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  • 「僕のワンダフルジャー二―」を観て

    娘は大の犬好きだ。「可愛いビーグルが遠くからこっちを見ているから近づいたら、私と遊びたいみたいでずっと離れようとしないの。連れて帰りたかった~」と通勤中に出会ったわんちゃんの話をよくしてくれる。その娘に誘われて「僕のワンダフルジャーニー」という映画を見てきた。ある犬が最期の時に飼い主とした約束を何度も生まれ変わりながらいくつもの犬生をかけて叶えようと奔走するストーリーだ。映画をこれから見られる方も...

  • 「愚行録」を読んで

    ええ、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家四人が惨殺された。隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、「事件」と「被害者」。理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。確かな筆致と構成で描かれた傑作。『慟哭』『プリズム』に続く、貫井徳郎第三の衝撃。「BOOK」データベースより貫井徳郎の「愚行録」を読ん...

  • 徒花

    安宅海岸夕日が海に沈む十年一日の夕日だ忸怩たる思いのあの日から丸十年思い返せば、ほんと、あっという間頑張ってきた自負もある時の流れは僕に生きる証を教えてくれた徒花だって嗤われてももう気にならない実のなる日を夢見ることを邪魔する者なんていやしないたとえ実の付かない花があっても咲く価値がないとも思わないだからまた一歩こころに咲く花 こころに結ぶ実を人知れずいっぱいにしたいんだ...

  • 雷雪の如く 12.

    地元の男ふたりには帰る様子が全くない。知らず知らずに膝を揺らしている自分に気づく。貧乏ゆすりをしていたのだ。背広姿の男は吸いかけの煙草を灰皿に突っ込むとおもむろに立ち上がった。「ママ、勘定」 奴も痺れを切らしたらしい。「あら、もうお帰り?」「また、今度にするよ。新たな情報もなさそうだし。景子から連絡があれば、とにかく、いの一番に電話を入れてくれ」そう言うと男はドアに向かった。華は男を追うようにカウ...

  • 雷雪の如く 10.~11.

    食事が終わる頃になってようやく女将が部屋にやってきた。宿泊客への挨拶回りが長引いてしまったらしい。お食事の時間を見計らって客の部屋に挨拶に出向くのも女将の仕事のひとつで、常連の客には酌のひとつもするらしい。客のなかには女将にここぞとばかりに返杯を強要する者もあり、断り切れないことも少なくないという。今日はたまたまそんな客に遭遇してしまったとのことだ。遅くなったことの弁解である。女将が客の勧めに好ん...

  • 雷雪の如く 7.~9.

    女に促されるままカウンターの席に腰かけた。5,6人、座れれば満席になるカウンターだ。上には小さなスリガラスの灰皿とメントールの煙草がひと箱、置かれている。灰皿にはまだまだ吸えそうなくらい長い吸い殻がひとつ。カウンター奥のキッチンに女が消えると暗かった部屋が少しだけ明るくなった。照明のスイッチを入れたようだ。部屋中の灯りを全部点灯させてもそれなりの明るさしか得られないのはこの店の業態が夜仕様だからだ...

  • 雷雪の如く 1.~6.

    大粒の霙(みぞれ)がフロントガラスを叩いている。金沢駅を降りてタクシー乗り場へと向かう途中に降りだした雨は霙に変わり、今また急に降りが強くなった。ボンネットに打ちつけるそのけたたましさはさながら機関銃を手にした麻薬常習者が銃口をこちらに向け乱射しているかの様相だ。時折、閃光が山際を照らし間をおいて空がゴロと唸る。先ほどまで押し黙っていた初老の運転手がついに口を開いた。「北陸の冬はこれなんですよ。雷...

  • 「信長協奏曲」を観て

    戦国時代にタイムスリップした高校生・サブロー(小栗旬)は、奇しくも同じ顔をした織田信長(小栗二役)と出会い、信長として生きることになってしまう。はじめは逃げ腰だったサブローであったが、戦の惨状を目の当たりにするにつけ、織田信長として生きる覚悟を決め、戦のない世をつくろうと思い始める。歴史音痴のサブローは、史実を知らないまま、桶狭間、上洛、金ヶ崎、浅井朝倉との戦い……と歴史通りのことを成して、ついに安...

  • 「あの日にドライブ」を読んで

    牧村は都内大手の元銀行員。ずっとエリート街道を歩んできたが、今は雇われのタクシー運転手。上司にたった一度だけ逆らい、それが元で銀行を辞めてしまう。その後、転職を試みるも悉く失敗、今は一運転手としてタクシー会社に雇われる身だ。エリート意識を捨てきれない彼は運転手を続けながらも、時折、今まで生きてきたなかのいくつかの分岐点に立ち戻っては、都度、自分が下してきた道の選択にずっと悔やみ続けていた。今の妻で...

  • 『アバウト・タイム』 を観て

    イギリス南西部に住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになるティム...

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