中学生の娘に金融教育をしようと思い、図書館でテキストを探した。家庭経済という主題がそれらしいものだったのでその棚を探したが、どれも「貯める」がテーマのものばかりだった。子ども向けのものに変更して探してみると、今度はいきなり経済の仕組みと投資についてばかりである。大人向けも子ども向けも、読みてがある程度金融や経済を理解していることを前提としている。小学生であれば、学校のカリキュラムを理解していることが前提。大人であればレベルはともかく、高等学校を卒業していることが前提。小学校中学校は学校へ行きさえすれば進級、卒業できるのに。飛び級もなければ落第もないのに。高校は受験という儀式さえ通過すれば誰でも行けるのに。その高校さえ、行きさえすれば進級卒業できるのに。学力はなんの担保にもなっていないのに、学力を前提として...まともな金融教育の本さえ日本にはない!