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34年間の教員生活を通して https://05192659.at.webry.info/

小学校での34年間の勤務経験を通して見てきた現場の様子を、思いつくままに書き出してみました。

むかちゃん
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2020/01/29

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  • 私とICT①

    教員生活後半、一人前とまではいかずとも、とりあえず仕事ができるようになって、特に力を注いだ分野について紹介したいと思います。 私がこの職に就いた頃、「インベーダーゲーム」が大流行していました。街の喫茶店では、テーブルに100円玉を積んで「インベーダーゲーム」に興じるサラリーマンの姿がありました。「こんなゲームを家でもしたい」という思いが、NECPC6001と出会うきっかけとなり、BASIC…

  • 総合的な学習の時間以前の総合的な学習活動

    総合的な学習の時間が導入される以前から、授業の時間をはしょっては、子ども達といろいろなことをしてよく遊びました。 ある年の夏、牛乳パックを使って、みんなが乗れる船を作ろうということになりました。いくつ集めたのか定かではありませんが、ほぼ教室の一辺の長さに匹敵するような大きさの船ができたと記憶しています。水泳指導最終日にプールに持ち込み、2~3人が乗り終えたところで船はバラバラ。木工用ボンドは…

  • 総合的な学習の時間

    2002年の学習指導要領の改訂で新設されたのが、総合的な学習の時間です。この改訂は、明治の学制、戦後の教育改革に次ぐ、日本の近代教育における3度目の大改革だと声高に叫ばれました。その象徴的なものが、この総合的な学習の時間で、国語科、算数科に次いで週あたりの時数が多く、高学年では、週あたり3時間を越える時数が配当されていました。ところが、配当時数からしても重要な位置づけであったはずの総合的な学習…

  • 特別活動

    学習指導要領では、特別活動は、学級活動、児童会活動、クラブ活動、学校行事に分類されています。この中で、児童会活動について振り返ってみましょう。 現在の保護者世代のみなさんは、児童会役員選挙で立候補なり、投票なりの経験をお持ちではないでしょうか。その頃の児童会の組織は、会長を頂点に、副会長、書記、(会計)と、4年生以上の各学級から選出された代議員(学級委員)で構成されていたと思います。 とこ…

  • 道徳

    この内容は、2017年度以前にブログに掲載していたもので、現状とは違う部分もあるのですが、当時のまま掲載します。 今、文部科学省では、首相の私的諮問機関である教育再生実行会議の提言を受けて、「道徳の教科化」が検討されているようです。現行の学習指導要領での道徳は、「教科」ではなく「領域」です。 ところで、「教科」と「領域」はどのように違うのでしょうか。実際のところ、明確な規定はないようです…

  • ハンドビー

    現行の学習指導要領の体育では、球技を取り扱う場合、低・中学年においては「ゲーム」の領域で扱い、具体的な球技名は示されていません。高学年では、「ボール運動」の領域で、バスケットボールやサッカーなど、具体的な競技名が示されています。しかし、私は、高学年の「ボール運動」領域で、「ハンドビー」という競技を取り入れていました。耳慣れない競技名だと思いますが、それもそのはず、私が編み出し、命名した競技なの…

  • 「組み立て体操」から「組み体操」へ

    運動会の花形といえば、やはり「組み体操」なのでしょうか。運動会そのものが、必ずしも秋の行事ではない昨今、その内容も少しずつ変化してきているのかもしれません。 私は高学年を担任することが多かったので、必然的に、組み体操にかかわる機会も多々ありました。新任校や2校目に勤務していた頃は、ホイッスルの号令で子ども達が演技をしたり隊形変換をしたりする、いわば古いタイプの「組み立て体操」を行っていました…

  • 家庭科に限ったことではありませんが

    教育の情報化が進み、小学校においても「著作権」についての指導を行うようになってきましたが、その指導を行う教員の「著作権」に関わる感覚を問われた時代がありました。即ち、テストプリントやワークブックなどの選定用に業者から持ち込まれたサンプルの、違法コピーの問題です。 家庭科でも、テストプリントやワークブックのサンプルが届きます。特に、実習の多い教科ですから、ワークシートがあれば手順の説明の時間を…

  • 6年生の家庭科

    学習指導要領では、家庭科などの教科などで複数年にわたる指導内容が提示され、学校独自のカリキュラムを作成しているところも多いと思います。私は、6年生を担任するたびに、5年生の履修内容を確認しながら、以下のように調理実習を展開させました。 1学期は、夕食を意識させます。1週間程度の夕食調べをした後、それぞれのメニューの栄養評価をさせ、不足しがちな栄養素を、野菜炒めやお味噌汁で摂取す…

  • 図画工作

    私が小学生の頃からずっと苦手にしているのが、この図工科です。指導される側から指導する側に移った34年間の教員生活の間も、ずっと苦手なままでした。 しかし、小学校、中学校を通して、いつも惨憺たる状態だったわけではありません。小学校5年生の時に1度、中学校でも1度だけ、作品を褒めてもらった記憶があります。 小学生の時に褒められたことで記憶しているのは、グレーの色画用紙に、その頃出回り始めた水性…

  • 音楽科

    高学年においては、どの教科よりも専科担当にゆだねることが多いのが、この音楽です。しかし、音楽の授業に対する子ども達の姿勢は、必ずしも音楽専科担当だけが作り上げているのではありません。学級担任の姿勢も、音楽の授業の中で生きることがありますので、その時々に取り組んでいる曲を知っておくなど、専科担当に任せっきりにならないように配慮しなければなりません。 私が学校に勤め始めた頃は、週に1度、音楽集会…

  • 生活科

    高学年を担任することが多かった私ですが、ただ1度だけ、2年生の担任を命ぜられたことがありました。それは、1992年の学習指導要領改訂の告示がされ、先進校が生活科の実践を深めようとしていた時期と重なります。私の勤務校でも、移行措置を先取りする形で、生活科導入に向けての取り組みを始めるところでした。 教科としての社会科、理科を進めながら生活科につながる活動をしていましたので、新設される生活科は、…

  • 身の回りの科学

    子ども達の理科離れが叫ばれて久しいですが、全国学力・学習調査の結果などを見ていると、小学生は、まだまだ理科に対する興味を失っていないようです。その興味を持続されるためには、やはりそれなりの工夫が必要となってきます。キーポイントは、「身の回りの科学」。 私の勤務地では、3学期の最初の給食が「お正月メニュー」になっていました。お雑煮を主菜に、副菜には黒豆、田作り(ごまめ)が付きます。ある時期には…

  • 立体の学習

    学習指導要領では、それぞれの教科・領域の、どの学年で何を学ぶかが示されています。各教科の教科書は、それをもとにして編集されていますが、教材配列や指導順序については何ら拘束されることはなく、現場の判断で自由に取り扱うことができます。 あるとき、立体の単元で、効率的な教材配列を検討したことがありました。通常は、教科書に図示されている直方体の、辺、面、頂点などについて調べ、展開図の描き方に進みます…

  • 円周率は3? 3.14!

    2002年の、いわゆる「ゆとり教育」の始まりとされる学習指導要領の改訂で、小学校算数科で扱う円周率について、円周の長さや円の面積を求める計算については、「円周率を3として計算させてもよい」ということになりました。このことが、マスコミの誇張、誤報によって、「小学校では円周率を3と教える」と誤解され、反ゆとり教育へ進むきっかけともなりました。しかし、この時代も、円周率は3.14だったのです。 …

  • 平行四辺形の面積

    3校目に勤務していた2000年頃から、課題解決型の算数科の授業を、習熟度別少人数指導で行うことになりました。その習熟度別指導ですが、能力別指導と勘違いされる方が多いようです。習熟度別指導では、どの段階のコースでも、その時間の課題は同じです。違うのは、主として、その課題を解決するためのアプローチの方法です。ですから、得られる答えも同じものであり、同じ結論を見いだすことになります。 5年生では、…

  • 6年生の社会科

    5年生の社会科では実体験重視を訴えましたが、6年生の社会科の多くは歴史の学習になるため、実体験につなげられる部分は限られてきます。 その数少ない実体験の場面が、古代の土器づくりです。ある遺跡の発掘現場を見学した際、学芸員から田んぼの粘土で瓦器ができるということを教わったのがきっかけで、授業の中に組み込むようにしました。社会科の時数だけではこなしきれないので、図工科と合科的な扱い…

  • 5年生の社会科

    日本の食料生産の学習の中で、バケツ稲に取り組ませたことがあります。しかし、バケツ稲はあくまでも疑似体験でしかなく、場合によっては、学習の妨げになってしまうこともありました。特に、稲作にとって大切な「夏」の季節のほとんどが夏季休業と重なってしまい、子ども達の安全確保の観点から、夏季休業中の稲の管理は教職員の作業となってしまうのです。その結果、水の管理や除草、開花の観察など、重要な部分が全て…

  • 高学年の国語

    ここからは、教科・領域を指導する中で、ちょっと工夫したことや気付いたことなどを、具体例を挙げながら紹介したいと思います。なお、指導要領の改訂などにより、現状とはかけ離れていることもあろうかとは思いますが、ご容赦ください。 国語科では、何よりも「日本語を上手に操る力を身に付ける」ことを大切にしてきました。それを具体化するために、まず、語彙を膨らませる工夫が必要でした。そのためには、新しい単元…

  • 地域の支援

    学校というところは、予算が潤沢にあるわけではありません。その上、学校には予算の執行権がほとんどありません。新たに備品を購入するにも、ほとんどの場合、教育委員会事務局の判断を仰がなければなりません。そのような環境の中で、学校独自の新たな取り組みを生み出すことは、なかなか難しいものです。 ある学校でのことです。創立30周年記念事業の一環として、「郷土資料館」を作ろうということになりました。 そ…

  • 地域の教育力

    巷の公立小学校にとって、地域の教育力は欠くことのできないものです。何気ない日常生活から子ども達に影響を与える大人の姿もあれば、ある学年で経験した、積極的な大人の姿もありました。 4年生を担任していたときのことです。学校公開で、総合的な学習の時間の取り組みの発表会を行いました。 あるグループが、学校周りのたばこの吸い殻の調査をした結果について発表していました。駅に近い学校だったので、土・日よ…

  • モンスターの卵

    私の第1子がまだ幼稚園に通っていた頃の話ですから、今から30年ほど前の話になるでしょうか。子どもが通っていた幼稚園の、盆踊り大会の日のことです。狭い園庭にたくさんの保護者が詰めかけ、立錐の余地も無いほどの満員の状態の中、幼稚園の先生達は浴衣姿で汗にまみれながら、子ども達の指導や安全確保に駆け回っておられました。ある先生が、ラインカーを片手に、保護者の観覧エリアの線を引き直しています。つめかけた…

  • 学習参観点描

    多分、ほとんどの先生がそうだっただろうと思うのですが、経験の浅い身に、学習参観というものは難関でした。幸い、私は、経験を積むにつれ緊張感も浅くなり、逆に参観授業に来られている保護者の方々を観察するほど、楽しむことができるようになりました。 保護者の方々はあまりお気づきになっておられないようですが、担任の位置からは、参観されている様子がよく分かります。たまに、ガムを噛んでおられる方がおられます…

  • 保護者から担任への連絡

    子どもを学校に通わせていると、担任の先生に何かを伝えなければならない場面に遭遇することがあります。連絡帳、電話、学校で直接話をする、家に来てもらって話を伝えるなど、上手く方法を使い分けて、保護者としての考えを確実に伝えることが必要です。 連絡帳で伝える内容は、込み入ったものを伝えようとするとき、文章表現が難しく、上手く相手に伝わらないことがありますので、できるだけ簡単なものに絞った方がいいで…

  • 誰が誰を育てているの?

    公立の小学校というところは、地域の支えなしに存在することはできません。一時期、学校選択制が流行ったこともありましたが、現状はどうでしょう。やはり、どれだけ学校側で人材をそろえようとも、地域と学校の連携に勝るものはありません。ここからは、34年の教員生活の中で感じた地域と学校の関わりについて、具体的な例も挙げながら進めていきたいと思います。 教育に対する価値観の多様化で、学校は保護者の多岐に…

  • 校長への道

    外部の目からすると、教員になった者は、校長になることが、退職までの目標であるとうつっているのかもしれません。しかし、少なくとも、一般企業の営業職で1年ももたず、最終手段としてこの道を選んだ私は、管理職になってはいけないと心に決めていました。できることならば、校長職というものは、大学選択の段階で教員養成系の大学を選ぶような、高潔な理想を持った方に務めていただきたいという願いを持ち続けていたからで…

  • いくつになったら

    2校目の4年目の年度末だったでしょうか、当時の教頭と飲み会の場で、こんなやりとりがありました。 「来年度の担任希望、悩みますわ。」 「おまえ、エェ年こいて、何が担任希望じゃ!白紙委任せぃ!」 「エェ年?エェとして、いくつですか?」 「35じゃ!」 「それなら大丈夫です。自分、まだ34ですから。」 と、この年までは希望学年を挙げていましたが、翌年度からは、白紙委任することにしました。 一見パワ…

  • どこが一番?

    ある学校に転勤したとき、校門まで迎えに出てくれた校長から「よく、こんな学校に来てくれました。」と声をかけられました。学校を決めたのは教育委員会であって、私は、転勤希望先のいくつかの記入欄の一つにその学校の名前を書いただけです。多少の謙遜があってのことだとは思いますが、学校の「長」である本人から「こんな学校」という言葉が飛び出そうとは・・・。 その昔、ある先輩教諭に、「これまで勤めてこられた学…

  • 学校の品格

    私は高学年を担任することが多く、34年間の勤務のうち13回も6年生を担任しました。その分、修学旅行に行く機会も多かったということになります。 さて、修学旅行に出かけると、その学校の「品格」がよく表れます。子ども達は興奮状態にあるので、なかなかその姿から平素の姿を想像することが難しいときもありますが、教職員の様子を見ていると、その学校の持つマンパワーや、システム上の問題点というものが、手に取る…

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