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2019/04/14

  • 『オッペンハイマー』感想~原子軌道を幻視する~(ネタバレあり)

    まず個人的に、クリストファー・ノーランは「世代」の監督である。ノーランの映画に初めて出会ったのは『バットマン ビギンズ』。それ以降ノーラン映画を追っていて、『ダークナイト ライジング』は人生で一番楽しみな映画だった(公開前にあそこまでネット(親のPC)で情報を漁った映画はない)。少し前(『ダークナイト』以降?)からノーランへの風当たりが強くなってきた。ノーランに対するパブリックイメージは「難解」「シリアス」といったキーワードで表されるだろうが、IMAXカメラを装備しエンタメ大作を手掛けるようになってからは、従来からのパブリックイメージと相まってか、「内容は馬鹿げているのに気取っている」というよ…

  • 『アクアマン/失われた王国』で『スーパーマンⅣ』を思い出す(ネタバレなし)

    『アクアマン/失われた王国』を観た。本国での前評判があまりに悪かったので心して観たが案外面白かった(逆に前評判が異常に良い映画は蓋を開けてみたら…というケースもよく見る)。アーサーとオームのブラザーフッドものとして良かったし、アクションは前作に比べると良くも悪くも普通(前作のアクションはイケているが、カメラワークが前景化されすぎている気も個人的にはする)だったが、一定以上の楽しさは担保されていた。俳優だと、パトリック・ウィルソンと『エクスペンダブルズ』でのガンナー感が少し増したドルフ・ラングレンが特に良かった。 色々と問題はある。重要な場面なのに溜めが殆どない編集や、ややとっ散らかった脚本、中…

  • 2023年映画ベスト10

    2023年に観た新作映画について。2023年(12/19現在)は旧作207本、新作144本の計351本を観ました。ベスト10はこちら #2023年映画ベスト #2023年映画ベスト10① オッペンハイマー②フェイブルマンズ③タタミ④ ヒトラーのための虐殺会議⑤ ダンジョンズ&ドラゴンズ⑥ パール⑦ブラックベリー⑧ ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい⑨アルマゲドン・タイム⑩ 世界の終わりにはあまり期待しないで新作144本中 pic.twitter.com/khY3DnobVU — Taku (@glaneurs_et_al) 2023年12月31日 昨年と違って、今回は割と好みに従ってフィーリング…

  • 『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は結構グロテスクだったという話(ネタバレあり)

    『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を観た。レビューをザッと眺めたところ、ティム・バートンの『チャーリーとチョコレート工場』でジョニー・デップが演じたウォンカに比べ、本作のウォンカには毒がないという意見が大半な印象だった。ただ、自分は鑑賞中、ティモシー・シャラメのウォンカに対して、グロテスクな印象を拭えなかった。 *良作でした。以下はちょっとした屁理屈かもしれません。 少し前にケリー・ライカートの『ファースト・カウ』という映画を観た。この映画の主人公はドーナツ作りでアメリカン・ドリームを夢見る2人の男で、金持ちに搾取される立場として描かれていた。一方、主人公はドーナツ作りのために金持ちの目…

  • 『ジョン・ウィック』と『ノーカントリー』は似ているという話

    『ジョン・ウィック』シリーズは単なる復讐譚だろうか?確かに「復讐」は重要なキーワードであるが、最新作まで観て思ったのは、このシリーズは「機械論、決定論的世界から抜け出したい男の闘争(逃走)劇」だということだ。この意味で、僕の好きな『ノーカントリー』や『悪の法則』と似ているかもと感じた。ここでは、シリーズを『ノーカントリー』と比較しながら見ていく。 otakuiy.com 一作目では、犬の命と車を奪われたジョン(キアヌ・リーブス)が復讐に赴くという話だった。一見、「舐めていた相手が実は」系の痛快復讐譚だが、ここで重要なのは、ジョンが「後戻りできない選択」をしてしまったということだ。本シリーズに「…

  • 『君たちはどう生きるか』ゆる感想(ネタバレあり)

    自分は熱心なジブリファンでも宮崎駿ファンでもない。という立場として、特段面白くはなかったが嫌いではなかった。映像も久石譲の控えめな劇伴も良かった。ただ、全体的には鈍重な話運びをしながらも最後は駆け足であり、中途半端な作品だという印象は拭えない。もちろん、宮崎駿の内省的作品として様々なモチーフを考察すれば、もっと味わい深い映画だとは思う。 自分はそこまでの思い入れはなく、変なところで引っかかったので、ここでは敢えて違う見方をしてみる。「変なところ」というのは、ラストでセキセイインコやペリカンが世に放たれたことに対してナツコは「綺麗!(記憶違いかもだがこんな感じの台詞)」と言う。つまり、外来生物で…

  • 『ザ・フラッシュ』感想〜DC映画史を駆け抜く〜(ネタバレあり)

    『ザ・フラッシュ』の感想です。期待よりは下回ったが好きな映画である…と言いたいが、文句もある。 良かったところはキャラクター同士のフィジカルなやりとり。核となるバリーと母の場面は良かったので、そこは安心した。世界のために母を死なせるという着地は原案『フラッシュポイント』の流れを踏襲したもので、予想の範囲内。トマト缶の件は、位置を変えたことについては賛否が分かれるだろうが、特にエモーショナルで良かった。既に言われているように『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(以下『スパイダーバース』)とは逆の着地であり傑作『ターミネーター3』(傑作)を思い出させる運命論的な話だ。自分は運命論的な…

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