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妄想の館 https://reikihi.hatenablog.jp/

なんて素敵にジャパネスク、二次小説です。 カップリングは鷹男×瑠璃姫です。 よろしくお願いします。

黎姫
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2019/11/10

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  • 信じたいのに4

    httpps://www.beiz.j これほど恋焦がれる女性が今までいたのだろうか? この時代に、恋や愛だなんて感情は必要ない。 その感情を持つことで自分を苦しめることになるから子供の頃にその感情は 既に諦めていたものだった。 自分で愛する人と結婚は出来ず決められたレールに乗るしかない。 それが当たり前だと思っていたのに 私の前に現れた愛おしい人。 衝撃的な出会いだった! まさか深層といわれるはずの大貴族の姫君と床下で出会うなんて! 最初は今では右近の少将である高彬の気持ちが分らなくて驚いたものだ。 こんなにおてんばではねっかえりの姫君のどこがいいのかとそう思っていた。 同情の念を思うよりな…

  • 信じたいのに3

    httpps://www.beiz.j 後宮での生活はあっという間に過ぎ、慌しい生活もやっと落ち着いていた。 私は表面上ではとても大人しく、人当たりがいい女御として 周囲からの評判もよくて、羨望の的になっていたの。 鷹男も毎日のように私の元を訪れていて寵愛も深く 何度お付の女房達から羨ましいといわれてきたか。 「藤壺の女御様には、ホント羨ましい限りでございます。 これほど寵愛が深い女御様は今までいなかったんじゃないでしょうか?」 「どうしてそう思うの?」 「だって女御様の元には毎日のようにお主上が起しになられますし とても仲良く見えますわ。」 「そうですわ!藤壺の女御様ほどお主上に愛されている…

  • 信じたいのに2

    httpps://www.beiz.j 私が鷹男を受け入れてから慌しく時間が過ぎていった。 鷹男はすぐに父様を御所に呼び出し 私を女御にするように宣旨したの。 あまりにも急だったから父様は大慌てで私に確認してきたわ。 そのさまがあまりにもおかしくて笑っちゃった。 父様に私の決意を話したら心配そうだったけれど 内大臣家の総領姫として盛大な準備をしてくれて 私は周囲に羨ましがられながら藤壺の部屋を頂き 以後藤壺の女御といわれるようになったの。 あまりいい噂をされない私の急な入内に周囲の驚きは凄かった。 何故あんな物の怪付きの姫君を娶ったのか! 悪い噂しかされたことがない姫君の入内に京は少し騒がしか…

  • 信じたいのに1

    httpps://www.beiz.j 愛する人と結婚がしたい。ずっとそう思い続けてきた。 愛って何なんだろうか?恋って何なんだろうか? あたしにとっての初恋は吉野の君だった。 おままごとのような恋。 一緒に居るだけで幸せだった。 吉野の君が、あたしの前からいなくなることなんて思いつきもせず 吉野の里で駆け回っていた。 吉野の君の手が少し触れるだけで真っ赤になることもあったけれど 触れられても嫌じゃなかった。 むしろそこが温かい気がして心が温かく感じた。 一緒に居るだけで心が満たされるそんな恋だった。 けれど、そんな日々は消えてなくなった。 だって吉野の君はいなくなってしまったんだから。 おば…

  • 初恋~叶わぬ思い~16終

    あたしは会えなくてもとにかく行動しなくては先に進めない、 そう感じたため藤壺を出て鷹男が住まう清涼殿に足を運んだ。 いくら女御といえど、帝の許しなくこの場所を訪れることはあってはならない。 案の定古参の命婦に止められてしまったの。 でもこの命婦は割合あたしと仲が良い間柄。 だから耳元でこっそりと鷹男は清涼殿には今はいないと そう教えてくれたの。 でも行き先は知らないらしく鷹男は一人になりたいといい 何処かにいっているみたいなの。 だからといってこの御所を抜け出すことはしていないようで あたしは鷹男を探すことにしたの。 藤壺に寄る事なんてありえないし、あたしは丞香殿に向かった。 後宮の女御さま達…

  • 初恋~叶わぬ思い~15

    https://www.beiz.jp/ 鷹男の怒りに満ちた表情。苦しんでいる鷹男を見たとき、涙が浮かんできた。 どんな思いで鷹男はこの場に現れたんだろう。 でも殴られた宗義は飄々としていた。まるで自分は悪くないかのように。 そんな態度だからこそ鷹男も震えるように口に出した。 「お前は一体何がしたいのだ! 瑠璃姫に手を出す前から麗景殿の女御と仲がよかった事、 私が知らないと思って居ったのか?」 「別に隠して居りません。それに元々父上が瑠璃姫を女御にする前は 一度も馨姫とは夜を共にしたことはございません。」 「何故なのだ!!!先ほど瑠璃姫に申したことは誠なのか?」 「さあ?何のことでしょうか?も…

  • 初恋~叶わぬ思い~14

    https://www.beiz.jp/ あたしの全く知らない噂。そんな噂が流れていただなんて初耳だったの。 だったら宗義はその噂が本当だったらあたし以外に 麗景殿の女御さまをも誘惑をしていたということ? それほど宗義は義母となる女御が憎かったの? さっぱり理解が出来ない。 小萩がいうには麗景殿の女御さまは宗義にとっては従兄弟姫になられるお方。 宗義が元服前から女御として入られたらしいのだけれど 鷹男よりも宗義との方が年がほんの少し近かった。 宗義の母上であられた丞香殿の女御さまと 麗景殿の女御さまの父上であったあの春日の大納言。 家柄は同じ訳だからこそ宗義が幼い頃から親しい関係ではあった。 …

  • 初恋~叶わぬ思い~13

    https://www.beiz.jp/ 鷹男はあれから何も行動を起さない。 あんなことを知ったというのに宗義の東宮位を剥奪することもせず あたしもこのまま女御のまま・・・ ただ違うことはあれから一度も鷹男は藤壺にも来る事もないし 清涼殿に召されることもない。 鷹男からあたしに話してくれるわけもなく1ヶ月が経ったの。 さすがに周りは不信感を抱くようになったわ。 あんなに毎日のように一緒に過ごしていたあたし達が 今は全く一緒にいないんだからおかしいと思うのは当たり前。 そして鷹男はもう笑顔を見せることなく 無表情で耽々と政務をこなすだけだそうよ。 そしてまだ噂にまではなっていないけど 鷹男と宗義…

  • 初恋~叶わぬ思い~12

    https://www.beiz.jp/ 宗義との関係は変わらず続き、いつ鷹男に知られないかと びくびくしながらあたしはついに 親王さまを御生みすることになった。 鷹男にとっては第ニ親王。 本当なら権力争いに関わってくる御子なんだろうけど もう東宮様も決まっているわけだから 好きなようにさせたいと思うのが親の真情。 でも宗義の言う通りこの子は鷹男の子じゃなくて宗義の子供なのだろうか? もしそうだったらあたしは沢山の人々を騙すことになる。 そんなことがあたしに耐えられるのだろうか? 鷹男の子としてあたしは可愛がる事が出来るの? 愛する鷹男をこのまま騙していていいの? 嫌な想いがどんどん膨らんでゆ…

  • 初恋~叶わぬ思い~11

    https://www.beiz.jp/ 宗義の衝撃的な告白にあたしは否定をするしかなかった。 だってあたしは宗義に一度たりとも体を許すわけがないんですもの。 どれだけあたしが否定の言葉を口にしても けして動じない宗義にあたしは段々不安を抱いてしまう。 確かにあの雷の一夜は記憶が不確かだった。 でもあたしは宗義と口付けを交わしただけで 鷹男と違うと分かるくらいに他の人間に触られたら分かる自信がある。 そう伝えてもあの時は口付けを交わしていなかったとそう言ってくる。 あたしが否定の言葉を言えば、さまざまな理由を付けて あくまであたしと一夜を共にしたと言い張る宗義に 段々気持ちがおかしくなっていっ…

  • 初恋~叶わぬ思い~10

    https://www.beiz.jp/ 結局誰が源氏物語を送ってきたのか分からなかった。 この飛香舎に巻物を届けてくれた女房は案外簡単に見つかった。 昔からこの後宮に仕えているもの。 ただ彼女が忙しいと言うのに知り合いの女房から頼まれてしぶしぶ 届けてくれたみたい。 その知り合いの女房にもこの巻物の贈り主を聞いて見たら 彼女も同じく知り合いの女房に頼まれた。 そんなことが繰り返されただけで結局贈り主まで突き止める事が出来なかったの。 あまり気分はよくなかったけど 何もあれから起きないし、あたしも忘れようと思っていたの。 でもある日、またもや贈り主が分からない巻物が 今度は1本あたし宛に届けら…

  • 初恋~叶わぬ思い~9

    https://www.beiz.jp/ あたしのお腹の中に子供がいることを知った鷹男は凄く喜んでくれた。 周りから数多くの祝福もいただいたの。 光徳院さまは十年前にはお隠れになったけど大皇の宮さまはまだ御健在。 もちろん今でも元気に過ごされていて時々後宮に遊びに来てくださるわ。 そして藤の宮さまは実はもう何年も前に御結婚されていて 今では幸せに暮らして見えるの。 その相手は昔秋篠権中将さまだったお方。 今では大納言さまになられているけどね。 藤の宮さまは人妻になられたけど相変わらずお美しいようよ。 さまざまなお方からまだ生まれぬやや子のために 贈りものを頂けて嬉しくて仕方がない。 そんなある…

  • 初恋~叶わぬ思い~8

    https://www.beiz.jp/ あたしはあれから飛香舎に局をいただき藤壺の女御と言われているの。 もう何年も女御を娶らなかった鷹男が急にあたしを娶ったから 周りは凄く驚いた見たい。 父さまなんて宣旨を受けた直前吃驚して三条邸に戻ってから ずっと寝込んでしまってあたしに確認するのにどれだけ時間がかかったか。 もう父さまったら相変わらずそそっかしいんだから~ 宣旨が下ってから父さまはあたしが絶対に断ると思っていたみたいで 「内大臣家はおしまいじゃあ~」っていつもの台詞を言っていたようよ。 あたしは鷹男が宣旨を父さまに言う日には邸に帰って父さまを待っていたのに いつまで経っても来ないからつ…

  • 初恋~叶わぬ思い~7

    https://www.beiz.jp/ 貴久から鷹男の女御になってもいいという嬉しい言葉に あたしはつい気持ちが昂ぶってしまい 今すぐにこのことを鷹男に知らせようと思ってしまったの。 いつもなら鷹男は政務があるから終わってから会いに来てくれるというのに 自分から会いに行ったの。 探してみたけど丁度鷹男は一休みしているらしく どこにいるのか分からなかった。 だったらいつもの桜の木へ行って見たらそこにはなんと鷹男がいたのよ。 この桜の木はあたし達二人の他に知っているのは東宮様だけ。 ここであたし達二人が会っているのをみられるのも よくないと思っていたから、ここでは 二人きりで会わないように気を付…

  • 初恋~叶わぬ思い~6

    桜の木の元で鷹男と会いお互いなにも言わずに見つめ続けた。 何も言葉が出てこない。 鷹男から逃げたくて仕方がないというのに体が動かなくなってしまった。 どれだけこの状態が続いたんだろう。 凄く時間がたったかのように思えたけど短かったかもしれない。 そんな沈黙を破ったのは鷹男だった。「瑠璃姫、私の女御となっていただけませんか?」 「え!?」あたしはドキッとした。 だってこの言葉は、この桜の木の下で鷹男にプロポーズされた言葉だったから。 あの時は高彬と結婚する気持ちが強かったから笑ってごまかし断った。 でも今ならどうなんだろう。 愛する高彬はもう随分前にいなくなり高彬の子供の貴久を一生守ろうと 胸に…

  • 初恋~叶わぬ思い~5

    https://www.beiz.jp/ 知られたくなかったのに、いえ、いづれは知られるとは分かっていたのに こんな最悪な見つかり方にあたしは身が震えるような気がして仕方がなかったの。 東宮さまがまだ幼かった頃からあたしは数回しか会ってはいなかったけど それでも会うたびにいろいろお話も出来て わりと友好関係が気付けているとそう思っていたのに まさか鷹男と一緒に出会っているところを見られるなんて・・・・・ そして言われてしまった。 あたしがこの場所で高彬のことを想い涙していたことを・・・・・・・ あたしは東宮さまと初めてで会ったとき、 高彬には言わずに後宮に遊びに来てしまっていた。 前から仕事熱…

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