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紅龍堂書店の日々 https://skyroad.asia/

萬(よろず)ファンタジー翻訳出版・紅龍堂書店(くりゅうどうしょてん)へようこそ! 店主の孫・杏奈です。お店であった出来事や、日々感じたことを綴っていきます。きっと遊びにいらしてくださいね。

久利生杏奈
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2020/01/16

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  • 牡丹華(ぼたんはなさく)

    桜は「散る」、梅は「零れる」、朝顔は「萎む」、菊は「舞う」、多彩な終焉の表現がある中、崩れるとはいかにも王座らしいですねと指が止まりました。穀雨も末候ですね。今日から五日間は牡丹華(ぼたんはなさく)という季節です。

  • 霜止出苗(しもやみてなえいずる)

    五風十雨(ごふうじゅうう)――五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る天気のことですが、農業からすれば順調そのもの。今、コロナウイルスで人間社会は激変を強いられていますが、大気は例年以上に穏やかです。そうであれば、できることがあります。作付けです。

  • 「いい人」が損をする社会はおかしいです。

    書くか悩んだのですが、紅龍堂にもコロナショックの影響が出ています。直撃を受けているのは大家さんです。取り急ぎ、返済不要の住居確保給付金が使えそうな世帯には連絡を入れているのですが、このお金はろくに存在すら周知されていません。持続化給付金は、来年度の補正予算から組み込まれるので、いまだに申請すらできません。

  • 葭始生(あしはじめてしょうず)

    穀雨(こくう)に入りましたね! 七十二候では葭始生(あしはじめてしょうず)。思い出すのは、仏哲学者パスカルの言葉「人間は考える葦である」。実はこれ、七十二候とは対極的な思想です。せっかくですので原文を翻訳してみました。パスカルの生きた17世紀と、21世紀は共通点も多いですが、生き方の見直しが求められていると感じます。

  • 虹始見(にじはじめてあらわる)

    ピリリと山椒が効いたような鋭い洞察を、やわらかな言葉に落とし込むのは優れた詩人の常ですが、こんなに切ない詩も描かれるのですねと、社会人になってから胸を締め付けられたのが、「虹」です。石垣りんさんの詩集『レモンとねずみ』より。

  • 嘲笑する人の脳

    「笑いを書くのはえげつない。何を笑うかでそいつの本性が知れる。何を笑わせるかで書き手の底の浅さが知れる。何を笑えないかで社会の閉塞が知れる。どうやったって人間の本質が浮き彫りになる。笑いは頭のいい奴にしか書けないし、頭のいい奴はだいたい嫌な奴だ。嫌なやつは嘲笑が一番笑いを取りやすいって解ってる。つまんねえ笑いだ」

  • 字游工房さんの游明朝が大好きです。

    装丁や編集に必要なフォントの選定作業を行っています。デザイナーさんは最低でも1000種類くらいのフォントがPCに入っているものですが、私も職業柄、定期的に「これは」と目に留まった書体は追加するようにしています。中でも好きな書体は……

  • 偽りの時雨

    ピエ・ブックスさんの『てんきごじてん』、翻訳家のW先輩が下さった、宝物のような本です。眠れない夜によく読んでいます。私が一昨日、助けられた言葉は「偽(いつわり)の時雨」――『続後拾遺和歌集』の藤原定家の歌「偽りのなき世なりけり神無月誰が誠より時雨初けん」に基づく言葉で、意味は……

  • 【備忘録】安倍総理の動画無断使用について。

    ものつくり「だけ」を行うことは、非現実的なのかもしれないと考え込みました。品行方正にしていれば悪用される。政府が主導して悪見本を示している。理想はともかく現実はそうなのだと、絶望の把握だけはしておかないと、生き残れないかもしれないと暗澹たる気持ちになりました。厳粛に受け止めて、前を向く必要があります。

  • 「感謝できる人は恵まれている」

    旅人さんは言いました。「私には親がいません。私は無いものを呪い続けて生きてきました。何も無い人間は、感謝することがとても難しい。だって、何に感謝すればいいと思いますか? 生きていること? ただ自分だけが? 家族も恋人も友人もいないのに、息を吸って吐いて寝て食べて排泄するルーチンを『感謝』できないことは不幸ですか?」

  • 【賃貸DIY】手作り書店・棚板を追加します。

    コロナが落ちついたら、紅龍堂ファンの方にだけ、秘密基地のように遊んで頂けるスペースにしたいと思っています。具体的な用途はまだ検討中なのですが……私はあまり大人数とお話するのが得意ではないため、同じような誰かに気に入って頂けたら……と、そんな気持ちで大切に作っています。

  • 公式ブログの更新スケジュールを変更します。

    紅龍堂のHPをご愛読頂き、誠にありがとうございます。実は昨日で、ブログを始めてから100日が経ちました。100日間は何があっても続けると決めていました。ワニくんが亡くなっても、コロナウイルスで世界がパンデミックに陥っても、自民党が改憲に狂っても、毎日、平常運行で書いてきました。でも毎日更新は、今日でやめます。理由は……

  • 鴻雁北 (こうがんかえる)

    夏鳥のツバメと入れ違いで、冬鳥のガンがシベリアへ帰る季節になりました。人間はコロナウイルスでひたすら停滞を強いられていますが、鳥たちは変わらず大移動を続けている――そう考えると不思議です。気晴らしに、ちょっと変わった動画をご紹介します。ヨーロッパ大陸を横断する渡り鳥にGPSを付けて、移動経路を可視化したものです。

  • お釈迦様の誕生日・お花まつりです。

    お釈迦様は、右手で天、左手で地を指しながら「天上天下唯我独尊」と唱えました。四字熟語としての「唯我独尊」は自分だけが優れているというニュアンスですが、本来の意味は「唯だ、我、独(ひとり)として尊し」――初めて知った時、「凄い偶然です」と私は鳥肌が立ちました。分かります? これ、西洋の人権と同じ概念なのです。

  • 緊急事態「条項」を阻止しなければ、この国は滅びます。

    自民党は2012年に発案した憲法改正草案で、戦争や内乱、災害時において、国会の関与なしに内閣が法律と同じ効力を持つ政令を出す仕組みを提案しています。これには基本的人権の制限も含まれます。政府が独裁権限を持ったらどうなるか――この一ヵ月の官邸の動向を記録しておきます。

  • お友達から電話がかかってきました!

    彼女の名前はミス・ネパール(仮)もう何年も前、ネパールへ取材に出かけた際、ポカラというエベレストの麓の町で知り合いました。2年間ネパールに滞在していたので、彼女、ネパール語がペラペラなんです! 羨ましくてどうやって勉強したのと尋ねると、その返答が凄くて……

  • 玄鳥至(つばめきたる)

    春分が終わり、清明に入りました。七十二候では「玄鳥至(つばめきたる)」。清明は、「清浄明潔」を略した言葉です。江戸時代の『暦便覧』には、「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」と記されています。意味は、春の、勢い盛んな命の頃――と書きながら、「ウイルスには命がない」と思い出してぞっとする今日この頃です。

  • 春のお裾分け

    都内で「お花見」というと、宴会のイメージが主流なのでしょうか? 紅龍堂の近くでは、桜はあたりまえにその辺に咲いているものなので、強いて見に行くという感覚があまりありません。「三密」に該当するような娯楽施設もありません。過疎化の一途を辿っているので、そもそも人がいません……猿には会いますけれど。

  • 夢を見ました。

    お客さまから「お店が閉じた」「有休が下りない」「役所に行きたくない」などのお話を電話口でよく聞きます……本当に心苦しいのですが、私に言われても何の対策も取れないので、少し困ってしまいます。できれば、官邸に意見を送る・署名するなど、その声を届けるべきところに直接送って頂けると有難いのですが……

  • 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

    一雨降るごとに乱れ咲く春の様子は、七十二候にも言い表されています。3月30日からの五日間は「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」。この時期、雪化粧した鮮やかな桜は「花冷え」の呼び名にふさわしいですし、「雷」と一口に言っても、春だけで「春雷(しゅんらい)」、冬ごもりの虫を起こす「虫だしの雷」など多彩です。

  • 【賃貸DIY】手作り書店・棚板を塗装します。

    こちらのマンションは、「いずれ遊びに来て頂けるように」と思って作っています。本棚は自作するに限ります。いつでも好きなだけ思うままに増設できますからね、フフ…… 一時期、知人に「物書きは窓の多い部屋よりも壁の多い部屋を選ぶ」と力説されたものですが、私はあまり気にしていません。壁がないなら作ればいいのです!

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