台湾生活の中で見たこと、学んだこと、考えたことを記録していきます。
バシー海峡戦没者慰霊祭・廣枝音右衛門氏慰霊祭事務局長。一般財団法人自由アジア協会理事。 「日本統治時代の台湾」や「戦争体験」など歴史に関心があります。 Youtube「ゴンタケChannel」(https://bit.ly/2pr262h)をはじめました。
12月31日、台湾で「反浸透法」が可決・成立した。これは、「国境外敵対勢力による浸透、干渉を防ぐことを目的とし、国家安全及び社会の安定を確保し、中華民国の主権及び自由民主の憲政秩序を維持する」(同法第一条)ことを主旨としている。 言い換えれば、中国によるあの手この手の内政干渉、選挙介入を阻止するための法律であり、以前から与党・民主進歩党が成立を目指していた。 全12条から成る同法は、敵対勢力(即ち中国)からの指示や委託を受けたり、政治献金を受け取ったりして、選挙活動などに従事することを禁止しており、違反した場合には5年以下の有期懲役あるいは罰金1000万元が課される。 野党・中国国民党は、戦後…
戦後75周年「2020年バシー海峡戦没者慰霊祭」の日程が決定、来年は8月2日(日)に斎行
来年2020(令和2)年は、先の大戦で日本が敗戦して75周年の節目にあたります。 戦後70周年の2015年より、台湾南端に建つ潮音寺では、一年に一度、「バシー海峡戦没者慰霊祭」を執り行なっています。 慰霊祭の場である台湾の潮音寺 先の大戦中、台湾とフィリピンの間に横たわるバシー海峡では、航行する輸送船が相次いで撃沈され、少なくとも10万人以上の方々が犠牲になりました。 慰霊祭の場となっている潮音寺は、当時、奇跡的に生還を果たした故・中嶋秀次氏の「戦友を慰霊したい」という強い想いから建立され、現在は中嶋氏の遺志を引き継いだ台湾人によって護られています。 バシー海峡戦没者のご遺族は、今日まで亡くな…
台湾南部・台南の郊外に建つ「鎮安堂・飛虎(ひこ)将軍廟」。 ここは、日本人飛行兵が神様として祀られ、台湾人の信仰を集める場となっています。 鎮安堂・飛虎将軍廟 「飛虎将軍」という名で祀られているのは、大日本帝国海軍航空隊少尉の杉浦茂峰(すぎうら・しげみね)氏です。 杉浦茂峰氏。写真は杉浦氏のお姉様が戦後、台湾に持ってきたもの 杉浦氏は、1923(大正12)年11月9日に茨城県水戸市で生まれ、先の大戦中、零戦のパイロットとして1944(昭和19)年10月12日の台湾沖航空戦に出撃し、20歳の若さで命を落としました。 杉浦氏が搭乗していた零戦は、敵の攻撃によって尾翼から発火し、海尾寮という大きな集…
70余年の時を経て、一枚の「日章旗」が台湾へ里帰りを果たしました。 里帰りを果たした日章旗 この日章旗は、先の大戦中、高砂義勇隊(台湾の原住民によって編成された部隊)隊員の深山金夫さんが出征する際、家族らから贈られたもので、旗には武運長久を祈る寄せ書きなどがされています。 深山さんの奥様とお子様から「オ父サン元氣デ」の寄せ書き ニューギニアで戦死した深山さんの日章旗は、米兵士が持ち帰って戦後、長く米国にありました。しかし、兵士のご令孫が、米国で「寄せ書き日の丸」の遺族への返還活動を展開している非営利団体「OBON SOCIETY」に寄贈し、日台関係者の協力を得て、深山さんの故郷が台湾であること…
月に一度、台北市内の日本料理店で開かれている建成ランチ会に参加させていただきました。 日本時代の「小学校」で学んだ人々(2019年12月2日撮影) この会は、日本統治時代の旧台北市建成小学校で学んだ人々を中心にした集まりで、同じく日本統治時代に台北市内にあった小学校の卒業生らも参加しています。 建成小学校は1919(大正8)年に創立され、今年で100周年を迎えました。今年5月には日本人卒業生らも台湾への「里帰り」を果たしました。 その際のことは日本情報多言語発信サイト「nippon.com」に寄稿しましたので、よろしければご覧ください。 www.nippon.com www.nippon.co…
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