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認知症診療あれこれ見聞録 https://kotobukireha.hatenablog.com/

日々認知症診療に携わる病院スタッフのブログです。診療の中で学んだ認知症の診断、治療、ケアについて紹介していきます。

きた みちを
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2019/06/25

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  • 発達障害ともの忘れ(24)

    前回は、発達障害の気質は「弱さ」であると同時に「強さ」にもなり得るものであり、発達障害の気質を強く持つ人ほど、自分の興味があることに特化して没頭したり、エネルギッシュに取り組んでいける傾向があり、それで脳を深くまで耕すことができたりするので、その点においては発達障害の気質が有利に働くこともあるというお話をしました。 今回はその続きになります。 発達障害の気質を強く持つ人ほど認知症になりやすいため「予防」が大事 今までも何度かお話ししてきたように、当院を受診される認知症患者さんの多くが、もともと発達障害的な気質を色濃く持っています。 その気質が何らかのストレスによって急激に前景化したり、加齢とと…

  • 発達障害ともの忘れ(23)

    前回は、脳は使うほどに脳細胞が増えてシワも深くなるので、頭をよく使うほど「脳を耕すことができる」と言えるのではないかということや、湯川秀樹博士の脳の形態は一般的な人に比べるとひと回り小さいけれども、その代わり驚くほどシワが深かったということ、そしてそのことから推察できることについてお話ししました。 今回はその続きになります。 「脳を耕す」ことで潜在的な能力が引き出される 前回は湯川博士の脳の形態と生前のいくつかのエピソードから、博士はASD(自閉スペクトラム症)的な発達障害の気質を強く有していた可能性が高いというお話をしました。 もしそうであるならば、「脳神経細胞の脆弱(ぜいじゃく)性」を有し…

  • 発達障害ともの忘れ(22)

    前回は、「窓際のトットちゃん」でトットちゃんが通っていたトモエ学園の教育についてご紹介し、そこで実践されていた教育は「発達障害」の気質が強い人にも適用できる「懐の深い」ものであり、私たちに大きなヒントを与えるというお話をしました。 今回はその続きになります。 脳神経細胞は使えば使うほどに増える かつて受験生のバイブルと称されていた「赤尾の豆単」という手のひらサイズの小さな英単語集がありました。 この豆単の前書きに」「人間は忘れる動物である。忘れてもよい。忘れる以上に覚えればよいのである」と書いてあったのを今でもよく覚えています。 学生時代は、この言葉を励みに私もよく英単語の暗記に取り組んだもの…

  • 発達障害ともの忘れ(21)

    前回は、成長期にある子供の脳神経細胞はまだ未成熟なために「ストレス」による影響を受けやすく、子供に大きな「ストレス」を与えるような怒り方や暴言・暴力が脳に及ぼす悪影響は想像以上に大きいというお話をしました。 今回はその続きになります。 「窓際のトットちゃん」から得られる子育てや教育のヒント 「発達障害」の気質を強く持っているのにも関わらず、社会的に成功を収めている人は世界中にたくさんいらっしゃいます。 中でも日本で特に有名なのが、高齢ながら今も現役で活躍されている黒柳徹子さんではないでしょうか。 黒柳さんがご自身の子供時代のことを書かれた「窓際のトットちゃん」は国内外でベストセラーになっていま…

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