『オッペンハイマー』感想~原子軌道を幻視する~(ネタバレあり)
まず個人的に、クリストファー・ノーランは「世代」の監督である。ノーランの映画に初めて出会ったのは『バットマン ビギンズ』。それ以降ノーラン映画を追っていて、『ダークナイト ライジング』は人生で一番楽しみな映画だった(公開前にあそこまでネット(親のPC)で情報を漁った映画はない)。少し前(『ダークナイト』以降?)からノーランへの風当たりが強くなってきた。ノーランに対するパブリックイメージは「難解」「シリアス」といったキーワードで表されるだろうが、IMAXカメラを装備しエンタメ大作を手掛けるようになってからは、従来からのパブリックイメージと相まってか、「内容は馬鹿げているのに気取っている」というよ…
2024/03/29 23:04