アラサーの投資家です。主にFXのデイトレードで資産を運用しております。 トレードするにあたって様々な情報収集を行うため、日々経済や市況について情報収集した内容をブログに公開していきます。
今週の相場の注目ポイント(ECB理事会、BOC金融政策決定会合など)
先週の振り返り ECB理事会 BOC金融政策決定会合 その他 先週の振り返り NYダウ やっと調整しましたね。 理由を探すよりも投機的な買いが一旦おさまったぐらいの認識でいいと思います。 個人的には28880付近に今年2月の窓があったので、その窓を埋めた達成感からチャート的には調整が入りやすかったのかなと思っています。 ドル円 やや円安優勢の週となりました。 菅官房長官が次期自民党総裁として有力視され、アベノミクスを政策として踏襲するだろうとの見方から円安優勢となりました。 日経平均がNYダウよりも下げ幅が小幅だったのもこの材料の影響もあったかと思います。 ユーロドル 1.20の節目到達後はや…
今週の相場の注目ポイント(米国重要経済指標、RBA理事会など)
先週の振り返り 米国重要経済指標 RBA理事会 自民党総裁選 先週の振り返り 先週は注目されていたジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演がありましたね。 インフレ率2%の平均物価目標を導入したということで、FRBの大規模緩和長期化の思惑がさらに強まることとなりました。 ただ金利市場は出尽くしのような反応で金利上昇となりました。 出所:investing.com 為替市場も金利市場につられてドル高に振れる局面もありましたが、金曜日には結局はドル安優勢の流れとなりました。 豪ドルドル、ポンドドルは年初来高値を更新しています。 また金曜日には安部総理辞任の報もあり、ドル円は大きく円高に振れ、日経…
今週の相場の注目ポイント(ジャクソンホール会議、米中関係など)
先週の振り返り ジャクソンホール会議 米中関係 その他 先週の振り返り 先週も週半ばまではドル安優勢の流れでした。 FRBの大規模緩和長期化の思惑によるものですね。 しかし、水曜日深夜にFOMC議事要旨が発表された後はドル高優勢となりました。 フォワードガイダンス強化への言及はなし FRBはイールドカーブコントロール導入に消極的 FOMC議事要旨がこのような内容があったということで、ドル買戻しの口実とされました。 さらに、金曜日はユーロ、ポンドなど欧州通貨売りのドル買いの流れが強まりました。 金曜日発表の欧州のPMIが予想を下回る内容だったこと イギリスとEUのFTA交渉が進展がないとのニュー…
今週の相場の注目ポイント(FOMC議事要旨、英国とEUの第6ラウンドFTA交渉など)
先週の振り返り FOMC議事要旨 英国とEUの第6ラウンドFTA交渉 欧州PMI その他 先週の振り返り 先週も株高のリスクオン優勢の流れとなりました。 NYダウは6月高値を更新し、コロナショック後の高値で推移しています。 ロシアでコロナウイルスのワクチン開発が行われているとのニュースなどがポジティブ材料となりました。 また、基本的にはFRBの大規模緩和がマーケットでは意識されている流れとなっています。 しかし、為替市場ではドル円は107円台をつける局面もあり、ドル安一辺倒とはなっていません。 先週は米国の物価の指標が予想値を上回る数値が発表されたことや、新規失業保険申請件数が予想値より少ない…
今週の相場の注目ポイント(米中関係、米国の追加経済対策など)
先週の振り返り 前回の記事で記載したように米国債の金利低下によるドル安トレンドの流れは先週も見られました。 今週の相場の注目ポイント(RBA、BOE、米重要経済指標など) - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ ただ、週末にかけてはドル高方向に調整が入りました。 雇用統計の結果が良かったですね。 非農業部門雇用者数 +176.3万人(予想+160万人) 失業率 10.2%(予想10.5%) 格好のドル買戻しの理由とされました。 ドル安トレンドに連れて過去最高値を更新していた金価格もさすがに週末は上昇一服となりました。 また、NYダウは終始強かったですね。 金利市場を見てみるとFRB…
今週の相場の注目ポイント(RBA、BOE、米重要経済指標など)
先週の振り返り 先週は週末まではドル安優勢の流れでしたね。 週末金曜日は月末要因も重なってか、巻き戻しのドル高方向に調整が入りましたが。 7月のドル安トレンドの原因は色々と考えられるのでしょうが、金利低下が一つ大きな要因としてあげられると思います。 (出所 investing.com) 米国債の金利も低下しており、米国のインフレ率を考えたときに、米ドルで資金を運用するインセンティブが失われているのかなと思います。 後はトランプ大統領が次期大統領選挙で再選できないリスクなどもドル安の原因と言われています。 またFOMCで景気回復に向けてFRBが「ありとあらゆる手段をとる」との姿勢を表明したことや…
先週の振り返り 先週は週前半はEUの復興基金案が合意されたこともあり、リスクオン優勢。 後半は米中対立の懸念からややリスクオフ優勢の流れとなりました。 復興基金案について 補助金 3900億ユーロ(主にイタリアとスペインが受け取るとみられる) 融資 3600億ユーロ 2021~2027年中期予算案 1兆1000億ユーロ規模で合意 先週はこの材料の影響でユーロが強かったですね。ユーロドルは1.1652付近という約2年ぶりの高値で週末を迎えました。 米中対立 米国 テキサス州ヒューストンの中国領事館を閉鎖 中国 四川省成都の米総領事館を閉鎖 米国のポンぺオ長官「南シナ海を自身の海洋帝国の様に扱う中…
今週の相場の注目ポイント(EUの復興基金案の行方、欧州PMIなどユーロに注目)
先週の振り返り 先週の相場もワクチン開発期待から、リスクオン優勢の流れとなりました。 世界各国でコロナ感染者数が増加している事実はそれほど嫌気されていないという状況です。 また、FRBのバランスシートが再度拡大し始めています。 これもやはり大きいですかね。 中央銀行には逆らうなという格言もありますので、どうしてもリスクオンの株高、ドル安の流れが優勢です。 原油価格もOPECが8月から減産規模を日量970万バレルから770万バレルへと緩めるとの方針から、少し下落した局面もありましたが、結局は40.74ドル付近という直近の高値圏で週末を迎えました。 以下今週の注目ポイントについて記載していきます。…
先週の振り返り 先週は株式市場は基本的にはレンジ相場でしたが、週末金曜日はリスクオン優勢の流れとなりました。 原因は治療薬やワクチン開発期待が高まったことですね。 ・ギリアド社がコロナ治療薬レムデシビルが死亡リスクを62%低下させたと発表 ・ファイザーと共同でワクチン開発中のドイツBioNTechのCEOが12月にワクチンが承認される見込みと発表 世界各国のコロナ感染者数が増加している状況だけに、ショートポジションを狙っている人も多かったように思います。 そのため、金曜日の上昇相場によってショートポジションが少し捕まっている状況かなと思います。 為替市場も全般リスクオンのドル安がやや優勢の流れ…
引き続きコロナ感染2波や、米中対立、英国とEUのFTA交渉などに今週は注目
先週の振り返り 先週は株式相場は結局レンジ相場でしたね。 アメリカの経済指標が軒並み堅調であったものの、各国でコロナ感染者数が増加していることがやはり重しとなり、レンジ相場となりました。 米雇用統計の結果は6月は480万人増との好結果でした。 ただ、この数字は直近の感染再拡大するよりは少し前の時期の数値であり、 一部の州でバーやレストランの営業が停止されている直近の労働市場の状況はもう少し悪いのではないかと思われます。 金融政策等については 1日に公表されたFOMC議事要旨で 「参加メンバーの大半がイールドカーブコントロールの導入には慎重」との記述があり、イールドカーブコントロール導入観測は少…
先週の振り返り 先週も引き続きコロナ感染2波の広がりを受けてさえない相場となりました。 アメリカでの感染者数の増加が止まりません。 6月26日に日単位で約4.5万人の感染者が確認され過去最多を記録しています。 経済活動再開や抗議デモなどの影響によるのは明らかですね。 その影響もあって日経平均よりもNYダウの方が軟調な動きになりました。 サンデーダウは28日、21時時点で211ドル安となっています。 また水曜日にはソフトバンク社のTモバイル社への投資資金の米ドルから円転の思惑を受けて、ドル円が106円付近まで大きく下落する局面もありました。 以下今週の注目ポイントについて記載していきます。 米雇…
欧州PMI、ニュージーランド政策金利、コロナ感染2波などに今週は注目
先週の振り返り 先週は日米の財政、金融政策とコロナ感染2波警戒との間で綱引きのような相場となりました。 ポジティブ材料 FRB、広範囲の社債買い入れ開始 トランプ政権、1兆ドルのインフラ支出検討 日銀のコロナ対応資金繰り支援特別プログラムの拡充 ネガティブ材料 米中、新興国などでのコロナ感染2波の広がり 北朝鮮が南北共同連結事務所を破壊 インド、中国が国境付近で衝突 こういった材料で上下しました。 週末のIG証券のサンデーダウを見てみると、21日21時半時点で210ポイントほど下落していますので、コロナ感染2波の影響によるリスクオフが優勢となっています。 また為替の方は、やはりEUとイギリスの…
先週の振り返り 木曜日にはNYダウが史上4番目の下落幅を記録したこともあり、直近の流れからは調整する1週間となりましたね。 NYダウ 過去4番目の下げ幅を記録 - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ 水曜日のFOMCで2022年までのゼロ金利政策が決定されたことで、FRBの景気見通しがネガティブであることが明らかになり、マーケットが反応したとの見方もされています。 豪ドルドル、ポンドドルなんかのドルストレートは最近は株価と相関が強まっていましたので、これらも同じく調整となりました。 ドル円に関してはFOMCでイールドカーブコントロールが採用されるのかとの思惑から週初めから下落したも…
昨晩NYダウは大きく下落しました。 マイナス1861.82ドル安の25128付近で引けています。 連れて日経平均も22000付近まで下落しています。 この下落がただの調整なのか2番底の入り口なのかは現時点では判断つかないですが、 原因として考えられることを簡単にまとめてみます。 コロナ感染第2波警戒 米 新型コロナ感染者200万人超える 経済再開も第2波へ警戒続く NHKニュース 人種差別に対するデモによって、人口が密集する状況が発生していることもかなり危険な状況であると。。 もうわかっていた話ですが、改めて下攻めのための材料とされましたね。 FRBが経済の見通しについてネガティブな見通し…
イールドカーブとは イールド:利回り カーブ:曲線 ということで、言葉通り 国債の利回りを短期のものから、長期のものへのグラフにしたものです。 参考図 出所:ピクテ投資顧問株式会社 このイールドカーブ曲線が 右肩上がりの状態:順イールド 右肩下がりの状態:逆イールド と言います。 通常は順イールド(右肩上がり)の状態のことが多く、 逆イールド(右肩下がり)の状態は景気後退のシグナルだと言われています。 米中貿易摩擦が強まっていた去年の8月に逆イールドカーブが発生していたので、今年のコロナショックの予兆だったのかもしれませんね。 またカーブの 傾きが大きくなっている状態:スティープ化 傾きが小さ…
今週の相場の注目ポイント(FOMC、ユーロ圏財務相会合など)
先週の振り返り 先週は株価、為替ともにリスクオン相場となりました。 ドル円109.60付近 NYダウ27110付近 日経先物23160付近 で週末を迎えています。 コロナバブルと言われたりもしていますね。 2番底狙いのショートポジションにマーケットが偏っていたため、そのポジションを切らすための上げ相場という側面が強かったように思います。 ファンダメンタル的な要因としては以下の点でしょうか。 ・世界各国の中央銀行が大規模な金融緩和策を行っていることによる緩和マネーによる株買い ・経済活動再開期待 ・ワクチン開発期待 ・原油価格の回復 ・週末の米雇用統計で予想を大きく上回る数字(+250.9万人)…
政策金利は据え置き 政策金利0.00%に据え置き 中銀預金金利ー0.5%に据え置き 限界貸出金利0.25%に据え置き これらは市場予想通りの結果でしたのでマーケットに与える影響はほぼほぼなかったのかなと思います。 PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の規模拡大、期間延長 PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)とはECBがパンデミックによる経済危機に際して、従来より強化した量的緩和政策のことです。 規模を6000憶ユーロ拡大 期間を2021年半ばまで延長 経済対策としての量的緩和政策の規模拡大と期間延長ということを 市場は好感し、為替市場はユーロ買いで反応、欧州株は上昇となりました。 …
直近の強いドル安トレンドについて原因として考えられることについて簡単にまとめましたので、以下読んでいただけますと幸いです。 FRBの無制限量的緩和 まず第1にこの政策ですね。 3月に発表され、その後ジャンク債と言われる投資不適格とされる社債なんかもFRBは買い入れるようになりました。 いわゆる米ドルをジャブジャブにする政策です。 過去に日銀の量的緩和政策によってドル円相場が125円まで円安方向に進行したことを考えると、安易に量的緩和に逆らうのは危険でしたかね。 ドル安方向への強いファンダメンタルの材料となっています。 資金の現金化によるドル需要の動き、の逆回転 3月のコロナショック真っただ中の…
今週の相場の注目ポイント(トランプ大統領弾劾裁判、ダボス会議、各国金融政策決定会合など)
先週の振り返り 先週は中東の地政学リスク懸念が後退したことや、米中協議の第1段階の合意の署名がなされたことで、リスクオン地合いとなりました。 ドル円は110.17付近、NYダウは29348付近、日経平均は24041付近で週末を迎えました。 米中協議に関しては第2段階以降の進展に期待したいところです。 中国の産業補助金の問題や国有企業改革などについてが交渉内容となると見られています。 また、欧州通貨が面白い動きになっていました。 ユーロ トランプ大統領がEUに対して自動車関税25%の可能性を警告し、ルメール仏経済財務相は「米国が制裁を課せばEUは速やかに報復する」と発言。 米欧貿易摩擦の懸念が強…
今週の相場の注目ポイント(米国とイランの対立、米中貿易協議の第1段階の合意署名など)
先週の振り返り 米軍によるイランのソレイマニ司令官の殺害の報復として、先週8日にイランが米軍基地にミサイル攻撃したことから大きくリスクオフとなりました。 その後米軍に死者が出ていないことが明らかとなり、また要人発言などを受けて米国とイランの大規模な軍事衝突にはつながらないとの見方から、株式市場、為替市場ともに大きくリバウンドする形となりました。 また週末の雇用統計は 非農業部門雇用者数+14.5万人(予想+16.0万人) 失業率3.5%(予想3.5%) 平均時給(前月比/前年同月日)+0.1%/+2.9%(予想+0.3%/+3.1%) という数値が発表されました。 少し弱い目の数値でしたので、…
新年明けましておめでとうございます。 今年も、私がトレードするにあたって調べた情報をブログにまとめていきます。 読者の皆様の何らかの参考になれば幸いです。 先週の振り返り 中東情勢で大きなニュースが入りました。 先週は金曜日に米軍がイラクの首都バグダッドに空爆を行い、イラン革命隊のソレイマニ司令官らを殺害したとのニュースが入り、リスクオフとなりました。 ソレイマニ司令官はイランの国外での軍事作戦、機密作戦を計画、指揮している司令官でしたので、なかなかの重要人物なんですね。 このニュースの続報が、当分相場に大きな影響を与えそうです。 週末の追加報道で気になったのは以下です。 米政府は3000人程…
今週の相場の注目ポイント(米ISM製造業景況感指数、FOMC議事要旨など)
先週の振り返り 先週はNYダウは引き続き好調でしたね。最高値更新しました。 米中貿易戦争が小康モードに加えて、米年末商戦が好調といったことも好感されているようです。 日経平均は少し調整モード、為替市場はドル安進行となりました。 日経平均に関しては24000付近ではGPIFの売りが出たとの見方もされています。 まあ今のうちなら年金基金もマーケットへの影響を抑えながらポジション調整しやすいのかなというところです。 ドル安進行は米長期金利の低下が影響したのと、年末のリバランスが影響したと思っています。 米長期金利低下ということは米国債が買われているということです。 また金相場も上昇しています。 今は…
今週の相場の注目ポイント(米中協議の合意後の動向、トランプ大統領弾劾問題など)
先週の振り返り 先週はポンドが大きく下落した週となりました。 保守党が総選挙で大勝したことで来年1月末でのEU離脱は確実視されています。 しかし、1月の離脱後から来年12月末までの移行期間が設けられていますが、ジョンソン英首相は移行期間の延長をできないよう法律で制限をかけようとしているようです。 そのため、この短期間にEUと新たな貿易協定(FTA)を結べるか否かが不透明になっています。 金融サービスから漁業まであらゆる分野についての協定をこの短期間に結べるのか?というところです。 ここが上手くいかないと、ヒト、モノ、カネの流れが滞り、結局合意なき離脱と変わらない状態になるのではないかということ…
今週の相場の注目ポイント(日銀金融政策決定会合、豪雇用統計など)
先週の振り返り 先週は英総選挙で与党保守党が365議席を獲得し大勝したことや、米中通商協議の合意期待からリスクオンムードとなりました。 ただ金曜日に米下院司法委員会がトランプ大統領弾劾訴追案を巡る採決を実施し、権力乱用と議会妨害の弾劾条項を賛成多数で可決したとのニュースが入り、週最後は少しリスクオン一服という様相となりました。 この問題の続報には注意したいところです。今週も基本的にはリスクオン地合いが今週も続くとは思いますが、、、。 FOMC、ECBも無難に通過しましたね。どちらも政策金利の変更はなしでした。 FOMCでは来年の金利見通しで政策金利が据え置かれることが示唆されたので、当分利上げ…
先週の振り返り 週前半はリスクオフムードになりました。 材料的には以下のものがありました。 ISM製造業景況感指数、ISM非製造業景況感指数、ADP雇用統計などの米重要指標が低調だったこと トランプ大統領がブラジル、アルゼンチンから輸入する鉄鋼、アルミニウムに追加関税をかけることを発表 米中協議に関する不透明感 ただ通信社の米中協議は合意に近いとの報道を機に相場は下げ止まり、金曜日の米雇用統計の結果が非常に良好であったことから、株価は大きく回復しました。 ドル円はマーケットがロングポジションに偏っていたためか、雇用統計後に上昇することははできずでしたが。。。 ポンドは週を通して強かったですね。…
今週の相場の注目ポイント(米雇用統計、オーストラリア、カナダ中銀政策決定会合など)
先週の振り返り 先週も相変わらず米中関係に揺さぶられる展開となりました。 トランプ大統領が香港人権法案に署名したものの、中国側から具体的な報復は出てこず、協議は継続されているということで米中合意への期待感は高まっています。 12月15日に発動予定の対中関税第4弾がどうなるかというのが引き続き焦点となります。 ただ、トランプ大統領が前月のNYエコノミッククラブでの講演で「中国との包括的合意の第1段階がまとまらない場合は対中関税を大幅に引き上げる!」と発言していたのは忘れてはいけないですね。 またトランプ大統領ウクライナ疑惑をめぐる弾劾調査の公聴会が開かれており、この問題は引き続き警戒したいところ…
先週の振り返り 米中関係 先週は週半ばに香港人権法案がアメリカの上下両院でほぼ全会一致で可決されました。 これに対して中国が報復措置を警告する場面もあり、少しきな臭いムードに。 今後この法案にトランプ大統領が署名するのか否かが今後の米中協議の焦点となります。 アメリカが人権問題についてまで中国に介入するということになると、両国の関係が悪くなるだろうという見方もあって、マーケットはリスクオン一服の調整モードとなりました。 ユーロ ラガルド総裁の「現在の金融緩和は景気回復において内需の主たるけん引役を担っており、依然として有効」との発言から、ECBは大規模緩和継続に依然として前向きとの見方からユー…
今週の相場の注目ポイント(FOMC議事録、ラガルドECB新総裁講演など)
先週は週半ばリスクオン一服の雰囲気もありましたが、金曜日の米政府高官の米中協議は合意に近いとの発言もあり、結局リスクオン継続となりましたね。 NYダウは28000超えとなりました。 日経平均も23303、ドル円は108.79付近で週末を迎えています。 トランプ大統領は来年の選挙戦を意識して今年の年末商戦に配慮するだろうとの思惑も株価の下支え要因と言われています。 日経平均に関してはベア型投信(株価が下落するとリターンが生じるように設計されている投資信託)の解約による上昇もあったとロイター通信から報じられています。 下げ相場にベットしている人が、そろそろ耐え切れない状況になってきつつあるというこ…
結局NYダウ28000超え この1週間は週半ば水曜から木曜にかけてリスクオン一服の時期がありましたね。 ・トランプ大統領の演説での強硬的な発言 「合意できなければ関税を大幅に引き上げる。25%の関税をすべて受け取るのも悪くない」 ・ウォールストリートジャーナル紙 「米中は農産物購入の数値目標について対立」 ・ファイナンシャルタイムズ紙 「米中協議は第一段階の合意の取りまとめで難航している」 これらの材料から米中協議難航かとの思惑が強まりましたね。 週半ば少し下値を模索するような動きもありましたね。 ドル円や日経平均はふるい落としのような展開になりました。 ただこの時NYダウはそれほど影響なく強…
トランプ大統領演説 昨晩トランプ大統領はニューヨークエコノミッククラブで演説を行いました。 中国との貿易交渉について 「第一段階の合意は間近だ」と強調したものの 「合意できなければ関税を大幅に引き上げる。25%の関税をすべて受け取るのも悪くない」 などと述べました。 中国側もトランプ大統領の発言は嘘に満ちていると批判しています。 これらの状況からこれまでのリスクオンムードは小休止となりました。 NYダウ、日経、ドル円は反落し、米長期金利も低下となりました。 先週金曜日に「関税撤廃は決定的ではない、合意していない」とトランプ大統領は発言していたので、昨日の発言も個人的にはある程度想定の範囲内だっ…
パウエル議長議会証言 13、14日に予定されています。 前回のFOMCを経て、12月利下げはないだろうという見方が現状では優勢です。 前回のFOMCについてはこちらの記事で解説しています。 FOMC通過。マーケットはドル安、金利低下、株価上昇 - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ CMEのFEDウォッチでも、12月利下げ確率は5%程度とされています。 パウエル議長もその方向で講演するのではないかと思われます。 NYダウが最高値更新しているバブルに近い現状で、継続利下げする必要性はたしかにないと思います。 先週ドルインデックスが大きく上昇したこともあり、もしパウエル議長からサプライ…
ブログ初心者が投資ブログ(FXブログ)を始めてみたところ2か月目のPV数は?
当ブログを開設してから約2か月経過しましたのでPV数を報告させていただきます。 私自身、ブログを開設したのはは当ブログが初めてであり、またYouTube、インスタグラムなどほかの媒体で何かを発信したこともありません。 ブログ初心者が金融投資ジャンルでブログを始めてみると、このような結果になるのだな、というのを一例としてこの記事で発信できればと思います。 2か月目のPV数 約1000PVでした。 1か月目のPV数が360PVほどで、昨日の時点で累計が1400PVほどですので、差し引き約1000PVというところです。 内訳は以下のようになっています。 Twitter 60% はてなブログ 20% …
NYダウさらに高値更新 日本時間夕刻に「米中両国が協議の進み具合に合わせ、追加関税を段階的に撤廃することに同意した」と中国商務省から発表がありました。 この報道を受けて株高、円安が進行しました。 夕刻からNY時間まではアメリカ側の関係者からの発言がないため、裏付けがないということで半信半疑のリスクオン状態でしたが、 NY時間には、米政府当局者が「米中協議の第1段階合意には段階的な関税撤回が含まれる」との見解を示したとの報道を受けて、さらにリスクオンムードに。 一時NYダウ27674ドル付近まで上昇。日経先物も23640付近まで上昇しました。 安全資産の米国債が売られ、米長期金利も1.964%付…
昨晩NYダウは史上最高値を更新しましたね。 27468ドル付近まで上昇しました。 新興市場のナスダック指数やS&P500も最高値を更新しています。 トランプ大統領も「株式市場はレコードハイを記録した!お金を上手に使え!」 と気分よくtweetしていました。(笑) 要因として考えられることについて簡単にまとめてみます。 米中貿易協議に関するポジティブな材料。 先週末からポジティブな報道が続いていましたが、昨晩も要人発言や報道によって合意期待が高まりました。 トランプ大統領「合意に近づいている。中国は合意を望んでいる。」 オプライエン米大統領補佐官「米国は中国との第1段階に関してはほぼ合意に近づい…
今週の相場の注目ポイント:BOE(英国中銀)、RBA(豪中銀)理事会など
先週の振り返り 先週は水曜深夜にFOMCが開催されましたね。 政策金利発表後は初動は利下げ打ち止めの思惑からドル買いで反応したものの、パウエル議長の発言から当分利上げはないのではないかという思惑も生じ、ドル売りが進行しました。 株式市場はひたすら上昇していましたが。 FOMC通過。マーケットはドル安、金利低下、株価上昇 - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ その翌日は、米中貿易交渉に関するネガティブな報道を起因として一転リスクオフとなりました。 昨日は一転リスクオフ。原因は? - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ ただ金曜日の米雇用統計で予想を上回る数字が発表された…
ムーディーズ南アフリカの格付けを据え置くものの、見通しはネガティブヘ変更。ところで格付け会社とは?
ムーディーズ格付け発表 本日格付け会社ムーディーズによる南アフリカの格付けの発表があり 格付け Baa3に据え置き 見通し 安定的からネガティブへと変更 となりました。 格付け自体は危惧されていたジャンク債への変更はなしでしたね。 ムーディーズの原文を読んでみると、見通しを引き下げた理由について書かれていました。 南アフリカは高い失業率や所得の不平等といった構造的問題を有しており、 経済成長を維持しつつそれらの問題の対処するためにも財政支出が大きく必要となるため、財政赤字を抑えるのは難しいのではないかといった内容のことが書かれています。 月曜に南アフリカランドがどう反応するかは難しいところです…
米中貿易問題に関する報道 チリがAPECの開催を断念したこともあり、トランプ大統領が米中通商協議の「第1段階」合意に署名するための新たな場所を探す作業に両国が取り組んでいるとの発言もありましたが、こちらには反応薄でしたね。 昨日18時前にはロイターからは中国が米農産品に対する追加関税を撤廃する可能性との報道もありましたが、こちらにも反応薄。 米国との包括的かつ長期的な貿易合意に達することが可能かどうか、中国の当局者らは疑念を抱いている。米中両国は「第1段階」の貿易協定調印に近づいているが、中国は最重要問題で譲歩する意向はないと、事情に詳しい関係者が述べている。 ブルームバーグによるこちらの報道…
政策金利の引き下げ 政策金利は0.25%引き下げられました。 事前に90%以上の確率で予想されていた通りの結果でしたので、これ自体はマーケットを動かす材料とはならなかったと思います。 声明文の変更 「見通しについての不確実性が残る」との文言は残したものの 「景気拡大や力強い労働市場、対照的な2%目標近くのインフレの維持に向けて適切に行動する」との文言は削除 パウエル議長定例記者会見での発言まとめ 「金融政策はとてもいい状況にある」 「今日の政策は適切であり続ける」 「目標を下回るインフレが期待を押し下げる可能性」 「経済に十分の支援を提供し続ける」 「見通しに対するリスクは前向きな方向に進んで…
①週末の出来事 金曜深夜に米中の第1段階の通商合意が最終段階に入ったと米通商代表部(USTR)が声明を発表しました。 アメリカと中国の貿易交渉に進展があったということで、リスクオンムードで週末を迎えましたね。 そして今日、日本時間22時にトランプ大統領が重大な声明を発表すると発言しております。 おそらく米軍がイスラム国(IS)最高指導者のバグダディ容疑者を殺害したとの報道に関することではないかと言われています。 材料としてはリスクオンよりの材料になりそうですかね。 ②FOMC 10月29、30日に開催されます。 今月のアメリカの重要な経済指標が軒並み低調であったこともあり、利下げが予測されてい…
昨晩のペンス副大統領の演説は、特にマーケットへの大きな影響はなかったですね。 予想されていたほど、中国に対して強硬的ではなかったようです。 香港の問題に関しては 「中国当局は香港への介入を強め、香港の人々の権利と自由を抑圧する行動をとってきた。こうした権利や自由は拘束力のある国際的な取り決めを通じて香港の人々に保証されるものだ」 と述べ、またデモ参加者らに向けて 「我々はあなた方を支持する」 とも発言しました。 また米プロバスケットボール協会(NBA)が、ヒューストンロケッツのゼネラルマネージャーによる香港関連のツイートが、中国当局や中国のファンを失望させたとして、謝罪したことについても言及。…
①先週末の振り返り 先週末はボーイングやジョンソン・エンド・ジョンソンといったNYダウへの寄与度が高い銘柄の株価の下落に連れてのNYダウの下落という株安地合いで、1週間を終えましたね。2銘柄でNYダウを212ドル押し下げたようです。 ただ金曜深夜のNYダウの下落のわりには意外にも日経先物が堅調でした。 何か理由があるのですかね。 単純に日経のショートポジションがたまっているからというのもあるかもしれません。 日経レバレッジETFには逆日歩が発生している状態ですので。 日経平均に相関するETFや逆日歩については以下の記事で解説しておりますのよかったらどうぞ。 keizai-kaisetsu.ha…
DUP党とは、北アイルランドの地域政党、民主統一党のことです。 ポリスジョンソンの保守党とは、閣外協力で合意しております。 閣外協力とは、閣僚を出さずに与党と連携して政権を運営することです。 日本における自民党と公明党のような閣僚を出す連立政権とは少し違うのですね。 そして、ここにきて保守党と閣外協力の関係にあるDUP党がブレグジットの合意案に反対しているだとか納得しているだとかの報道でポンド相場が荒れております。。。 例によってアイルランドとの国境や関税のシステムの面で不満の点があるだとか。。。 イギリスとEUがブレグジットの離脱案に合意したとしても、その後イギリスの議会での承認というプロセ…
トルコ軍は9日にシリア北東部のクルド人勢力に軍事侵攻を開始しました。 クルド人とはトルコからの分離、独立を目指す勢力であり、トルコ政府にとっては目の敵となる存在なんですね。 トルコ国内のクルド人と、シリアのクルド人が連携をとると厄介なので、トルコ軍は軍事侵攻を開始しました。 トルコ政府はクルド人を排除したのちに、同地域にトルコ国内のシリア難民を移すことを目指しているようです。 このクルド人は以前にイスラム国の掃討のために、アメリカ軍と同盟して戦った過去があります。 そのため今回のトルコの軍事侵攻にアメリカが軍事的に関与しないことはアメリカが同盟国を見捨てたことになるとの見方もされています。 ト…
今週の相場の注目ポイント(EUサミット、米中の重要な経済指標)
先週は 米中貿易協議での部分合意 keizai-kaisetsu.hatenablog.com ブレグジット問題でポジティブな報道 keizai-kaisetsu.hatenablog.com これらの材料によってリスクオンムードとなりましたね。 さてさて今週はどうでしょうか。 ①ブレグジット問題 まず、17、18日にはEU首脳会談があり、19日はブレグジットのEU離脱申請期限です。 イギリスとEU側が大分歩み寄りを見せており、なんとか合意にたどり着けるのではないかという見方が強まってきています。 しかし、ジョンソン英首相は離脱延期しないと明言しており、19日までに合意がまとまらなかった場合は…
米中貿易協議は部分合意に至りましたね。 トランプ大統領も「重大な第1段階の合意に達した」と発言しております。 成果として見られているのは以下の点です。 中国、米国産農産物の購入拡大 中国、知的財産をめぐる一定の措置に同意 中国、金融サービスと為替に関する譲歩に同意 米国、10月15日に予定されていた追加関税の引き上げを先送り この合意については来月にも署名できる可能性があるとトランプ大統領は述べております。 合意内容が具体的にどの程度のものなのかはまだ明らかではありませんが、アメリカ側が最も重要視しているであろう技術移転の問題や産業補助金の問題などは依然未解決であります。 トランプ大統領は第2…
昨晩ポンドを動かした材料は以下です。 ジョンソン英首相はEU離脱問題をめぐってアイルランドのバラッカー首相と会談し、「合意への道筋を想定することができる」という前向きな共同声明を発表 バラッカー首相も会談後、記者団に「10月末までの離脱期限までに英、EUが合意に至ることは可能」と発言 これらを受けて合意の実現の可能性が高まり、また少なくとも離脱期限の延期という形で10月末での合意なき離脱は避けられるのではとの観測からポンド買いの動きにつながったわけですね。 そして来週後半のEUサミットを控えてEUとイギリスの協議はなお継続中です。 本日はEUのバル二エ首席交渉官とイギリスのバークレー離脱担当相…
この2日の米中関係についての主要な報道は以下の通りです。 中国、米国との部分合意に前向き。 中国、米国の農産物100憶ドルの追加購入を検討。 米政権がウイグル族人権問題で中国の28法人をブラックリストに掲載するとの表明を受けて、中国政府は交渉の進展の期待を弱めている。 9.10日に行われた米中次官級協議で主要貿易問題で進展がなかった。 中国代表団は、強制的な技術移転について話すことを拒否しており、これは交渉における米国の主要な不満。 米中閣僚級通商協議は10日のみで11日には劉鶴副首相は帰国する。 米ホワイトハウスが中国との協議は予定通り11日まで続くと発言。 中国側は10日のみ協議を行い、1…
昨晩パウエル議長はFRBのバランスシートを再び拡大すると表明しました。 米財務省証券の買い入れを再開するようです。 ただこれは量的緩和ではないとパウエル議長は強調しました。 銀行間の短期金利市場を落ち着かせるために技術的目的で行われるものであるとのことです。 少し説明を付け加えますね(^^) 企業や個人への融資を仕事とする民間の銀行は、資金が余剰している銀行から不足している銀行へ資金の貸し借りが日常的に行われています。 この時の貸し借りの金利の市場を銀行間金利市場と言います。 その内の短期銀行間金利市場は普通は政策金利(今だったら1.75-2.00%)の付近で落ち着くのですが、最近はよく乱高下…
米中閣僚級通商協議が10、11日に開かれますね。 株式市場やドル円、豪ドルなどに大きな影響を与えるテーマですので、要点は押さえておきたいですね。 交渉されるポイントは貿易不均衡の問題、為替操作の問題、知的財産の問題、産業補助金の問題など多岐にわたるのですが、 直近の報道について下記に記載しておきます。 ポジティブな報道 クドロー米国家経済会議(NEC)委員長発言「米中通商協議は進展する可能性、中国企業の上場廃止は検討していない」 中国側が問題解決のためのタイムスケジュールを準備する用意 中国側が豚肉、大豆など米国産農産物の輸入再開 トランプ米大統領発言「中国との貿易協定の合意の可能性ある」 ネ…
ブログ初心者が投資ブログ(金融ブログ、FXブログ)を始めてみたところ1か月後のPV数は?
9月8日よりこのブログを始めて1か月ほど経過しましたので、PV数を報告させていただきます。 このブログは日々FXトレードを行う過程でニュースや市況などについて収集した情報などをアップしてみようと何とはなしに始めたものです。 私自身これまでブログ経験は全くありませんし、YouTubeなど他の媒体で何かを発信したこともありません。 結果は360PVほどでした。 内訳は以下のようですね。 1週目 1日あたりPV数 5~10 毎日のように記事更新はしていたものの初めはこんなものですね。 2週目 1日あたりPV数 10~20 少しずつ増えてきました。 3週目 1日あたりPV数 0から2 1週間以上記事更…
今週の相場の注目ポイント(雇用統計後のマーケット、米中閣僚級通商協議)
①雇用統計後のマーケットの反応について 先週末の雇用統計の結果は 雇用者数 予想14.5万人➡結果13.6万人 失業率 予想3.7%➡結果3.5%(50年ぶりの低水準) 平均時給 予想0.3%上昇➡結果0.0% このように好悪入り混じる内容となりましたね。 失業率50年ぶりの低水準というのは大きな材料出すので、 発表後のNYダウは上昇で反応。 トランプの自画自賛ツイートもありました。 しかし長期金利は低下しました。 これが何を意味しているのかというと リスク資産の株と安全資産の債券が同時に買われるといった矛盾した状況ということです。 株式市場、債券市場どちらの反応を重視すればよいのかは難しいと…
ニューヨーク株式市場の過去の1日の暴落率トップ10の内、8回が10月に起きております。 そして第4位までが10月に発生しております。 第1位:1987年10月19日 ▲22.6%第2位:1929年10月28日 ▲13.4%第3位:1929年10月29日 ▲11.7%第4位:1931年10月 5日 ▲10.7% このように10月に株価暴落が起きやすい理由として言われているのは 欧米のヘッジファンドや投資信託の多くが11月が決算期末となっており、ファンド勢は、決算後の今期の運用パフォーマンス報告を意識するため、投資ポートフォリオを整理するための売り注文が出やすいということです。 11月の決算期末が…
①ISM製造業景況感指数の悪化 経済活動の拡大収縮の節目とされる50を大きく下回る47.8という数字 これは10年ぶりの低水準です。 米中貿易摩擦の影響でアメリカの製造業がかなり苦しい状況ではないかということを示唆していると言えます。 ②ADP雇用統計 予想14万→結果13.5万人 前月分の数値が19.5万人→15.7万人に下方修正 この結果を受けて、週末のNFP雇用統計も悪いのではないかという思惑も生じました。 ③米欧貿易摩擦 世界貿易機関(WTO)はこの日、欧州連合(EU)が欧州航空機大手エアバスに違法な補助金を拠出していたとして、米国による年間最大75億ドル相当のEU製品に対する報復関税…
世界最大の年金基金、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、2019年度の運用計画を変更しました。 GPIFは、為替ヘッジを講じた外国債券について、外国債券の資産構成割合ではなく、国内債券の資産構成割合に算入すると発表しました。 6月末の時点の外国債券の運用残高は、29兆30億円でポートフォリオの18.05%となっており、 上限である19%に近づいていたんですね。 ただ為替ヘッジを講じた外国債券を国内債券扱いにすることで、外国債券への投資をもう少し拡大することができるようにしたようです。 国内債券では運用利回りのパフォーマンスを上げるのが難しくなったのでしょうね。 現時点で日本国債の10…
RBA政策金利発表(直近のロウ総裁の発言と市場予想について)
本日は 13時30分にオーストラリアの準備銀行のRBAの政策金利発表ですね。 18時20分からはロウ総裁の発言もあります。 直近のロウ総裁の発言についてまとめると、9月24日のものですが 「さらなる金融緩和が必要である可能性」 「低金利や減税、豪ドル安などを背景にGDP成長率が緩やかに上昇すると予想」「堅調な雇用増加はインフレに関係なく維持できるだろう」 「来月の会合では再び証拠を蓄積するだろう」「世界的な金利の下方シフトを無視できない」 「もし無視すれば豪ドル上昇のリスクが高まる」「我々は量的緩和を検討しているが、実現はないだろう」 「金融政策は限界状態では効果がほとんどない」 このような発…
今週の相場の注目ポイント(重要な米経済指標、RBA理事会、その他)
☆重要な米経済指標 10月1日ISM製造業景気指数 10月2日ADP雇用統計 10月3日ISM非製造業景気指数 10月4日NFP雇用統計 このように、重要な米経済指標が続きます。 前回のFOMCの後、年内利下げはないのではないかという見方も強まっている中で、 これらの経済指標の結果はその思惑に大きな影響を与えます。 あまりにも低調な内容だと、強めのドル売りで反応するリスクがありそうです。 前回のISM製造業景気指数は経済活動の拡大収縮判断の節目とされる50という数値を下回り、 約3年ぶりの低調な内容となりドル円も40PIPSほど発表後に変動したので、今回はどうなるか注目です。 前回のNFP雇用…
昨晩ユーロドルは年初来安値の1.0926付近を明確に割りましたね。 1.0904付近まで下落しました。 下のチャートはユーロドルの日足チャートです。 9月12日のECB理事会の後はこれ以上の量的緩和は難しいのではないかという見方も浮上したこともあり、 少しユーロが買われる時期もありましたが、結局のところ年初来安値更新となりました。 ECB理事会とその後のユーロドルの値動きについては以下の記事にて解説しておりますので、よろしければご覧くださいませ。 keizai-kaisetsu.hatenablog.com そもそもECB理事会の後のユーロ買いは、ハメコミのような側面もあったように見えます。 …
昨夜のFOMCのポイント 0.25%の利下げ 量的緩和再開についてはパウエルさん言及 FOMCメンバーに金利据え置きを主張したメンバーが2名いた FOMCメンバーの今後の政策金利見通しでは、2019年と2020年の追加利下げは見込まれていない こんなところですね。 ややタカ派な印象をマーケットは感じとったようで 初動はドル買い、株安で反応 ただ量的緩和再開についての言及もあったので株価はすぐに反発しました。トランプ大統領はTwitter上で 「パウエルとFRBは再び失敗する。根性もセンスもビジョンもない!ひどいコミュニケーターだ。」 と非難しております。 本日の日銀のポイント政策金利、長短金利…
今夜はFOMCですね。 ポイントは以前の記事で書きましたのでよかったらご覧くださいませ。 keizai-kaisetsu.hatenablog.com 利下げ予想についてはこの数日で大分変動があり、 現時点でCMEグループのサイトを見てみると下のようになっております。 金利据え置きの可能性も大分高まっております。 また、FXトレーダー達が今回のFOMCをどう予想しているのかについて、参考までにある方のツイッター上のアンケートも載せておきますね。 そして警戒したいのが、FOMC通過後のトランプ大統領の反応ですね。 トランプ大統領は貿易に不利なドル高の状況を嫌っておりますので、FOMC後の相場の状…
日米貿易交渉は、先月開かれたトランプ大統領と安部総理大臣との首脳会談で、牛肉や豚肉などの農産品や幅広い工業品の関税の引き下げなどで事実上の大枠合意に達しているようです。 その貿易協定について数週間以内に署名する意向をトランプ大統領は議会に通知したとのニュースが今朝入ってまいりました。 農産物や自動車、デジタル分野など焦点となる項目は多々あるのですが、 前進が見込めるのではないかということで、マーケットにとっては好材料となりました。 ただ、日米貿易交渉において一つ気を付けておかなかければならないのが為替条項の問題です。 為替条項とは、各国が輸出競争力を高めるために、為替介入などによって通貨安誘導…
少額で日経平均のトレードをしたい人のために便利な金融商品として日経平均と相関するETFがあります。 メジャーなものに日経平均の変動率の2倍の動きをするように設計されている1570日経レバレッジETFや1579日経ブル2倍などの金融商品があります。 それらの金融商品の空売り注文が殺到しており、逆日歩が発生しています。 1570日経レバレッジETFは単元株式あたり70円 1579日経ブル2倍は単元株式あたり40円 ここで逆日歩について解説しておきますね。 制度信用取引という、投資家が証券会社から株やお金を借りて行う取引があります。 そのうちの売り注文のことを空売りといいます。 これは証券会社から株…
今週の相場の注目ポイント(サウジのニュース、FOMC、日銀)
サウジアラビアの石油施設攻撃のニュース ロイター通信から 14日サウジアラビア東部にある国営石油会社アラコムの石油施設2か所が無人機(ドローン)によって攻撃されたとの報道が飛び込んできました。 これによりサウジの石油生産能力の半分以上が影響を受け、アラコムは石油生産が日量570万バレル減少するとの見方を示しました。 これは世界の石油生産量の5%に相当する規模とのことです。 このニュースによって、原油相場は高騰するでしょう。 マーケット全体がある程度リスクオフに傾くのは予想できそうです。 FOMC 17日、18日の2日間にわたって行われます。前回7月30日、31日のFOMCに続いて連続利下げが見…
中央銀行とか金融政策てワード、投資してるとどうしてもよく登場しますよね。 いまいちピンとこない方も多いと思いますので、ゆるく解説していきます。 中央銀行 日本だと日銀、アメリカだとFRBですね。 ヨーロッパは特殊でEUで一つの中央銀行となっており、ECBです。 主な役割は 政府の銀行であること 銀行の銀行であること 金融政策を行うこと です。 上二つは問題ないですかね? 政府も皆さまから徴収した税金などを、日銀にある預金口座に預けております。 また皆様が口座を開設しているような民間の銀行も、預かった預金の一部を日銀に預けております。 ここまではシンプルです。 金融政策!!! これが厄介者です。…
今日は金融政策の小難しいワードが多くなってしまいます。 申し訳ありません。。。 ですが、昨夜のECBは重大なイベントでしたので記事にさせていただきます。 昨夜のECBの金融政策の発表についてまとめると まず金利について 中銀預金金利 -0.4%➡ー0.5%へ これが利下げですね。 政策金利 0.00% 据え置き 限界貸出金利 0.25% 据え置き 金利階層化を導入(金利引き下げによる金融機関の収益悪化に配慮しての政策) 次に量的緩和について 月額200億ユーロの買い入れ発表 そしてフォワードガイダンス(今後の政策見通し)の変更もありました。 その後ドラギ総裁の会見において 今後の経済の下振れリ…
昨日対外強硬派で知られるボルトン補佐官がトランプ政権から解任されました。 本人は解任ではなく自ら申し出た辞任であると主張しているようですが…。 そして、米ブルームバーグ通信からトランプ政権がイランへの経済制裁の緩和措置について議論したとの報道もありました。強硬派の人材の解任、経済制裁の緩和措置の議論。 この一連のニュースによって、アメリカとイランの対立が和らぐのではないかという思惑が生じ、そこから 中東の地政学リスクの後退 ⇩ 中東産の原油の供給不安が和らぐ ⇩ 原油安 となりました。 下のチャートは9月11日から12日にかけての原油市況のチャートです。 (出所 trading view) 原…
昨日は「中国は米国の対中制裁関税の延期と通信大手ファーウェイへの制裁緩和を条件に米国の農産物を購入する方針」 との報道を受けてリスクオンムードになりました。ちょっとだけプチ情報つけくわえときますね(^^)アメリカは中国に総額238億ドルの農産物輸出をしております。なかでも輸出ナンバーワンは大豆ですが、ここの中国輸出が滞るとアメリカの農家さんはやっぱり苦しい、、、 この事情がある中で、昨日の報道!10月からの米中貿易協議の前に、少しばかり和解ムードをただよわす報道が続いて ドル円も日経平均も堅調という状況です。 そしてつい先ほど中国の新華社通信の報道で「9月17日付で米製品への関税の適用除外リス…
昨日は21時台にドイツ財政出動のニュース報道により、ユーロが買われる時間帯がありましたね。 ドイツは経済規模でみてもEUのリーダー格の国です。 そして、過去のハイパーインフレ(注)の経験などもあり、質素や倹約が美徳とされている国でもあります。 その国が景気対策として財政出動をするというニュースが流れて、ユーロが買われました。 背景としてはドイツの製造業は大部分を中国への輸出に依存しており、 その中国がくだんの米中貿易摩擦で経済が苦しそうなので、 ドイツ経済も苦しくなるよなーというのがあります。 あくまで「財政支出を拡大することを検討」との報道ですので、今後実行されるかはまだなんとも言えませんが…
8月からちょっと市場のテーマになっている人民元の基準値について 解説していきますよ(^^) 為替相場には固定相場制と変動相場制という制度があります。 FXトレーダーさんは、為替レートは常に動き続けるものと思ってらっしゃる方も多いと思いますが、動かないようにする制度もあるんですね。 ドル円も遠い昔は固定相場制のもと、1ドル360円で固定されておりました。 今はドル円は変動相場制のもと、2019年でしたら1ドル104円台から112円台をウロチョロしてます。 この固定相場制と変動相場制の中間のような制度、管理変動相場制を中国は採用しているのです。 この制度のもとでは、中国の中央銀行である中国人民銀行…
ドル円相場について ドル売り要因 米インフレ率鈍化の可能性 年内複数回の利下げの可能性 米中貿易摩擦の長期化懸念 ドル買い要因 米中対立の早期解消期待 米大幅利下げ観測の後退 預金準備率引き下げなどの中国の金融緩和措置 ユロドル相場について ユーロ買い要因 米長期金利の低下 ドイツの財政出動への期待感 ユーロ圏の失業率は低下傾向 ユーロ売り要因 ユーロ圏経済の減速懸念 英国のEU離脱をめぐる情勢は依然として不透明 欧州中央銀行(ECB)は9月に預金金利引き下げへ フィスコより 材料的にはこんなものですね。 オーダーブックなんか見てると ドル円はロング目線、ユロドルはショート目線が多そうに見えま…
9月12日にEUの中央銀行であるECB理事会が開かれます。 前回の理事会でドラギ総裁は 「長期間、強力な緩和姿勢を示すことが必要」「全ての政策手段を調整する用意がある」と発言しました。 そのため市場は利下げを織り込んでいるようです。 そして重要なのは、 利下げ幅 量的緩和にまで踏み切るか否かという点 フォワードガイダンス(今後の政策見通し)についての変更があるか という点です。 ユーロ相場に大きな影響もたらす点ですので準備していたいですね(^^)
引用 時事ドットコム 6月時点では一時休戦合意していたものの 8月再び追加関税の応酬となり米中の対立は激化。 9月の時点では、10月に米中協議の約束が取り付けられ対立は一旦緩和ムードとなり 株式市場、為替市場ともに好感されている次第です。
このニュースで株式市場、為替市場ともに若干ですがリスクオンムードになりました。 ところで預金準備率て何? それを下げるとなぜにリスクオン? 解説していきますよ(^^) みなさん銀行に預金預けておりますよね? 銀行はみなさんから預かった預金の一定割合を中央銀行にあずけております。 皆さんの預金をすべて企業への貸し出しに回すのは危険だから、 一定割合を中央銀行のところにおいておけという制度があります。 この制度のことを準備預金制度といいます。 そしてそして、この中央銀行のところに置いておかないといけない部分の割合を減らすこと。 これが預金準備率の引き下げです。 これが行われると、銀行は手元にある資…
「ブログリーダー」を活用して、シングスピールさんをフォローしませんか?