元有機化学理論実験系で人工衛星の設計・開発・管理をしていた人が、人工衛星の機械システムを思い出しながら、横道に反れたりして、それっぽい知識を残していく
システムズエンジニアリングはNASAの宇宙開発で活用されてきました。 ゆえに、システムズエンジニアリングとは宇宙開発に対して実施するものであるという誤解をしている人がいるかもしれないがそうではありません。 一方でMBSE(Model-based systems engineering)が自動車開発で使われ、広がり始めたため、システムズエンジニアリングという言葉自体が広まっています。 システムズエンジニアリングを活用するにはどんな情報から考えた方がいいのか、宇宙機開発や自動車開発以外にどのように応用していけばいいのか、簡単にまとめてみました。 必要な情報①製品の開発から使うまでの全体の流れを整理…
ハーネスが損傷する機械的理由 Lessons Learned
ハーネスが損傷する機械的理由 Lessons Learnedとは、組織(に関わらないですが)において業務を遂行した上で得られた教訓(学んだ教訓)のことを指しています。 今回はハーネスが損傷する理由です。 抜粋した資料の情報が少ないため、「終わりに」が本題ですね。 ハーネス(ケーブル)は人間でいうところの神経であり、血管です。 神経や血管が切れれば人体に致命的なダメージを受けてしまいます。 当たり前で、認識が抜けやすいのがハーネスです。 この認識が抜けた結果が今回の事例です。 発生状況 電源機器の電気的誤動作、さらにアースへの短絡が発生した結果、メインエンジンとバーニアエンジンのシャットダウンが…
【機械設計者向け】初心者から一歩先へ!宇宙機の振動音響試験の考え方 Lessons Learned
宇宙開発は難しいことをしていると思っていませんか? 一見難しいように思えますが、理由を知れば、開発者が必要なことをシンプル化して試験をしています。 Lessons Learnedでは宇宙業界という技術力の高いエンジニアである人たちでも盲点となり起きてしまった失敗事例や工夫してうまくいった成功事例を紹介し、宇宙業界関係なく他の製品開発や運用にも応用できそうなものを紹介していきます。 さて、今回記事では機械設計の視点で、どのように開発品に対して機械環境に対する検証を行い、品質を保証していくのかをまとめています。 一言でいうと、音響試験やランダム振動試験の目的ですね。 正弦波振動試験とはまた目的が変…
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