大粒の霙(みぞれ)がフロントガラスを叩いている。金沢駅を降りてタクシー乗り場へと向かう途中に降りだした雨は霙に変わり、今また急に降りが強くなった。ボンネットに打ちつけるそのけたたましさはさながら機関銃を手にした麻薬常習者が銃口をこちらに向け乱射しているかの様相だ。時折、閃光が山際を照らし間をおいて空がゴロと唸る。先ほどまで押し黙っていた初老の運転手がついに口を開いた。「北陸の冬はこれなんですよ。雷...
「ブログリーダー」を活用して、HOKULANIさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。