怖い話のまとめサイトです。筆者が読んで怖いと思った話を毎日3本立てで更新しております! 怖い話が好きな方はぜひ立ち寄って下さい。
2年位前の実話。 当時は金が無くてリゾートバイトで、ある所に住み込みで働きに行ったんだ けど、そこの宿泊施設がもうなんていうか陰鬱。 霊感がないわけじゃないけど例え無くても出そうな雰囲気の所だった。 で、案の定。 部屋に入った途端に白い女が出現。 夜に扉のノック音、枕元でミシミシ鳴る畳、便所の入り口に後ろ向きにボーっと突っ立つチェック柄のYシャツ男に大量の便所コオロギと、とにかく劣悪な環境だった。 そんなこともあって気の疲れから来る勘違いかも知れないと思ったんだが、どうやら他の住人も見ていたようだ。 働き初めて3週間くらいしてかな。 俺がやめるきっかけになった出来事が起きた。 夜、同僚達と他愛…
実家の風習?というか慣習なんですが、 「年を越す時に自分の姿を見てはならない」 というのがあります。 鏡はもちろん、水に映った姿も、例えば塗りのお盆に自分の姿が映ったものでもいけないらしいです。 「見てはいけない」というのは、よくある話なのですが映った姿は死ぬ時の姿なので見てはいけないそうです。 だから実家では年越し蕎麦は早い時間にいただいて、遅くには眠ってしまうのが常でした。 小さい頃はそれでもよかったのですが、大きくなるにつれ深夜まで見たいテレビがあったり友達と弐年参りにいってみたかったり誘惑は多くなっていきます。 ある年、どうしても年越しでテレビを見たかった私は一人で23時過ぎまでおきて…
中学2年の時の話 模試の帰りに、折角なので難波をうろつこうということになった。 その当時、はてなブログに投稿しました #はてなブログ埼玉から引っ越してきたばかりの私は、大阪の街に不慣れで、しかも子供だけで繁華街を歩くというのも初めて(埼玉では、せいぜい、駅前のマルヒロどまりw)。 友人達は慣れたもんで、地下街からエスカレーターに乗ると、建物の中に入った。 なにやら、中高生に人気のブランドが軒を連ねているらしい。 どこの店の何が可愛いとか、いろいろ教えてくれるのだが、ここでハグレたら家に帰れなくなるという恐怖心で、会話もそこそこに後を着いていくのに必死な私だった。 で、その違和感に気付いたのは、…
ルーマニアの首都ブカレストから北西に80キロ行ったところにトルゴビシテという小さな町がある。 その中央に城跡があり、今では一面芝生に覆われているがこの古城こそ19世紀に書かれた「吸血鬼ドラキュラ」のモデルにされ血を見ることが何よりも好きだった猟奇的な君主、ブラド3世の居城である。 その残虐の限りを尽くして綴られた呪われた過去とは一体どのようなものであったのだろうか? 通称串刺し公として知られるブラド3世は1431年2月、トランシルバニアの古い城塞都市に生まれた。 彼の父ブラド2世はハンガリー王国からイスラムと戦うという意味の「ドラクルの騎士」の称号を送られた上に所領を与えられた。 ハンガリーは…
ある年の年末年始に、両親と私の三人で京都に旅行に行く事になりました。 両親は既に高齢でしたので、エキストラベッドは私が使うね~と行きの新幹線で京都に行ける事ではしゃいでいました。 京都に着きホテルに入ると、嫌な感じがしましたが、疲れがたまったんだなあ位にしか思いませんでした。 そして、エキストラベッドに荷物を置こうとして、また更に嫌な感じがしてきました。 なにか、ここでは寝ていけはいけない様な。 恐怖さえ湧き上がってきました。 そして、わがままを言い、窓側のエキストラベッドではなく、部屋の1番奥のベッドで寝かせてもらいました。 父は旅行が趣味で、エキストラベッドには慣れてるから心配ないよ、と心…
うちの近くの住宅街にある変な路地の話です そこは住宅街だから路地の両側は家がずらっと並んでるんだけどなぜかどの家も通りに面した部分は人の背丈よりも高い塀で囲われてて出入り口は門扉がきっちり閉まってる しかも二階の窓は雨戸を閉めてるか、窓自体が無い 通行人の目を気にするにしては少し異常な感じ 路地の途中には小さな祠が立ってるんだけどその祠の上になぜか赤いパトランプが置かれてて初めは誰かのイタズラだと思ってたんだけど先日、夜にその路地を歩いてたらそのパトランプが急に回りだして消防車のサイレンみたいな音が鳴り始めたんだ 俺はびっくりすると同時に、自分が不審者だと思われてるんじゃないかと思って激しくキ…
大学の入学祝いに叔父から腕時計をもらった。 ベルトは安っぽい革製、白い文字盤にバーが振られているだけのシンプルな作りでブランドもどこかわからない。 到底高価なものには見えないのだが叔父は役に立つだろうから絶対身に付けておけという。 叔父は旅行が好きでその先々で変わったものを買うのが趣味だったからこれもそんなものの一つだろうと思った。 俺は腕時計に特別こだわりがあるわけでもなかったのでとりあえずはその腕時計を使うことにした。 大学に入って半年ほどが立ったある日のこと。 俺はサークルの仲間と夜遅くまで遊び歩いていた。 午前二時頃に解散となり俺は家路についた。 俺の下宿先は他の奴らとか違う方向にあり…
こないだ夕方犬の散歩に行った時の話。 いつもは近所を一回りして帰ってくるだけなんだけど、その日は何故か足を延ばしてみたくなって山の方へ向かった。 その山は家から歩いて15分ほどのところにあり、さほど高くはなく、散歩には持って来いの規模だが今まで登ったことはなかった。 神社の脇に登り口があり、道は舗装されていない山道で人一人が通れるくらいの道。 犬は見知らぬ散歩コースにノリノリでぐいぐい引っ張る。 その勢いに任せて早足で進みあっという間に山頂に着いた。 山頂はだだっ広い原っぱになっていてあっちとこっちの隅にベンチがあり、奥に何やら石碑のようなものがあった。 犬が更にテンションが上がってぐいぐい引…
昔、実際に体験した話。 卒研で、実験のデータ待ちで徹夜中、同じ研究室のAが話しかけてきた。 「なんで、近鉄ってストライキがないか知ってる?」 Aによると、奈良と大阪を結ぶトンネルを建設中に大事故があり、会社倒産の危機だったが従業員と会社が一致地団結して乗り切ったため、今でもストライキがないのだということだった。 「今、電車で通ってるのは新しいトンネルやし、そのトンネルとは違うねん」 A曰く、その古いトンネルはもう使われておらず、誰でも行けるらしい。 暇だし行っちゃう?って軽いノリでその場にいた4人(Aは実験の関係で留守番)で行くことになった。 直接前までは車で行けないとのことで、近くの公園(ハ…
車で旅行をした帰路、あるファミレスに立ち寄った 疲れていて一刻も早く休憩したかったので普段はしない頭入れ駐車(前進駐車)をした 食事をしてファミレスを出ようと車に乗りエンジンを掛けてギアをRに入れるとピーという音(センサーの警告音)とともにバックモニターに小さな男の子が映った 男の子はしゃがんで地面に何か書いてるみたいな動きをしているがまったく車に注意を払おうとしない もう夜中に近い時間だったし近所に民家もあるのでクラクションは鳴らせないと思ったのでやむなくギアをPに戻し、車を降りて車の後ろを見ると誰もいない いたずらっ子がこちらの動きを読んで死角へ死角へと隠れてるのかなと思い助手席の連れにも…
以前、一度だけどうにも奇妙な体験をしたことがある。 金縛りというものは多くの人が経験してると思うがあれは脳の錯覚で、本当は寝ているだけなのに、起きていると脳が勘違いをしてしまうために起こる現象なのだと一般的には言われていて、俺も全くそうだと思う。 じゃあ、金縛りが起きた時、実際にその様子を他者的視点から見たらどう見えるのか。 俺はそのことに興味がわき、実際に自分の寝姿をビデオに撮ることにした。 寝る前にカメラをセットし、寝てる間に金縛りに遭ったと思ったら、朝起きてビデオを確認するという段取りだがそう都合よく金縛りに遭遇することもなく、始めてから2ヶ月くらいは空振りの日々が続いた。 ある日の夜、…
友人が夜道を歩いていた時、お面が落ちていたそうな。 縁日とかあったっけと思いながら脇に避けて歩き続けた。 だいぶお面に近付いた頃合いで、友人は変な事に気付いた。 プラスチックとかで出来たパーティー用のお面じゃなくて、妙に生々しい人の顔のお面だった。 気味悪いなぁと思いながら足早に横を通り抜けようとした所、 「おこんばんわぁ」 そう声を掛けられた。 横に振り向いた友人の前にはお面、女性のお面が浮いていた。 ただ、そのお面はまるでラバーマスクを強引に縦へ引き延ばしたような、ムンクっぽいでかい顔になっていたそうで。 夜道でそんなものを見せつけられた友人は悲鳴もあげれずそのまま全力で逃げた。 「おこん…
とある神社、深夜になって1人の学生が入り込んだとか その神社はヤバイと有名で思慮の浅いアホやDQNが興味本位で這入り込んでは手酷いしっぺ返しを受けたという こっくりさんみたく動物憑きにされたり、全身引っ掻き傷だらけになって逃げ帰りそのまま病院に担ぎ込まれたとか 学生としても神社に入り込むのは本意じゃない、寧ろ凄く嫌だった それを知っていた上でクラスの猿山リーダーは放り込んだのだ 断ったらお前の友達に嫌がらせをしてやる、それが嫌なら夜になって肝試ししてこい ご丁寧に入り口までそのリーダーの手下が見張りに来ていた 其奴の嘲笑を背に受けながら学生は必死になって参道を上がり神社へと入った シンと静まり…
俺がNTT工事の警備員やってたときの話ね 当時新しく光回線の張り替えあったんで色々走り回って繋いでいたのね わからない人にも簡単に説明するんだけど電柱の上に黒い箱ついてるじゃない? アレに新しく張ったケーブルを繋ぎかえる作業だったのよ で、そのとき山奥にも家があるとそこまでケーブル延びてるから行かなきゃいけない訳 だから舗装されてない道通って山の中入っていったのよ 道かなり狭くて片方は崖だったから慎重に運転していったの 30分くらいかけて目的の場所に着いたんだけどなんか空気が違うんだよね そこの近くに家があったんだけど、どう見ても人住んでないだろっていう家だったのね 一応工事するわけだから挨拶…
私が小学3~4年生位の頃の話 当時、私は大分県の竹田市って所に住んでて私の住んでる所の近くには昔使われてたキリシタンの礼拝堂がありました。 礼拝堂っていっても綺麗な建物じゃなくて山を無理やりくり抜いた洞窟にキリストの人形みたいなのがちょこんと置いてあるだけのきったない場所。 当時、私の通ってた小学校ではかなり話題になった有名な話なのだがこの礼拝堂に暗くなってから行くとまっくろくろすけがやたら出るというものでした。 どれくらいかというと本当にわんさか出る。 20匹くらいが洞窟あたりでひしめきあってる感じ。 壁やら地面やらに人の顔サイズくらいの黒いモヤモヤがいっぱいいるの。 たまーに洞窟から出てこ…
親友が祖母から聞いたという話。 友祖母は若い頃長野の方の田舎で病気がちな母親と住んでいたんだけど、その家の庭には大きくて立派な柿の木があったらしい。 で、ある秋の夕暮れに、縁側でお茶を飲んでぼーっとしていた時、ふと柿の木に目が行った。 別になんてことも無く熟れ始めた柿の実が幾つかなっているだけだったのだが妙な事にその枝を見ていたら急になんだかその木で首を吊って死んでみたくなったのだと言う。 悲しい事も嫌な事も全く無いのに、ふとラーメンが無性に食べたくなる様に、自殺したくなったんだと。 そう思ったらいてもたっても居られなくなって、すぐに物置から縄を持ってきて結び、枝に括りつけた。 肺炎患ったの母…
幽霊とか心霊ではないけど個人的にゾッとした話 俺の住んでるところは田舎なんだ 学校は山と山に挟まれてたりするようなところ それでも結構楽しくて、山を見てるとわくわくしてくるんだ。 その時も、友達と歩いてたら凄く惹かれる山があった それは山っていうより山を背景に古い建物が立ってるんだけなんだけどそういう田舎!って感じの風景や建物が好きな俺と友達は脇道に入ってそこを目指す事にした その道は少し広めの道路から小道に入って行くんだけどちゃんとコンクリートで出来てて整理もされてるしすぐ横には家も建ってる ただ、家とその道の間はコンクリートの壁で隔てられてるけどな 別に普通なんだけど唯一不思議なのは人の気…
23歳の時、バイク事故で死にかけた(脳挫傷等で全治半年)。 7年経った今でも事故当日の記憶が戻らないんだけど、事故直前、俺は一緒にいた仲間4人に財布、ケータイ、グラサン、タバコをまるで形見みたいに手渡し、キョトンとする彼らに 「バイバーイ」 と笑って手を振って、バイクで走り去ったのだそうだ。 その場には15、6人いたんだけど、みんなが言うには、俺はどういう流れも脈絡もなく、いきなり「コレやる」と言って、4人に所持品を押しつけたのだという。 もちろん自殺する気など毛頭なく、1000%不慮の事故。(目撃者の話では、飛び出した自転車をよけようとしてコンクリ塀に激突したらしい)。 なのに、なぜ自分がそ…
20年ほど前、俺が実際に体験した、いまだに信じられない話を書こうと思います。 というのも、俺の周りには超常現象的なものに詳しい人物が全くいないので今から書く実際に体験した出来事を一体どう解釈したらいいかわからないからです。 大学生の頃、俺は本当にどうでもいい日々を送っていた。 夢も目標もなく、部活やゼミやサークルにも所属せず、ただひたすら漫然と過ごす怠惰な生活。 やることといえば、そんな俺と同じような目的のない仲間、KとSとドライブすることだったがそれにも次第に飽きて、どうせドライブするなら廃道を探索しようと誰ともなく言い出した。 廃道とは、使われなくなった道路や閉鎖された道路のことを指すらし…
何年か前に両親が仕事の関係で出張に行っていて、叔父さんの家に預けられた事がある 奥さんと中3の従兄弟も歓迎してくれたし家も広くて一緒にゲームしたりと楽しく過ごしていた だが、初めて来た日の夕食時、手伝いをしていて、箸とかコップとかを並べていたら 「俺君、コップが1個多いよ」 と言われた で、よくよく見たら箸や皿も4個配る所を5個配っていた 馬鹿だなー俺ってその時は思っていた その翌日、高校から帰って叔父家の玄関見た時に妙な違和感を感じた 奥さんと従兄弟と叔父さんの靴が揃えてあったんだけど 「誰かのが一つ足りない?」 って何となく思った 最初は俺の靴か、って思い一緒に他のと並べたみたけどやっぱり…
俺の地元は田舎で田んぼだらけなんだけど田んぼだらけの真ん中にポツンと小さな森がある場所があってさ 森に入ってすぐ左に御札だらけの古びた鳥居があってそこを通りすぎると右に小さな小屋?みたいなのがあるんだ(お稲荷様の小屋みたいな) それで、小屋にも御札がたくさん貼りつけられているんだけど記憶が確かなら昔に友達が開けた時に中には大名?みたいな人形が座っていたはず(雛人形位の大きさ) まぁ、そんな場所があって夜中に行くと女の人の幽霊が出るって噂になったから行ったんだ 友達4人で夜中の3時に行ったんだけど噂が本当かを確かめるのは直ぐの出来事だった 森に入って直ぐに見える鳥居の隣に子連れ狼の子供みたいな髪…
5、6歳の夏の日の話だ。 近所に友達なんていなかった俺は家の近くで一人で遊ぶのが日課みたいになってた。 その日も地面の蟻を観察したり草むしったりして遊んでた。 それに遭遇したのは昼前のことだ。 家の中からする、美味しそうなにおいに心踊らせながら、壁に向かって石をポンポン投げて早くできねーかなって思ってた。 ふと壁の上らへんに違和感を感じて見ると、なんか壁の模様とは違う、500円玉より一回り大きいくらいの黒のシミが。 変だなーって思って立ち上がってまじまじ見るとさ、そいつはひし形みたいな形してて、物欲しそうにパクパク動いてんだよ。 イメージで言うと金魚の口みたいな感じ。 俺さ、こういう変な出来事…
昔、実際に体験した話。 卒研で、実験のデータ待ちで徹夜中、同じ研究室のAが話しかけてきた。 「なんで、近鉄ってストライキがないか知ってる?」 Aによると、奈良と大阪を結ぶトンネルを建設中に大事故があり、会社倒産の危機だったが従業員と会社が一致地団結して乗り切ったため、今でもストライキがないのだということだった。 「今、電車で通ってるのは新しいトンネルやし、そのトンネルとは違うねん」 A曰く、その古いトンネルはもう使われておらず、誰でも行けるらしい。 暇だし行っちゃう?って軽いノリでその場にいた4人(Aは実験の関係で留守番)で行くことになった。 直接前までは車で行けないとのことで、近くの公園(ハ…
自分の体験した話書きます。 誰も死んでないし、体験した私も友人も元気で生きてます。 夏に有名な心霊トンネルに行った。 私と友人(心霊スポットのある場所の地元民)とで車でドライブしてた。 23時くらいかな。 心霊スポットに行くのが目的じゃなかったし、目的地にいくにはそのトンネルを通る道もあるんだけど、私の頼みで 「怖いからそのトンネルを通らない道で目的地まで行ってくれ」 ってことになった。 で、無事にそのトンネルを通らずに目的地についた。 友人と少し話しながら時間を潰して、じゃあ戻ろうかってことになって車に乗り込んだ。 街灯はあったけど、道はかなり暗くて、山の方だからその時間になると車は私達の車…
結構最近の話。 オイラは病院勤務。 と言っても医師ではなくて、介護士。 この病院は、職員専用のエレベーターがあって、電子キー(スイカみたいなやつ)を当てないと作動しない。 この職員専用のエレベーターは地下1F2Fがある。 オイラの電子キーは地下のボタンを押してもウンともスンともいいません。 地下は何があるかと言うと、霊安室。 医師や看護師じゃないと行けない様になってるんです。 ある日の夜勤中、その日はとてもヒマだった。 それで色んな机とか引き出しを漁ってみたら、マスターの電子キーを発見。 オイラはその時、いたずら心に火がついてしまった。 「地下に行ってみたい、霊安室を見てみたい」 ドキドキしな…
以前勤めていた会社で起きた怪電話の話です。 私は1年前まで札幌にある某会社でSEとして働いていました(現在は退職済み)。 3年ほど前のある日、同僚たちが客先に出払って人気の少なくなった夕方のことだったと思いますが、私はパソコンのモニターと睨めっこしながら、プログラムのコーディングを行なっていました。 と、そこに一本の電話が(私は当時若手で後輩もおらず、自然と私が電話番の役を担っていました)。 「はい、◯◯◯(うちの会社の名前)です」 「………」 しかし、相手は何も喋りません。 無言電話です。 暫くしても何の応答も無いので、私は電話を切りました(当時、これとはまったく無関係と思われる、ちょっと不…
奄美のとある海岸でビデオ撮影をした時の話。 俺の家族、全員が思い出に残るようにって、ビデオカメラをスタンドに固定して撮るんだよ。 で、兄弟とかで海で遊んでたんだよ。 その時は奄美に住んでる叔父とか従弟達も一緒だった。 まぁ、遊び疲れて、叔父の家に帰ってみんなでそのビデオを見たんだよ。 最初から身の毛がよだつ映像だった。 映像の真ん中ぐらいだったかな。 裸の女の人がぼんやり映ってたんだよ。 髪が滅茶苦茶長くて、でも顔ははっきり表情まで見えた。 ぼんやり映ってたのに表情まではっきり見えたって矛盾してるかもしれないけど、マジでそう見えた。 心霊映像とかであるような睨んでるっていう表情じゃなくて笑って…
小さな峠を通過中、強烈な便意が来た友人は小さなドライブインに入った。 といっても地方の小さなドライブインであり無人。 簡単な見晴台と古びた自販機が数台、小さな公衆便所が一つのみ。 汲み取りじゃなきゃいいなと思い男子トイレに入る。 陽が落ちた後なのでトイレはぼんやりとした明かりが灯っていた。 小便器数台と大便用の個室が一つ。 幸いにも水洗式でホッとした。(地方の寂れた公衆便所だといまだに汲み取り式があり、それに入るのが死ぬほど嫌だとか) 和式の便器に跨って便意を開放、安堵の溜息を漏らす。 紙でほとんど拭き終わった頃、ズル、ズルと何かが引きずられるような音が聞こえてきた。 気味悪いなぁ、と思い拭く…
もう4年前の話だけどちょっと書かせてくれ。 当時俺は高校を卒業して車を買って毎日のようにドライブしてた(ド田舎で遊ぶ場所がなかった) 高校の同級生AとBと一緒に俺の住んでた地方はほとんどの場所に行ってしまい、普通じゃ行かないところ・・・つまりは心霊スポットめぐりをしようぜって話になったわけ 最初のころは俺もAもBもビビりまくって凄い怖かったんだけどいろんなところに行っていると何も出ないしだんだん怖くなくなってきてさ・・・ まぁ雰囲気は怖いし誰かが勝手に心霊スポットってことにしてそれがネットで勝手に拡散されただけじゃないの?とかいって笑ってた。 それでこの日もまたドライブ行くぞーって話になってあ…
たまたま来られた方から聞いた話です。 その方は、60代くらいの女性で旦那さんと一緒にご夫婦でお越しになっていたのですけど。 ちょっと前に行った場所で奇妙な事があったとの事で少し話を聞いて欲しいと言う事で聞きました。 とある有名な某神社へと参拝しに行ったその帰り道での出来事。 その某神社の周辺には急な坂があり、よく事故がおこる事で有名な場所で知られています。 旦那さんは、慎重に坂を下って行きます。 その前方には乗用車が一台走っていたそうです。 その車がカーブで姿が見えなくなり、不意に奥さんはサイドミラーに丸い点のような物が映ってるのに気付きます。 最初は、よく分からなかったそうです。 しかし、ソ…
私は霊感ゼロの平凡な人間なのですが、人生で一度だけ霊体験をしたことがあります。 自宅はマンションで、私の部屋は廊下に面しています。 なので人が通るとすぐに分かり、薄手のカーテン越しに人影がはっきり見えてしまいます。 高校1年の時のことです。 私は私室で夏休み前の定期考査に向けてテスト勉強をしていました。 外は酷い雨で時間も2時半を過ぎたところでした。 流石にもう寝よう、と思い始めた時です。 トタン、トタン、トタンキャハハハハ... 小さな子供の笑い声とスキップしているような軽快な足音が聞こえてきました。 マンションの端に1台だけあるエレベーター付近から聞こえてくるようだったので、同じ階に住む家…
岩手県S町のKトンネルで、不可解な体験をしました。 トンネルは国道にあり、多くの乗用車やトラックが行き来します。 歩道が無く道幅も狭いので、壁側に寄るようにして歩きました。 延長距離は300m強で、緩くカーブしており、反対側を眺める事は出来ません。 しかし、暫く進んでも出口が見えず、300m強にしては異様に長いのです。 私は嫌な予感がしました。 普通なら引切り無しに車が通るのに、歩いている間に全く車が通り過ぎず、トンネルの中は不気味な静寂に包まれていました。 半ばパニックになり、車道に入り、息が切れる程自転車を漕ぎました。 「やっと出口か!」 外の明かりがようやく見え、一目散に駆け抜けました。…
もう大分前のことになるが、学生時代に一度だけ妙な体験をしたことがある。 高二の春だった。 その日はたまたま早く帰ることが出来たため、ちょっと散歩でもしようと三つも前の駅で降りて知らない道を周って帰ることにした。 いざとなれば、途中途中のスーパーやファミレスの看板でも頼りにすれば家につけるだろうと考え、路地裏や通学路をフラフラ歩いていた。 すると何個目かの曲がり角で、「お嬢さん」と声がする。 振り返ってみると、失礼ながらかなりみすぼらしい(所謂浮浪者?ではなく、小綺麗なんだけどその全体が古ぼけ、ぼろのようになっている)格好のおじいさんが座り込んでいた。 皺だらけの顔を、ニコニコさせている。 「す…
あまり鮮明な記憶じゃないんだが。 今住んでいるアパートに引っ越す前ボロいマンションに住んでいたんだが、帰宅したら自宅のドアに竹馬が立て掛けられていた。 当時俺は高校生だったから竹馬乗るような年齢じゃないし、当然趣味でもない。 ましてや弟がいるわけでもない。 おかしいな、と思いつつもドアを見てたら、隙間から鍵がかかってないのが見えた。 普段なら鍵の閉め忘れかと思うけど、竹馬を加えただけで一気に異様な光景になるわけね、すごく印象的だった。 丸くて握って回すタイプのドアノブじゃなくてL字形の取手タイプだったから恐る恐る竹馬を引っかけて、勢いよく「バーン!」と開けたわけ。 でも勢いよく飛び込む勇気は無…
学校の寮に入寮して約2~3ヶ月ほど経った連休のこと。 俺は303A号室なんですが、その連休中、周りの人がほとんど帰省しており、向かい、両隣、斜め向かいの部屋の住人がいない状況でした。 まあ気にせず勉強やったりネットやったりしてたんですが、急に部屋の電気がふっと消えました。 「あれ?」 と思い廊下側にある電気のスイッチを押し、再び電気をつけました。 すると3分ほど経ってまたふっと電気が消えました。 「誰かがいたずらしてるのか?」 と思い、次に電気が消えたらすぐにドアを開けれるようにドアの近くで息を潜めることに。 するとまた3分後くらいに電気がふっと消えました。 そして、消えた瞬間ドアを勢いよく開…
自分が小学生のとき体験した話です。 小学校の裏に小さな山があって、そこには地元では有名な神社があり、学校の帰りにいつも友達とかくれんぼなどをして遊んた。 日が暮れてかくれんぼも終わり、友達と集まっていると、ふと神社のお賽銭の箱の隣あたりに古い女の子の和人形が置いてあることに気づいた。 今考えたら供養か何か意味のある人形だと思う。 友達と 「こえーなぁ~」 とか言いあっていたのだが、俺が友達に勇気を見せてやろうと、その人形に石をなげたのだが、 なんと一球目が見事命中。 こともあろうか、人形の顔面のど真ん中にあたり、カパッと人形の顔面が外れ、人形の中にスポッと入ってしまった。 人形は顔面が真っ黒(…
もう20年以上前になりますか。 俺が高校生の頃の話ですが。 自転車で1時間ほど離れた里山に写真撮影に出かけたんです。 当時一眼レフを買ってもらったばかりでした。 おにぎりを二つ、おかずにソーセージを持って。 山に至る道の両側には畑が広がってまして、作業してるじいちゃんばあちゃんがちらほら。 「あれ?」 前方に犬がいるんです。 鎖を引きずったままトテトテ歩いてる。 口笛を吹くと止まってこっちを見てる。 日本犬の雑種かな。 数年前に死んだうちの犬に雰囲気が似てる。 「おまえ、鎖引きずったままは危ないだろ。」 おにぎり半分食べさせながら鎖を取ってやりました。 そしたら付いて来る。 「もう何もやらん!…
僕はその日、職場で仲の良かった元同僚の片岡に呼び出されて飯を食いながら話をしていた。 久し振りに会った片岡は見るからに窶れていた。 片岡は窶れた原因について僕に語り始めた。 片岡は朝の通勤ラッシュの中で電車を待っていた。 そこは快速の通過駅で、ホームでは各停を待つ人間が整列していた。 片岡は先頭の列だった。 アナウンスが流れ、通過電車が近づいてきた。 電車が駅に差し掛かった時、片岡の横の列からするりと前に出る人影が見えた。 ブレーキをかける間もなく電車は誰かを轢いた。 手足が千切れ胴体が裂けかけているのに即死することができなかった人間が線路の上で呻き声を上げていた。 列の先頭に立っていた者達は…
友人の運転する車で一緒にドライブしてた時の話。 途中、人気の無い道を走ってたら急に女性が飛び出してきた。 で、思いっ切りその女性を跳ねてしまった。 もちろんブレーキかけて止まったけど、その時の光景が忘れられない。 女性がボンネットの上に乗り上げた勢いで窓ガラスに張り付く形になってた。 しかも顔が車内を覗いてる形になってた。 その上、その女性の顔が満面の笑みだった。 後からその女性の遺書が見つかって自殺しようとしてたのが分かったけど、窓ガラスに張り付いた女性の顔が忘れられずに、俺も友人も車に乗れなくなった。 今では何とか乗れるけど、後部座席にしか乗ってない。 また次の話でお会いしましょう。
大学時代、僕は親元を離れて一人暮らしをしていた。 僕はひたすらに安さを追求し事故物件も大歓迎であった。 根っからの現実主義者でオカルトの類は信じていなかった。 それでも怖い話は大好きで幽霊がいるなら実際に会ってみたいとも思っていた。 僕が探し出した事故物件には入居した女性が浴槽で入水自殺したという曰くがあった。 築三十年の木造アパートで外観も内装もボロボロ。 元々安い家賃が二万円にまで落ちこんでいた。 僕は魅力的な値段に釣られて入居を即断する。 その際僕は不動産屋に興味本位で出るかどうか聞いてみた。 「ええ、色々と話は聞いています。でも事前にそれを貴方に話してしまうと先入観といいますか。漠然と…
知り合いにはイイハナシダナーって言われるけど俺は怖かったので 毎日お昼にサラダバーとドリンクバーを頼むお婆ちゃんがいたんだけど、結構なお洒落さんだったのにある日を境に服装が毎日同じになって、服装同じになってから1週間後位におっさんが来て 「母が来ていると噂になってまして…」 と話し始めたんであー徘徊系ボケだったのかーとか思ってたら服装同じになった日辺りに自宅で大往生したそうな また来たら連絡下さいって連絡先貰ったけど、その息子きてからお婆ちゃんくる事は無くなった 特に違算とかはなかったんでお金はちゃんと払っててくれたみたいだけど、幽霊って考えると常連客だった人もやっぱ怖い また次の話でお会いし…
一私達と友人家族は、とある湖の近くでキャンプをしました。 昼の1時にチェックインし、テントの設営などを終え、夕食までの時間、大人は休憩タイム、子供達は周辺で遊んでいました。 そろそろ、夕食をと思い子供達を呼んだところ、当時小1の娘だけ見当たりません。 子供達に聞いても、さっきまで一緒に遊んでいたというのみで、わかりません。 時期がずれていたのとマイナーなキャンプ場だったからか、キャンプ客は、私達グループともう二組のグループのみでした。 見通しもよい場所なのですぐに見つかると思ったのですが、なかなか見つかりません。 すべて探し尽くし、他に隠れるような場所はないはずなのに、見つからないのです。 キ…
最初にみたのは、いつ頃だったのか覚えていないのだけど、おそらく4歳頃だったと思う。 俺は熱を出して、和室で一人で寝かされていた。 ふと、気づくと枕元に人の気配がした。 母親が様子を見にきたのだと思い、目を閉じたまま話しかけたのだが返事がない。 変だと思い目を動かすと、ギリギリ視界に入るくらいのところに、髪の長い女が正座しているのが見えた。 女は俯いていて顔はみえなかったが、母親とは違うことはわかった。 恐怖よりも、誰だろ?という気持ちが強く、そのうちウトウトと寝てしまい、次に目覚めたときは誰もいなかった。 あとで家族にきいたが、そのような女はいなかったということだった。 同じようなことが、数年…
人形供養をしている寺から無理を言って市松人形を譲り受けた。 以下実験記録。 ●目的人形に霊が宿っているという推測を立て、それが物的な霊か生物的な霊かを問わず、あらゆる手段を講じて心霊現象を誘発させる。 ●実験一:暗示ICレコーダーに「お前は生きている」と吹きこんでリピート再生。 人形と一緒に箱入れして押し入れにしまう。 結果:変化無し。 ●実験二:撮影 結果:何も変わったものは写らない。 ●実験三:剃髪人形の髪の毛をバリカンで根こそぎ剃る。 剃った毛は全部捨てる。 結果:人形の髪の毛は伸びない。 ●実験四:裁断人形の着物を鋏でズタズタに引き裂く。 結果:変化無し。 ●実験五:絞首襖の枠ににフッ…
まだ俺が学生だった頃の話 入学した時から半年近く住んでいたアパートが、どうも不動産屋のミスで二重契約状態だったらしく、裁判になって俺は期限内に出て行かないといけなくなってしまった。 不動産屋が菓子折りもって謝りに来て、期限内には必ず条件に合う空き部屋を探すと言っていたのだが、タイミングが悪かったのか運がなかったのか、どうしても条件に合う場所が見付からず立ち退き期限が来てしまった。 不動産屋も相当焦っていたんだと思う。 ほんとにギリギリになって 「とりあえず1ヶ月以内に見つけるからひとまずここに臨時で住んでほしい」 と、とても俺の家賃じゃ住めないような賃貸マンションを紹介された。 つくりは少し古…
金縛り初夜 私に霊感は全く無い 28年で初めての体験 2週間前の話 それは突然やって来た 夜中にふと目が覚めると体が動かない… 寝ぼけているのかと思ったがどーやら違うらしい この時点で私のテンションがMAXに上がる こんなおいしい体験を待ち侘びていたからだ 体を動かそうとしても殆ど動かず(力一杯頑張れば少しは動くのだが、体がベッドに張り付いた感覚)胸も苦しく、いくら声を出そうにも 『ぅ…ぁ…』 の様なうめき声しかあげられない 2~3分程金縛りあるあるを楽しんでいた所で、一番大事な事に気付く そう、まだ霊を見ていない 一生に一度のチャンスかもしれないからね 目だけ動かし枕元をチェック 寝る前に置…
大学生の頃の話 俺は下宿近くにある定食屋で出前のアルバイトをしていた まあ本業の片手間の出前サービスって感じで電話応対や√検索、梱包、配達まで調理以外のをほぼ全てを俺一人でこなすという感じだ 客の大半は俺と同じように大学近くで下宿する学生なので1年もバイトをすれば寮の名前や位置は勿論、どんな人が住んでるかってのが大体わかってくる その日もいつも通り数件の配達をこなしてそろそろ上がりっていう時に店の電話が鳴った。 以下はその時の会話 「毎度ありがとうございます、○○(定食屋の名前)です」 「宅配をお願いします」 「ありがとうございます。それではお名前とご住所、お電話番号をお願いいたします」 声の…
友人から聞いた話 友人の友人(Aとする)はどんな心霊スポットに行っても、何も起きない 一緒に行った他の連中が、頭痛くなる等の体調不良を訴えても、Aだけは何故か何も起きない 一度、体験談出てた場所(友人がそう言ってただけでどこかは不明)にA一人で行っても何も起きなかったそうだ 流石に何かあるんじゃないか、と思った友人達は寺に行ってAを見てもらうことにしたそうだ 何も起きないから見てもらう、ってのもおかしい話だが見てもらった結果 どうやら、Aには巨大な球体のような背後霊がついており、それが近づいてきた悪霊を食べるんだとか といっても口がついてるわけじゃなく、黒い穴が一箇所空いており、それがものを食…
17歳のころの話。 その日隣の奥さんから 「あたしの働いてる旅館で年末人が足りなくなるからバイトしない?」 という話をもらいました。 場所はM県にあるS並という温泉街です。 すぐに親友に連絡して二人で働くことを決めました。 不可解なことは初日から起きました。 その日、夕方からの仕事だったので15時頃旅館に着き、お世話になる間寝泊りする部屋に案内されました。 318号室という3階の端の部屋。 荷物を置き、着替え、厨房へ。 そこでお膳の内容や布団の敷き方等、仕事内容を教わり初日の仕事を終えました。 そして夜、温泉に入り一通り終え寝るだけになったのですが夜更かしするのが当たり前のような仲だったので次…
下を向いて歩いていたら視界に足がみえた。 地元だったので、その場所が横断歩道だと私は知っていた。 なので目の前の足の人物はきっと赤信号だから立ち止まっているのだろうと思い、その足が歩き出すのを待つことにした。 しかしいつまでたっても歩きはじめない。 おかしいと思い、顔を上げて信号を確認し所、青信号が点滅していた。 と同時にその横断歩道には私しかいなかったことに気づいた。 慌てて下を確認すると足は私の方を向いていた。 また次の話でお会いしましょう。
人生で洒落怖な話もオカルト絡みな話もこれっきりだけど 叔母が霊能力者みたいな新興宗教みたいなのにハマってた時、その娘(俺からすればイトコ)はちょうどアジア系のファッションにハマってた。 イトコはネットショップで現地買い付けのちょっと汚い鈴とか古銭とかを買って自分でアクセサリー作ったりもしてたんだけど、ある日叔母の宗教上の上司みたいなのが家に来て、その時たまたまイトコと鉢合わせてしまい前々から宗教に入れたい叔母と喧嘩が絶えなかったイトコを説教。 二人がかりでなんとか説得して入信させようとしてきた。 俺はそれをイトコの部屋から声だけ聞いてたんだけど、突然宗教上司が金切り声上げてなんかドタバタしだし…
けっこう前に近所の家が火事になって火のまわりぐあいとかが気がかりだったんで見にいった。 火事になった家はちょっとした資産家で大きな家だったせいもあって火のまわりかたは激しいものがあった。 野次馬も多くいた。 玄関から少しはなれたところではススで黒くなったガウンを着たその家の住人とおぼしき夫婦が近所の人の介抱をうけていた。 消防車はまだ来ないのか、と思っていると野次馬のひとりが 「おい!あそこ!」 とさけんで2階を指さした。 2階のベランダを見るとまだ5歳にならないぐらいの女児が両手をあげて助けをもとめている。 火の手はすぐ下まで迫っており消防車はいまだ到着しそうにない。 近所の人が夫婦に 「娘…
私が小学六年生の頃、とても仲がいいSという友人がいました。 遊ぶ場所はだいたい彼のアパートで、その日も彼と、他の友人三人くらいと一緒に当時流行っていたゲームなどで遊んでいました。 そうして遊んでる途中、Sは思い出したように私達に言いました。 しばらく家では遊べないかも、と。 どうやら、近々同じ市内の違う場所に作った一軒家に引越しをするそうで、色々と準備をするそうです。 とは言ってもSは準備を家で手伝う気もないようなので、引越しの準備が済むまでは外で遊ぼうか、という事になり。 その日は引っ越し先の家の場所を聞いて、解散しました。 その日の夕食、両親にその事を雑談程度として話したのですが、母から少…
これはオレが浪人してた年の夏 家族は二泊三日の旅行に行ってて、浪人生ってことでオレだけ一人で留守番してた時の話 オレんちはマンションの6階なんだけど、昼飯買いにコンビニ行こうと思ってエレベーターに乗り込んで1階のボタンを押した で、エレベーターが4階にさしかかろうって時に急に寒気がした 顔を上げると、まさに幽霊のテンプレって感じの白いワンピースを着た髪の長い血だらけの女が4階のエレベーターホールからこっちを覗いてる うわ、なんだあれ!って思うか思わないかのうちに4階を通り過ぎ、次の階が見えてきて愕然とした そこにはさっきの女が立っていて、やはりこちらを覗いていた 階段で走って下りてきたのか?っ…
十数年前だけど地元に地下道っていうか線路の直下をくぐる道があったんよ 荒れ放題で落書きだらけだったんだけどその落書きの中で十数メートルに渡って 「こ こ で ひ と が こ ろ さ れ ま し た」 って長々と一文字ずつ書いてある落書きがあったんよ 学校でもみんながちょっと怖いから行きたがらないという程度の認知度 友達が夜、剣道の練習から帰るのにそこを歩いて通らないといけなくなったんだけど途中でその落書きが見え始めて怖くなったから走って通り抜けることにしたそうなんよ で、周囲はJRの敷地と大きい運送会社の敷地が半々になってて車とか列車の音が絶えず聞こえてる場所なんだけど友達が走っていたら、 そ…
専門学生時代の友達の話。 正確には友達の友達。 A子とします。 この人、変わった癖があります。 ファミレスなんかでお冷を取りに行ったりするでしょ? そのとき1つ多く取ってくるという癖。 最初の頃はちょっと天然なのかな?と思ってたんだけど、聞いてみるとちゃんと理由がありました。 A子が小学生の頃、よく仲良し4人組で遊んでたそうです。 でも、その中の一人が亡くなってしまったそうです。 残された3人は子どもにありがちな奇妙な友情を発揮して、亡くなってしまった子がそこに居るもの、として振る舞うようにしてたんですって。 遠足で昼食のときも4人で囲んでるような形で座ったりとか。 中学になってから3人は少し…
自分は小中高と、全寮制の学校に通っていた。 凄いド田舎で、そこそこに古い学校。 文字通り山の中にある。 トイレの掃除とか凄かったんだ、 夏が近づくと必ず排水溝とかにゲジゲジって呼ばれてる気持ち悪い毛だらけの長い虫が潜んでて、これの退治がもう大変。 狸もよく見かけたし、雉もいた。 裏庭に生徒が何人か集まって許可取って畑作ったり。 そういう場所だから怪談話にも事欠かない。 というか、教師からして結構警戒している節があった。 なんせ、この学校では大分昔とはいえ、死者が出てたから。 事件性も何もない、ただの発作らしいけどね。 自分自身も結構色んな体験したけど、今回は学校でも有名だった白い女の話。 全寮…
私はひとつ癖がある 一人暮らしをしているんだけどマンションの部屋に入ってドアが閉まったその瞬間に鍵をかける癖 もうたぶん、1ミリか2ミリくらい残して閉まりきってないくらいにガチャってやる 鍵の閉め忘れがあるといけないからすぐ閉めるのが習慣になっていつの間にかはじめてた ある日のことなんだけどいつものように家に帰ってドアが閉まるや否やガチャ そしたらほぼ同時にノブがガチャガチャ もうビクっとして覗き穴から見たらホームレス風のオッサン マジ怖かった また次の話でお会いしましょう。
実話です。 うちの祖母は実家で祈祷をやってた(今は辞めてます) 子供のころから祖母がその手の話をおれに聞かせてくれてた関係で、小、中学生くらいまではおれもふつうに霊とか信じていた。 でも自分に霊感が全くないことも味方し、高校にあがる頃にはなんとなく信じられなくなって、 「霊なんか居ないのに、うちのばあちゃんは何で平然と嘘つくんだ?詐欺師なのか?」 みたいな感じで、祖母と若干距離を置くようになっていた。 精神的に。 そんな状態が、だいたい大学二年くらいまでつづいた。 で、大学二年生のときの話。 あるとき母と姉が近くに遊びに来ていて、おれの下宿に泊まることになった。 晩飯を奢ってもらい、スーパー銭…
夜、会社帰りで自宅近くの信号が青になるのを待っていた時なんだけど、信号待ちの先客に若い女の子が一人いた。 夜で暗かったので多少の色の違いはあるかもしれないけれど、上は黒っぽい色の薄手のパーカー、下はカーキ色?の短パン(カボチャパンツみたいな形のやつ)、さらに蛍光紫?のストッキングで靴が赤いハイヒールだった。 なんか色がごちゃごちゃしてるなーと思って眺めてた。 その日は朝から雨が降っていて、私もその子も傘をさしてた。 その子の傘は黒地に銀色で星座がプリントしてあった(関係ないが、私の傘は透明ビニール) 厨二病が疼く傘だなーと思いつつ、今度は傘を眺めていたら、視線に気付いたのか女の子がこちらを見た…
幼稚園の頃、私は何でも知りたがり色々な疑問を、両親や祖父母に聞いていました。 ある日私は近辺の地名に由来があることを知り、とても興味を持って詳しく聞いていました。 地域の歴史に詳しい母と祖母は、私の言う地名の由来をスラスラと答えてくれていました。 ただ一つの地名を除いて…。 仮にそこを`赤丘`と名付けましょう。 その地名だけは由来を聞くと話をそらしてしまいます。 所が何回か由来を聞くと 「赤粘土の土地だから赤、それに丘も多いでしょ?だから赤丘なのよ」 祖母が、まるで思い出したかのように教えてくれました。 同時に何かを隠すかのように語りはじめたように思えたのです。 当時幼い私でも何となく不可解に…
うちの大学は毎年学園祭でワンフロア全部使ってのお化け屋敷が恒例のイベントでな。 それがまた毎年何かしら不可解な出来事が起きるので有名。 一応作業開始前と撤収後に神主様にお祓いをしてもらってるんだけど、前回の学祭でもいろいろあったらしい。 そのうちの一つで、俺の友人が体験したらしい準備期間中の話。 その日も例年のごとく大人数で夜作業時間ぎりぎりまで準備作業を行っていた。 大方は自分の荷物を持って外付けの階段から一階まで降りたんだけど、先生と残り数名は機材確認してから全員で一気にエレベーターに乗り込んだ。 エレベーターの扉を閉める前に先生が 「おーい、もう誰もおらんなー?」 とフロア全体に響くよう…
10年近く前の話 大学の帰りに近くに出来たブックオフに寄ったので、いつもとは違う道を駅まで歩いていた。 8時過ぎていたと思う。 突然猛烈な便意を催した。 辺りにはコンビニとかマックとかはなく、焦った俺は偶然通りかかったちょっと新しめの雑居ビルに飛び込んだ。 エレベーターを使うのももどかしく階段で二階へ上がったが、廊下を見渡してもフロア内にトイレが見当たらない。 おかしいと思ったが漏れそうだったんで見切りをつけて三階へ上がった。 廊下を見渡すと奥にトイレの表示が見えたので早歩きで向かった。 途中どっかの会社のオフィスを通り過ぎた。 廊下側も窓になっていて中でたくさんの人たちが働いていたのが見えた…
姉の娘(エリカ)が7歳の時、極度のうつ病になった。 当然学校へも行けず、一日中家にいても誰とも話さず、気に入らない事があると癇癪を起こして泣きわめいていた。 その頃義兄は海外で単身赴任中のため姉が心細いと言うので、私もできる限り姉の家に寄るようにしていた。 ある日、姉は今住んでいる都心のマンションはそのままで、庭のある家を借りるから、一緒に住んでもらえないかと聞いてきた。 色々考えた末に、環境を変える事でエリカが良くなるかもしれないと医者に言われた事を、実行することにしたそうだ。 その頃私は、都内の実家から郊外にある職場へ通っていた。 姉は私の職場から比較的近い所に家を見つけた。 引越しが済み…
こないだバイトの帰り急に大雨が降り出してきて傘もなかったから駅から家までダッシュすることにした 道路沿いの道を走ってたんだけど、道の脇にある公道花壇の土の中に人の顔があった ん?顔?と思って戻ってもう一度見てみると、やっぱりあった 花壇の土の中から顔が上向きに出てる(土に埋められて耳から前が出てる感じ) でもその花壇に人が埋まるスペースなんてない 本当に顔が埋まるくらいのスペースしかない 全く意味がわからなくて、でもとりあえず 「・・大丈夫ですか?」 と声をかけた 顔はずっと目を開いててずっと上を見つめながら一言、 「かわりますか?」 と言ってきた なんて返事すればいいのか迷っていると、自分が…
似た住所の同姓の人の郵便物がたまに誤配送される いつも黙ってポストに投函し直していたがある日、誤配送された封書を自分宛と思い込み開封してしまった 中身は結婚式の招待状だった が、案内状は真っ二つに破られていた そして、メモ帳に 「犬畜生お母さんに謝れ」 と書かれたものが入っていた 宛先も送り主も同じ苗字の女性 手紙の方を読んだら、もう少し事情を知れたかもしれないが怨念のこもった犬畜生の文字が恐ろしく、そのまま郵便局に届け出た その夜眠っていると、物凄い雨音で目が覚めた と言うか、雨に打たれていた 気が付くと私は真っ暗な中で雨に打たれながら 「○子ー!○子ー!」 と知らない名を怪鳥のような声で叫…
友人にとっては洒落にならないくらい怖かったという話。 友人が自宅の部屋で寝転んで漫画を読んでいると、突然ラップ音みたいなパン、パンという音が立て続けに聞こえてきた。 続いて廊下を歩き回る足音や、何かを引きずるような音、ぼそぼそと囁くような声まで聞こえてきたらしい。 友人は一人暮らし。 家の中には他に誰もいない。 挙句の果て、ドアや壁を手で叩くような、 「バン!!」 って大きな音まで聞こえてきた。 友人は今まで霊体験とかなかったらしいんで、かなりビビッたらしい。 だが幽霊は怖がると益々付け上がる(?)みたいなことを本で読んだことがあったみたいなんで、思わず 「うるせえ!!」 って、どこにともなく…
もう20年くらい前の話だが小4くらいの頃、山梨のじいちゃん家にたけのこ掘りに行ったときのこと。 春休みだったかGWだったかは忘れたが、我が家では毎年春先になるとじいちゃん家の裏山にたけのこを掘りに行く習慣があった。 その日も例年同様に朝からみんなで裏山でたけのこ掘ってたんだ。 親父と母ちゃんペアと俺とじいちゃんペアに別れてな。 じいちゃんはたけのこ見つけるのが凄く上手くて、俺はじいちゃんが掘ってみろって言ったとこを掘るだけだったがザクザク採れてすんげえ楽しかった。 お陰で昼すぎくらいには持ってきたザルが一杯になった。 親父・母ちゃんペアも首尾は上々だったみたいで、そろそろ切り上げて戻ろうぜって…
Gさんという私の友達が体験した話。 当時バイト先の仲間内で流行っていた 「潰れたテーマパークのお化け屋敷に青い熊が出る」 ていう噂がありました。 Gさんはすっかりこの青い熊に魅せられたらしく、噂を確かめてみたくなってそのテーマパーク跡地まで車を走らせたそうです。 ですが何分山奥で途中で道を間違えてテーマパークに着いた時には夜9時を過ぎていました。 途中の山道で立ち寄ったガソリンスタンドの女の子の店員に道を聞くまでずっと同じ山道をぐるぐる回っていた事に全く気づかなかったそうです。 Gさんは少々ビビリな性格なのですが 「せっかくここまで来たのだから」 とデジカメとライトを片手にテーマパークに入って…
大学4年生の初夏の話といっても2年前だけれども… アパートは都心から離れるため、衣服や家電関係は車でないとなかなか行き難いものがあった。 ある日、仲の良い友人Aと、私の車で服を買いに行こうという話になった。 ところが、私の車のバッテリーが上がってしまっていた。 普段なら車のことは後にして電車で行こうと思うのだが、何故かバッテリーを充電しようと思った。 近場で且つ車持ちの友人に連絡を取ってみたところ、友人Bが 「都心の駅まで送迎をしてくれるなら、車を貸してやんよ。迎えは深夜だけど」 と言ってくれたので、内心 「なら充電させてくれた方が(ry」 等と思いつつ、そこは承諾。 Aにこれまでの経緯を説明…
具体名はふせるけど、俺は研究所とか実験所が多いとある地域に住んでる もう3、4年前だが、俺は夜遊びが好きだった 自宅は大きな研究所に面した閑静な住宅街 深夜2時前後、俺は盛り場からマイカーで帰るところだった 灯りが少ない道でふと余所見をしたせいで、飛び出してきた奴とぶつかっちまったんだ やべえ…と青くなって、車から降りてそいつのところへ駆け寄ったんだけど… そいつ人間じゃなかったんだよ… 動物って意味じゃない 見た目裸の男性なんだけど、体が不自然に黄色くて、そして顔が不気味だった 口が円形で360度内側に向かって歯が生えてて、目はほっそい 基本的に無毛、あと生殖器は足のせいで見えなかった そい…
地元にある舞子墓園ってとこで自分と友達が体験した話 自分の人生の中で唯一といっていいくらいハッキリ異常だと言い切れるおかしな体験だった そこはそこそこ大きな下り峠の中に墓園を作ったような場所で、それなりに色々な噂はあった 夏になれば自分も友達と一緒に肝試しをしたり写真を撮ったりしたけど、一度も心霊的なことは起こらなかった そんな夏が過ぎた冬のある日の夜、遊びにいった帰り道友達とチャリを押しながら 「近道なるし墓園通って帰ろうや」 という話になった 墓園は結構急な上り道なだけあって確かに近道になる 二人でチャリを押しながら墓園に入っていった 世間話をしつつ墓園の中の車道を進む ここは基本的に灯り…
自転車で走っていた時、ヒソヒソ声が耳に入ってきた 振り返ったら大きめのゴミ収集ボックスがあったから物陰に誰かいたのかなと思ってやり過ごした でも、5秒くらいしたらまたヒソヒソ声が聞こえてきた 左耳の後ろ至近距離。 ありえない走ってるのにドラゴンボールの歌で景気つけて立ちこぎしたら、チェーンが外れたのか転倒した 路上で身悶えている間も耳から声が離れない。 同じ位置で同じ調子 (未然連用終止連体仮定命令!未然連用終止連体仮定命令!) 必死に唱えた。 錯乱してた だんだんヒソヒソ声に輪郭ができてきている 意識を内向きにしようと無理やり何でもいいから考えた 逆に声がクリアになっていく わかった。 子ど…
俺は、彼女と某アウトレットに行った帰りの道を車で運転していた。 途中、何の変哲もない赤信号の交差点があった。 俺の車の前に4台、信号待ちの車が停まっていた。 「ああ、4台停まってるな」 と何の気なしに確認したことをはっきりと憶えている。 前の車の後ろにつけて車を停止し、見るともなく下のカーナビの時計に目を落とした。 午後3時35分か。 次の瞬間、後からものすごい勢いでクラクションを鳴らされた。 しかも1台ではなく、2・3台から 「パ・パ・パー」 と鳴らされている音が聞こえる。 なんだ!?と思って前を見ると、前にいたはずの4台の車が跡形もなくいなくなり俺の目の前の道路はがら空き、信号も青になって…
日本がまだまだ貧しかった、昭和31年の話。 東京E区に住んでいたA子さんが近所の小川で、1枚のワイシャツを拾った。 ちょっとした汚れはあったけど、洗えば落ちそうだし、綺麗にして父親にあげようと彼女はそれを持ち帰った。 今なら考えられない事だけど、当時の庶民の生活水準からすれば、わりと当然の感覚だったらしい。 その日の夜、近所にお使いを頼まれたA子さんは、とある田んぼ道を歩いていた。 当時は家も建てこんでいなかったし、ぽつんぽつんと設置された街灯の頼りない光で、周囲の様子がぼんやりとわかる程度。 その薄闇の中、ふとある光景がA子さんの目に飛び込んできた。 ごそごそと動く黒い塊。 よく見ると一人の…
実家が葬儀用具の卸売をやってた。 親父が確か4代目だか3代目。 俺は長男で跡継ぎだったんだけど、経営が傾いていたことと、俺自身そんなに継ぐつもりもなかったので、 親父が脳溢血で死にかけたのを機に会社を畳んだんだ。 寺とか神社とか、葬儀会社とかの直接な仕事じゃないとはいえ、やっぱり人の死で稼ぐ商売。 心霊的な話はチラホラ親父から聞かされてきたし、たまーに俺も体験することがあったんだけど、その中で一番ヤバイ話。 会社を畳むことが決まって、家族で色々と片づけてた時だ。 事務所は親父の生家(随分前から住んではいないけど)だったから、会社の在庫やら親父、おばさんの私物やらが沢山あった。 で、まだ使えそう…
私は所謂「見える人」だ。 といっても「見える」「会話する」ぐらいで他に特別な事が出来るわけではない。 例えば分かり易く事故現場にボケっと突っ立つ、どことなく色の薄い青年。 私と目が合うと照れくさそうに目を逸らす。 20余年こんな自分と付き合っていて、生きている人間と同じくらいの「何か」に引き留められている色の薄い(元)人を見てきたが、彼らがこちらに害を加えようとした事はほとんど無い。 ある人は何かを考えこんでいるような。 またある人は虚空を睨むように、その場に留まっている。 自由自在に移動しているような奴は本当に極稀である。 正直、オカルト好きな私にとってこの体質は非常に有難い。 ラッキーと思…
ある会社に同期入社のAとKがいた。 二人はお互い切磋琢磨し、重要な仕事を任されるまでになった。 しかしある時から些細なことでKが会社内でいじめられるようになった。 最初のうちはAはKを励ましていたが、部署全体がKをハブるようになってくるとAも次第にKのことを見て見ぬ振りするようになった。 そして次第にKは会社に来なくなり、ついに皆、Kという社員がいたことなどすっかり忘れてしまった… 5年後、Aは部長に昇進しており順風満帆な日々を送っていた。 ある日の夕方、Aが帰宅の準備をしているときふと窓の外に目をやると、向かいの4階建ての雑居ビルの屋上から今にも飛び降りそうなKの姿があった。 Aは向かいの雑…
ウチの会社の事務所、小さい会社で数年前に引っ越したんだけど、引越し前の会社で変なもの見たっていう人が何人もいた 自分は生まれてから一度も幽霊見たこと無いって思ってるけど、ワイシャツにネクタイした居ないはずの誰かをその事務所で見たことがある でもたぶんあれは気のせいか自分が疲れてただけだって思い込むようにしてた で、数年前に引っ越した今の事務所ではそんな話はまるっきり無くなった で、今日、ひとり休日出勤してたんだけど、なんか一日中変な感じがしてた 具体的に書くと、事務所のどこかでラジオが小さな音でずっと鳴ってるような感じ どっかのPCかプリンタのファンが変な感じで回ってたりとか、PCのボリューム…
大学生の頃、電柱になる夢を見た。 見える景色は地元の見覚えのあるが少し違った場所だった。 私はただそこに佇み犬の散歩をする人、腰の曲がったお婆ちゃん、ただの通行人を眺めて一日が終わり、また次の日も同じように一日が過ぎていくだけ。 現実の睡眠時間は7時間程度だったが、その夢の中では一生とも呼べる程長く退屈な時間だった。 その夢の終わりは工事で電柱の場所が変わって私は居なくなった、という結末でようやく私は解放された。 目が覚め、いつもの様に学校へ行き、帰りに夢に出て来た場所へ行ってみると夢で私だった電柱はなく幅1m、高さ2mくらいの鳥居らしき物と密接した一人二人くらいしか参拝していなさそうな1畳く…
20年くらい前に俺が経験した話 小学校に上がりたてだった俺はさっそく出来た友達と毎日のように遊んでた その友達の家は学校から見て山の間反対側にあって小学生の足じゃ1時間ぐらいかかるようなところにあった。 で、その友達の家の周りには田んぼしかなかったんだけど、友達の家の向かい側に一件だけ家があった。 いかにも昭和初期に出来たようなボロクサイ家で住んでいるのも腰が曲がった小汚いじーさん一人だった。 でもそのじーさんが結構変な人で、話したことはないんだが俺が友達の家の側に自転車止めるとそのちょっとした音に反応して家の扉開けてじっとこっちを見てんだよ。 俺が友達の家にはいるまでずっと。 これが毎回続い…
完全に自分語りになるんだけど、この季節になると、どうしても思い出てしまうんで、少しでも話を聞いてもらって気持ちを和らげたい。 俺が大学一年生の頃。 めでたく一人暮らしをすることになって、大学から自転車で二十分ぐらいのところにあるアパートを借りたんだ。 坂の上ですごい日当たりが良くて2階。 家賃は3万。 都内なんだよこれで。 安くて良い物件だなーって思いながら、大学生活を満喫してた。 1、2学期はフルで単位とれた。 この調子で二年生もがんばろーとか思ってたんだけど、彼女なんてもちろんのこと、友達も少なくて、五月病やら梅雨時が重なって、あんまり家から出なくなって授業も出なくなった。 まあそんなこん…
一昨日の夜にあった俺の怖い体験談です。 実は2日経った今もガクブルで会社休んでる。 俺の会社は8階建てのオフィスビルに入っていて各階ごとに違う会社が入っている。 今回関係あるのは4階の会社にいる俺と1階の不動産屋のKさんと5階の弁護士事務所のFさん。 一昨日の22:00ぐらいに残業の合間に喫煙場所にタバコを吸いに行った。 喫煙場所は屋上にある。 屋上に出ると先客がいてよく顔を合わせる5階の弁護士事務所のFさんがいた。 弁護士のFさんとはいつも喫煙所で顔を合わせると挨拶して世間話をする間柄だった。 だけど一昨日の夜は挨拶しても軽く会釈されただけで睨まれてしまった。 「あれ?」 と思ったが、話をす…
社会人になって1年ぐらい経ったころに起きた心霊現象を語る。 俺は元々所謂“見える”人間だった。 高校・大学時代に有り余った時間にかこつけて心霊スポット巡りとか廃墟に突撃とか頻繁に繰り返したりしていた。 それも社会人になり東京の会社に就職する事が決まって、きっぱりとそんな学生気分にケジメをつけて、もっと他人と気軽に共有できる趣味でも持とうと思っていた。 早速東京の部屋を探しに母親と一緒にあらかじめ目星をつけていた物件を見てまわることになった。 その中でも23区内で月5万、1Kの風呂トイレ別で築10年ちょっと、更にはベランダ付のかなりの優良物件を見つけた。 他の候補もあったが、不動産会社の人も 「…
30年ほど前、TVで有名な歌舞伎役者だか落語家だかが語っていた話。 この話を知っている人がいて、俺の記憶違いがあったら訂正してくれ。 その人がある地方の古い芝居小屋に公演に行った時のこと。 夜の部が終わったあと、その小屋の主人(だったと思う)から 「夜更けに舞台に幽霊が出るから見てみないか」 と誘われた。 半信半疑のまま、彼と一緒に関係者が帰ったあとの静まり返った客席で待っていると突然、サササササーッ!!という音が凄い勢いで舞台から花道を駆け抜けた。 昔、この小屋の囃子方(ツツミ?)だった男の霊なのだそうだ。 その男は音曲の腕は良かったのだが、女癖の悪さから妻との仲は最悪。 ある日とうとう、幕…
今から6~7年前くらいの話。 当時学生で免許とって3、4ヶ月くらい。 車を使った遊び(軽い遠出)を覚えて楽しくてしかたなかった。 そして当時仲の良いグループのうち、俺の車に乗って男女四人で遠出しようって事になった。 簡単にメンバー俺T男A子B子(霊感メンヘラ)←重要 特定怖いからどこに遠出したかは書かないけど、無事に地元まで帰ってきた。 夜12時くらいだったかな。 皆結構くたくたに疲れててさ。 帰るのめんどくさくなってB子の家に泊まろうってなった。 まぁ若い男女が夜中に一つ屋根の下に集まったら修学旅行みたいなテンションになって、やっぱりハイになるじゃん? 皆疲れてるはずなのに、異常なテンション…
友達の先輩の話。 先日その先輩の友人のお通夜があった。 死んだいきさつはこうだ。 とある心霊スポットに肝試しに行った男女数人のグループ。 結構な大きさの建物。 一通り見て回ってそろそろ帰ろうか、と建物を出たが1人の女の子がいない。(A子とする) 携帯に電話をかけると普通に繋がった。 先輩「あ、もしもしA子?今どこ?俺らもう外に出たよ?」 A子「え?ごめん、今すぐ行くねっ」 ・・・ぐしゃっ!!!! 先輩「・・・えっ?」 友人達「うわ、うわあああああ!!!」 電話を切った瞬間にA子は建物の屋上から飛び降りて自殺。 幽霊のいたずらで屋上が出口に見えたのか? 元々自殺する為にきたのか? A子がいないの…
人生で一番怖かった体験。 右折待ちで止まっていたとき、前方の車が約50m程度の行けるか行けないかの瀬戸際で、タイミングを誤まり右折できなかった。 すると後ろからクラクションを何度も鳴らす軽トラが居て、思わず運転手を睨んだ。 まあここまでは良くあるだろうけど、危険な場面に出くわすと、本能的にヤバイと思うらしい。 何故か、その軽トラの親父と目が合った瞬間 「殺される!」 と直感で思って、右折して即端に寄って軽トラをやり過ごした。 するとその軽トラの親父が100mくらい先で車を止め此方に歩いてくるではないか。 あぁ、俺の人生もここまでか。。。とマジで思ったが、俺が下を向いて目を合わせなかったのが幸い…
初めてお化け?みたいな奴に出くわした 自分は趣味で蚕飼ってるんだがそいつらの餌の桑の葉を取りに夕方、国道沿いを歩いてた そんでいつもとり行く桑の木に向かう途中で道路の向こうに別の桑の木を見つけたので先にそっちをとり行こうと車が来てないか左右見たときに 左側の道路の方からすごいスピードで車線ギリギリをこっちに向かって走ってくる人がきたので なんとなくその人を見てたら全身緑のタイツみたいなのをきた池沼みたいなのが自分の顔見ながら来るので2mくらい下がった そのまま通りすぎるかと思ったが通り際にこっちにむかって腕を伸ばしてきて自分の腕を掴まれそうになったんだけどギリギリかすってその人はそのままどっか…
高校生の時、親元を離れ家賃2万の風呂無しアパートを借りて住んでいた。 その部屋には何故か黒いソファーが備え付けてあった。 6畳の部屋には似合わない本皮のどっしりとした大きなソファーで、大家のおじいさんが言うには前の前の前くらいの住人が 「いらないので」 と置いていったとのこと。 住人が引っ越す度に 「持って行けよ」 と言うのだが 「いや、いらないです」 と断られるらしい。 それを聞いた自分は 「うわあ!オカルト話でよくあるやつ!」 なんて思ったが、貧乏でテーブルしか持っていなかったので、ありがたくベッド代わりに使わせてもらうことにした。 ソファーは左側の壁にピタリと寄せて置いてあり、動かそうに…
この前、知り合いと飲んだんだけど、知り合いは飲んでいる最中 「なぁ、二階の倉庫行ってみないか?お前が好きそうな古本があるんだけど」 と言ってきた。 「おう行く行く、古本見せてや」 と二階に上がって、二階の倉庫に行くと、紙袋に古本が60個ぐらいあった。 古本は新品の状態で 綾辻行人とか我孫子武丸とか有栖川有栖、太田忠司、蘇部健一とか島田荘司やレイモンド・チャンドラー、フレドリック・ブラウン、ディック、ジャック・フィニイ、シオドア・スタージョン、リチャード・マシスン、西村寿行、阿刀田高、大藪春彦、ラヴクラフト、三津田信三、ブラッドベリとか であとは倉田悠子の小説が何冊かだった。 しかも偶然にも全部…
実体験をひとつ。 俺は芸術系の大学に通ってるんだが、そこで体験した話。 夏の初めくらいの時期だったかな? 舞台学科の友人と夕飯に行く約束をしていたんだが、友人がまだ授業があるとかで俺は一人自分の学科棟で暇をつぶしてたんだ。 六時過ぎたころ、校内放送が流れた。 「本日六時半より、C棟二階・stadio-cにて舞台学科によります演劇が行われます。入場無料です」 結構雑音混じりの放送だったのでちゃんと聞き取れなかったが、おおよそそういった内容だった。 そういう演劇だとか、パフォーマンスだとかはしょっちゅう学内で行われていたので、今日も何かやるんだな程度にしか思わなかった。 演劇ならたぶん二時間かから…
昔母ちゃんと車で出かけた時に 「今日はどこかで運動会でもやってるのかねぇ」 て唐突に話しかけてきたんよ 俺は (何いってんだ?) て思いつつ適当に 「どうだろうね~」 なんて答えてたんだ その日の夜は親戚が集まってばあちゃんの家でワイワイやってたんだけど 「今日ここに来るときに”ワーッ”て大勢の人が騒いでる声を聞いたんだけどどこかで運動会でもあったのかね」 て母ちゃんがみんなに聞いたんだ つっても今は夏休みだし運動会をやるような場所は近くに小学校があるくらいでもちろんそこで運動会もやってない(というか俺が通ってる学校だったから何か行事があれば親も知ってるはず) 母ちゃんは相当気になってるのか …
車に携帯を置き忘れて仕事に行った事があったんだが、その時に限って母親が電話をかけてきたらしいんだ。 だけど俺は仕事中でしかも車の中に携帯置いてあるわけだから、電話に出る事は不可能。 俺が仕事から帰ると母親が変な事を言いだした。 「あんたなんであんな暗い声で留守電の声入れてるの?」 俺は留守電自体、設定してないし。 なに?暗い声って。 誰にかけたの?って言ったら、 「いや絶対あんたにかけた。「○○(←俺)です。只今電話に出る事が出来ません」って、めっちゃ暗い声で言われた」 っていうんだよ。 もちろん俺そんなの設定してないし、でも着信履歴はあった。 また次の話でお会いしましょう。
あれは私が小学校4年生ぐらいの頃だった。 私が通っていた小学校は全校生徒40人弱と過疎化が進んでいる田舎の学校でとにかく周りは山や段々畑ばかりでコンビニなんて学校から10キロ先にしか無いような所だった。 そんな学校なんで当然動物何かも沢山出る。 狐や猿やイノシシ、野犬何かも出る。 すでに周りが動物園みたいな環境だが、学校でも、ウサギ、インコ、鶏&烏骨鶏を飼っていた。 この学校では学年ごとで飼育する動物が決まっていた。 私の学年3.4年生はうさぎの飼育だった。 その日私は夕方の餌やり当番だった。 九月も後半に入ったがまだ暑く、夕暮れ時ヒグラシがないていた。 私はグラウンドにあるウサギ小屋にダンボ…
帰宅したら玄関に見知らぬ靴があった。 俺、ひとり暮らしだし、合鍵はない。 人を部屋に呼んだことすらないんだ。 やべ、空き巣か?と思って心臓バクバクした。 俺のサンダルとダンロップが脱ぎ散らかしてある中で、その靴だけ几帳面に揃えて置かれている。 女物のビジネスシューズ。 シューズキーパーが入っているのに気づいて血の気が失せた。 全身の筋肉がプルプルしてしまったので、ぎこちなくゆっくり一歩下がり、静かにドアを閉めた。 息を殺して慎重に施錠した。 鼻からフガフガ勢いよく息が漏れるから、全然殺せてなかったと思うけど。 その後、通報で駆けつけてくれたお巡りさんが、俺の代わりに部屋に入ってくれた。 玄関に…
これは、看護師をしている友人Aから聞いた話。 Aは、数年前まで兵庫にあるかなり大きな病院で救急治療室担当として働いていた。 その病院の救急治療室には、普段は倉庫として使われているドア付きの小さな部屋が併設してあった。 しかし、運ばれてきた患者が叫んだり暴れたりして他の患者の迷惑になると判断されると、 その小部屋に患者が隔離されることになっていた。 ある日、完全に精神倒錯で暴れて手がつけられない状態の患者が事故で運ばれて来た。 どうしようもないので、最低限の処置をして隔離部屋に落ち着くまで入ってもらうことになった。 患者はしばらく叫んだりしていたが、だんだん 「うわあああ!来るな!来るなーーー!…
これは今から五年位前に実際に体験した話です。 当時、私は会社員で、妹は高校生でした。 その日、私は仕事から定時で帰宅し、リビングに入ってすぐソファーに寝転がって漫画を読みはじめました。 まだ夕方で、夕日が沈む前だったので電気はつけなくても充分明るかったのを覚えています。 しばらく漫画を読んでいたら何やら二階から、 「キャハハ」 と笑い声が聞こえてきました。 何人かの話し声がします。 あぁ、また妹が友達連れて二階で遊んでるのか、と思って、気にせず漫画に集中しようとしてたんだけど、だんだん二階で話が盛り上がってきたようで、笑い声がどんどん大きくなってきました。 あ~うるさいなぁ、と思いながら気にし…
もう18年くらい前の話だけど母親から聞いた話です 母親が静岡県のM市の食品工場で働いていたんですが、その工場では幽霊の噂がありました そこで働いてる人たちのほとんどが一度は変な体験をしていて母親もその一人でした 母親が体験したのは夜遅く帰るときで、その日は母親とチーフのおばさん二人だけ最後までいて見回りもし、さあ帰りましょうと外にでて駐車場に出たときにチーフの人が 「二階の明かりついてる」 と言い、母親も二階を見たら消したはずの明かりがついてて、すこし気味悪く感じたけどほっとくわけには行かずチーフが階段の途中で待ち、母親が二階の電気を消しに行くことになりました。 二階に行き、スイッチを消し階段…
人生で一番怖かった話 俺の友達Nがいいバイト見つけたって言ってきたので内容を聞いてみると夜中に運転手をやるだけで一日で5万貰えるという次の土曜日の一日限りのバイトなんだと言っていた。 そして土曜日の夜中2時頃にそいつから電話がかかってきた。 「今、バイトでT山に来てるんだけどさ、このオッサンなんか怪しいんだよな」 俺が何が怪しいのかと聞くと 「荷物を俺に見せないし、この仕事の事誰にも言うなって言うし、今も穴ほってるみたいなんだよ」 俺が 「まさか死体とか・・・」 というと友達Tは 「もし俺が行方不明になったら坊主頭のオッサンに殺されたと思ってくれ」 と言って切ってしまった。 俺はびびらせようと…
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