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狩場宅郎
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2019/06/16

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  • 白鳥となって

    ヤマトタケルの自伝 後伝 3(キビノタケヒコの自伝) 「あ!・・・あれは・・・!」 御子のひとりが叫んだ。その声に、一同は御陵のほうを見上げた。 するとそこには、一羽の大きな白鳥が御陵の頂上に居た・・・ どこから現れたのだろうか、まるで御陵の中から忽然と現れたようだ・・・ 我々はすぐに確信した!あの白鳥は、ヤマトタケルさまの御魂の生まれ変わりだと!! 白鳥は大きく翼を広げたかと思うと、御陵を飛び立った・・・悠々と羽を広げて、西のほうへ飛んで行く・・・ 「あれはヤマトタケルさまの生まれ変わりだ!」 「飛んで行くぞ!」 「追いかけろ!」 后と御子たちは、口々に叫ぶと白鳥を追いかけだした。我々、ヤマ…

  • 御陵を造る

    ヤマトタケルの自伝 後伝 2(キビノタケヒコの自伝) ヤマトタケルさまは薨去された。 わたしは急使をたて、大和に向けてすぐさまその報を知らせたのである。 そしてすぐに、大和に居たヤマトタケルさまの后と御子たちが、能煩野の地まで来たのである。 后たちも、御子たちも、その悲しみは大きなものであった。彼らは地に這いつくばって泣いていた。ヤマトタケルさまの遺体を目の前にして、いつまでも・・・いつまでも、泣いていた・・・ そして歌を詠まれた。 君が倒れし その田には 芋のカズラが 這っている ああ我が心 その芋の カズラのように 這っている そして、后たちと御子たち、それに我々従者らは、協力して御陵を造…

  • ヤマトタケルの薨去

    ヤマトタケルの自伝 後伝 1(キビノタケヒコの自伝) わたしの名はキビノタケヒコ。ヤマトタケルさまに仕えていた。しかし、そのヤマトタケルさまは昨日、薨去された。 わたしはヤマトタケルさまが蝦夷征伐に向かうのにあたり、従者として伴をしていくことを陛下(景行天皇)より命じられていた。それ以来ヤマトタケルさまに同行し、ヤマトタケルさまをお護りしてきたのである。 時にはヤマトタケルさまに命じられ、単独で越の国を平定に行ったこともあった。 しかしヤマトタケルさまは、大和に帰還する途中、伊吹山に登ったとき、神の怒りに触れて身体を崩された。 しかしそれでもヤマトタケルさまはよろめく身体で、杖をつき、這うよう…

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