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30代後半の会社員です。 別に家系に霊能者も神社やお寺関係者もおりません。 母方は漁師の一族だった過去から信心を持っている親戚が多いですが、私から見ればいわゆるカルト系に見えます。 父方はそこそこの規模の藩の家老だったという家で、中堅よりは上程度の武士の家系。 でも戦争中に没落し、甲冑やら刀剣やらは戦争中の収容により単なる金属としてお国に持っていかれたそうで、な○でも鑑定団にも出れない感じ。 そんなごくごく普通のサラリーマン家庭に育った団塊ジュニアです。 私が育ったのは長野県松本市。 当時、私はまだ小学校の高学年でした。 私はその日、何の用でかは忘れましたが、理科室で2,3人の友達といました。…
仲のいい男友達がいて、その人の家に遊びに行ったんだけどなんか生臭いような香ばしい匂いがずーっとする。 しかも匂いの元は突き止められなかった。 彼は笑って 「この家、出るからねー」 って言ってたんだけどどうやらクローゼットのドアの片方だけが外れて吹っ飛んできたり、風呂場の排水溝に長い髪が数本(彼は坊主)頻繁に落ちてたりするらしい。 たまたま彼と世間話で長電話してたことがあって、そのときにずっと気になってたから 「アンタさっきから椅子の音がギィギィうるさいよ」(彼のPCデスクの椅子は、背もたれにもたれるとギィギィ音がした) って言ったらお定まりの 「え?…今ソファーに座ってるんだけど」 って。 そ…
私が昔、体験した話です。 当時、某ビルに入っていたコールセンターで社員として働いていました。 そのコールセンターは結構夜遅くまでやっていたのでシフト体制で夜勤勤務もこなさないといけませんでした。 ただ、人件費削減のためか夜勤は正社員一人とパートさん複数人という構成でした。 どうしても対処できないような事が起きたら上司の携帯に電話してね、としか対処方を教えてもらえず新入社員だった私は泣きたい気持ちになったのを今でも覚えています。 夜勤勤務にもある程度慣れて、数ヶ月経ったある日の夜勤日。 その日も何とか無事に業務終了時間を迎え、 「お疲れ様でした」 とパートさん達を見送った後、一人で後片付けをして…
Y県にある、某有名テーマパーク。 そこには、病院を模したお化け屋敷があり、ハリボテではなくちゃんと人間のお化け役が出てくる、結構リアルな恐怖で人気を博しています。 しかしそのお化け屋敷、昔は旅館として運営されていました。 そして、その旅館時代に私はそこに泊まったことがあるのです。 小5の夏休みでした。 当時、通っていた英語教室のお泊まり遠足で、その旅館に泊まることになりました。 建物は、上から見るとVの字のようになっていて、中央にらせん階段があります。 私の部屋は端っこのほうで、らせん階段に程近く、すぐ隣はトイレでした。 夜中、催した私は一人でトイレに起きました。 すぐ隣なので、それほど恐怖も…
大学のサークルの先輩が面白いものを手に入れたと言ってきた 俺は何ですか?と 先輩はニヤリと笑ってこう言った 「ゴブリンの右手だよ」 俺は驚いてこう聞き直した 「え?ゴブリンってあのファンタジーとかに出てくる・・・」 そして先輩は 「そうだ、今週の土曜日これを使ったある儀式を行おうと思うがお前も興味があったらやってみないか?」 俺は多分それは作りものだろうと思っていたが先輩が真剣な表情をしていたしそのゴブリンの右手というのがどういうものか興味があったので一緒に参加してみることになった・・・ そして儀式の日の夜、俺と先輩はサークルの部室集まり儀式を始めた 俺はその儀式については初耳だったのでどうい…
僕の家は母子家庭で、母親が仕事から帰って来るのはいつも深夜だった。 その間、僕は受験勉強をしたりして過ごす。 24:00頃になると、母親は仕事が終わり、僕の携帯に電話してくる。 「今から帰る、何かコンビニで買ってくる?」 そんな内容。 その日は 「別にないよ。」 と電話を切る。 数分後、生活用品が切れてたのを思い出し、着信履歴からかけ直した。 3~4コールしても出ず、 「運転中か・・・しょうがないな・・・。」 と思い、諦めようとしたその時、通話モードになった。 僕:「あ、もしもし。お母さん?」 母:「スゥー・・・スゥー・・・(鼻息の音)」 僕:「おーい、聞こえてる?」 母:「スゥー・・・スゥー…
大学生の頃、先生から聞いた話。 私の通っていた大学には、博物館がありました。 大学ゆかりの人物の名を冠した、結構立派な建物です。 ある夜、先生は博物館に泊まり込みで仕事をしていました(先生はその博物館の学芸員でもあった)。 ところで、博物館のガラスケースには、防犯用のセンサーが取りつけられています。 不審者がケースに手を入れると、警報音が鳴るしくみです。 深夜、静寂を突いて“ピィィィーー…”と展示室からセンサーの音が鳴り響きました。 仕事中だった先生は、すわ、泥棒かと展示室へ駆けつけました。 お約束ながら、展示室には人の気配なし。 無人の室内に、センサーの音だけが鳴り続けていました。 おかしい…
大学時代の友人から、 「うちに遊びに来ない?」 と電話が入った。 声を聞くのは半年振り、実際に会うとなれば1年ぶりにもなるのだなあと、仕事明けのぼんやりした頭で話半分に聞いていたらいつの間にか、2週間後の週末を彼女の家で過ごすということになっていた。 当日は急な仕事が入ってしまい、夜、仕事が終わるとそのまま彼女の家へ向かった。 着いてすぐに手料理を振舞われ、彼女の仕事の愚痴を聞き、土産にと持って行った酒やつまみを空けきるころには日付を越えてしまっていた。 それではもう寝よう、と気分良く横になりまぶたを閉じたのだが、落ち着かない様子で寝返りを打つ 彼女が気になってうまく眠れない。 どうしたのかと…
心霊現象なのか精神的なもんなのか分からないけど私はときどき人の顔に穴があいているように見えることがある。 知ってる人いるかな? 奇病で顔面に穴が開いた人の画像 見たことある人なら分かると思うがあれと似ている。 顔面にぽっかり穴があいていて目も鼻も口もない状態。 ただどっちかというと穴というより黒く塗りつぶされてるって言ったほうが正しいかな。 別に私自身に霊感があるわけじゃないし曰く付きの家系ってわけでもないし生まれててこのかた心霊体験したこともない。 この顔の穴も最初から見えてたわけじゃない。 高校生になってすぐの頃、突然見え始めた。 と言ってもそんな頻繁に見るものでもなく1か月に1、2回見か…
友人から聞いた話なんで、細かいところは分からないが勘弁してくれ。 遊戯王カード全盛期のことだ。 友人とその双子の兄貴もご多分にもれずハマってて、その日もカードを買いに行った。 その帰り道、兄貴のほうが道端に遊戯王カードが落ちてるのを見つけた。 拾い上げてみると見たことのないカードだった。 死神のような黒いローブを着てフードを目深に被っていて、口元がにやりと吊りあがった人物の絵だったと。 これは珍しいと思って、兄貴はそのまま拾って家に帰った。 で、家に帰ってからそのカードを眺めてたんだが、なにか違和感がある。 その原因に気付いた兄貴はぞっとしてカードをゴミ箱に捨てた。 絵の背景が、拾ったところの…
俺が五歳くらいの時両親と祖父が兄と俺を連れて母方の祖母の墓参りに行ったらしいんだよ それで兄は父と一緒に近くの公園で遊んでた いつもは俺も一緒になって遊ぶはずなのにその時に限って俺は両親に付いて行ったらしい そこで両親は墓参りを終えて偶然来てた知り合いと話をしてたんだけど不意に俺がボォっとある方向を見てることに気づいたんだ もともとぼぉっとしていることの多かった子供だったらしいんだがその時は凄く気になったらしい それで俺に 「なんでそっちばっかり見てるの?」 って聞いたらしい そしたら俺は 「あっちでお兄ちゃん達が遊ぼうって呼んでる」 って言ったらしい 兄が父と遊んでる公園とは全くの別方向 疑…
今まで経験した中で一番怖話を。 忘れもしない夏の日。 両親が親戚のうちに行ってて、家に一人になった。 自由だなあ、とか思いながら夜遅くまで居間でテレビ見てたんだけど、12時過ぎぐらいに突然玄関のドア、ガチャガチャする音が聞こえたのね。 で、怖いなあって思いながら玄関に行くとなんか話し声みたいなのが聞こえて魚眼からそと見てみたんだけど誰もいない。 すごく怖くなったから戸締りしようと思って居間に戻ろうとしたらそっちの方から話し声がした。 やばい、庭のほうから廻られたら居間の鍵開いてるから侵入されると思って居間に向かったら、なんか居間がすごい光ってた。 で、居間をのぞいたらユラユラ揺れてる人型の黒い…
8年程前、夜8時ころに友達とゲーセンで遊んでいたときのこと 1~2時間遊んだところで、友達のケータイが鳴った。 当時女がいなかった俺に気を使ったのか、家に遊びに来ていた彼女を自分の部屋で待たせたまま近所のゲーセンで俺と待ち合わせをしていた。 着信は彼女からで、すぐに帰ってきてほしいという電話だった。 「邪魔すんじゃねーよ、じきに帰るからよー」 といってぶっきらぼうにすぐ電話を切る友人 と、すぐに鳴り出す携帯 とにかく早く帰ってきてほしいらしい そんなやりとりが3~4回続いていた 俺もなんかあったんじゃねーか?と思って、 「気ぃ使わなくていいから帰れよ、待ってんだろー?」 と友達に言った すると…
神戸市北区。 1993年くらいの話。 帰宅は真冬は結構雪が積もって、坂道だらけだからすごい時はソリ遊びができるくらい積もる。 当時小5の俺らは5人で住宅地の坂道をプラスチックのソリで滑っては上りして遊んでいた。 その目の前の家で、雪の中、引っ越してきて荷物の積み下ろし?をしてる家族がいた。 隣のおばさんが手伝いに出てきたりしてて、お父さんが 「4人家族ですがよろしくお願いします」 と挨拶している。 俺らと同い年くらいの男の子がこっちを見ていて、お母さんが 「遊びたいの?混ぜてって言ってみれば?」 と男の子の背中を押す。 俺らも 「おう!こいや!仲間なろうぜ!」 と、新入りの登場にはしゃいで、男…
飼っていた猫が死んだ ペットの火葬場で見送ってから誰もいない家の中で変な音を聞くようになった コロン・コロン・ゴロン。 動物が床で寝返りをうっているような音 蒸し暑い日にはいたるところでコロコロ転がるのがうちの猫の癖だった もしかしてあの子が帰って来たのかな、なんて思いつつ日々を過ごす。 ちょっと元気出た また、夜寝ているとたまに布団の上、腹の上に重みを感じるようになった どこか懐かしい重み。 重みを感じる間は何故か目は開けられない あの子とはよく一緒に寝ていた。 布団の上で丸まってたっけ 夏の夜は暑くて邪険にしていたけど、こうして感じる重みには不思議な安心感がある でもなんか記憶にあるより随…
俺は当時浪人して予備校に通っていた。 地元(田舎)にも予備校はあったんだが、規模が大きいほうがいいだろうということで、電車で片道1時間とちょっとのところに通っていた。 8月の半ば(確か真夏日だったと思う)、その日も電車の中で単語帳を手繰っていた。 JKが五月蠅いと集中出来ないから、なるべく人の少ない車両を選ぶようにしていた。 夏休みの平日で特に人が少なく、無人の車両に乗れて嬉しい気分だった(ド田舎なもんで)。 静かで涼しくて最高。 途中の無人駅でサラリーマンが乗り込んできた。 折角貸し切り状態だったのに。 内心で苛々しつつも単語帳を見続ける。 何故か蝉の羽音が病的に五月蠅い。 顔を上げるとその…
高校生だった俺たちは、夏休みに友達Jの家に集まっていた。 その集団の中に、霊感のあるTもいた。 夏休みにだった事もあり、本当にあった呪いのビデオを借りて鑑賞する事になる。 このビデオ、当たりハズレが激しく、Tに頼んで本当にヤバイ雰囲気の奴を借りてもらっていた。 時刻も0時をまわり、そろそろビデオを見ようとした時にTがやめようと言い出した。 しかし、Jはやめるつもりが無くすでにプレイヤーにセットしていたため、渋々見る事になる。 ビデオが始まると、まず誰もいない部屋の電気がついたり消えたりした。 Tは更に焦る事になる。 次に、テレビがブツンと急に消えた。 テレビが消えた直後、Tは外に逃げだした。 …
前住んでいたアパートの話。 リフォーム済みで、内装は新築と全く変わらない綺麗な部屋だった。 住み始めて1週間ほどで奇妙な現象が起こりだす。 仕事から帰ってきてトイレに入ろうとすると、必ずトイレの鍵がかかっている。 「鍵壊れてるのか?」 とも考えたんだけど、一日中家にいたり、休みの日に外出して帰ってきた時なんかは一切そういうことがなかった。 仕事のある日にだけ帰宅後→トイレ→必ず鍵がかかっていた。(閉まっている度にマイナスドライバーでカチャッと開ける日々) 最初は怖いとか、そういう気持ちは全くなかったんだけど、ある時友達を家に泊めた日にそれは起こった。 夜中までゲームして、いつの間にか疲れて2人…
知り合いから聞いた話 とあるローカル線の終着駅 その日電車に乗り損ねた知り合いは次の電車を待つために線路の向こうのコンビニで時間を潰そうと陸橋を渡ろうとした 時間は午後五時前 陸橋の天井の灯りがつくのは午後五時。 足元もよくわからないくらいの暗さの中を歩いていた。 すると何か後ろから誰かが歩いてくるような気配というか物音がする。 ふと振り返って見ても誰もいない、ように見える。 前を見るとまたヒタヒタと歩くような音というか、気配を音として感じるというか変な感じがする。 気持ち悪くなった知り合いは足をとめ、振り向き音の正体を探ろうとした。 何もいない…。 気のせいか、と思ったそのときヒタヒタという…
小学生の時、親戚7人で遠出して花火を見に行った帰り道の事。 山を一つ越えて帰るんだが、山の頂上付近に車が差し掛かった時、辺りに民家も無いはずなのに、着物を着た女の子がいると車内がざわめきだした。 運転していたおじいちゃんに頼んで叔母さんが車を停めてもらい、何やら話してる。「トイレに行っている間にお父さん、お母さん居なくなったって。」 「かわいそうに。探してあげようか。」 「…何処にいるの?その子」 と言うと 「何言ってるの。そこにいるでしょ?」 と従姉妹や叔母さんに言われたがさっぱりわからない。 やり取りを聞いていたおじいちゃんが車をいきなり発進させ、 「ちょっとあの子ほっとく気?」 と抗議す…
私が幼稚園の時に友達のSちゃんという子がいました。 Sちゃんには年の離れたお姉さんがいました。 たしか中学生くらいだったと思います。 セーラー服を時々着ていたのを覚えています。 お姉さんはとてもやさしくて、時々遊んでくれました。 ある日冬の日Sちゃんの家に遊びに行った時に、お姉さんが私に声をかけてきました。 「次か次の次の日曜日って、どこか家族で行くとかある?」 と。 私は何もないよ。と答えたと思います。 お姉さんは 「じゃあきっとお姉さんに会いにきてね。」 と言っていました。 何で?と私はきいたと思います。 お姉さんは 「お姉ちゃんね、桜が咲く前に死んじゃうの。さっき表にいた黒い服の人が教え…
近所にある嫌いな場所の話。 そこはJRの線路下をくぐるように作られたトンネルで、右脇に細い歩道がついている。 通る時は坂を下ってからまた上るかたちになるので、見通しが悪く昼でも薄暗い。 距離が短いからか街灯の類はなく、交通量は多いという危険な場所だ。 ある日の夕方、近くを通りかかったときに、トンネルの中で泣いている小さな女の子をみつけた。 近くに親らしき人物もおらず、危険だと思った俺は声をかけることにした。 「なんで泣いてんの?」 女の子は俺を見ると、泣きじゃくりながら車道を指差した。 そこには車に轢かれたネコの死骸が転がっていた。 「……君の?」 とっさに出たのはそんな言葉だった。 女の子が…
俺が幼稚園児の頃、当時流行ってたロボアニメのおもちゃを父親が買ってきてくれたんだ。 で、その翌日の幼稚園の帰り、いつも一緒に遊んでた子を家に呼んだのな。 それで、父親に買ってもらったロボットのおもちゃを見せびらかしたんだ。 すると、その子は大喜びでそのおもちゃのサイレン音を鳴らし夢中になって遊びだした。 でも俺は父親に買ってもらったばかりのおもちゃを乱暴に振り回され腹が立ちその子からおもちゃを取り上げたんだ。 それから結局、喧嘩みたいになって、その子は家に帰ってったの。 で、俺は母親が買い物に出かけてるため家に独りぼっちになってしまった。 その時すでに夕方5時過ぎで、外はかなり暗かったと思う。…
津波にまつわる、なんだかよくわからない昔話。 この話は私が郷土の史書や怪談集から同様の話を数多く発見したので一部では有名な話なのかも。 また、無論のこと史実ではなかろうが、何かちょっと心惹かれるものを感じる話。 あるとき、青森の小湊に津波が来襲した。 多くの家屋が流され、また多くの人命が失われた。 しかし、更地になった町を歩いていた一人の男が声を上げた。 化け物のように巨大な蟹が打ち上げられていたのだ。 甲羅が八尺(2.4m)もあったというから、脚の長さまで含めると5mぐらいにはなったんじゃなかろうか。 津波の原因はこいつだと合点した村の人々は怒りに燃えて蟹に打ちかかった。 瓦礫や千切れた網を…
俺はばあちゃん子で、いつもばあちゃんと寝てたんだが、怖い夢を見て起きたことがあった。 たぶん5歳くらい。 夢の内容は、ボロボロの廃屋みたいのが三軒くらいあって、その手前に堀があり、そこに信じられないくらいデカい魚が泳いでる、というもの。 最初は笑ってなだめてくれてたばーちゃんだったが、「魚」と言った途端に顔色が変わった そして夜中なのにどこかに電話をかけていた 両親も起きてきて、出掛ける準備をしている 俺も眠いながら着替えさせられて、父ちゃんの運転する車で出掛けた 着いた先はひいばあちゃん(ばあちゃんの実家)だった ばあちゃんが呼び鈴を押すと、親戚が出て来て 「魚でわかったから来た」 とか言っ…
狩りの達人であるエスキモーの雪ソリに同乗して、僕は見渡す限りの氷原を進んでいた。 とある事情から、この氷原を越えねばならなくなり、運良く酒場で彼と出会えたのだ。 屈強の犬たちの引くこのソリでも四日はかかる日程だが、大量の食料と燃料を買い込んだので、万が一吹雪などで即席の氷の家に避難しなくなったとしても、二週間は余裕だったろう。 遠く、水平線に別な犬ソリが見えた。 滑るように走っているようだが、あまりに遠いので、同時に止まっているようにも見える。 肩を叩いて指差すと彼は舌打ちして顔を前へ戻した。 「まだ初日なのに」 そうつぶやいたきり厳しい表情でただ進行方向をにらむように彼は見つめ、犬たちを急が…
小さな頃の話で、今じゃ確認のしようのない話ですが、自分にとって洒落にならない怖い話だったので書きます。 これは私が小学校2年生くらいの記憶なのですが、当時私の親は共働きで、学校内にある託児所的なところに預けられていました。 私たちはその託児所を「学童」とよんでいいました。 普段は、しばらく学童でおやつを食べたり、宿題をやったり遊んだりして、5時になると友達と一緒にそれぞれ家に帰ります。 しかしその日は、普段の遊びにも飽き、たまたま友達の少ない日だったので、友達のAとBと私の3人で学校を抜け出そうという話になりました。 抜け出して向かう先は、「キューピーハウス」と私たちの間で呼ばれている心霊スポ…
夕飯食べて、食器を流しに持ってたら、流しに目玉が落ちてた。 ぎょっとしてもう一度見たけどまだ目玉がある。 その目玉がギョロ!って感じで私の方を見た後、そのままコロコロ転がって排水溝の中に消えていった。 中を見ても何もなし。 それ一回だけなら、ただの目の錯覚で済むんだけど、それ以来、ことある毎に誰かに見られてる気がする。 実際、あの目玉を見て以降、ふと視線の端とか、ぱっと顔を向けた先に目玉が落ちてることがある。 その目玉は一番最初に見た時とは違って一瞬で消えるんだけど、何なんだろう。 ほんとに日常生活の何でもない時に現れるから、びっくりするw 心当たりと言えば去年、片目を怪我して左目の視力がほと…
私が子供の頃、家族で海に行ったときの話。 私は、海の家で水着に着替え浮き輪持って、さて泳ごうかと砂浜に出たのだが、なぜか目の前に母が後ろ向きで立っていて、私のほうを振り向き 「○○(私の名前)、さようなら」 と言って海に向かって歩いていった。 その時私は母が入水自殺するつもりだと思い、泣きじゃくりながら母の後を追いかけた。 しかしすぐに後ろから父に腕をつかまれてしまい、 「早くしないとお母さんが死んじゃう!」 と泣きながら父に懇願した。 そうしたら父は 「お母さんならここにいるだろうが!」 と言って海の家を指差した。 本当にいた。 てか母は海の家の畳の上でぐーすか寝てた。 驚いてすぐ海へ顔を戻…
我が家にあった1枚の古い白黒写真。 昔の我が家の庭を背景に3人の人物が映っている写真で、当時九十路をむかえた私の曽祖母が真ん中に、その両脇に私の祖母、祖父が立っている。 その真ん中の曽祖母の首から上がボヤけていて無い。 両脇の祖父、祖母はちゃんと首から上があってニッコリしてる。…という不気味な写真。 お寺に持ってくべきではとの話にもなったらしいけど、こんな写真を寺に持っていったら悪いうわさが近所に広まるとかで、そのまま特に誰に見せるともなしに、曽祖母と祖父が亡くなった後、祖母が保管してた。 何重にも封がしてあるあたり、祖母にとって相当不気味なものだったんだろう。 その祖母が亡くなったをきっかけ…
小1の時、昼休みに校庭の隅でぼーっとフェンスの向こうの道路を見てた。 そしたらいつのまにか、すぐ近くに背広姿のおっさんが立っててなんとなく「こんにちは」って挨拶した。 なんか青白くて薄い顔したおっさんはじっとこっちを見下ろしてんだけど無言で、なのに目はすごい勢いできょろきょろ動いてて怖くなった。 でも間にあるフェンスは5mくらいの高さだから、簡単にはこっちに来れない。 変質者かなって思ったけど逃げたら負けとかつまらん意地張って、こっちも黙って見返してた。 それでももう昼休みも終わるし、その間ずっとこんな気持ち悪いおっさんを見て過ごすのも嫌だなってすぐ後悔した。 すると動かなかったおっさんがさっ…
家の建て直し中の仮住まいでのこと。 軽量鉄骨の6軒続きのテラスハウスで、エアコン付きだったので、冷暖房関連機器は、押入れに入れたままになった。 テラスハウスの西隣、塀の向こうには小さな神社があった。 小さくても、祠の前の2本のイチョウは堂々たる姿で、境内は掃き清められていた。 住み始めてしばらくたったある晩、一緒に引っ越してきた猫たちの様子が変だった。 台所脇の小窓を凝視し、唸ったかと思えば、一目散に2階へと逃げだ。 何事かと部屋の外も確認したが、何もなかった。 それが幾晩も、幾晩も続いた。 そして、夏の終わりに、異変は私の身の上に降りかかって来た。 夜眠れない、落ち着かなくて、妙に息苦しい。…
俺の友達はな、13階建てマンションの最上階に住んでるのよ。 マンションに設置されたエレベーターから下りてまん前の部屋に何度か行ったことあるが、眺めも良くて綺麗で広くて、良い部屋だ。 俺はその友達の部屋に、その日も呼ばれてたんだ。 けどその日の夕方、気付いたら寝ちゃってて目が覚めたのは0時とかだった。 友達に 「わりぃ着くの深夜になるけど行くわ」 って電話いれて起きてた友達も 「早く来いよ~」 って言ってくれてな。 慌てて着替えて、もう遅い時間だったから電車は動いてないってんでタクシーで向かった。 友達のマンションに着いた頃には深夜2時を過ぎてた。 流石に寝てるかな~・・と思いつつエレベーター呼…
私が通学する駅は自殺の多い駅だ そのせいか、電車の急停止が多い。 急停止が多いあまり学校や受験、会社に遅れても 「電車が」「自殺があって」 と言えば学校は遅刻扱いにならず。 受験は余った教室で受けさせてくれる。 などまぁ朝が苦手な人には好都合だった。 そんなある日私が何気なく駅のプラットホームにボーっと立ってたらいきなり肩をつかまれ 「手伝うよ」 と言って線路に落とそうとしてきた そいつの服装はきれいなスーツに顔は普通の25~30の人 しかし口角が異様につりあがって不気味だった。 高校で柔道部に入ってたのでとっさに男を線路側へ投げたが、 「しまった」 と思った 正当防衛だったと言えば何とかなる…
以下祖父の体験談 ~~~~~~~ 小学校6年生の頃、夏休みに友達と二人で川遊びを始めた。 川遊びは危険なので学校では厳しく禁止を呼び掛けていたが、当時土手は綺麗に整備されて無く、木で覆われていて隠れて遊ぶ事が出来た。 その時、遊びの一環で土手の木々の陰に川石で【神様の祠】を作った。 川石で壁と天井を作って土で固定して、子供の膝くらいまでの小さな祠を組み立てた。 その中に適当な流木の破片を置いて御神体に見立てた。 冗談で、野苺や花を供えたり、願掛けの真似事をして遊んだ。 ごっこ遊びとはいえ、手を合わせて目を瞑ると神妙な気分になったものだった。 川で遊んで3週間経ったころ、同級生の告げ口で川遊びが…
かなり昔のことなのですが・・・ 私は関西の田舎町に住んでいて、その時は高校生でした。 何にもない普通の田舎町でしたが、町の中央には川が流れていてその隔たりで出来た両地区の温度差というか不自然さを少し感じたときがありました。 私の家はたいそう古く倉があり、家を改築するときにその倉を壊すことがきまり中のものを確認しました。 いろいろと古めかしいものがありましたが何故か紫の巾着袋に目がいきました。 横で作業している両親を尻目にヒッソリと持ち出したのです。 すぐには開けずに、友達内でのいいネタになるかなと後日友達を呼んで開封しました。 彼らをABCとします。 彼らとは小学生からの繋がりでとても仲がよか…
僕が小学校六年生の時の話です。 当時僕達は、修学旅行で仙台へ行きました。 何事もなく日程は進み、旅行の最終日の時です。 バスでとある橋を渡っている最中、バスガイドのお姉さんがにこやかにこんな事を言いました。 「この橋の両脇に高い頑丈なフェンスがありますよね。実はこれ、自殺止めのフェンスなんですよ。この橋は自殺の名所で、今でも谷底には死体がゴロゴロ転がっているそうです」 それを聞いてキャーキャー騒ぐ女子。 正直僕も 「なんて事を言うんだこの人は・・・」 と軽く引きましたが、他の男子が盛り上がっていたのでそれに合わせてテンションを上げました。 その時僕は使い捨てカメラを使っていて、まだ十枚近くの残…
普段めったに鳴らない家の電話への着信が一時期、激増したことがある ナンバーディスプレーなんだが、番号が出ないまま待ち受けと同じ状態で深夜、数十分に一回、朝5時まで鳴り続けたということもあった 電話に出ても誰も出るはずがなく、かなり恐ろしかった 1か月ほどでこの電話も止んで、本当に急を要する用事でなければ電話が鳴ることはなかったのだが、つい最近、今までとは違う現象が起きた ナンバーディスプレーに数字が出ていたので、誰だろうと思い液晶を見るとそこには「00000000000」とだけ表示されていた 恐る恐る受話器を取り「もしもーし」と何度か尋ね相手の反応を待つ しかし、やたらエコーのかかった声で「も…
深夜、『助けて~!』という女性の叫び声で目が覚めた。 どこか遠くからかすかに聞こえた気がした。 しかし、今日は山奥の別荘に一人で来たのだが、周りには民家もなければ、街灯もない。 こんな夜中に、この辺りに人がいること自体おかしいのだ。 もしかしたら夢の中の出来事だったのではないかと思い、もう一度眠りにつくことにした。 ・・・どれほど時間が経っただろうか。 今度は、この別荘の近くでハッキリと女性の『助けて~!』という叫び声が聞こえた。 ハッと目を覚まし、こっそりと窓から外を覗くと、白いネグリジェを着た女性が一人で、真っ暗な木々の中で楽しそうに踊り狂っているのが見えた。 女性の顔は、頬まで口紅を塗り…
俺が昔住んでたところでは黒左衛門とか言う風に呼ばれてるものがいた。 場所とかはあまり言いたくはない。 だから場所とかは聞かないでくれ。 俺が10歳くらいの頃、村で地蔵さん祭りなるものが行われていたんだけど不思議とその地蔵さんの正体が確かめたくなったんだよな。 生意気だろ? 一緒に住んでたおばあちゃんにあのお地蔵さんって一体何祭ってるの?って訊いてみた。 おばあちゃんは 「今のもんは知らん方がええ」 と意味不明な発言をしてきた。 子供心のせいなのか物凄く気になって身内が教えてくれないのなら近所の人に聞こうと思い、近所を回って聞いてみた。 すると他はばあちゃんと同じような感じで教えてくれなかったの…
あれは小学校6年生の夏の頃だった いつものように市民プールに行き、夕方になるまで泳いだ さあ帰ろうと市民プールを出ようと思った時、今日はいつもとは違う道を帰りたくなったのでどこのルートから帰ろうかと思っていた 市民プールの隣には海がありそれに沿うように道路と山があり、その山にはお城の跡地があり公園もあったその山の崖の壁に沿うようにある道路は昔は海だったが埋め立てられ道路になっていたあまり通ったことはなく、遠回りにもなるのであまり使わなかったが、なんとなく通って帰ろうと思い立った そして道路へ歩きだし、夕焼けで真っ赤に染まった海を見ながら歩いていた ふと、道路の山の絶壁の上の方を見ると人影のよう…
高校のときの話です 僕は、学力の関係から地元の高校には行けず、電車で隣町の高校に通っていました。 ある朝、いつものように地元の駅へ行くと、たくさんの人が行き交う雑踏の向こうの方から真っ赤なシャツを着た、60歳くらいの、頭のハゲたおじいちゃんが歩いてきました。 最初は赤いシャツに目が行ってたのですが、すぐに、そのジジイの目が空中のあらぬ方向を見て、まるで酔拳のような動きでこっちに近づいてることに気がつきました。 何か危険なものを感じた僕は、そのジジイを避けるように大きく左にそれました。 すると、そのジジイも僕に合わせて酔拳の動きのまま僕の方に曲がってきました。 僕がさらに左によけると、そのジジイ…
去年12月始め、散歩に出かけ夜9時頃に帰って来た時の事です。 マンション入口から、60代くらいの異様な男女(夫婦?)が出てきました。 嵐に遭った様に服が捻じれ、顔や腕は薄汚れ髪はグチャグチャ。 顔は真っ白でしかめっ面なのにキャーキャーと興奮していていて、そのチグハグな様子を凝視する私は、彼らの視界に入っていないようでした。 何事もなく二人を通り過ぎ、目の前にあるエレベーターを見ると電気が通っておらずボタンも階数も光りません。 財布には3円しかなく、携帯もありませんでした。 幸いにもエレベーター前は暖房で暖かく私は他の住人が連絡してくれるのをボタンを押しながら待つことにしました。 結局15分ほど…
俺が小学1、2年生くらいだった頃、通学路で普段通る、地下道の天井に「かっぱの手」と呼ばれる大きなシミがあった。 それは見ると確かに4本指の手のような形をしていて、両端が少し短い。 それが河童の手の特徴なのか、単にそれっぽく見えるというだけなのかよく解らなかったが、幼心に結構不気味だと思っていた。 そのかっぱの手には、傘で突くと呪われるやら祟られるという噂話があって、地元の子供の間ではそこそこ有名な名所だった。 雨が降ったある日の下校中、いつもの4人グループでいつものようにその地下道を通ると、中でも特に体格のいいT君が、例の手を指差して 「肝試しをしようぜ」 と持ちかけてきた。 「突けなかったや…
私が住んでいるのは山間にあるよくある住宅地で、家からふもとに下りて、街へと続く国道の脇に、住宅に挟まれてその神社はあった。 私は10歳そこらのことである。 子供なので、神社に対するしきたり云々の信仰には全くもって興味が無く、当時の私達には程よい遊び場のようなものだった。 その神社は夏祭りや正月にはお守りを売る巫女姿の店員などがいるものだが、普段では神主は隣接の事務所にいるらしい。 その土地の記念碑なんかもあってプチ観光地的な役割でもあったが基本大人の目もないわけで、堂々と子供は占領できるわけである。 とある日私は他の男女数人のグループに連れられ、その神社へと行った。 大人の目が無いとは言ったも…
小さい頃、近所でピエロさんの飴玉屋さんが来たので買いにいった。 ピエロさんが両手で紙にくるまれた飴玉がたくさん入っている皿を持っている。 ワクワクしながら手探りでどれにしようか探していたら二つだけソフトキャンディが入っていた。 私は普通の飴玉を二、三個買い帰った。 後日、両目をくり貫かれた幼女の変死体が近所で発見されパニックになった。 警察は犯人を見つけ出しあのピエロだった。 彼の供述によればくり貫いた目玉を飴玉に見立てて紙にくるみ飴玉屋を装い、その飴玉を選んだ子を次のターゲットにするつもりだったという 私はゾッとした。 また明日の夜にお会いしましょう。
大学生の時、次の日に試験があり徹夜で勉強していた。 朝まで集中して勉強ができ、am9時からの試験の為にam8時に家を出ようと準備をした。 さあ家を出ようとして、玄関を開けたら・・・外は夕暮れになっていた。 時間を確認すると、pm5時。 えっ?えっ?と慌てふためいて、携帯を確認すると着信・メールが数十件。 大学の友達が、自分が来ないので電話やメールをしてくれて、さらに試験が終わってから家に来てくれたの事。 すぐに友達に電話して来てもらい、事情を説明。 友達はゲラゲラ笑っていたが、家に来たときにチャイムを鳴らしても、扉を叩いても反応が無く、人の気配もしなかったと言う。 窓から覗いたが、中が暗くて何…
昔、mixiをやってたんだが、ある日知らない人からメッセージが届いた。 文面から察するに、どうも俺がプロフィール欄を埋めるために適当に設定していた偽名を見て俺を自分の友達か何かと勘違いして声をかけてきたようだった。 すぐに人違いだと説明すると 「でもせっかくだからマイミクにならない?」 と誘ってきたので特に断る理由もないと思い承諾した。 それからしばらくはお互いの日記にたまにコメントを残す程度の無難な関係が続いていたんだがある時そいつが 「実際に会ってみよう」 と誘いをかけてきた。 でも俺もそいつも男だし、正直気乗りしなかったので 「うん。まあそのうちにね」 といった感じではぐらかしたんだけど…
知り合いの知り合いに視覚障害者(盲目)の子がいて、その子から聞いた話。 あるとき、いつもの様に杖突きながら家路を歩いてると、遠くの方で人が集まってザワザワ言ってる気配がするんだって。 踏切のある辺りでカンカン言う音や線路で停止してる車両・消防車やパトカーもいる気配。 前にもこういうケースがあったので、 「ああ・・事故があったんだな」 とすぐにピンときたらしい。 野次馬に来た近隣住民の間を通り過ぎる間にも、カンカンいう音に紛れてその話し声が聞こえてくる 「・・バラバラだったみたいよ・・」 「まだ学生だって」 「飛び込みなの?」 その中に出し抜けに 「あ゛あ゛あ゛ーーっ!!痛てえょおーー!!助け゛…
知らない番号から電話が来ておばさんの声で 「鈴木さん(仮名)?」 って聞かれた。 でも自分は田中(仮名)。 いいえ違いますって答えたら 「じゃあ誰?」 って言われてびっくりしたし少しイラッときたから誰って言いませんよ、しかもいきなり失礼じゃないですかって言ったら電話切れた。 なんだろうと思ってたら数日後にまた知らない番号(多分↑の時と同じ番号)から電話 出てみたらまた同じおばさんが 「鈴木さん?」 って聞いてくるから 「違いますよ」 って言って切ってその番号拒否した。 そして一週間くらい経ってから今度は別の知らない番号から電話。 最近変なの多いなと思いながらとりあえず無言で出たらあいつ。 「鈴…
知らない番号から電話が来ておばさんの声で 「鈴木さん(仮名)?」 って聞かれた。 でも自分は田中(仮名)。 いいえ違いますって答えたら 「じゃあ誰?」 って言われてびっくりしたし少しイラッときたから誰って言いませんよ、しかもいきなり失礼じゃないですかって言ったら電話切れた。 なんだろうと思ってたら数日後にまた知らない番号(多分↑の時と同じ番号)から電話 出てみたらまた同じおばさんが 「鈴木さん?」 って聞いてくるから 「違いますよ」 って言って切ってその番号拒否した。 そして一週間くらい経ってから今度は別の知らない番号から電話。 最近変なの多いなと思いながらとりあえず無言で出たらあいつ。 「鈴…
中学校の頃の音楽室での話。 音楽室の後方の壁に食器棚のような棚があって、普段はカーテンがかかっているんだが、中を覗くと、すごい古い誰かの手書きの楽譜とか、完全に色が変色した古い教科書、日付を見ると昭和34年とかの資料といったどうやら授業ではもう使わないけど、捨てるに捨てらんない系らしきもの?が色々入っていた。 右下が引き出しになっていて、中にはやはり古いカスタネットや笛のようなもの、あとボロッボロに錆びて完全にこげ茶色になっているトライアングルが入っていた。 この音楽室には噂があり、6時を過ぎてからこの音楽室でこの茶色のトライアングルを3回鳴らすと、壁に貼ってある作曲家の肖像画の目線が一斉に凝…
当時私がまだ10代だった時の事です。 友人と私、それと2つ上の先輩の4人で深夜、地元で有名な心霊スポットに行くことになりました。 男4人で心霊スポット巡りとなんともむさ苦しい感じですが、友人は心霊的なものが特に苦手らしく、先輩達は友人をからかうつもりで 「○○(心霊スポット)今から行こうぜ。」 と提案しました。 その場所は山奥にある建物で、車で向かいました。 その建物の地下で10人近い人間が火をつけて心中したとか建物の裏手の崖から落ち武者が昇ってくるとかの噂がある所でした。 先輩達は 「もちろん地下行くよな。」 等と友人を脅かすように笑って言っていましたが、いざ現地につくと、 「うお。マジで怖…
俺がまだ学生だった頃、大学の先輩がどこからか怪談話を聞いてきて、得意げにサークル部屋で話していた。 その話というのが、60年代か70年代頃、当時うちの大学もいわゆる安保闘争とかいうやつで学生運動が盛んだったのだが、その中の結構な数の一団が、よくあるなんちゃってテロみたいな活動ではなく、何かオカルト的な儀式による革命?みたいなのに大真面目にはまっていたらしく、大学の裏山の既に使われていない建物内で何らかの儀式をしたらしいという話だった。 そしてここからがありがちな話なのだが、儀式の結果「何か」を呼び出してしまったようで学生の何人かがそれを見て発狂、殺人事件にまで発展したと。 そして今でもその廃屋…
都市伝説みたいなものは、大半が誰かが適当に言ったものが伝言ゲームで広まって行ったり、ちょっとした事に尾ひれが付いてどんどん話が大きくなっていったりするものだと思う。 これは、元々「やばいもの」だった内容が、伝言ゲームされていくうちに改編されて無害なものになっていったり、逆に無害だったものが偶然に偶然が重なってヤバイものになってしまうという事もあるんじゃないかと俺は考える。 あるいは、元々ヤバイ内容なのだが、意味のみが改編されていて別の内容で伝わっているものもあるんじゃないだろうか。 都市伝説や噂ってのは、出所不明なだけにそういう得体の知れないところもあるんじゃないのかなと。 考えすぎだろうか?…
私が中学3年生くらいの頃かな。 忙しかった部活動も終わり推薦で高校決まってたから遊びが殆どの日々を送ってた時期だった。 その日も友達と遊んで帰ってきて、家に帰ったのは7時前後。 ここ最近遊び疲れていたのもあって、部屋に入るなり横になっていました。 しばらく横たわっていると体がしびれたのか知らないが、人生初の金縛りに遭い 「おー金縛りじゃんこれ!」 「体動かないけど目だけは動くのね」 とか意味わかんない興奮してると急に視界が真っ暗になった。 次の瞬間、その闇の中から橙色の折り鶴が現れゆっくりと回転し始めた。 さすがに 「何かやばい!怖い!」 と感じ必死に体を動かそうとしたけど動かない。 鶴が回り…
俺の唯一の心霊体験? 俺自身は単にリアルな夢だったと思ってるんだけど、良かったら読んでくれ。 幼稚園から小学生の間、マンションに住んでた。 リビングにはラッセン?のイルカだかなんだかの絵のポスターが額に入れらてれ壁に掛けられてた。 その裏にはお札みたいなものが貼ってあったんだが、幼稚園の頃からあったので特に疑問を感じていなかった。 中学1年の頃に、このマンションから15分くらいのところにある一軒家に引越しをした。 俺が心霊体験にあったのは、高校2年の夏だったと思う。 夜の7時頃、俺は自分の部屋のベッドで仰向けになってケータイをいじっていた。 少しすると眠気が襲ってきて、いつの間にかケータイを握…
幽霊とかじゃないけど未だに納得できないことがある。 幼稚園に通ってた頃だったと思う。 ある日、ばあちゃんの畑で遊んでたんだけどそこで同じくらいの年齢の男の子と友達になった。 名前は鈴木なんとか。 俺はその鈴木君とすぐに仲良くなってそれから毎日遊んだ。 鈴木君とは違う幼稚園だったけどばあちゃんの畑の方に行くとだいたい鈴木君に会えた。 鈴木君の家にも行った。 2人でウルトラマンの図鑑読んだの覚えてる。 でも、ある日を境にぱったり俺と鈴木君は会わなくなった。 原因は覚えてないし、いつごろから会わなくなったのかも覚えてない。 それからばあちゃんの畑には何度も行ってたけど、多分鈴木君には一度も会ってない…
自分が小学5、6年のとき、兄貴とばあちゃんと3人で家に居たんだよ。 両親は共働きだったから、帰ってくるのは二人とも午後9時くらいだった。 んで、確か午後7時位だったかなぁ? ばあちゃんが風呂入って部屋に行った後に家の電話が鳴ってさ 電話を取る前は、親のどっちかが 「帰りに何か買ってこようか?」 って電話だろうと思って普通に取ったんだよね。 そしたら受話器の向こうからは何にも聞こえないでちょっとしたら「ブツッ」って切れたんだよ。 まぁでも田舎だし、携帯の電波が悪かったんだろうって思ってたのね。 そしたらその5分後位にまた電話がかかって来てさ 今度は兄貴が取れよって言って兄貴に取らせたわけ。 そん…
15年程前の話な オレはその頃名古屋の大学に通ってて、一人暮らしをしてたわけだ。 親には無理言って一人暮らしさせてもらってる手前、そんな仕送りも要求できないんで、割のいいバイトを探すことにしたんだ。 大学入っていろんなバイトを転々としたんだけど、これといっていい条件のバイトに恵まれず、一人暮らし諦めようかとか思ってたところに友人から「とあるバイト」を紹介されたんだ。 それは、新聞の求人情報欄の1コマに掲載されていた地味なバイト。 気をつけて読まないと絶対わからないレベル。 条件は明記されてなかったが、日給弐萬円也の一文が俺の心を突き動かした。 即決だった。 雇い主の家に電話をして詳細をたずねる…
三年前、主人が単身赴任している間、私と当時9ヶ月だった娘と実家で暮らしていました。 そんなある日、私の高校時代からの友達のAちゃんが色々あって、私の実家で暮らす事になりました。 私の両親も快くAちゃんを受け入れてくれ、平和に過ごしていました。 本題に入る前に、Aちゃんについて少し話します。 Aちゃんの家族はお母さん、二つ年下の妹と、すごく年の離れた幼い弟がいるんですが、その三人ともが霊感が強く、やけに勘がよかったり、霊を見たりと、なかなか面白い話をAちゃんからきいたりもしていました。 私とAちゃんは、オカルト好きなのが共通し、凄く仲良くなったのですが、肝心のAちゃんは、家族で一人だけ霊感的なも…
俺たちがまだ小学校高学年のとき、友達が 「秘密基地を作ろう!」 なんて言い出した。 そんな言葉を聞けば幼心にとても興奮してしまうわけでさっそく秘密基地が作れそうな土地を友達A、B、C、俺で探した。 土地は結構すぐに見つかった。 Aの家の近くに川が流れていてその堤防の周辺には木が生い茂っているちょっとした林があったのだ。 4人で秘密基地をどんな広さ、形にするか相談し、早々に作業に取り掛かった。 しかし小学生で力も無く知恵を回らずに結局自作秘密基地は失敗に終わった。 そこでBが 「俺んちの近くに誰も住んでない家あるからそこは?」 と言い始めた。 口々に 「行ってみよう」 という声が上がる。 誰一人…
後輩が話してくれたんだけど…ちょっと怖かったので紹介。 そいつは結構心霊スポットとか好きなやんちゃだったそうで、その日も地元の心霊スポットへ仲間四人(計5人)と車で向かったそうな。 後輩の地元はピーマンで有名な県と聞いている。 その心霊スポットは自殺の名所として有名な滝で、5人は滝の近く、公衆電話のボックスの近くで車を停めて滝まで歩いていった。 皆緊張していたので、こういうときに携帯が鳴ったらビビるからと言って皆で電源を切ることに決めた。 仲間を仮にA(後輩)、B、C、D、Eとして、C、D、Eは携帯を切り、更に車に置いて出発した。 しばらく歩いていたらAの携帯が鳴った。 皆で切った筈なのに1人…
今でも鮮明に覚えている話。 幼い頃住んでた家はよくラップ音やら人の徘徊音やらがしょっちゅう聴こえる霊の通り道??的な家で、自分はまったく出会ったことがないのだが父や母は怪しげな音をよく聴いていたらしい。 ココまでが前提 ある朝のこと学校に行こうと眠い目をこすりながら起きた自分に母がいきなり変なことを聞いてきた 「ねぇ、あんた昨日私の布団に入ってきた?」 「いんや?なんでそんなこと聞くの?」 「うーん…あのね…」 母は朝っぱらから眠気の覚める話を私にしてくれた 昨夜寝室で寝ていると”トントン”と肩をたたく感じがする うっすら時計をみると朝がた4時頃 どうせ変な時間に起きてしまった怖がりの私が眠れ…
昔、自転車で旅してた時の話。 稚内の南西に旅人には有名な「サロベツ原野」というまさに何もない原野があるんだけど、一番北に「抜海」という町がある。 で、その日はその少し手前でテントを張ることにしたのね。 どこであろうと勝手にテントを張るのはホントはいけないけど、その日数十km走った素晴らしいサロベツ原野の余韻に浸りたかったので、人の来ない場所がいいと思い、原野にこっそりテントを張った。 で、暗くなると何も見えないし、明るいうちにレトルトとかで適当に飯を済ませて、旅の記録をつけたらさっさと寝た。 かなり早くに寝たので、夜中に目が覚めた。 寝る前には吹いていなかった強い風の音を聞きながらぼけーっとし…
当方霊感ゼロ、今までに心霊関係は見たり体験したことはなし。(UFOは一度見たことあり) 俺は東京在住でバイクに乗ってるので、土曜の夜は時々第三京浜を走り保土ヶ谷パーキングで一服しながらいろんなバイクを眺めて帰ってくるのが好き。 今日も天気が良かったので深夜に出かけて戻ってきた。(地方の人は地名や道路名がピンと来なくてすみません) 自宅へ戻る帰り道でのこと。 自分の前には紺色のセダンが走っていたが、環八から目黒通りへ入って暫く走り、信号待ちで止まった。 何気なく顔を上げて前を見るとトランクから何かはみ出して揺れてる。 葉っぱが付いた小枝か?と思って目を凝らすと、色白の手首から先が出ていた。 ん?…
あたしが研修医として病院勤務を始めて3日目のこと。 夜中1時頃、指導医と一緒に一階からエレベーターを待っていた。 エレベーターがつくと、スーツ姿の男性が乗っている。 顔色が悪く、視線の先がよくわからない。 男性はなぜかエレベーターを降りない。 指導医は構わず乗り込み、あたしもあとについた。 ドアが閉まり、目的階のボタンを押すと、指導医は 「お前、後ろ見んなよ。絶対に。」 といった。 いやな予感がした。 背後には男性の気配がある。 エレベーターは目的の階につき、あたし達は降り、ドアはそのまま閉まった。 「さっきの人、なんですか?」 と尋ねると、指導医は 「ん?ああ、昨日の朝急変して死んだ人だよ。…
俺の大学時代の話。 もう15年以上前になる。 当時親戚の家に厄介になり、八王子の大学に通っていた俺は片道2時間ほどあったため高校の同級生で西八王子に住んで(大学は別)いた友達の家に入り浸っていた。 その日もいつもの様に大学帰りに親戚の家ではなく西八王子で下車し、友人宅へ行った。 因みにその部屋は5、6階建てで友人宅は5階だった。 俺はその部屋でPSのみんなのゴルフをやり友人はベッドに寝そべりコンポで何か音楽を聴いていた。 すると突然「バチッ」と音がしてその部屋の電気が落ちたんだ。 その時は友達と何も不審に思わず「電気の使いすぎ」と言うことでブレーカーを上げ、コンポを切り、照明を落としたんだ。(…
G県、碓○峠。 普段は観光地として知られる場所であるが夜になるとその姿は一変する。 仲間二人と幽霊が出るというトンネルに向かった。 しかしアクシデントが続出。 最初に異常をきたしたのはナビだった。 目的を設定していないのに 「目的地まで・・目的地まで」 と連呼するナビ。 カーナビの地図を見ると到着地点は湖の真ん中だった。 帰りたい気持ちを抑えながらもスポットに到着。 するとカーナビはそこの地点から急に道を示しはじめた。 どうやらスポットを越えて山に登れとの事。 もちろん無視した。 全員気味が悪く途中で引き返す事に。 その最中に買ったばかりの懐中電灯が消えた。 パニックになりなんとか車に戻った。…
夏休みに小学校のグラウンドで、一泊二日のキャンプファイヤーをやった時の事。 夜になって火を囲んで各クラスで出し物やって、マイムマイム?ていう踊りやって、最後に校内で肝試しをやることになった。 生徒たちの親と先生たちがおばけ役をやってくれて、けっこう本気で泣いちゃう子が出るくらい本格的だったのを覚えてる。 6年生のクラスは三つで、全員で130人位だから時間かかってしまうので、4、5人で1グループで校舎を一階から3階まで行ってスタンプ押して帰ってくるってルールだった。 キャンプファイヤーするにあたって、あらかじめ決めてあった、クラスがバラバラな班で肝試しした。 俺のグループは結構最後の方で、先に終…
以前、夏休みにしたバイトの話 夏休み前、俺と友人A、Bが大学の掲示板を見ていると、変なバイトの募集チラシがあった。 内容は、 「日給8000円、避暑地の別荘の引越し作業、3泊4日の泊り込みで食費と交通費は別途支給」 というものだった。 俺が 「これけっこうおいしくね?」 というと、Aが 「チラシの感じだと宿泊先もこの別荘だよな?楽そうだし電話してみね?」 と返してきた。 Bも 「別荘地で過ごせて金ももらえるのか、おいしいじゃん」 とノリノリで、3人ともたいして深く考える事もなく連絡先に電話してみる事になった。 電話をするとそこは別荘地の管理事務所?のような場所で、なぜか俺達は面接も何も無しに即…
自分からしたら洒落にならないくらい怖い事があった。 3年くらい前だったか、実家が老朽化したから解体した時に業者から 「なんか、床下から出てきたんですが・・・」 と、筒状の箱を渡された。 その晩、家族で、なんだろうね?って箱を調べる事になったんだが奇怪という言葉がお似合いな箱で 円の直径は13センチ長さはセンチ、桐で作られていてメガネケースの様だった。 箱には和紙が貼られていて「シジマノカミ」と書かれていた。 しじま? なんだろう・・・というかこの箱どうやって開けるんだ? その箱がまったく不可解なのは蓋らしきものがどうすれば開くのか解らない事。 だが蝶番の金具らしきものはあるのだ。 家族で20分…
ある日、釣りに出かけていた兄が顔を蒼白にして帰宅した。 がたがた震えている兄に話を聞くと、 「怖い思いをした。○○ガマへは行くな。あかんぞあそこは、コワイモンがおる。」 と繰り返している。 あたたかい紅茶を飲ませ、母と話を聞くとこうであった。 兄はこの時期いつも釣りに通っているリアス式の湾内にこの日も朝からでかけた。 自分たちは○○ガマといって、このガマというのは平家の落人が日々の生活のため塩田を切り開いた土地で、この地方にはいくつもそのような何々ガマという地名がある。 照葉樹林に囲まれた湾内の水面は鏡のように静かで湖のようにみえる。 そのようなリアス式の入り組んだ小さな小さな湾のひとつが自分…
高校生の頃、インフルエンザで高熱を出した。 意識が朦朧として、救急車で病院へ。 肺炎と分かり三日ほど寝込んだが、なかなか体力が回復せず、そんまま半月ほど入院した。 定時に看護師が点滴を交換したり、配膳したりで訪れたが、時々30代半ばくらいの看護師がたいした用事もないのにふらりとやってきて、こちらの顔を窺うことがあった。 やっと食事が取れるまで回復して、看護師とも会話できるくらいになった。 そこで、時々見回りに来る看護師について聞いてみた。 「あの人は何をしに来るんですか」 と言うと、そんな暇がある職員はいない、名前は?と聞かれ、白衣ではなく、薄緑色のナース服だったと答えると、一瞬こわばった表情…
小学校の頃、通学路に小さなほこらがあった。 その傍らに背が40センチぐらいの地蔵が4つ、通学路のほうを向いて並んでたんだが、右端の地蔵だけ顔が見えないように、チュンリーのフンドシみたいに顔の前面が布で隠されていた。 上級生とかからのうわさで、その地蔵は顔を見た人間に呪いをかけるので、顔を隠されているのだという。 絶対にその地蔵の顔を見てはいけない、と話題になっていた。 そもそもそのほこらは小学生が簡単には登れないようなガケ(というかただの斜面?)の高みにあり、ほこらへの道もあるにはあるんだけどガケづたいでちょっと危険だったし、またほこら周辺も小学生には不気味で怖い感じだったので、誰も近づこうと…
短期の出向に行き、そこの歓迎会で聞いた話 A部長が若手Bを連れて出張にでかけたときのこと 初夏だというのになんだかうすら寒い夜、仕事もうまくいき、一杯引っかけた二人は上機嫌で終電を待っていた 田舎の駅で、自分たち以外はもう乗客はいなかった 程なくして電車がホームに入り、二人は乗り込んだ直ぐに違和感に気づいた おかしい、なにかおかしい 妙に古めかしい配色のシート、 灰皿がある喫煙している客すらいる まばらに座る乗客の服装が時代遅れ 中吊りの広告はあきらかに昭和のそれだ 部長は自分が小学生のころ乗った電車の光景とそっくりなことに気づいた いやな予感がし、降りるか?といった瞬間ドアが閉まった ドアの…
俺がベッドを買ってもらって、初めて自分の部屋に寝た時の話 親がいない空間に寝るのは初めてで、怖いものが大嫌いだった俺は結構ドキドキしてた。 部屋の電気消してからしばらくすると、床から何かを引きずるような音が ズズ・・・ズズ・・・ って聞こえてきたんだ。 最初は風の音かと思い込んでやりすごそうとしたんだけど、そのまま1時間くらいしても一向に止まる気配がない。 音は床を往復する感じで継続的に聞こえてきてた。 ついに俺は辛抱できなくなって、布団を押しのけて電気をつけると音はやんでいた。 この部屋に寝るのは流石にまずいと思って部屋のドアを開けようとしたがそのとき肩に手の感触のようなものがあって…
金魚鉢を被った女幽霊の話。 大学の友人が親元から離れてワンルームに引っ越すことになった、大学の近くに格安の物件を見つけたらしい。 しかし格安には理由があって、前の住人がその部屋で自殺した事故物件だということだ。 オカルト好きの友人は逆に興味を惹かれ一も二もなく入居をきめた。 私は友人に請われて引越しの手伝いでその部屋を訪れることになったが、どこにでもあるようなワンルームだった。 ただなぜか金魚鉢が一つだけゆかにぽつんと置かれていた。 友人が下見に来た時にはなかったものらしいが、友人は特に気にすることもなく、インテリアにでも利用させてもらうよと笑っていた。 引越しの手伝いをした後友人宅でお酒をの…
小学生の頃、いつも使う通学路の近くで、新たに道をつくって橋を架ける工事をしていた。 俺たちは学校の先生から危ないから近付いちゃいけないといわれていたのだが、ある日曜日に友達とその工事現場に入り込んだ。 その場所は新たに道を作るだけあってかなり広い工事現場で、俺たちがあちこち歩き回っていると、一緒に来た友達のAが 「うわ!」 という声と共に地面が落盤みたいに陥没して下に落ちた。 俺たちは 「A、大丈夫か?」 と慌てて駆け寄ると、Aは無事なようで 「やっべー、穴あけちまった」 とか言っている。 どうも怪我もなく元気らしい。 それで、とりあえずAを引き上げないといけないので、何か梯子かロープかないか…
実際に起きた話。 ある時、携帯が調子悪くなり、ショップに持ち込んだ。 修理の為に預ける事になったんだけど、代替機が無いと言われて、他のショップに持ち込もうかと思っていたら、一番若い店員(女)が、 『これ、使えないんですか?』 と、一台の携帯を持ってきた。 俺が修理に出した携帯と同じメーカーだし、こっちとしては都合が良い。 ところが、他の店員達が集まって何か相談を始めた。 『…ホントにいいの?』『まずいんじゃ…』『もしかして…また…』 ボソボソと聞こえてくる。 他のショップに、改めて行くのが面倒だった事もあって、 『少しぐらい調子悪くても、電話受けれたらいいですよ』 と、俺は催促するように話しか…
大抵の人はそうだと思うのだが、俺は通勤にはいつも同じ道を通っている。 その見慣れたいつもの道で体験した話を在りのままにここに書こうと思う。 その日、俺は会社を出て帰路に付いた。 時間は夜の8時過ぎくらいだったろうか。 いつものように地下道を通ってその先にある駐輪場へ行くのだが、長い地下道を歩いていると、少し先に人影が見えた。 この地下道はあまり人通りが多くないのだが、それでも人は通るしそれだけなら特に珍しいことは無い。 ただ、そいつは明らかに普通とは違っていた。 見た目はどこにでもいそうなただの女子高生。 だが、ようすが明らかに変だ。 壁を向いて少し俯きながら、ストラップだらけの携帯を弄ってい…
昔だけど墓地で遊んでてかくれんぼをしようって事になった。(隠れる場所なんて殆ど無いのによくやったなと思う) 普通はみんなでかい墓の後ろとか茂みとかに隠れるけどヒロって呼ばれてた馬鹿が納骨堂の扉をあけてその中に隠れて入ってたんだわ。 結局いくら探してもヒロが見つかんないから 「帰ったんじゃね?」 って事でみんなで帰っちゃったんだ。 墓地から100mくらい離れた時だったかな。 いきなり墓地の方から物凄い叫び声が聞こえたんでみんなで振り返って墓地のほうを見たんだ。 「今の悲鳴?」 「ヒロかな?」 「見に行こうか」 って話をしてたんだけど戻ると坊さんに見つかりそうでヤバイって流れになってそのままそこで…
俺は、まぁ普通に地元の県立大学に通ってるんだけど、大学が終わったら、電車→チャリで家に帰るのが日課なのよ。 で、その日も大学が終わって、いつも通りチャリこいで家に帰る途中だったんだ。 うちは、結構田舎で普段は全然人とか居ないんだけど、桜の名所(?)で、春になると、花見客やら何やらで、そこそこ人が集まったりするんだよ。 その時は日も暮れかかってて、花見客もそんなに多くなかったから、ちょっと飛ばし気味でチャリをこいでたんだけど、何というか、左の太ももに違和感があった。 何かがぺしぺしぺたぺたって当たってる感じ? 音楽聴いてたし、最初はイヤホンのコードが当たってんのかな?と思って気にしなかったんだけ…
私は野生動物の写真を撮って自然誌に寄稿するという仕事をしていました。 夜間に山中の獣道でテントを張り動物が通るのを待って撮影する。 また、赤外線センサーを用いて自動シャッターで撮影するなどです。 仕事柄、人気のない山中に一人でこもるのが怖いと思ったことはありませんでした。 あの時までは。 奥多摩秩父山地を沢沿いに登ったときのことです。 地図を見て想定していた付近には午後の1時頃に着きました。 河原に一人用のテントを貼って5時過ぎまで仮眠をするのがいつものルーティンです。 絶対に人のいるはずのない山奥ですので都会のただ中よりは安全なはず・・・そう思っていました。 クマよけのラジカセを木の枝にかけ…
私の先輩が看護師として勤めている病院であったこと 先輩のチームの受け持ち患者だった末期がんの初老の女性が急変し、亡くなった。 社交的で明るく、ナースや同室の患者とも仲良くやっている、感じのいい人だった 身よりのない人で、先輩が私物の整理をしていると、一冊のメモ帳が出てきた。 なんの気なしにパラパラめくると、日々の日記や、病院食の献立、見たいテレビ番組のメモ等、他愛のないものだった。 「きょうは看護師の××(先輩の名前)さんと散歩に出かけた。相変わらずやさしい人。私の話もよく聞いてくれて、心が晴れた。噴水もきれいだった。」 等と言う記述があり、先輩は少しほろりと来たとか。 しかし、亡くなる前日の…
これは私が小学生の時の話です。 夏休みで親の実家に帰省していた時のことです。 その日は早めに昼を済ませてしまい庭でスーパーボールを使い遊んでいました そしてボールが近くの蔵に行ってしまいました 今まで蔵に入ったことがなかったので、怒られるかとも思いましたが子供心に探究心をくすぐられ入ってしまいました 探してみるとたくさんの骨董品や箱やタンスが乱雑に並べられボールを探すのは難しそうに思えました 箱の中には着物など興味深いものがたくさん入っていてボールを探すのもそっちのけで探検に夢中になっていました ふとはしごが目に留まりました。 それは折りたたみ式のはしごで天井のとってを下ろすとはしごになる形で…
大学2年の冬、住んでたアパートの契約が切れるところだったので心機一転、引越しをしようと部屋探しをしていた。 不動産屋に行って希望を伝えると駅から近くてわりと綺麗なマンションを紹介された。 家賃も住んでいたアパートより安かったのですぐに部屋を見せてもらうことにした。 8階建てのパッと見綺麗なマンションで、エレベーターもついている。 そこの5階の角部屋、506号室だった。 玄関を開けてもらい不動産屋のあとについて室内に入ると、異常に暗い。とにかく暗い。 日当たりが良くないとはいえ、真昼間なのに日没間際のような暗さだった。 とくに玄関からリビングまでの間のユニットバスや台所があるスペースが真っ暗。 …
小6の頃、アサン様(アサーン様?)という占いが学校で流行りました。 夜、自分以外の家族全員が寝ているか外出しているときに占いのターゲットとなる複数名の名前が書かれた紙の上で抜いた髪の毛の先に五円玉を結んだものを指でつまんでぶら下げ 「アサン様お嫁入り」 と二度唱えます。 その後に知りたいことを質問(「私のことを好きな人は誰?」とか)をするとその人物の名前の上で五円玉が大きく振れ、教えてくれるという占いでした。 簡単にいえばちょっとこっくりさんみたいな振り子のダウジングです。 でもアサン様はこっくりさんと違って恐くて危ないものという感覚ではなかったのでクラスの女の子はみんな気軽にアサン様で遊んで…
俺にはNっていう友人がいるんだが、どういう訳かNは自分の家に人を呼ぶのを嫌う。 いや、嫌うというか親に友達を家に上げるな。と言われていたらしい。 確か、家が片付いてないだとか、洗濯物が干してあるからだとか、毎回理由はそんな感じ。 Nは学校の中で一番の人気者で、友達の数も多くてさ。 家に遊びに行く約束とか良く言われるんだけど、そういう時、絶対にNは断る。 しかし、それが長い間続くと、何故かNの家は玄関だけで遊ぶならOKっていう許しが出た。 男5、6人が人ん家の玄関でカードゲームしたりゲームボーイしたりするちょっと珍しい事になってたのはいい思い出。 玄関は広かったし、すぐ近くにトイレもあったから何…
仲間内でとある山へキャンプへ行った時の話をしようと思う。 大学が夏休みに入る少し前、高校の頃からの仲間のAから電話があった。 Aとは進学先が別々になって実際に会う機会も減っていたが、時々こうやって電話が来ている。 その時の話は、高校の頃のいつもの仲間で集まって久々に何かしないか?という内容だった。 夏休みに入ってすぐ、俺達はAのアパートに集合した。 面子は俺、A、それとBとCの4人、高校の頃特に仲の良かったメンバーだ。 最初は近況などを話していたが、そのうち本題になり、さて、何をしようかということになった。 が、集まっても何も安が浮かばない… そうこうしていると、話に加わらずAのPCで何かをし…
弟と実家で会ったときに聞いた話。 私の弟は春まで、勤務先から電車で20分くらいの場所にあるアパートに住んでいたが、契約が切れるのを機会に引っ越すことにした。 元のアパートの家賃は場所の割に大変安く、なかなか同じ条件の物件はなかった。 弟が、不動産屋へ向かうため駅の反対側にある商店街へ向かってぶらついていると「空室あり」の張り紙があるアパートを見つけた。 駅から徒歩6~7分。3階建ての2階。 張り紙を読むと元のアパートより1部屋多く、綺麗なのだが、家賃はほぼ一緒である。 正直言ってその広さ、築年数でその家賃は場所的に破格であった。 連絡先には不動産屋の名前ではなく、個人名と連絡先が書いてあった。…
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