まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
今日はちょっと贅沢を。地魚と甘エビをメインで魚介エキスを効かせたスープで炊き上げたパエリア。。。大根のツマも入って お腹にも優しい。それを主食の上にかけます。トッピングはスイカと鶏ガラを。。。昨日の夕飯の残滓を鮮度の良いうちに調理した猟犬たちの特製ご飯。獲物肉の雑炊掛けとはまた違った味わいに夢中な様子。さて、明日はどんなレシピにしようかな。我が家の冷蔵庫が大変なことになったので。。。応援ありがとう...
それにしても大したものです。根元からバッサリと伐採したはずなのに、その切り株からは新しい芽が出ている。どうやら針葉樹はギブアップのようですが、広葉樹は実にタフ。『ひこばえ』のパワーには脱帽なのです。でも、このままでは犬舎移設地が、またこんなになってしまう。ところが猟犬たちにとっては大切な ひこばえ。芽は軟らかい上にエグ味も少ないのでしょう。ムシャムシャと夢中で食べているのです。ドライフードには獲物...
罠猟者によるトラブルを相変わらず耳にします。そのどれもが呆れる話ばかり。罠を農道横の土手に仕掛ける。毎日の見回りを行わない。他の罠師の妨害を行う。因みに私の中では罠師と罠猟者は異なります。罠師は遵法精神の元、地域住民や他の猟師のへの配慮や調和を重んじる 高い技量を有した人。一方、罠猟者は罠猟を行う人 全般。罠猟における様々な留意すべき事のレベルが罠師は高度で、狩猟を行う者として尊敬に値する人も多いの...
通常の大物猟や捕獲業務で勢子を務めつつ、猟犬血筋の存続を行う。勿論、そこには近親交配による弊害回避は絶対。そして、その血筋存続において、隊員間で種親を飼い合える時代では もはやない。今後はその役目を一人で担わざるを得ない状況なのですが・・・。「猟犬が数頭で それが成し遂げられる訳がないだろ!」と強く言いたい場面もあります。しかし、この状況を理解してくれている一部の猟仲間は、エサ用獲物肉の援助等を行っ...
こんな角のスカルも面白いかな・・・そう思って砂に埋めたのは9ヶ月前。こちらの地域では、このような角の鹿が散見されるのです。近親交配による累代弊害との見方が有力ですが、真実や如何に。時には変形が更に激しい個体を見かけることもあり、遺伝的要因は確かに濃厚。飼育されている鹿の子孫も変形角が多いですし。軽い変形の場合は、袋角時の衝突等による角の発育点への受傷が要因ではないかと考えられますが。生息密度との関...
私の主観ではありますが、大物猟における和犬と洋犬を一言で表現すると、こんな感じではないのかと。飼い主への意識が強く、猪との対峙において、早い段階から人を頼ろうとするのが和犬。一方の洋犬は頼ろうとする気持ちは同じでも、猪を目の前にすると夢中になり過ぎて、飼い主のことを忘れて追ってしまいがち。もちろん例外はありますが、概ねこのような傾向にあると感じています。そんな中で問題となるのは、頼られた側がそれに...
雨が降り、風が吹き、季節が一気に進んだ感じです。何をするにも汗だくだった数日前とは随分な違い。実に気持ちが良い。おかげで早朝から元気ハツラツ!溜まっていた作業を一気に片付けることにしました。まずは『ヘンな角の鹿』の掘り起こし。9ヶ月も放置・・・いや寝かせていた砂バケツ。昆虫とバクテリアの仕事ぶりや如何に。・・・・・グッジョブ!あとは紫外線に委ねましょう。徐々に脱色して白くしてくれるのです。(詳細は...
勢子役の私の場合、剣鉈を腰の高さに装着した時は、岩などに鞘の先を強打することが度々あります。鳴き止め現場に急行することが多いため、仕方がないのですが。よって鞘の先には、今までは金属板を取り付けて補強していました。そんな中、鹿角の表面も強度が高いため、試してみたところ、これが思いのほか具合が良い。なので今回も同様に。グラインダーで表面をカットして・・・鞘先に接着後、サンドペーパーで整形。同時に鞘バン...
友人からもらった鞘無しの剣鉈。名にはハートが刻印されており、甚だ疑問ではありました。ところがブロ友さんより『猪目』との貴重な情報をいただき、目からウロコ。そんな思いを込めて打った鍛冶職人さんに対して失礼な表現をしてしまい、反省しきりなのであります。ならば私は懺悔の気持ちを込めて、この剣鉈に相応しい鞘を作らねば。今回も木材で作ることにしました。「懺悔の気持ち」の割に あり合わせ感の否めない そうめん箱...
先日、罠師の先輩と猟友会の上役から依頼を受けました。様々な事情により単独となってしまったベテラン猟師TKさんの面倒を見てくれないかと。TKさんとは捕獲業務で顔を合わせることもあり、私も良く知った方。その後、TKさんからも「よろしくお願いします」とのことで、一緒に猟行することとなりました。ところが上役率いる猟隊との合同猟も行うため、実際には猟隊の合併が進む中での一過程のようにも思います。でも私にとっては責...
我が家に眠っているヤマハのSR400。随分と昔に馴染の解体(バイク)屋より ただ同然で入手。すぐに修理を行い、走行可能状態にまではレストア。しかし、それから10年が経過。一時はSR400を売ってハンターカブを購入しようとも考えましたが、ハンターカブとの価格差に愕然。いくらSR400がボロいとはいえ、バイク屋が提示した下取り価格は冷酷無情なものでした。「厳しいプロの目」と言ってしまえば それまでですが。「土に返りたく...
「これって狩猟に使えるの? 使えるなら あげる」と友人。キャンプで使ってみたものの、大きくて重くて持て余したそう。手に取ってみると刃の厚い立派な剣鉈。刃渡りは6寸で大物猟には もってこい。遠慮なく頂くことにしました。でも、鞘を無くして放置状態だったそうで、錆が目立つ。早速、研ぎ直してみると・・・美しい刃紋が浮き上がってきました。これは名品の予感。刃付けの反りの調整もやりやすい。そして刃には名が彫って...
今月末から来年の7月までは、捕獲業務も含めた狩猟漬け。また忙しくなります。一方、私の職場では人材不足が更に深刻化しそうな状況で、こちらも忙しくなりそう。計画では一次定年で退職して新しい道を歩む予定でしたが、それは難しいかも。本来ならば退職などは私の自由ではありますが、共に仕事をしてきた仲間たちを見捨てる訳にもいかず。また、苦労して積み上げてきた仕事の引継ぎが不完全では、長年の努力が報われない思いが...
散弾銃の標的射撃は基本50mで行います。しかし実戦的な練習だとは言い難い。こちらの地域は木々の密生した猟場が多く、安全狩猟の観点からも50m先に向けての発砲機会は殆ど無し。よって光学機器は煩わしい道具となってしまう事も多く、大抵の散弾銃の人はスコープ等を取り外してしまいます。そんな状況のため、勢子役の私としては標的射撃は20mあたりが実戦的。実際には、5~20m内くらいでしか撃ちませんから。と言いますか、撃て...
我が家に残しているメス犬たち。ご近所さんからは「ワンちゃんたち全部連れて行っちゃったの?」と言われるほどに静かです。一方の犬舎移設地のオス犬たちも普段はとても静か。メス犬たちから離したことにより、ソワソワしなくなりました。猟犬飼育において「メス犬ばかり」との先輩方が多いのも頷けます。腰を落として用足ししてくれるため清掃が楽ですし、それにより飼育区画への制約も少ない。とにかく飼いやすいのがメス犬の良...
犬舎移設地に建つ古家の屋根裏。長年にわたりハクビシンが棲みついていたようです。それも引き渡し日の直前まで。私が古家に入ったところ「ギャッ!」と威嚇の声を発して「ドタドタ・・・」っと屋根裏から出て行って、それっきり。その後、暇を見つけては屋根裏の清掃を行っていますが、まだまだ終わりは見えません。それはそれは酷い有り様なのです。少なくとも前の家主さんが古家に住まなくなって十数年は経っています。ハクビシ...
リードは犬と人とを物理的につなぐと共に心もつなぐ。そして犬自身もリードにつながれることに安心感を覚えている。私はその様に感じています。よって、リードの引き加減一つで人の気持ちが伝わっているとも言えます。そこにコマンドを加えると、言葉の意味への理解度も増す。やはり犬の躾においてリード散歩は大切なのでしょう。猟犬ならば尚更に。ところが今年は犬舎移設で何かとバタバタ。おまけに猛暑により日が落ちても30℃近...
犬が藁をこんなにも好むとは。猟犬の師匠でもある龍さんからのアドバイスを思い出したのが発端で、この事が分かったのですが。「あんなぁ、ワラがええんよ」との三重弁。随分と前にそれを教えて頂いたのですが、いつも身近な布類で間に合わせていました。ところが、これら布類は遊び道具にされてしまう事も多く、犬舎移設地ではその対処が面倒であろうと考えていたのです。ビリビリにされて犬舎中に散乱させたりしますから。そこで...
人っ子一人いない鬱蒼とした森の中の犬舎移設地。猟犬たちの世話を終えて向かった先は街中の公園。その公園で催される沼津のイベントに、猟仲間が猟友会を代表して出店するとの事なのです。さて、お店はどこかいな♪って、それにしても人が多いな・・・沼津ってこんなに人が居たっけかな。。。森の中との違いに戸惑いながらも、猟仲間のお店を発見!何を注文しようかな。あれ、あっちのお店は何だろう。うっほ♪ 染みわたる~うめぇ...
昔、あるところに欲の無い一人の貧乏な猟師がおったそうな。その猟師は『わらしべ長者』の話を思い出し「自分も試してみるべか」とワラを探しに出かけたんじゃと。そこで訪ねたのは猟仲間の町医者の家。この猟仲間の先生が兼業農家なのを貧乏な猟師は知っておったのじゃった。先生の家では働き者の嫁っ子が、忙しい先生に代わって せっせと稲の世話をしておったそうな。「んなら、ワラは嫁っ子の方が詳しいべ」と、貧乏な猟師。「...
畳の上で寝るのは、もうイヤ。犬舎移設地の古家はアチコチに生きものが生息しているため、油断が出来ないのです。とくにアリに刺されると痛痒いったらありゃしない。刺された跡も何日も残るし。ムカデだって厄介。そこで安全性を高めるために、畳から離脱するべく、ベッドを作ることに。作業を始めるにあたっては、我が家と実家から廃材をかき集めました。しかし、床板に使えそうな平板が廃材の中に無かったため、それだけはホーム...
犬舎移設地の方は徐々に完成形へと近づきつつあり、猟犬たちは快適そうな毎日を送っています。しかし、私の方はライフラインが整っただけ。そこから先は全てが途中段階にあり、不便さは山の避難小屋と何ら変わりません。したがいまして・・・職場から戻って犬舎移設地で夜を過ごすにあたっては、毎日が遭難状態にあり、とても心細いのです。冷蔵庫が無いため、食料はカップ麺だけ。そのカップ麺を食べるための電気ケトルはあるもの...
そもそもは日記もしくは日誌として始めたブログ。しかし猟自慢ブログにはしたくない。だからと言って肝心なところを伏せてばかりでは、狩猟の実状を伝えることは難しい。このバランスが実に悩ましいのです。出猟記録でもあるため、ありのままに記すことにしていますが、その中にも奪った命に対する敬意は絶対に示したいし。そんなことを思いつつも、気が付くと命を軽く考た表現になっている。狩猟者としての自分がイヤになることも...
私のお気に入りのスパイク足袋は荘快堂の朝霧。勢子役が主なので、年間に2足のペースで買い替えてきました。しかし、前の猟期は広大なガレ場のグループ猟が多かったため、スパイクピンの消耗が激しく、猟期後半は滑ってばかり。スパイクピンに刺さって持ち込んだ落ち葉により、猟車の足元が落ち葉だらけの時は良し。しかし、そのスパイクピンの擦り減った猟期の後半は足元に落ち葉が殆ど無し。「キレイだけどヤバイな」と。落ち葉...
この1ヶ月半、私は夏季休暇中に懸命に作業を行い、森の中に犬舎を作り上げました。作業日は夢中で働き続けるあまり、昼食を取ることなど殆どせず。口にするのは、専ら水と塩飴。そして猛暑により吹き出す汗。伐採中は長袖長ズボンの猟服に身を包み完全防備だったため、汗の量は倍増。洗濯をしながらのローテーション着替えで作業を続けました。そんなこともあり、気が付けばウエストはユルユル。体重は7kgも減り、体型はライザップ...
倒木によってドアをはじめ全体が歪んでしまっていた犬舎移設地の物置き。「あっきょさんなら修理できると思って残しておきました」とは不動産屋さん。「コレも撤去して下さい」と伝える前に言われてしまったため「ありがとうございます」としか返せず。よく見ると土台もガタガタで傾いて沈み込んでおり、フレームの錆も酷い。唯一の救いは底板がシッカリしていること。ならば底板にフレーム役を担わせるか。また壁板もボルト止め箇...
犬舎移設地での猟犬たちの仮住まい。古家の土台下は、お気に入りの様子。その横には訓練区画。思惑通り、朽ち木を一気に何本も飛び越えたり猛ダッシュしたりと楽しそう。このスピードなら初猟から全開モードでしょう。そんな中、今日は単頭飼育区画の設置作業を行いました。この設置でネックとなるのはドア作り。費用を惜しまなければ、どんなドアでも設置できますが、それでは芸が無い。如何に合理的に簡単に安上がりにドアを作る...
補修のためにコーキングをせざるを得なかったボロボロの浴室と小さな浴槽。犬舎移設地の古家なので文句は言えず。でも湯を沸かすのは最新の給湯器。設定どおりにお湯を溜めてみます。42℃を180ℓ。まずは、そのお湯で体を流して入湯。おぉ幸せ♪まさか犬舎移設地でお風呂に入れるとは。こればかりは当初の計画には全く無かったため感無量であります。しかし、バタバタしていて入浴必需品を殆ど用意しておらず。タライは猟犬用の予備の...
猟師の間では猪狩り専門の猟犬を『猪犬(ししいぬ)』と呼んでいます。そんな猪犬に仕込むべく、猟犬に猪を当てて訓練する施設が全国には数ヶ所あり、私もお世話になろうかと。ところが幸いにして猪狩りの先導犬が次々と育ってくれたため、その必要は無くなりました。若犬をその先導犬と組ませれば、程なくして猪狩りに使える猟犬へと勝手に成長してくれるのです。と、そんな我が家の猟犬たちではありますが・・・引っ越しが一段落...
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まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
先日に実施されたニホンジカ管理捕獲の対象地区は隊員たちにとっては馴染の山。皆がそれぞれに鹿の逃走ルートを把握しています。また、猟期中は私たちが合同猟を行う猟場なので、手堅く成果を上げられる間違いない山でもあるのです。今回は静岡県猟友会会長はじめ、県職員の方々も参加しての大がかりなもの。よってタツ役は私たちが猟期中に行う巻狩り時の4倍も。鉄壁の囲みと言えます。おまけに参加者の多くが凄腕猟師で、射術に...
移設犬舎に建つ古家。今はこの古家で一人楽しく暮らしています。本来ならば「一人寂しく」となるのでしょうが、そのようなことは全くありません。明るい間は野鳥のさえずりの中、様々な作業に没頭し、休憩の度に猟犬たちと戯れる。暗くなって静まり返ると、今度は「この森には私一人だけ」との不思議な満足感に包まれます。都会の喧騒を離れて…って、離れ過ぎな感じがたまらなく気持ちが良いのです。ただし、そう思えるのも普通に...
職場から移設犬舎に戻ると子犬区画の地面には大きな穴がボッコリと。私が体育館座りで余裕で腰まで入れそうな大きさに驚きます。子犬区画には世話係として お婆ちゃんのコーシンも一緒。おそらくオテンバ盛りのサカエとホマレに手を焼いたコーシンがストレスから掘ったものか。呆れた私はコーシンに「いい歳して穴なんて掘らないでよ」とボヤきます。コーシンは私の言葉を理解できるため反省を…と思ったら戸惑いの表情に。「あれ?...
子犬の名前について家族からクレームが付いてしまいました。「なんで同じ名前にしちゃうの?」と。「ユキカゼ号にはユキカゼ号の思い出が、フミにはフミの思い出がある」とのことなのです。そりゃそうだ。それにユキカゼ号もフミも新しい飼い主さんの事情によっては我が家に戻って来ることも考えられます。現に今回のEさんの件でも「リハビリが上手くいかなかったらゲンを引き取ってくれないか」と言われてしまいましたから。コー...
どうにもシックリこない。あまりに安易に子犬たちの名前を決めてしまったため、名前を呼びながら遊んでいても違和感が付きまとうのです。これは今までに無かった感覚。やはり猟犬であっても犬の名前は吟味して決めるべき。つまり飼い主なりに思い入れのある名前とすることが大切なのでしょう。今回は「猟仲間が覚えやすい」を優先したのが良くなかったか。真剣に狩猟に取り組んでいる人は、どんな名前であっても覚えてくれますから...
生後2ヶ月を前に子犬に名前を付けることにしました。結局、我が家は お婆ちゃん犬のコーシン似のメス1頭を引き取ることに。一方、母犬の飼い主のEさんは、Eさんがケガをさせてしまったメスの1頭の面倒を見ることになりました。ところが…Eさんが持病の悪化のため入院してしまったのです。医者からは入山を控えるようにと言われてしまったようですし。「次に転倒したら歩けなくなる可能性がある」と。よってEさんからはケガの子も委...
二度の出産と その後の産後ケアで4年ほど休猟させていた三重地犬のカノ。気力体力が完全に元に戻ったようなので猟場復帰させることにしました。久々の猟にヤル気満々のカノは居ても立ってもいられない様子。「アタシ、獲物をめちゃくちゃ追い倒したい気分なの!」と言わんばかり。一方のレイも それに触発されて いつもより興奮気味。先輩の朝の見切りにより、とある地区に猪が潜んでいると判断。まずは先行して先輩勢子が猟犬を放...
時折り雨が強く降る中、今日は3頭のメスの子犬を引き渡しました。中でも私が最も溺愛していた子犬が旅立ち、少し寂しい気もします。顔の模様により目がクリクリと見えて実に可愛いのです。私はその子犬に「デメタン」と名付けて毎日抱き上げ愛でていました。必ずや幸せな猟犬人生が待っているはず。そう思い、新たなる飼い主さんに手渡した時のデメタンの温もりを記憶に留めることにしました。みんな達者でな~♪...
有害鳥獣捕獲は地域の方々の理解や協力があって初めて成り立つもの。したがいまして、地域の方々への感謝の気持ちや配慮を忘れてはなりません。私の所属する猟友会では、隊長はじめ隊員たち全員がそれらに対して強い意識を持っているため、今まで目立ったトラブルなく捕獲業務が行えているのです。そんなことで、先日は有害鳥獣捕獲を行う前に山際でヤギを飼育している兼業農家さんに連絡を。この兼業農家さんからは猟犬飼育用にと...
♪ある晴れた昼下がり猟場へ続く道軽トラがゴトゴト子犬を乗せて行く可愛い子犬貰われてゆくよ悲しそうな瞳で見ているよ「どこに連れて行くねん」と少々ご立腹の様子ですが。なので待ち合わせ場所でプチ散歩。昨日、まずは2頭のオスのそれぞれを猟師仲間の方々に引き渡しました。あとは週末にかけてメスたちを引き渡す予定です。寂しくなるな。...
本来ならば進行係のはずの私。ところが所属する猟友会支部から参加する選手の頭数が足りなくなり、出場せざるを得なくなったスラッグ・ライフル射撃大会。でも、コレを射撃練習の機会と捉えれば、これほど合理的なことはありません。支部によっては幾つかの補助があり、おまけに こんな物まで頂けます。参加賞ですが。嗚呼、情けない…こんな下手くそな私でも やはり勝負には勝ちたいもの。しかし銃身後退式銃のオート5のクセを未だ...
下界のWi-Fiが有効な環境の何と素晴らしきことよ。山中に位置する移設犬舎生活では通信サービスの『ギガ』が生命線。なのにYouTubeを観たまま寝落ちしたり、BGM代わりに使っていると、驚くほど速い速度でギガが減ってゆく。それこそ30ギガなんて半月で使い切ってしまう。その後の低速通信では精神的に耐えられないし、要所で固まってしまうこともあるし。すると「1ギガ追加で550円です」なんてボッタクリのメールが通信会社から入...
我が家のように様々な猟芸を示す猟犬がいると、編制によっては狙ったとおりの猟が行えるものです。猪メインで攻める猟。鹿の管理捕獲に徹する猟。少人数で行う猟、大人数で行う猟。狭い猟場、広い猟場。また早目に猟を切り上げたい日や、その必要が無い日 等々。これらに合わせて猟犬編制を考えるわけで、それが思いのほか上手くハマります。ただし残念なことは、猟仲間の中でコレに気付いているのは一人だけ。この猟仲間は膝を痛...
年々参加者が減っているフィールド射撃大会。こちらの地域では射撃技術の向上をスラッグ射撃に求める傾向があるため、フィールド射撃、つまり皿撃ちを行う人が相対的に少ないのです。大物猟であっても銃のスイング等を含めてフィールド射撃の方が有効だと思うだけに残念でなりません。かく言う私も皿撃ちは技能教習で一度行っただけですが…そんな中、先日は大会の進行係を務めてきました。やはり お皿が木っ端微塵に砕け散る瞬間は...
私のブログは基本的には備忘録。毎日の様々な出来事や、資料として残しておきたいことを綴っています。その中で、離れて暮らしている家族や全国に散らばる友人たちに、私の近況報告も兼ねて利用させて頂いています。したがいまして狩猟に関することは時々で、あとは関係の無いことばかり。しかし、そんな中途半端な者がブログ村のハンティング ジャンルにのさばっているのは いかがなものか。違和感と申し訳なさを感じていました。...
生後3ヶ月となった三重地犬の子犬たち。思えば ここまでバタバタ続きで、あっと言う間でした。前回、母犬カノの一回目のお産では、母も子も猛暑でバテバテ。でも私は長期の夏季休暇と捕獲業務の休み期間が重なり、余裕がありました。それと、その暑さで子犬たちにリミッターが働いていたようで、思いのほか制御が効きました。走り回ったりバトルをしても、すぐにオーバーヒートでヤメる。ところが まだまだ涼しい今回はヤメない。...
「う~ん 5000円くらいは掛かるかな」と面倒くさそうに鍵屋さん。作業内容からすると、その工賃は高すぎる。プロ魂を期待したのですが。事の発端は・・・随分と昔にジャンク品としてヤフオクで購入したバイクに装着してあったトップケースにあります。鍵が元から「鍵無し」状態だったため、事実上「おまけ」的な扱いでした。なので使用できないままガラクタ置き場に。ところがSR400を復活させるにあたり再度確認したところ、これが...
平日は仕事が終わったら職場から犬舎移設地まで直行して、世話が済んだら我が家へと戻り、また猟犬たちの世話を。一筆書きのように移動できるため、思いのほかスムースに事が進みます。ところが今日は酷いもの。長時間にわたる豪雨により、そのルートの所々で内水面氾濫が発生していました。川沿いの一般道が要所要所で浸水しているのです。そこで川沿いの堤上の道を走ることに。野球場も完全に浸水。芝は大丈夫なのだろうか。本来...
先週、ちょっと嬉しい出来事がありました。前段としては こんなことが。数年前までは ご近所さんや子供たちの間で知らぬ人がいない程の名物オジサンが町内に住んでいました。でも最近は見かけることが無くなり皆が気になっていたのです。「体調でも崩されたんだろうか」と。ところが先日・・・近所の業務スーパーで名物オジサンと再会♪(私の一方的感情)。それは閉店前の7時過ぎのことでした。レジで会計中の名物オジサン。その後...
有害鳥獣捕獲は市町だけではなく県が主体となって行うこともあります。それだけ獣害の規模が大きいとも言えますが。このような場合は罠猟より巻狩りの方が手っ取り早い。よって今回は、いつもは共猟しない猟隊からも勢子が参加。対象地区が広大で、それでも足りないくらいでしたが。実際に猟犬を放った途端にアチコチで鳴き出して、同時に銃声が木霊し続けました。しばらくして・・・勢子ルートを辿り終えた私は、先輩勢子と合流。...
今日は早朝から剪定作業を行いました。まずは我が家のクヌギの木から。20年ほど昔、当時 幼かった息子がドングリを庭中に埋めたせいでアチコチから芽が出てビックリ。それもクヌギの丸いドングリだったため、どうしたものかと。若木はあっと言う間に大きくなり、その後は剪定に次ぐ剪定。そのおかげで大木には至っていませんが、生えているのがリビングの真ん前とは いかがなものか。何度も伐採してしまおうと考えましたが・・・小...
私の猟仲間たちは今後の狩猟において、勢子不足および猟犬不足となることを懸念しています。しかし、こちらの地域の住宅事情を考えると猟犬飼育は考えもの。時代の流れではありますが、犬の外飼いは非常識扱いすらされてしまいますし。また生活スタイルが制約を受けてしまうこともジレンマの要因の一つ。そんなことなので若手で「猟犬を飼って勢子をやってみよう」などと考えている人はいません。その思いはあっても、思いのほか障...
オフロードバイクに跨り獣道に分け入り猟を行う。海外ではありそうな狩猟スタイルですが、ここ日本では様々な観点からヤメておいた方がいいのでしょう。でも猟場の下見くらいなら全然イケル。以前、猟行中に林道で出会ったハンターカブのライダーさん。猟犬たちは不思議そうに眺めていましたが「これぞハンターカブ!」的な使い方に感動。その機動力にも驚き、しばしライダーさんと話し込んでしまいました。ならば私もレストアした...
子犬たちのあまりの激しさに参ってしまっているヘルパー犬の駿河。駿河は母犬カノの1回目のお産の子で、メスの2歳。子犬たちの面倒をよく見てくれるのですが少々お疲れ気味。そこで駿河のヘルパー犬として駿河と兄妹のオスの金剛を投入。金剛も子犬たちの相手を上手にしていましたが、容赦のない子犬たちに押しまくられてギブアップ。駿河と同じように犬小屋に籠城するようになってしまいました。犬小屋に陣取れば、3頭の子犬たち...
猪肉の冷凍保存といえば塊肉。なので解凍させると料理を作り過ぎてしまう。昨日も猪カツを10枚ほど。そのうち4枚も食べてしまいました。健診前なのに。でも旨かった♪残りの猪カツは、いつものお決まりパターン。次の日に猪カツ丼にするのが我が家の習わし?いや単純に私が食べたいだけ。家内が上手に作ってくれるのです。私が作るより断然美味しい。出汁と甘みのバランスがいいのかな。そんな お約束の猪カツ丼を先ほどいただきま...
豚カツを作りより難易度の高い猪カツ作り。中でも一般的な揚げ鍋での揚げ工程が難しいのです。つまり考えていないと理想の揚げ上がりには程遠い。原因は猪肉の水分量の多さにあると考えています。その水分とは血液。家畜のように出荷前の給餌止めや、絶命に至るまでの決まり事が存在しない狩猟。仕方の無いことではありますが、これが放血状態に影響するわけです。家畜肉では、この放血は極めて重要な要素で、肉質を大きく左右する...
いくらなんでも鹿は何処かに行っちゃったでしょ。と思っていたのですが・・・共猟した地元の猟仲間の情報では「いや、まだ居るよ」とのこと。よって今日は先々週に続き、別地区の同じ場所でニホンジカ管理捕獲を実施。結果は地元猟師の言う通り。山中に銃声が木霊し続けました。ところが私の持ち場は静かなもの。でも森林浴がタップリできて心も体もリフレッシュ!、、、なので獲物の引き出しも デゴイチみたいに元気にグイグイと...
私と先輩方が行ってきた猟犬繁殖の中で、気質と毛色の遺伝的な関係性を探ろうと観察を続けてきました。これは今までに何度か取り上げてますが、実際のところは分からないまま。しかし、エンドウ豆やショウジョウバエの遺伝的連鎖を思い出してみると「気質と毛色は無関係」とは言い切れないと考えています。遺伝上、形質の何かに気質と連鎖しているものがあっても不思議ではないのですから。ただし、ショウジョウバエですら途方もな...
自分で言うのも何ですが、私は見た目とは違って意外と真面目です。。。狩猟を始めた頃は、毎週土日に行われた有害鳥獣捕獲には必ず参加していました。対象地区の山の地形、タツ配置、そして見切りポイントを「知りたい学びたい」との思いが強かったのが、その原動力でもありました。そんな有害鳥獣捕獲はボランティア活動的であっても地域にとっては大切な仕事。一日参加すると千数百円の弁当代は支給されますが、それとて血税。よ...
少しでも動けば こちらの負け。これは山で獲物が射程距離内に入った場合のことです。でも、そうは言っても獲物に猟銃を向けて狙いを定めるには、体を動かさなくてはならない。よって「少しでも動けば」とは通常の動きや素早い動きを意味します。この様な動きに対して獲物たちは驚くほどに敏感。野生動物をナメてはいけません。ところが若手たちを見ていると、ナメている人が実に多い。そんな人たちは例外なく失中率が高く、何年経...
猟犬の良系を実猟に使いながらの血筋存続は容易なことではありません。それは私のように相対的な若手であれば尚更に。これまでを振り返ると本当に大変でした。様々な苦労や障壁が次々と私の前に立ちはだかり、それにより嫌な思いをしたことは枚挙に暇がありません。その要因の大半は猟仲間であるはずの一部の先輩たちによる「今が楽しければ それでいい」との身勝手な思考によものでした。つまり「今日 猪が獲れたらそれで良し」と...
次なる生活の足の選んだのは、土に返る寸前だった32年前のSR400。そんなサビサビ状態の不動車を3万円で引き取ったのは10年前。直後にエンジンを始動させるところまではレストアしたものの、そこから放置。当時の通勤車両スペイシー250がスグに壊れると思っていたのに、元気なまま10年が経過してしまったのが その要因。と、頑張ってくれたのに、こんな言い方をしてはスペイシー250に申し訳ない。長い間お疲れさまでした。本当にあ...
犬舎移設地近くの山にタケノコを掘りに行った時のことです。そこは、猟期中は地元の猟師たちが巻狩りを行う場所でもあります。ところが農道に面した一段下がった藪の中にはゴミの山。ありとあらゆるものが捨てられていて、そのどれもが朽ち果てている。数十年は経っていそう。でも廃棄物の横からタケノコが生えていたり、所々に猪がタケノコを食べた痕跡があったりと。やはり自然は逞しい。と、目線の先に赤と白に塗られたゴミの一...
幼少の頃より 戦艦、戦闘機、戦車が好きでたまらなかった私。中でも戦車のプラモデルがお気に入りでした。とくに世界第二次大戦のドイツ軍の戦車『ヤークトパンター』が大好きで、何機も作った記憶があります。「ヤークト」とはドイツ語で狩猟または狩りのこと。パンターは豹で「狩りをする豹」との恐ろし気な名が付けられたことからも、ヤークトパンターの戦歴が分かるというもの。このヤークトパンターは『ロンメル戦車』とも称...