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こころ研究所 https://note.com/oyasodate

6歳と2歳の2児の父/これまでF1レーサーを目指したり、企業経営者を目指したりしてきた現在普通のサラリーマンが日々奮闘する物語/趣味はサッカー/

ととすみ
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2020/01/02

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  • 30秒のファンタジー 気だるさの朝

    今朝の海は、すこぶる穏やかだった。 正面に見える工場の煙突からは、まっすぐに煙が立ちのぼっている。 先週までのぐずついた天気が嘘のように、今日は気持ちの良い晴れ。 けれど、どこか身体が重く、世界がほんの少しスローモーションに感じられた。 海の色は、言葉にするのが難しい。 もし今、手元に絵の具があれば 緑と黒を混ぜて、そこに白を少々。 そんなところから試してみるだろう。 カレンダーの上では、まだ連休の途中。 けれど今日は、平日でもある。 有給を使えば、長い休みにもできた。 でも今朝の車の流れは、どう見ても通勤だ。 昨日の空港も、いつもよりどことなく静かだった。 ショップの前に行列は

  • 歌詞「重なった瞬間」

    ひさしぶりに歩く この街で 年代を重ねた店の看板が 静かに 昔を語る 建物は変わっても 坂の景色だけは 変わらずに そこにあった ただ帰ってきただけじゃない 過去と今 そして未来を 繋ぎにきたんだ 両方向に伸びた矢印が 手のひらで ひとつの点になったとき 僕はやっと気づいた これまでの時間は 無駄じゃなかったんだ 見上げた空に 昔の夢がにじんで 胸の奥で 小さな音が鳴る 少しだけ 自分を受け入れられた気がする

  • 歌詞「積み木」

    焦ってばかりいた 追いかけたのは 幻だった 近道ばかり探して 迷子になってた 積み上げることの意味も 続けることの強さも 知らないまま 遠回りばかりしてた だけど いま 崩れずに立っているのは あの日 あきらめず 積み上げたものの上 少しずつ 少しずつ 遠回りした日々へ ありがとうって やっと言えるよ あとがき 焦りや近道にばかり目が向いていたあの頃。 うまくいかないたびに、道を変え、夢を追い、また焦っていた。 でも、本当に大切だったのは、小さくても確かな一歩を、積み重ねることだった。 すぐには形にならなくても、見えなくても、 それでも積み上げてきた日々は、ちゃんと今の

  • 歌詞「また会えるなら」

    何度すれ違っても 何度立ち止まっても 君と交わした言葉だけは 胸の奥 消えなかった 小さな約束が 知らぬ間に支えになって 気づけば 今日も 僕らは ここにいる また会えるなら また笑えるなら 変わらないものを もう一度 信じてみたい あの日の続き まだ 胸にしまってる だから きっとまた ここへ帰ってくる あとがき 前述の「旧知の仲」というエッセイからイメージしました。 途中、数年の空白があったりするものの、いまだにこうして会えるとの喜びだったり、成長の確認だったり、心の支えだったり。 昨日出会ったばかりの関係ではわからないことも、長年の付き合いあってこその理解で

  • 積み上げ力

    継続力という言葉は、よく聞く。 でも、自分には、あまりしっくりこなかった。 自分の中でしっくりくるのは、「積み上げ力」(つみあげりょく)だ。 壁とか、困難とか、それの乗り越え方を教わった記憶はない。 むしろ、うまくいかないなら、そこは自分に合わない道だと思って、すぐに方向転換していた。 わかりやすく言えば、業種を変えていた。 努力を積み上げる前に、「合わない」と見切りをつけて、次へ行く。 それが自然だったし、実は焦りもあった。 とにかく近道を探していた。 「夢」に近づきたかった。 でもいつしか、手段が目的になり、夢はどんどん遠のいていった。 そんな悪循環を、何度も繰り返して、

  • 旧知の仲

    あらためて、長くなったもんだと、つくづく思う。 ここまでの道は違えど、まだこうしていられる幸せも、つくづく感じる。 互いの近況報告も、これで何度目だろうか。 今回もまた、いろんな話をした。 最近の仕事の話になった時、 彼から最近不思議な出来事があったと聞いた。 まるで奇跡のようだと。 聞いているうちに、記憶がふっと昔へ飛んだ。 彼がまだ若かった頃。 地元に戻り、家業を継ぎ、営業を始めたばかりの頃のことだ。 「決して儲かりはしないけど、俺はこういうことを大切にしたいんだ。」 そんなふうに、ボソっと言っていた。 なぜか、その時の彼の言葉は今もはっきり覚えている。 そして今回、また

  • 水族館へ

    子どもたちを連れて、水族館へ。 自分たちが子どもの頃は、際まで波が打ち寄せる水族館だったのに、 今ではすっかり周りを埋め立てられて、 過去を知らなければ、なぜここに水族館があるのか不思議でしかないだろう。 名物だったトドのショーは、すっかり規模が小さくなり、 はっきり言ってしまえば、しょぼい。 それでも、時間になると人は集まってくる。 こういうものは、全盛期と比較してはいけないのだと感じた。 腕のあるマーケッターがプロデュースでもしてくれれば、また違う景色になるのだろうか。 いや、むしろ、このレベルで存続してくれているだけで有り難いのかもしれない。 それに、当時はなかったペンギ

  • 「あの日の輪郭」

    生まれ育った街を、 こうしてぶらつくのは 何十年ぶりだろう。 18でここを離れ、 次に帰ったとき 親はもう別の場所へ移っていた。 だから、 本当に久しぶり。 すっかり変わってしまっているけれど、 面影が、ふっと残っているところもあって、 胸が締めつけられる。 神社の前の広場。 あのころ、ここで野球をして遊んだ。 7条の公園。 冬になるとスケートリンクに変わる。 氷面は、ガタガタで、 なんとも滑りにくかったっけ。 建物は変わっても、 通りから見える坂の景色は変わらない。 最近では、 人の名前も、言葉も、 すぐ忘れてしまうのに。 何十年も離れていた街の風景は、 一瞬で、 あの

  • 歌詞「問いの奥で」

    歌詞:ととすみ 話し合いの中で 問いを投げかける日々 あなたの本音を知りたくて そっと言葉を選ぶ 伝えたい気持ちはあるのに なかなか届かなくて 空を見上げたまま 問いは宙に浮かぶ 「意見ってなんだろう?」 ふと つぶやいた帰り道 本当に求めているのは 声じゃなくて 心の交差点 対話こそが道になる 揺れながら 僕らは決めていく 一人じゃ見えなかった景色 誰かの言葉で 輪郭ができていく だから 問いをあきらめずに 今日もまた 始めよう あの日 些細な言葉の中に どうしても届かない気持ちが もどかしくて でも言葉を交わして 少しずつ近づく 心の奥で感じるのは 確かな温もり あなたの

  • 歌詞「浮足立つ」

    詞:ととすみ ⸻ 娘の痒みに寄り添った 寝不足のまま また朝が来る 車内の暖房 ふいに思う 季節は少しだけ 前に進んでる 雲は白よりも ほんの少し遠くて 名前をつけたら この気持ち ほどけるかな 流れる景色に置いていかれながら また同じ道を 選んでる それでも 心はもう浮足立ってる 灰色じゃない この空の下で 名もなき朝に 胸が弾んだ きっと何かが 始まってる 運転席から見上げれば 雲の切れ間に光が差す 急ぎ足のこの季節も どこかでちゃんと 待ってくれてる きっちり並んだ 毎日の中で ときどき心が はみ出してしまう それを「間違い」と笑えるように 少しだけ 優しくなりたい

  • 30秒のファンタジー 浮足立つ朝

    娘の痒みに付き合い寝不足気味。 それでも夕方からの帰省を前に気分は高まっている。 今朝は一段と肌寒く車内では暖房も。 空は一面雲で覆われている。 グレーには程遠いが真っ白でもない。 この色はなんて言う白だろうか。 今朝は車の流れが早い。 明日からの大型連休を前に皆浮足立っているのだろうか。 おかげで景色を味わう余裕もなく、またいつもの場所へと向かう。

  • 30秒のファンタジー 風向きが変わるだけで

    昨夜の雨は上がっているが、湿度はまだ100パーといった感じだ。 すっかり肌寒く、先週の夏日が嘘のよう。 風の強さは昨日と大して変わらないのに、 今日は波が立っている。 風向きが海から陸へ。 なるほど昨日は風向きが逆だったから、波を打ち消し穏やかに見えたのか。 そんなことに感心しながら、いつもの場所へと向かう。

  • 30秒のファンタジー 鉄色

    今朝は、雨。 海は鉄色。 風はそこそこ吹いているのに、波は立っていない。 風は、陸から海へと吹いていた。 押しつけられたような風に、波は立ちようもなかった。 風は、海から陸へ向かって吹くもの。 そんなことないのに、いつからそんなふうに思っていたのか、 そんな思い込みに気づく。 そして、そんな自分の冷静さにも気づく。 空は、一面雲に覆われている。 青空を覗かせる隙間もないけれど、 重たさを感じさせなかったのは、 明るい白色のせい。 しかし、ところどころ鉄色が混じっていて、 その濃い箇所に、規則性はなかった。 あの鉄色のところはどうなっているのか、 その訳を探しながら、 今日も、

  • 30秒のファンタジー 白の朝

    今朝の海は、白だった。 海の上には、真っ白な雲が広がっている。 青空も見えるけれど、どこか淡く、にじんでいる。 この街で、空が突き抜けるような青になることは、あまりない。 工場から立ちのぼる煙は、白くまっすぐ。 風もなく、空気はぴたりと静まっていた。 海には、入港待ちのタンカーが五隻。 そっと浮かび、はっきりと姿は見えない太陽がその辺りをキラキラと映し出している。 今日もまた、いつもの場所へと向かう。

  • 30秒のファンタジー 揺らぎ

    朝の通勤途中、車で丘を駆け降りると、ほんの30秒だけ、目の前に海が広がる。 その景色は毎日違っていて、今朝もまた、昨日とは違う表情をしていた。 風が強いせいか、荒れているわけではないけれど、穏やかでもない。 なんとなく、そわそわとした水面が目に入る。 週末には長野で震度5弱の地震があった。 決して小さな揺れではない。でも、どこか「まだ大丈夫」と思ってしまう自分もいた。 同じ週末、腰にも違和感が戻ってきた。 歩けないほどではない。けれど、軽くもない。 “やや強めのもの”が、自分の外側にも、内側にも重なっていた。 海が揺れているのか、私が揺れているのか。 その曖昧さを、30秒の中で

  • [挑戦記]全員発言する安全衛生委員会③

    <現時点の解決策> 伝えようとするのをやめる。 最近、ふと気づいた。 自分はずっと、伝えよう伝えようとしていた。 だから、言葉が増えた。紙も作った。工夫もした。 でも、それがうまくいかないたびに、また「伝え方」を工夫しようとしていた。 だけど、そもそも「伝えること」にこだわりすぎていたのかもしれない。 “伝える”のを、やめてみたらどうか。 思い切って、伝えようすること自体やめてみる。 そうやって、自分が話す時間を減らして、他の人が話す“余白”を増やしてみる。 そうしたら、どうなるだろう? やってみて、それもまたダメなら違う方法を考えよう。 たとえば、 健康チェ

  • [挑戦記]全員発言する安全衛生委員会②

    ここのところ、他の業務との兼ね合いもあり、安全衛生委員会の会議準備に十分な時間を割けていなかった。 本来であれば、「言いたいことを全部書き出す → それを1時間に収めるために削る → 流れを整える」という構成作業が理想だった。だが現実はそこまで手が回らず、優先順位の高いものから順に話して、時間が来たら終了、というスタイルが続いていた。 当然、話したいことの“残り”が心に引っかかる。不完全燃焼感が積もっていった。 久々に今回は、しっかりと構成に時間をかけて臨んだ。しかし…想定通りには進まなかった。 メインの審議に入る前の補足説明が思いのほか長引いてしまい、結局メインの議論に十分な時

  • [挑戦記]全員発言する安全衛生委員会

    きっかけは、一人の上司の着任から始まった。 「座席、円卓にしてもらえる?」 それまでの報告する側・聞く側という分断を壊し、全員が顔を見合う形に。 この時点で、その上司には意見の飛び交う対話形式の会議のイメージがあったのだと思うが、その時の自分には、まだその主旨が理解できていなかった。 私はこの会議の企画から準備、運営、進行まで、すべて一人で担当していた。 月に一度の定例会議。かつては、形式的な報告会のような空気だった。 しかしその上司は、ひとつずつ、それを崩していった。 次の月にはこう言った。 「読めばわかる資料の説明はやめない?」 「その代わり、最低でも2日前の午前中までに資

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