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認知症診療あれこれ見聞録 https://kotobukireha.hatenablog.com/

日々認知症診療に携わる病院スタッフのブログです。診療の中で学んだ認知症の診断、治療、ケアについて紹介していきます。

きた みちを
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2019/06/25

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  • ビタミンDが新型コロナ感染症の重症化を防ぐ可能性がある(8)

    前回は、血中ビタミンDの基準値とあらゆる疾患の予防につながる目指すべき最適値をお示ししたうえで、体内にビタミンDを増やす方法として、まず日光浴をすることを挙げました。 ビタミンDは紫外線B波が皮膚に当たることで生成されますが、体内のビタミンD量の約8割が皮膚由来とも言われているので、ビタミンDを充足させるには日光浴が不可欠であることをお話し、また実際に日光浴をしていくにあたっては、安全な範囲で日光浴をしても良い時間の目安を教えてくれる便利なサイトがあることをご紹介しました。 今回はその続きになります。 体内にビタミンDを増やすためには (2)食事から摂る ビタミンDの1日の摂取推奨量は 厚生労…

  • ビタミンDが新型コロナ感染症の重症化を防ぐ可能性がある(7)

    前回は、免疫力の強化をはじめとして様々な効果を期待できるビタミンDですが、日本人では不足している人が少なくないため、ビタミンDを充足させることで、新型コロナウイルスを含むあらゆる疾患に対する免疫力の強化を期待できる人も多いのではないかというお話をしました。 今回はその続きになります。 血中ビタミンD濃度[25(OH)D]の基準値 日本人ではビタミンDが不足している人が多いということですが、では血中ビタミンD濃度が一体どれくらいあれば良いのでしょうか。 血中ビタミンD濃度を示す25(OH)Dの基準値については、充足状態が30ng/ml(75nmol/ml)以上、不足状態が20~30ng/ml(5…

  • ビタミンDが新型コロナ感染症の重症化を防ぐ可能性がある(6)

    前回は、新型コロナウイルスは細胞の表面にある「ACE2(アンギオテンシン転換酵素)」に結びつくことで人間に感染するが、それによって「ACE2」が機能不全になると、免疫を調節する「レニン-アンジオテンシン系」をうまくコントロールできなくなるために、免疫が「暴走」して「サイトカインストーム」が起こりやすくなるということをお話ししました。 そして、実はビタミンDには「ACE2」の代わりに「レニン-アンジオテンシン系」をコントロールして病態を一気に重症化させる「サイトカインストーム」を低減させる可能性があることをお伝えしました。 今回はその続きになります。 ビタミンDを体内に増やして免疫力を高めよう …

  • ビタミンDが新型コロナ感染症の重症化を防ぐ可能性がある(5)

    前回は、ビタミンDが「制御性T細胞」を活性化させて免疫が過剰になるのを防ぐとともに、カテリシジンやディフェンシンといった細菌感染症のリスクを下げたり、ウイルスの生存率や複製速度を下げたりする「抗菌ペプチド」を増やして「自然免疫」を高めてくれるというお話をしました。 今回もビタミンDが「免疫システム」を整えてくれるというお話の続きになります。 「レニン-アンジオテンシン系」を調節する「ACE2」を介して新型コロナは感染する 人間の身体を作っている細胞の細胞膜には「ACE2(アンギオテンシン転換酵素)」という酵素があります。 この「ACE2」は、血管収縮やナトリウム代謝などを通して血圧上昇の調整を…

  • ビタミンDが新型コロナ感染症の重症化を防ぐ可能性がある(4)

    前回は、ビタミンDは人間の「免疫システム」を活性化させるとともに、免疫反応が過剰になりすぎないように調節(=「免疫寛容」)する役割も果たしているということをお伝えしました。 そして、もし免疫が過剰になると身体の正常な組織まで攻撃対象にして炎症を拡大させてしまうことになりかねず、新型コロナウイルス感染症が急激に重症化してしまう要因の1つに、この免疫過剰による急激な炎症の拡大(=「サイトカインストーム」)があることが分かっているため、ビタミンDが「制御性T細胞(Treg)」を介して免疫反応を抑制することで新型コロナウイルス感染症の重症化を防いでくれるのではないかというお話をしました。 今回は、この…

  • ビタミンDが新型コロナ感染症の重症化を防ぐ可能性がある(3)

    前回まで、ビタミンDが新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐ可能性があることを示す4つの論文の内容をご紹介しました。 実はこれらの論文の他にも、ビタミンDが新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐ可能性があることを示す最新論文が各国から次々に発表されています。 今後機会があればそれらについてもご紹介いたしますが、いずれにしてもビタミンDが新型コロナウイルス感染症の重症化を防ぐ可能性がますます高まってきたと言えます。 そこで今回からは、ビタミンDがどのようにしてそのような効果を発揮すると考えられているのかについてお話ししていこうと思います。 人間の「免疫システム」は「自然免疫」と「獲得免疫」からな…

  • ビタミンDが新型コロナ感染症の重症化を防ぐ可能性がある(2)

    前回は、ビタミンDが新型コロナ感染症の重症化を防ぐ可能性があることを示す2つの論文の内容をご紹介しました。 今回はその続きになります。 新型コロナ感染症では血清ビタミンDが不足するほど死亡率が高まる!? 次にご紹介する調査研究は、2020年4月26日にインドネシアが発表した「新型コロナ死亡率とビタミンDのパターン」というものです。 この調査研究は、インドネシア公立病院で780名の患者を対象に2020年3月2日から4月24日まで行われたもので、血清ビタミンD濃度[25(OH)D]で患者を正常群(30ng/ml以上)、不足群(21~29ng/ml)、欠乏群(20ng/ml未満)の3群にグループ分け…

  • ビタミンDが新型コロナ感染症の重症化を防ぐ可能性がある(1)

    前回まで、食事習慣などを通じて「自然免疫」を強化することができれば、新型コロナウイルスの感染・重症化予防につながる可能性が高いというお話をしました。 さらに「自然免疫」を高めることは、認知症疾患を含めた多くの疾患の予防や進行を防ぐことにもつながるので、この際みんなで新型コロナウイルスの感染・重症化予防をもたらす生活習慣を徹底することで、もっと健康になってしまいませんかともお話ししました。 今回は、前回「自然免疫」を強化する物質としてご紹介した「ビタミンD」が、新型コロナウイルスの感染・重症化予防につながる可能性が高いのではないか、という調査研究が最近いくつか報告されましたので、それらをご紹介し…

  • 免疫力を強化して新型コロナと向き合おう(3)

    前回は、病原体が変異し続けている可能性が高い新型コロナウイルスに対して、病原体を特定してその「抗体」の産生を促す従来のワクチンが有効なのかについては、まだ明らかになっていないというお話をしました。 今回はその続きになります。 BCGワクチンは「自然免疫」を高める可能性がある 病原体を特定してその「抗体」の産生を促す基本的なワクチンの有効性についてはまだ明らかになっていません。 ただBCGワクチンは新型コロナウイルス感染症に効果があるのではないかということが、様々なメディアで報じられています。 新型コロナウイルスによる感染者数と死亡率が比較的低く抑えられている国では、現在も広範なBCGワクチン接…

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