僕は高校に入学する際、携帯電話を買ってもらったのだがその際、スマートフォンではなくガラケーを選択してしまった。 2013年当時、新規のガラケーを購入する人は高齢者がほとんどで、4月から高校に入学する僕は特異な存在だった。 もちろん周りからは「スマホがいいんじゃない?」「み...
社会人一年目のフレッシュマン。のはずだが僕の果実は腐っておりフレッシュさがありません。
ブエノスアイレスid:kinkakuji 簿記3級不合格、お茶検定申し込み済み(未受験)、妄想検定2級 地方錬金術師、日本段差スロープ協会副会長(非公式)、ワニワニパニック愛好会会員(非公式)、親父の靴下ソムリエ、ヌートリア保存協会会員(非公式)
会社の先輩達と朝まで飲んだ帰り、僕は家までの道を歩いて帰っていた。時刻は4時過ぎのほんの少し明るくなってきたかという時間、すると一人で何かに話しかけている人がいた。 だいたいこういう場合は世の中に対する愚痴を吐き散らしている酔っ払いと相場では決まっているのだが、その人は「す...
僕は走っている。できれば走りたくはなかった。 間に合いそうにないから走っている。 集中力を切らさないように。 スーパーの駐車場に車を停めて、最初は歩いていた。でも、やっぱり走った。間に合いそうにないから走った。 向かうべきとこは入り口横のトイレ。 漏れないように力を入れてる...
奇人と言われる人がいる。 ゴキブリを食べたり、全裸で奇声を上げながら走り回ったり。そのレベルの奇人を僕は見たことがないが、僕の周りにはものすごくスケールの小さな奇人がいる。 たまたま見つけたラーメン屋に行った時、僕の友人は真っ先にコショウを入れた。一見、どこがおかしいのか?...
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僕は高校に入学する際、携帯電話を買ってもらったのだがその際、スマートフォンではなくガラケーを選択してしまった。 2013年当時、新規のガラケーを購入する人は高齢者がほとんどで、4月から高校に入学する僕は特異な存在だった。 もちろん周りからは「スマホがいいんじゃない?」「み...
細い路地を歩いていたら前方から少年達が自転車で横並びで突っ込んできた。 僕はとっさに端に避け、「危ないよ」と優しく言ったら「うるせー!!」と振り返らずに叫ばれた。 クソガキ。 僕は思った。「こいつらの自転車のサドル引き抜いて代わりに假屋崎省吾ばりに花をいけて彼らに狂気混じり...
あるところに心優しき青年と映画好きのおじいさんがいました。 おじいさんはいつもお気に入りの映画をDVDで観ていました。しかし最近、その映画にも飽きが生じてきておりました。 そこで、心優しき青年はU-NEXTという動画配信サービスと契約していたため、おじいさんにいつもと違う映...
布団の上で3時を迎える。朝の3時ではない。夕方3時。つまり15時だ。 今日も何もしていない。パンダならそれでもいいが僕は許されないはずだ。 布団の上をじっと見つめる。 思いの外、髪の毛が落ちている。僕は布団の上に寝転ぶ、あまりにも質量感のない髪に語りかける。 「どうして君は...
僕の額にナポレオンが産まれた。 革命という名の旗を引き下げ、我について来いと言わんばかりの態度を示す。 そう。僕の前髪は日々後退して行き、ナポレオンの進軍を止められない。 もともと僕の額(領土)は広かった。 生まれつき豊かな土地を手にしていたはずだ。思春期には大きなニキビも...
スーパーでレジに並んでいたら、アルバイトの若い女の子が僕の前のお客さんの会計に手こずりすごく待たされた。 僕の番が来た時に「お待たせしてすみませんでした。」と謝られたがその顔があまりにも必死だったのでとてもかわいそうに思えた。 僕も大学生の頃、コンビニでアルバイトをしていた...
バス停に立っている人は基本的にバスを待つ人だ。 目当てのバスが来たらそれに乗り、消えていく。 以前住んでいたアパートの近くにバス停があった。時刻表の書いた柱があるだけの椅子も屋根もないバス停だ。辺りには藪が広がっており、本当にこんな場所にバスが来るのか?と思わせるようなとこ...
僕が以前いた工場は外国人労働者が多く、国際色豊かな職場だった。 僕が、初めて出勤した日はちょうど安全会議のある日で、右も左も分からない僕はグループ分けで一人だけ余ってしまった。 その場で立ち尽くしていると「ヘイ!」と声を掛けてくれる人がいた。彼に呼ばれるまま席に着くと、その...
会社の先輩達と朝まで飲んだ帰り、僕は家までの道を歩いて帰っていた。時刻は4時過ぎのほんの少し明るくなってきたかという時間、すると一人で何かに話しかけている人がいた。 だいたいこういう場合は世の中に対する愚痴を吐き散らしている酔っ払いと相場では決まっているのだが、その人は「す...
僕は走っている。できれば走りたくはなかった。 間に合いそうにないから走っている。 集中力を切らさないように。 スーパーの駐車場に車を停めて、最初は歩いていた。でも、やっぱり走った。間に合いそうにないから走った。 向かうべきとこは入り口横のトイレ。 漏れないように力を入れてる...
奇人と言われる人がいる。 ゴキブリを食べたり、全裸で奇声を上げながら走り回ったり。そのレベルの奇人を僕は見たことがないが、僕の周りにはものすごくスケールの小さな奇人がいる。 たまたま見つけたラーメン屋に行った時、僕の友人は真っ先にコショウを入れた。一見、どこがおかしいのか?...
恐ろしく直感が働く時がある。 授業中、先生が「この問題を、そうだなぁ〜」と言った瞬間にビビッと来て、当てられる!と思う。すると案の定、僕が指名される。というこがよくあった。 そして今日、電車に乗っていると、ものすごく太った派手なピンクのパーカーを着た女性と目が合った。その瞬...
僕は歌を歌うことが苦手だ。いわゆる音痴というやつで、カラオケに行った際には他の人は音階のバーが綺麗になぞられていき、途中、こぶしか何かの記号が出てキラリっと光ったりするのだが、いざ僕がマイクロフォンに声を吹き込むと音階のバーが僕と同じ極の磁力を帯びているのかと思わせるほど...
少しゆするといとも簡単にベラベラと喋り出し、大事な情報を吐く人はよく見かける。 ただ、僕が知っている先輩は物理的にいとも簡単に吐く男だ。 僕が高校1年の夏。僕の所属していた野球部は3年が引退した夏休みに新チームで合宿を行う。 小さな球場のそばの宿舎で4日間ほど過ごす。朝から...
会社からの帰り道、サイレンを鳴らしたパトカーが僕の車を追い越した。何かあったのかと思いながら運転していると徐々に道が混んできた。 時速10キロくらいまでスピードが落ちてきたころに突如、対向車線に側溝にはまった車が飛び込んできた。いや、はまったというよりむしろ突っ込んだといっ...
僕は小学校から高校までの10年間野球をしてきた。 その中でも特に中学の練習がきつく、この3年間はほぼ毎日辞めたいと思っていた。 昼休み、帰宅部の友達に練習行きたくないと毎度のこと愚痴をこぼしてたら「じゃあ辞めろよ」と言われ、ぐうの音どころかチョキやパーの音もでなかったのを今...
大学に入学して間もない頃、僕たち新入生は人混みに紛れてサークルの勧誘を受けているはずだった。実際、そのように受けている学生もいた。入学してすぐに出来た友人もその一人だった。 「お前サークル決めた?」 「いや、まだだけど…」 「俺さぁ、2つくらいからスカウト来てて迷ってんだよ...
僕は気を遣いすぎてしまうところがある。 それで自分が損することもよくあることで、あのときもそうだった。 街では美味しいと評判の定食屋に行ったときのこと。 その定食屋は孤独のグルメに出たこともあるらしく店にはサインが飾ってあった。 昔ながらの古い定食屋さんで、目玉焼きと生姜焼...
「アヒルのボートに乗ると別れるらしよ」 当時、付き合っていた彼女に言われた。ホントは乗ってみたかったけど僕たちはアヒルのボートを眺めることしかしなかった。優雅に池を泳ぐアヒルたちを見て、いつか僕たちに子供が出来きて家族となったとき、またここにきてこのボートに乗ろう。と淡い約...
僕の額にナポレオンが産まれた。 革命という名の旗を引き下げ、我について来いと言わんばかりの態度を示す。 そう。僕の前髪は日々後退して行き、ナポレオンの進軍を止められない。 もともと僕の額(領土)は広かった。 生まれつき豊かな土地を手にしていたはずだ。思春期には大きなニキビも...