発達障害ともの忘れ(24)
前回は、発達障害の気質は「弱さ」であると同時に「強さ」にもなり得るものであり、発達障害の気質を強く持つ人ほど、自分の興味があることに特化して没頭したり、エネルギッシュに取り組んでいける傾向があり、それで脳を深くまで耕すことができたりするので、その点においては発達障害の気質が有利に働くこともあるというお話をしました。 今回はその続きになります。 発達障害の気質を強く持つ人ほど認知症になりやすいため「予防」が大事 今までも何度かお話ししてきたように、当院を受診される認知症患者さんの多くが、もともと発達障害的な気質を色濃く持っています。 その気質が何らかのストレスによって急激に前景化したり、加齢とと…
2021/07/28 17:56