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ブログタイトル
認知症診療あれこれ見聞録
ブログURL
https://kotobukireha.hatenablog.com/
ブログ紹介文
日々認知症診療に携わる病院スタッフのブログです。診療の中で学んだ認知症の診断、治療、ケアについて紹介していきます。
更新頻度(1年)

96回 / 365日(平均1.8回/週)

ブログ村参加:2019/06/25

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ハンドル名
きた みちをさん
ブログタイトル
認知症診療あれこれ見聞録
更新頻度
96回 / 365日(平均1.8回/週)
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認知症診療あれこれ見聞録

きた みちをさんの新着記事

1件〜30件

  • 本当に「耳が遠い」だけですか?(5)

    前回は、当院で実施している「失語症スクリーニングテスト」と失語症が疑われるよくある回答や反応についてご紹介しました。 また、認知症患者さんの多くが言葉の視覚的理解よりも聴覚的理解の方が障害されやすい傾向があることについてもお話ししました。 今回はその続きになります。 「失語」の具体的な症状について 「失語」があると具体的にどのような症状が出現してくるのかについて、ここで一旦整理してみたいと思います。 「失語」とは、言葉を「聞く」「話す」「読む」「書く」ことが障害される症状になります。 もちろん脳の障害される部位やその大きさによって、障害される機能や程度は変わりますが、いくつかの機能が重複して障…

  • 本当に「耳が遠い」だけですか?(4)

    前回は、「失語」症状のある人は、言葉の意味が分からなくても、そのことを相手に悟られないように「聞こえないふりをする」「笑ってごまかす」「話をそらす」「急に不機嫌になって怒り出す」「その場からいなくなる」といったふるまいをすることがよくあるというお話をしました。 また、「失語」症状は「もの忘れ」に間違われることがよくあるということもお話ししました。 今回はその続きになります。 当院で実施している「失語症スクリーニングテスト」 前回までにお話ししてきたように、「失語」症状は周りにいる人たちから「難聴」や「もの忘れ」に間違われやすいため、「難聴」や「もの忘れ」として表現されることが少なくありません。…

  • 本当に「耳が遠い」だけですか?(3)

    前回は、「失語」があるといわゆる「都合耳」になりやすいということと、電話が苦手になりやすいということをお話ししました。 今回はその続きになります。 言葉の意味が分からなくても、本人はそれを隠すことが多い おそらく皆さんも誰かを話してる時に、相手の言っている言葉の意味がよく分からないということがあると思います。 そんな時、皆さんはどうするでしょうか。 相手に改めてその言葉の意味を尋ねることもあるでしょうが、そのまま流してしまうことも多いのではないでしょうか。 それはおそらく「失語」症状のある患者さんも同じで、本当は意味の分からない言葉があったり、話の内容をしっかり理解できなくても、相手の話に相槌…

  • 本当に「耳が遠い」だけですか?(2)

    前回は、「意味性認知症」についてご紹介し、その主要な症状である「失語」症状が「難聴」と間違われやすいことと、「失語」症状は少しずつ進行していくために「意味性認知症」はある程度進行するまで、周りの人たちには気付かれにくいということをお話ししました。 今回はその続きになります。 いわゆる「都合耳」じゃないですか? まず、前回の話の補足から始めようと思います。 前回お話ししたように、話が相手に伝わらない原因が「難聴」だけであれば、こちらが話す声の大きさを変えない限り、相手にはすべての話の内容が伝わらないはずです。 しかし、あえて同じ声の大きさで問診やテストを行った時に、質問によって「伝わるもの」と「…

  • 本当に「耳が遠い」だけですか?(1)

    「意味性認知症」をご存じですか? 最近、当院ではなぜか「意味性認知症(Semantic Dementia:SD)」と診断される患者さんが多いのですが、皆さんは「意味性認知症」という病名を聞いたことがあるでしょうか? 「意味性認知症」は、我が国では指定難病とされている「前頭側頭葉変性症(Frontotemporal lobar degeneration:FTLD)」の1つであり、左右差のある側頭葉前方部の限定された萎縮に伴い、意味記憶が選択的かつ進行性に損なわれる疾患だとされています。 また、もちろん「意味性認知症」は認知症疾患なのですが、高齢での発症が少なく、主に65歳以下で発症する疾患だとさ…

  • 便秘が認知症を悪化させる(8)

    前回は、「便秘」が認知症の症状を悪化させたり、大きく波立たせてしまうということを私たちに教えてくれた印象的な症例についてご紹介しました。 今回も引き続き、そのような症例をご紹介します。 【症例3:認知症を伴うパーキンソン病の80歳代女性】 この患者さんは、当院を受診される3年前から手が震える「振戦」の症状が出現し、その1年後にふらつきや転倒も見られるようになったため、大学病院を受診し「パーキンソン病(PD)」と診断されました。 しかし、投薬治療を開始してから数ヶ月後に「幻視」「幻聴」「幻臭」などの「幻覚」が顕著に出現するようなり、それらの「幻覚」をベースにした「妄想」や「不安感」から、様々な問…

  • 便秘が認知症を悪化させる(7)

    前回は、「便秘」によって認知症の症状が大きく悪化しているような場合には、すっきり排便できただけで劇的に症状が改善する患者さんを何人も経験しているということをお話しし、そのような症例を1つご紹介しました。 引き続き、今回も実際の症例についてご紹介します。 【症例2:レビー小体型認知症の80歳代男性】 この患者さんは、当院を受診される2~3年前から、もの忘れのほかに幻視で子供や女の人、動物などが見えたり、夜寝ている時に急に起き出して外に出ようしてしまうといった「レム睡眠行動異常」の症状が出現するようになりました。 また、パーキンソン症状も徐々に進行して転倒を繰り返すようになり、身体が斜めに傾く「斜…

  • 便秘が認知症を悪化させる(6)

    前回は、便秘がちの人は「リーキーガット」が生じやすく、「リーキーガット」ががあると未消化の食べ物や有害物質、細菌などの「異物」が体内に侵入して炎症を起こしやすくなるというお話をしました。 さらに、それらの「異物」は、本来であれば「血液脳関門」を通り抜けることができないけれども、「リーキガット」を引き起こす物質が「血液脳関門」も緩めてしまって「リーキーブレイン」を生じさせ、そうなると「異物」が脳内に侵入して炎症も起こりやすくなってしまうことから、認知症患者さんが「便秘」になって腸内の「有害物質」が増えてくると、途端にそれらが脳にも影響を及ぼして認知症が悪化してしまうのだろうというお話をしました。…

  • 便秘が認知症を悪化させる(5)

    前回は、「腸内環境」の悪化によって「腸内細菌」が生成する「ドーパミン」量が不足してくると、覚醒度の低下や「意識の変容」も起こりやすくなるため、それらをベースにした妄想や幻覚、易怒性といった症状はもちろん、心身ともに認知症症状が全体的に悪化しやすくなるというお話をしました。 また研究報告を引用しながら、「腸内環境」は脳の働きと非常に深く関連しており、「腸内細菌」は脳を育て、感情を整え、性格まで左右すると言っても過言ではないというお話もしました。 今回はその続きになります。 「便秘」がちな人は「リーキーガット」が生じやすい 前回までにお話ししてきたように、「便秘」になって「腸内細菌」がうまく調和し…

  • 便秘が認知症を悪化させる(4)

    前回は、「腸内細菌」は人間の心身活動に不可欠な「セロトニン」「ドーパミン」といったホルモン(神経伝達物質)のほとんどを生成しているけれども、「便秘」になって「腸内細菌」がうまく働けていないと、それらが不足してしまって身体的にも精神的にも働きが鈍くなってしまうというお話をしました。 さらに「便秘」を改善させるためには「腸内環境」を整える必要がありますが、「腸内環境」とは「様々な腸内細菌によって形成される腸内の生態系」であるため、これらの菌のバランスや調和がとれた状態すなわち「腸和」を目指す必要があるというお話もしました。 今回はその続きになります。 「ドーパミン」が不足すると、覚醒度の低下や「意…

  • 便秘が認知症を悪化させる(3)

    前回は、「便秘」によって悪化しやすい症状についてご紹介しました。 特に、覚醒度が低下しやすくなったり、覚醒度が波を打つ「意識の変容」が顕著化しやすくなることや「パーキンソン症状」が増悪しやすくなることについてお話ししました。 今回はその続きになります。 「便秘」とは「腸内細菌」がうまく働けていない状態 腸は「第二の脳」ともいわれるほど、腸は脳と非常に深く関連していることが分かっています。 「腸内環境」が脳の働きに大きく影響するということです。 そして、この「腸内環境」の状態を決めているのが、大腸に生息する非常に多くの多種多様な「腸内細菌」になります。 個人差はありますが、大腸に生息する「腸内細…

  • 便秘が認知症を悪化させる(2)

    前回は、「便秘」があると認知症症状が悪化したり、波を打ってしまうため、「排便」を整えることが認知症治療の第一歩になるというお話をしました。 また、当院を受診される認知症患者さんの半分以上が「便秘」の症状を持っており、当院では本人やご家族に「2日出なければイエローカード、3日出なければレッドカード」とお伝えして治療を進めているというお話もしました。 今回はその続きになります。 「便秘」によって悪化しやすい症状 「便秘」になると、どのような認知症症状が悪化しやすいのでしょうか。 答えは簡単です。 身体的にも精神的にもすべての症状が悪化してしまいます。 そればかりではありません。 普段から出現してい…

  • 便秘が認知症を悪化させる(1)

    「排便」を整えることが認知症治療の第一歩 前回は、睡眠の質を上げることは認知症の予防と改善につながるため、認知症疾患に対する治療の第一歩は、生活習慣の改善や投薬治療を通じて、いかに夜間しっかり寝てもらうかになる、ということをお話ししました。 しかし、認知症の予防と改善にとって、実は「睡眠」と同じくらい大切なことがもう一つあります。 それが「排便」です。 当院では、認知症疾患の治療の第一歩は「睡眠」と「排便」を整えることだと皆さんにお伝えしています。 それだけ「便秘」を症状に持つ認知症患者さんが多く、さらに「便秘」によって症状を悪化させている認知症患者さんが多いということでもあるのですが、このブ…

  • 「目」に表れる認知症の徴候(5)

    前回は、心の動きや頭の働きは「目」の動きと連動していることと、自閉症スペクトラム症の気質も「目」に表れることについてお話ししました。 今回はその続きになります。 眠っていても、まぶたごしに「目」が動いているのは脳が活動している証拠 前回までは日中起きている時の「目」の徴候についてお話ししてきましたが、今回は寝ている時の「目」の徴候についてお話しします。 脳が活動するのは、日中覚醒している時ばかりではありません。 皆さんは眠っている人の「目」が、まぶたごしにクルクル動いているのを見たことがないでしょうか。 そういう時は、眠りが浅くなっていて、夢を見ていることも多く、脳は活発に活動しているのです。…

  • 「目」に表れる認知症の徴候(4)

    前回は、「目」の動きが制限されたり、指などをしっかり追視できなくなるのも認知症を伴う神経変性疾患の症状であるというお話をしました。 今回はその続きになります。 心の動きや頭の働きは「目」の動きと連動している 心がきれいな子供の「目」はとても澄んでいます。 「目」には、その人の意志の強さや性格、怒り、悲しみ、驚き、動揺といった心の動きが表れます。 同じように、人がものを考えている時もその様子が「目」に表れます。 例えば、何かを思い出そうとしている時には「目」が上を向いたりします。 また、集中して何かを深く考えている時にはどこか一点をじっと見つめていたり、逆に「目まぐるしく」思考をめぐらせている時…

  • 「目」に表れる認知症の徴候(3)

    前回は「目」に表れるパーキンソン症状についてと、認知症になると「目」の動きが悪くなりやすいことについてお話ししました 今回はその続きになります。 「目」が上下に動きづらくなるのが進行性核上性麻痺 脳の神経障害によって眼球運動が障害される主要な疾患としては、脳血管障害や多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、進行性核上性麻痺などが挙げられますが、「目」が上下に動きづらくなる「上下転制限」を合併する認知症疾患としては進行性核上性麻痺が有名です。 進行性核上性麻痺では脳幹部にある中脳被蓋部という部位が萎縮して発症するのですが、中脳は眼球運動を司(つかさど)る中枢部位でもあるため、眼球運動障害が出現しやすい…

  • 「目」に表れる認知症の徴候(2)

    前回は、認知症疾患で高頻度に合併する「意識の変容」が疑われる「目の表情」についてお話ししました。 今回はその続きになります。 「目」に表れるパーキンソン症状 当院を受診されるほとんどの認知症患者さんがパーキンソン症状を合併されています。 パーキンソン症状とはパーキンソン病関連疾患(パーキンソン病、レビー小体型認知症)や大脳皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症などの神経変性疾患、正常圧水頭症、脳血管障害、一部の薬の副作用などで出現しやすい症状のことです。 具体的なパーキンソン症状としては、安静時振戦(手足の震え)、固縮(手足や体幹筋群のこわばり)、姿勢反射障害(バランス不良)、無動・…

  • 「目」に表れる認知症の徴候(1)

    認知症があるかどうかは「目」からも気付ける 前回までの「まなざしによるケア」では、「まなざしには人を癒す大きな力が秘められている」というお話をしました。 また「目は口ほどに物をいう」というように、人は「目」という「心の窓」を通して「心の動き」を表出し、相手に多くのメッセージを発しているということもお話ししました。 今回お話ししたいのは、「目」には「心の動き」だけでなく、認知症を伴う変性疾患が疑われるような徴候もいくつか表れるということです。 そのため認知症外来の初診では「目の表情や動き」を必ず確認しています。 身近にいる人が、本人の「目の表情や動き」に違和感を覚えて受診に至るということもありま…

  • まなざしによるケア(3)

    前回は、認知症の人にとって、相手が「自分の目を見てくれないこと」は大きなストレスになるため、「目を見ない」応対は認知症の病状を悪化させたり、進行させかねないというお話をしました。 さらに「メラビアンの法則」によれば、コミュニケーションにおいて、話すしぐさや表情、視線といった「見た目」が相手の印象を決定する割合は55%もあり、言葉の理解力や記憶力の低下があって視覚情報に頼らざるを得ない認知症の人だったら、その割合はそれ以上になるのではないかということ、そして「見た目」を大きく左右するのが「顔の表情」とりわけ「目の表情」になるため、認知症ケアにおいてはやはり「相手の目を見る」ことが不可欠になるとい…

  • まなざしによるケア(2)

    前回は、まず認知症の人は相手の表情や態度に意外と敏感であるというお話をしました。 それは、失語症状が出て相手が何を言っているのか分からなかったり、自分の置かれている状況が分からないと、会話をしている相手や周りにいる人たちの表情などから、必死にその場の状況や雰囲気だけでも探ろうとするからではないかと思われます。 また、そもそも「相手の目を見ながら会話をする」ということは「あなたのことを見てますよ」というメッセージにもなり、相手に安心感を与えることができるということですが、逆に「相手が目を見てくれない」ということは、その人に対する不信感・不安感のもとになり、本人に少なからずストレスを与えることにも…

  • まなざしによるケア(1)

    認知症の人は相手の表情や態度に敏感である みなさんは認知症の人と接する時に、しっかり相手の目を見ているでしょうか。 「認知症の人だから・・・」と、あまりそんなことには気を払わずに接している人も多いかもしれません。 以前は私もそれほど意識はしていませんでしたが、今では「認知症の人だからこそ、相手の目をしっかり見ながら接しなければいけない」と感じています。 認知症になると多くの人に、程度の差はありますが、少しずつ言葉の意味が分からなくなってきたり(失語)、言葉の意味がすぐに想起できないといった症状が出てきます。 そんな場合、こちらがいくら丁寧に説明しても、本人は理解できずにますます混乱してしまった…

  • 高齢者ほど「和式生活のススメ」(15)

    前回は、「寝たきり」状態から回復された高齢者に共通していたのは、「できるだけ早期からトイレの使用を始めていた」ことと、「『絶対に良くなる!』という気持ちを持ち続けていた」ことであるというお話をしました。 そして「できるだけ早期からトイレの使用を始めていた」ことが回復に結びついた理由として、「廃用症候群」の予防や、そこからの回復にとって一番のカギになるのは、身体を起こしたり、立つことで「抗重力筋群」をいかに活動させられるかということであり、トイレを使うようになれば、この大事な「起きて」「立つ」という機会が、自然に生活の中に確保されるようになるからでしょうとお話ししました。 今回はその続きになりま…

  • 高齢者ほど「和式生活のススメ」(14)

    前回は、「和式生活」を導入することで「床上動作」を通じて日常的に全身の筋力を鍛えられるようになるため、「和式生活」は認知症高齢者の身体活動を活発にする選択肢としても十分考えられるというお話をしました。 そして実際に、日常的な「床上動作」が動作能力を飛躍的に回復させた認知症高齢者の症例についてご紹介いたしました。 今回はその続きになります。 「寝たきり」状態から回復された高齢者に共通していたこと 認知症のある高齢者が、ケガや病気などで入院して一旦身体状態が低下してしまうと、そこから回復するのはなかなか難しく、そのまま寝たきりになってしまったり、認知症がどんどん進行していってしまうということがよく…

  • 高齢者ほど「和式生活のススメ」(13)

    前回は、高齢者やパーキンソン症候群のある人ではお尻の筋肉が衰えやすく、お尻の筋肉が衰えてくると、歩く時に腰や膝が曲がった姿勢になって、すり足や小刻み歩行、動作緩慢などの「パーキンソン症候群」が増強しやすくなったり、さらには腰痛や膝痛、首痛の原因になることもある、ということをお話ししました。 そのため、お尻の筋力をしっかり保つことが若さを保つ秘訣であるとも言え、お尻の筋肉を鍛えるには、日常的に床からの立ち座り動作に代表される「床上動作」を頻繁に行う「和式生活」が適しているということや、お尻の筋肉を効率良く鍛えられる体操についても2つご紹介しました。 今回はその続きになります。 認知症高齢者の身体…

  • 高齢者ほど「和式生活のススメ」(12)

    前回は、入院で体力が落ちた施設入所者が退院して施設の生活に戻ると、基本的に他の入居者さんと同じように全体の予定に合わせて毎日生活するようになるため、半ば強制的に必要な「生活動作」を繰り返し行うようになって、いつの間にか入院前の身体状態まで戻っているということが多く、これこそが「生活動作」を活用したリハビリの本骨頂ではないかというお話をしました。 また、特に認知症高齢者の心身機能を維持・回復させるためには、日常的に「できるだけ心身の活動性を高く保つ」ことが不可欠であり、リハビリとして「生活動作」を有効に活用していくためには、リハビリスタッフから「生活スタイル」や「生活環境」について、具体的なアド…

  • 高齢者ほど「和式生活のススメ」(11)

    前回は、リハビリを効果的に進めていくには「負荷量」の設定が大事であり、本人ができるかできないかのギリギリの「負荷量」で動作・運動していけばいくほど、得られるリハビリ効果が大きくなるというお話をしました。 その点、床からの立ち座り動作に代表される「床上動作」は、高齢者にとっては全身の筋力とバランス能力を要求される比較的難易度の高い動作になるので、日常的に行うリハビリとしても適切な「負荷量」の運動になりやすいというお話もしました。 今回はその続きになります。 入院で体力が落ちた施設入所者が退院して施設の生活に戻ると・・・ 前回も少し触れましたが、日常生活の中でリハビリとして「生活動作」を活用してい…

  • 高齢者ほど「和式生活のススメ」(10)

    前回は、「床上動作」は認知症高齢者で衰えやすい「股関節周囲筋群」や「下部体幹筋群」を鍛えてくれるため、専門のリハビリスタッフも「床上動作」を利用した運動療法をよく実施しているというお話をしました。 そして、実際に専門のリハビリスタッフが行う「床上動作」を利用した運動療法の進め方についてご紹介し、その時に特に気を付けなればならないのが「姿勢」であり、抗重力筋群の神経筋活動を賦活する運動療法を実施する際のキーワードが「まっすぐ伸ばして荷重する」ことである、というお話もしました。 今回はその続きになります、 本人ができるかできないかのギリギリの「負荷量」での運動が効果的 前回もお話しした通り、リハビ…

  • 高齢者ほど「和式生活のススメ」(9)

    前回は、高齢者や認知症の人にとって有効な「生活動作」活用したリハビリの具体例を、それらによって「期待できる主な効果」とともに6つご紹介しました。 今回はその続きになります。 「床上動作」は認知症高齢者で衰えやすい筋群を鍛えてくれる 和式生活では、日常的に床からの立ち座り動作に代表されるような「床上動作」が必要になります。 前回も「生活動作」を活用したリハビリ例の【具体例その6】の中で少し触れましたが、「床上動作」というのは、上下肢・体幹の筋力とバランス機能を要求されるので、高齢者にとっては比較的難易度の高い動作になっています。 この「床上動作」でよく使われる筋肉としては、「股関節周囲筋群」や「…

  • 高齢者ほど「和式生活のススメ」(8)

    前回は、そもそも体力が落ちている高齢者では、身体に負荷がかかるような運動を長い時間行うのはなかなか難しいため、高齢者にリハビリを実施する際のキーワードは「低負荷・少量・頻回」になるけれども、そのような「低負荷・少量・頻回」のリハビリとして活用しやすいのが、毎日生活の中で繰り返し行っている「生活動作」であるというお話をしました。 そして「生活動作」を活用したリハビリは、生活の流れの中で自然に促すことができるので本人の負担感が少なく、リハビリをしたくない人や話の理解が難しい認知症の人にとっても実施しやすいといったメリットがあること、さらには、週1~2回専門的なリハビリを受けるよりも「低負荷・少量・…

  • 高齢者ほど「和式生活のススメ」(6)

    前回は、高齢者では生活が不活発になると「廃用症候群」が少しずつ進行していき、それによってさらに生活が不活発になって「廃用症候群」も進行していくという「負のスパイラル」に陥りやすいため、もしそんな状態に陥ってしまったら、できるだけ早く「負のスパイラル」を断ち切る必要があるけれども、心身ともにどんどん弱っていく状態で、高齢者が自ら前向きな気持ちになって日々活動量を上げていくということはなかなか難しいため、他人の手を借りてでも思い切って生活そのものを変えていくしかないというお話をしました。 そして、その時非常に頼りになるのが介護保険サービスであり、中でも通所サービスを導入することができれば、日中起き…

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