2019年8月
「今日は、いちおう飲み放題コースで予約してるんだけど、もし、何は苦手な食べ物とかあれば、別でも注文できるので言ってください」 男性側の主催の田中さんが言った。 飲み放題ってことは、みんなお酒好きなんだろうか。 それとも女性を酔わせようって感じ
「こんばんは。田中です」 「あ、こんばんは。今日はよろしく」 「こちらこそ、来ていただいてありがとうございます」 「そんなに丁寧に話さなくてもいいですよ」 飲み屋街から少し離れた所にある古風な建物の前で、田中と名乗る男性が待っていた。
金曜日の夜。 「さわこ先生、いつもと服装違うじゃん」 「そう言う、ゆうり先生こそ」 「ハハハ。期待したらいけないってわかってるけど、どこかでいい男がくるかもって期待しちゃってるんだよね」 「たしかに、それ。チャンスはいつ来るかわからないか
「お疲れ様です。お先に失礼します」 「あ、さわこ先生、待って。一緒に帰ろう」 保育園を出ようとした時、ゆうり先生が声を掛けてきた。 「いいですよ。ゆうり先生も終わりですか」 「うん、そう。今日はもう残業しない。さ、帰ろう」 2人で保育
私とちか先生が休憩から戻るとき、園長も一緒に保育室に付いてきた。 「ちょっと部屋の手洗い場を見たいのよ。カタログで可愛いマット見つけたから買おうかと思って」 「あ、そうなんですね。可愛いマットだと子どもも喜ぶと思います」 「そうでしょ」
「ちょっと、手で食べないよ。スプーン使う!」 「あぁ!もう、食べ方が汚い!」 「もう、食べなくていい。はい、おしまい!」 マイナス発言の連発だ。 ちか先生と私は何度も顔を見合わせながらも、何も言えず、自分のテーブルの子どもだけは楽しく
「たーだいまー」 「はーい、おかえり。楽しかった?」 園長が笑顔で出迎えてくれた。どうやら、ご機嫌なようだ。 不機嫌の時は、ケガは無かったかとか、服がすごく汚れてるとか、何かしら嫌味っぽいことを言われる。 「いっぱい遊べたよねー。お腹すい
2019年8月
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