されるアフタヌーンティーに隠された秘密。デパ地下の和菓子店で、高校の家庭科準備室で、会社の会議室で起こる様々なスイーツに関係するミステリー。
古民家カフェのテーブルで向かい合っていた日羽光と盛岡颯一。直後、建物の老朽化による崩壊事故に巻き込まれる。医者らしき人物の声がけに助けを求めるが、その二人組は颯一を見捨てて立ち去ってしまう。なぜ彼らは颯一を助けなかったのか。その答えを聞くために光は二人組を探しはじめる。
かつて人を殺し刑務所に服役していたこともある黒人のアイク。出所後は地道に働き現在は庭園管理会社を経営しているが息子のアイザイアが彼の夫・デレクとともに銃で頭を打たれ死亡。アイクは酒浸りのデレクの父親バディ・リーとともに息子を殺害した犯人を探し復讐することを誓う。
夫を亡くし、公団で一人暮らしをしている七十歳の夏川秋代のもとに娘の婚約者を名乗る男が現れた。人の懐にするりと入り込み、図々しいが憎めないこの男は、本当に娘の婚約者なのか、また新手の詐欺?秋代の娘と息子にも問題が起こり、関係を断っていた家族は再び集まる。
仲間たちとともに山奥の地下施設へとやってきた柊一だが地震により出入り口が塞がれてしまう。そんな中、殺人事件が発生。一人を犠牲にすれば脱出できるという状況の中、犯人を見つけ出しその役を担ってもらおう。犯人以外の全員がそう思っていたのだが…。
自身の妻と娘、そして妻の父を殺害し、刑期を終えのうのうと暮らしている兄。絃二郎は兄を殺すことを決意し、彼女との思い出の車を手に入れ兄が住む大分へ向かう。しかし、一文無しの金髪の若者・リュウと出会い共に旅することになる。旅をする中で見えてきた互いの人生と行き着く先とは。
他者と自分を比べて落ち込んでしまうアパレル会社勤務の女性、正しさ以外を排除してきた保険会社勤務の女性。細い路地の先にあるおひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」はそんな悩みを持つうお客たちが答えを見つけるきっかけとなるようなメニューを用意して迎え入れる。
ゴールドマン・サックス元トレーダーの賢司はある日一本の電話を受けた。日本で古い歴史を持つ神社の宮司だった父親が、何者かに銃殺されたというニューヨーク市警からの連絡だった。父の死の真相を探るため賢司は友人たちと日本へ向かう。
六年交際し、結婚まで考えていた彼氏に裏切られてしまったOL・麻友。そんな彼女に声をかけてくれたのは「合法復讐屋」のエリス。弁護士の資格を持つエリスが依頼を受け、ターゲットに対し合法的に復讐劇を仕掛ける。
最愛の双子の姉が自殺した。姉の朱里が死を選んだ理由を探ろうと、弟の伊吹は大衆演劇の鉢木座を訪れた。座長にその才能を見初められ、鉢木座に入座した伊吹は己自身にある問題を抱えていた。やがて明らかになる禁断の真実、そして朱里の自死の真相とは。
あらゆる紙のデータを頭に、その感触を指に覚えさせている紙鑑定士の渡部は、紙業界誌に掲載されたクイズに注目。「紙人32面相」から出された懸賞金付きクイズを解こうとしていたところ、様々な事件に巻き込まれる。
18世紀。独立戦争の真っ只中にあるアメリカで、一人の青年が殺された。植民地開拓者の大地主と先住民の間に生まれたアシュリーを殺した英国兵のエドワードは捕らえられ監獄にいるという。新聞記者のロディはアシュリーの手記を持って獄中のエドを訪ねる。
淡路島の夜の公園で出会った老人は姫君に恋した狸について語りはじめた(「心中狸」)。不穏な空気がつきまとう「アルマジロの手」、むさぼり喰う快楽うに溺れる男を描く「月と鮟鱇男」の他、官能の深みに身を沈めていく数型と生の悲しみが胸に迫る七編の物語。
築百年以上にもなる古民家の解体作業中に、古びた日本人形が発見された。それは今を遡ること五百年前の戦国時代に活躍した呪いの人形だったのだ。興味本位の底辺ユーチューバーに引き取られた呪いの人形の青梅はこの男を呪うことにするのだがなかなかうまくいかず…。
昭和九年(一七七二年)、江戸で起こった「行人坂の大火」は多くのものを焼き尽くした。大坂天満に本店を持つ呉服商「五鈴屋」。江戸店を構えた店主の幸をはじめ、店に関わりのある人々を描いた物語。創業百年を迎えた五鈴屋は次の百年に向け歩き出す。
遠く離れた地に住む大事な人へ会いに、話を聞きたい友人を捜しに…。様々な思いを乗せて走る夜行バスは、新宿のバスターミナルへ、または家族が待つ遠く離れた場所へと向かう。待合室で、バスの中でちょっとした出来事から言葉を交わす人々の人生が交わっていく。
ウエディングプランナーとして働く美春は、夫の朋希の誕生日プレゼントに奮発してライカのカメラを用意した。あまり喜んだ様子ではない朋希は、四十歳を迎えた今、子供がいらないという人生の選択に迷いが出てきた様子で…。
八十三歳のおもちさんは北海道で独り暮らし。文句を言ったり笑ったりしながら日々を過ごしていたおもちさんだが、何とこのたび入院することに。人生最後に向かう日々の暮らしと胸の思いを丁寧に描く。
18世紀のイギリス、亡き者として生きると言い残し去っていった愛弟子のエド、ナイジェルを思い、解剖医のダニエルは傷ついた心がいまだ回復できずにいた。ある日、身元不明の屍体の情報を求める広告依頼が彼らのもとに舞い込む。屍体に描かれた奇妙な暗号を調べるにつれ、ある人物の意外な過去が明らかになっていく。
大学二年生の降町歩の通う「庭大」こと木津川商科大学ではポイント制度が取り入れられており、単位までもがポイントで購入できる。歩もポイントを稼ぐために、不正行為によるポイント取得者を摘発する「監査ゼミ」に所属。ところが調査対象から取引を持ちかけられる。
警察を辞め、新たに古物商の阿弥陀堂で働くことになった久瀬宗子。ここで扱う品物は単なる古物ではなく「忌物(イミモノ)」と呼ばれる、霊魂が取り憑いた物品。憎しみや恨みを抱えた客にこれらの品を貸し出している。例の力を借りて客たちが手に入れたものとは。
神田町名主の跡取り息子、麻之助の元に、何と縁談が三つもやってきた。三人とも町名主の娘であり、うち一人は江戸でいちばんの美人。しかし、どの娘もなにやら事情を抱えているようで…。話がまとまらず周囲の人々が気を揉む中、ついに麻之助は祝言をあげることに。
仕事、恋愛、子育てなど悩みを抱えた人の前にふいにあらわれるのは、海辺にぽつんと建つ小屋。ここでは料理上手な猫シェフが、悩む彼らにとっておきの料理を振る舞う。豊かな海の幸を使った料理とシェフの言葉に客たちはいつしいか心がほぐれ、自分だけの道を見出していく。
中野区のマンションで女性が殴られ、幼い娘が連れ去られる事件が発生。現場には「私は人殺しです」と書かれた便箋が。時は遡り、1990年代はじめ頃、北海道鐘尻島では巨大リゾート「リンリン村」の建設が頓挫。島の未来に期待し裏切られた島民の一人が自殺したことをきっかけに、島では立て続けに不幸な出来事が起こる。島での出来事と現代の事件との関係とは。三ツ矢、田所コンビが事件の真相を探る。
小学五年生の雪乃は学校でいじめに遭い、不登校に。ある日父親の航介が会社を辞め、雪乃とともに曾祖父母が暮らす長野で農業をするのだと言い出す。母親の英理子は仕事を続けるため単身東京へ残ることに。豊かな自然と周囲の人々の思いに包まれ雪乃は少しずつ成長していく。
富澤充は本業の経営コンサルタントに加え、副業で殺し屋をしている。確実に業務を遂行するためには綿密な調査が欠かせない。一方、インターネット通信販売業を営む鴻池知栄も副業で殺人を請け負う。ターゲットの奇妙な行動を目にした彼らはその理由を探り、推理する。
制作会社のAD、竜泉佑樹は無人島のロケに参加。その目的は、参加メンバーを殺害するため。ところが勇気が手を下す前にターゲットは何者かによって殺されてしまう。事件の状況を見聞し、推理した佑樹が暴いた思いもよらぬ犯人とは。