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頑固おやじの独り言
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2019/03/31

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  • 漂流する日米同盟ーーー日本はどうする?

    太平洋戦争末期の激戦地硫黄島で、日米合同の慰霊式が開かれた。日本からは石破首相、中谷防衛相が、米国からはへグセス国防長官が出席した。まがりなりにも日米の和解と同盟の強固さをアピールした形になったが、違和感が残る。へグセスは防衛に関しては素人だ。トランプは「日米同盟の意義を全く理解していない」という。トランプの大統領補佐官だったジョン・ボルトンが言うのだから間違いない。 今、トランプ大統領の最大の支持者はプーチンであろう。同盟国などに対しても関税をかけまくっていて、それで支持する国があるだろうか?殴っておいて殴り返して来たら倍返しするというのだから手が付けられない。しばらくは遠巻きにして見守っているしか手がないだろう。警察官を自称していたアメリカが暴漢になったようなものだ。 日本はどうするか?遠巻きに見守っ...漂流する日米同盟ーーー日本はどうする?

  • アメリカは民主主義を守れるか?ーーテクノ・リバタリアンが政府を乗っ取る?

    現在のアメリカ政府はトランプを初めとして「リバタリアン」が占拠している。リバタリアンとは「自由原理主義者」のことで、自由を最も重要だと考える。そのなかでもきわめて高い論理・数学的知能を持つのがテクノ・リバタリアンだ。その代表がイーロン・マスクとピーター・ディール。トランプは自動車がどうの鉄鋼がどうのと大騒ぎしている。しかし実際には、プラットフォーマーの創業者たちが支配している社会になっているのではないか?(Google,Amazon,Megaなど) ディールもマスクも経営者であるとともに投資家でもある。そしてなんともそら恐ろしいことだが、「最新の彼らの買収が政府だ」という。(ビジネス・インサイダー記者アダム・ロジャーズ) デイールの主張は、選ばれしものが統治すればよいという「独裁主義」に近い。多様性・平等...アメリカは民主主義を守れるか?ーーテクノ・リバタリアンが政府を乗っ取る?

  • 自動車関税25%程度でおたおたすることはあるまい。

    トランプ大統領は、全輸入車に25%の関税を課すと発表した。トランプに淡い期待を抱いていた人にとっては衝撃だろうが、これがトランプの現実だ。彼の頭の中は「損か得かだけ」で、「得になることが正義」なのだ。 ひたすらお願いするだけの日本政府の対応は、あてにしないほうがよい。日本の基幹産業と言われる「自動車業界」がどう対応するか、が勝負所。自動車や自動車部品に25%の関税が上乗せされると、国内総生産(GDP)が0.2%下がる。この程度で何をおたおたするのか?マスコミは日本経済崩壊みたいな報道の仕方だ。自動車業界はすでに先を読んで1~3月にアメリカへの自動車輸出を増加させている。それと今まで自動車業界は円安でたんまり儲けている。トヨタの内部留保は37兆円だ。この程度の関税ではびくともしまい。 この関税上乗せで打撃を...自動車関税25%程度でおたおたすることはあるまい。

  • やはり春が一番好きだーーようやく雪解けが進む

    もう10年以上目覚まし時計はかけたことがない。自然のリズムに合わせるようにしている。最近目が覚めるのは5時ころ、5時半には白々と東の空が明らんでくる。雪が解け始めて植物たちの息吹が聞こえてくる気がする。 数年前にメギーと一緒に見た朝日兼好法師もののあはれは秋こそまされと人ごとにいふめれど、それもさるものにて、今一きは心もうきたつものは、春の気色にこそあめれ。この数日、寒の戻りなのかやや肌寒い日が続いている。しかし樹々の芽は確実に成長しているようだ。ばっこ柳 雪が完全に解けるのは4月中旬になろうか。そのころには野の花や庭の花たちが待ちかねたように開き始める。ニリンソウチューリップやはり春が一番好きだーーようやく雪解けが進む

  • 国民民主党のような「ゆ」党は長続きしない。

    与党に「是々非々」で対応すると称する野党は過去にもいろいろあった。新自由クラブ、みんなの党など。そして今は「日本維新の会」と「国民民主党」がそうだ。50年以上にわたって政界に居続けている小沢一郎が国民民主党を斬った。国民民主に勢いがあるということだけど、そろそろ峠だわな。政権をきちんと狙わない政党は続かない。日本維新の会を見なさいよ。最初は野党第一党を目指してという感じだったけど、今はしょぼくれちゃっている。みんなの党も駄目になっちゃったろう。国民民主だって「キャッキャッ」と騒いでいると、それで終わっちゃう。このような語り口は、何となく田中角栄や田中真紀子に似ている。要するに歯に衣を着せない。それだけに図星なのだ。 「企業・団体献金の廃止」についても野党がまとまればできる。それなのに、なんだかんだと野党案...国民民主党のような「ゆ」党は長続きしない。

  • トランプはマスクを使い捨てにするつもりなのか?

    トランプのような上司には絶対使えたくないと思うのだが、物好きに近寄る人がいる。イーロン・マスクがなぜトランプに近づいたか?マスクはたんまりお金も持っているから、トランプに無理して近寄ることもない。それに、どう見ても波長が合うとは思えない。敢えてこじつければ、トランプの規制緩和や政府効率化の方針がマスクのビジネス戦略と一致したからか。極めてドライな関係で何か不都合があればすぐ瓦解する関係なのだろう。 マスクは自らを「アスペルガー」だと述べている。その特徴は技術的な問題を素早く把握し、その解決方法を見つけ出す「特殊な能力」を持っている。一方で共感力が低く、部下を無慈悲に解雇することに何の躊躇もない。「天、二物を与えず」と言うことか。 トランプもマスクも極端な功利主義者で、人間の正義などは信じないようだ。正しい...トランプはマスクを使い捨てにするつもりなのか?

  • 自民党の政治的スタンスーー金の切れ目が縁の切れ目

    首相公邸で開かれる会合に合わせて、首相が自民党議員に商品券を渡す。貰うほうにとってはこの良き慣習?はかなり昔からなされていたようだ。田中角栄は堂々と次のように語る、「政治は数、数は力、力は金だ」なんともわかりやすい発言だ。自民党の議員たちはこの言葉を後生大事に守ってきたのだろう。 10万円をもらって嬉々として喜んでいるレベルだから、「企業・団体献金の廃止」などにはとても踏み込めまい。他の党の案にああだこうだと難癖をつけて現状維持をもくろむ。公明党と国民民主もいろいろ屁理屈をつけて「企業・団体献金の廃止」を維持したいようだ。表向きは優等生を装っているが、裏では悪ガキ(自民党)と手を結んでいるという姑息さ。 富がテーブルについている限り、友人もそこに座っている。Solongasfortunesitsatthe...自民党の政治的スタンスーー金の切れ目が縁の切れ目

  • 日・中・韓の外相会談、それぞれの思惑は?

    日中韓の外相会談が東京都内で開かれた。3者の思惑はいろいろあるだろうが、底流にあるのは「トランプ対策」だ。特に中国が日本に接近するときは、打撃を受けた時である。今回は「トランプによる中国潰し」に大きな危機感を持っているということだ。トランプというジャイアンに対抗するためには仲間づくりが欠かせない。(中国もリトルジャイアンみたいなものだが) 日本にとってもトランプの脅しに対するカードとして「日中韓カード」を持っていた方が良い。日本と米国は同盟国であるとか、アメリカへの最大の投資国などと言っても、トランプは歯牙にもかけない。日本と中国が有するもう一つの「対トランプカード」はドル保有額だ。2023年時点で中国3兆4500億ドル(第1位)、日本1兆2950億ドル(第2位)日本は円安に苦しんでいる。今の物価高の主要...日・中・韓の外相会談、それぞれの思惑は?

  • しなやかに生きたいものだーー冬を乗り切った植物を見て

    この数日の暖気で急速に雪解けが進んでいる。完全に溶けるの待ちきれずに雪を少しのけてやると、クリスマスローズが芽を出している。薔薇もあまり冬囲いをせずに自然に任せているが何とか乗り切ったようだ。もっとものネズミの害があるから完全に雪が解けるまではなんとも言えないが。クリスマスローズ クリスマスローズやクロッカス、そしてチューリップなどは雪の下でも芽を出している。もっとも雪の下は0度前後だというから案外過ごしやすいのかもしれない。球根に養分を蓄えている植物は冬越しに適している。根が太くて沢山あるクリスマスローズも強い。このようなしなやかで手ごわい生き方を学べたような気がした。 もう一月も経つとこんな感じになるのか。しなやかに生きたいものだーー冬を乗り切った植物を見て

  • 「一身独立して一国独立する」--福沢諭吉を読む

    国会では、首相が新人議員に10万円の商品券を配ったということで、きわめて低次元のやり取りがなされている。「石破よお前もか」というレベルから、自民党政権下で歴代首相が行っていたというから救いようがない。自民党という建物は「金食い虫」と言うシロアリに完全に食い尽くされているようだ。上から下まで「一身独立する」という気概が見えない。 近代日本のリベラリズムを唱えたのは福沢諭吉であろうか。「学問のすすめ」の冒頭、天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。この発言の裏には、上下関係の厳しい武士階級や家族関係からの自立・独立を主張している。そして、その独立が一国の独立につながる、としているのだ。 一身独立して一国独立する事第一条独立の気力なきものは、国を思うこと深切ならず。第二条内に居て独立の地位を得ざる者は...「一身独立して一国独立する」--福沢諭吉を読む

  • 多極化する世界の中で日本の自立が求められるーーもはやアメリカを頼りにできない

    日本の「対米関係重視」という政策は誤りではない。問題はアメリカが「日本を守らない」と言い出して同盟関係が漂流するリスクがあるということだ。実際にトランプ大統領は、「日米安保条約は不公平だ」と言い出している。トランプが言うのだからしょうがないで済ませずに、きちっと反論しておくべきだ。 ロシアがウクライナに侵略して戦争が継続中だが、トランプ大統領のやり方は目に余る。明らかにウクライナよりもロシア寄りで、しかもさもしいことにウクライナの資源を取引材料にする。膨大な貿易赤字と財政赤字を抱えているので、今やなりふり構わず「関税戦争」も仕掛ける。安易な「対米依存体制」をもう続けられないと悟るべきだ。 今まで日本の軍事力増強には否定的な立場だったが、トランプ大統領の言動を見ていると不安だ。自主防衛能力の構築と同盟関係の...多極化する世界の中で日本の自立が求められるーーもはやアメリカを頼りにできない

  • 30代は国民民主党を支持しているらしいが、それでいいのか。

    30代の頃はがむしゃらに働いていた気がする。「セブンイレブン」という言葉がはやって、7時から11時まで働くのが当たり前。(ちょうどこのころからコンビニが始まった)だからと言って過労死するほどきつかったかと言うとそうでもない。適当に息抜きしていた。それと社会全体が前向きだった。 私の個人的な感想から言えば、30代はがむしゃらに働けばよい。そうすれば給料や地位は自然とついてくる。ちまちまと手取りがどうなると考えたことはあまりなかった。国民民主党が「手取りを増やす」というキャッチフレーズを作って、30代がそれに飛びついたという。基礎控除がどうのこうので税金が安くなるとか。それも大事なんだろうが、もっと大きく構えてもらいたいものだ。 30代のころ、山中鹿之助の歌が好きだった。「憂きことのなほこの上に積もれかし限り...30代は国民民主党を支持しているらしいが、それでいいのか。

  • 日本はチャンスを生かせるか?--トランプの出現で世界の流れは変わった。

    日本は失われた30年と言われて、世界の中で「負け組」に入っていた。端的に言うと「新自由主義」の潮流に完全に乗り遅れたということ。雇用を優先してみなが貧しくなる道を選んだ。しかしトランプ大統領は、「新自由主義」から自国第一の「保護貿易主義」に舵を切った。この流れをただ茫然と傍観するか、あるいは果敢に挑戦してこのチャンスを生かすか。戦後80年にして日本は大きな岐路に立っている。 日本は長く続いた「デフレ経済」から「インフレ経済」に完全に転換した。政府はいまだにデフレ経済だという認識で金融政策や物価対策に及び腰だ。インフレ経済の勝者は、「金利を払える企業」、「賃金を払える企業」になる。家計も全体では貯蓄超過なので金利が上がることはプラスになる。30年間デフレだったから、金利はつかないと思う人もいるだろうが、昭和...日本はチャンスを生かせるか?--トランプの出現で世界の流れは変わった。

  • 「せっかち」が良いか「のんびり」が良いか?

    日本人は概して「せっかち」である。春夏秋冬がはっきりしているし、もっと細かく分けると24節気というのもある。目まぐるしい変化に対応しなければならない。それと自然災害が多いから、あまり「のんびり」していると、とんでもないことになる。 アザレア(ほほえみ) 年を取るとだいたい「せっかち」になる。そのせいか物忘れが多くなるのはどうしたことか、と思うのだが。「せっかち」になるのは時を惜しむということだろう。だから「はかないもの」に価値を見出す。夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡松尾芭蕉日本の雑草は生育が旺盛だから、やはり「せっかち」なのだ。 この写真は15歳くらいの時かな。(メギー)虹の橋を渡ってもう1年半になる。(16歳半だった)百合が原公園にて(2006年)ムスカリとチューリップ「せっかち」が良いか「のんびり」が良いか?

  • トランプはロシアの工作員か?ーーアメリカ上院での驚くべき論戦

    アメリカの上院で驚くような論戦が繰り広げられた。民主党のマークリー上院議員が、ランドー国務副長官候補に対し、「トランプ大統領はロシアの工作員か」という質問をしたのだ。もちろんランドー候補は否定したが、この噂はかなり根強くアメリカ社会の中にあるようだ。マークリー上院議員は、次のようにも発言している。「もしトランプ氏がロシアの工作員なら今の彼の行動に納得できる」元カザフスタン国家保安委員会議長のアルヌール・ムサエフ氏も、「1987年にソ連のKGB第6総局にいた時、40歳の実業家トランプ氏を採用した。コードネームはクラスノフだった」BSTBS報道1930 トランプ大統領がロシア寄りの発言をするのを不思議に思っていたが、このような事実があるとすれば肯ける。しかし必ずしも確証が取れているわけではないから何とも言えな...トランプはロシアの工作員か?ーーアメリカ上院での驚くべき論戦

  • 「財務省解体論」の危うさーー軌道修正が必要だ

    「財務省解体論」が盛り上がっているようだ。全国各地でデモが広がっている。その主張は、日本は財政均衡主義に縛られて積極的な国債発行が出来ず増税ばかりしている。それで庶民の暮らしは苦しい。もうこんな財務省はいらない。 給与が少々上がっても物価がそれ以上上がるから生活は苦しい、というのが根底にある。その不満を財務省にぶつけているとしたら、それはお門違いだろう。財務省を動かしているのは政府与党だ、デモをするなら国会や自民党本部にすべきだ。さらに日本は「緊縮財政」という主張は根拠薄弱。国債の発行は毎年増えて今や1129兆円でGDP(国内総生産)の倍もある。個人と企業がカネを持っているから持ちこたえているわけで、そうでなければ「破綻国家」だ。 今の政権運営に不満だ、というのであれば選挙で政権交代をさせればよい。しかし...「財務省解体論」の危うさーー軌道修正が必要だ

  • 自ら墓穴を掘った石破首相ーーーカネで人の心を買えると思ったのか?

    石破首相は3月3日開催の新人議員15人との懇談会で、お土産代として10万円配っていた。職員に月餅を配っていた鈴木法務大臣が指摘されていたのに、どうしてこんなことをするのだろう?石破茂の身になって考えると、人付き合いが悪くて(あまり飲み食いをしない)友達がいない、そこでお金を配って気前の良いところを見せようと思ったのか。それにしてもやり方がへたくそだ。このような世界から一番遠いところにいると思われた石破が、このようなことをする。悪く考えると、自民党はもはや骨の髄まで「カネで人の心を買う文化」に染まっているということだ。 徒然草第117段良き友三つあり。一つには物くるる友、二つにはくすし(医者)、三つには智恵ある友。物をもらって悪い気はしない。しかし下心があってくれるというのは気持悪いものだ。石破茂は首相にな...自ら墓穴を掘った石破首相ーーーカネで人の心を買えると思ったのか?

  • アメリカはトランプを選んだが、日本はいつまで自民党にこだわるのか?

    アメリカという国は試行錯誤を恐れない国だ。少々柄が悪くても現状を変えてくれそうであれば、そちらになびく。変えることが出来なくても現状を壊してくれればそれでよい、という考えのようだ。「過ちては改むるにはばかることなかれ」論語この点に関して、アメリカ人と中国人は似ているところがある。中国には「易姓革命」という考え方がある。支配者が徳を失うと天命が別の有徳者に移り、新たな王朝が誕生する。漢を開いた劉邦は農民出身で若いころは侠客だった。柄が悪いが人を動かすのがうまかったのだ。 ところが日本は自ら変革することを望まない。変わるときは必ず外圧だ。1955年に自民党が出来て以来、ほとんど一党支配を続けている。裏金にまみれても、ああだこうだと御託を並べて問題の先送りを図る。完全に金属疲労のために赤錆が発生している。しかし...アメリカはトランプを選んだが、日本はいつまで自民党にこだわるのか?

  • 対米交渉で堂々と渡り合える政治家はいるのか?

    この世は必ずしも公平には出来ていない。だからこそ恵まれて生まれた人間には謙虚さが求められる。「恵まれて生まれた人間は心して生きよ」白洲次郎世襲政治家というのは、上に立つことを約束されて生まれて来た。それだけに、その立場にふさわしい精神を身に着けるべきだ。しかし大部分、残念なケースが多い、というのが実態か? マーマレードの木(百合が原公園)この木は初めて見た。花の色がマーマレードに似ていることからこの名がある。  白洲次郎は吉田茂の懐刀としてGHQと対等に渡り合った。GHQをして「唯一従順ならざる日本人」と言わしめた。自民党の世襲政治家は概してアメリカ留学を目指した。アメリカはプラグマティズム(実用主義)の国だから精神性は磨かれない。カネもうけは学ぶようだが。白洲次郎は英国のケンブリッジ大学に学んだ。みっち...対米交渉で堂々と渡り合える政治家はいるのか?

  • 日本復活のシナリオーーアメリカは日本を頼りにせざるを得ない

    アメリカがこれから真に戦う相手は中国だと的を絞った。ロシアはヨーロッパに任せることにした。中東はもはやアメリカの生命線ではない。自国で十分エネルギーを賄えるからだ。だからトランプは、「掘って、掘って、掘りまくれ」ときわめてわかりやすい。 実質的にアメリカの軍事戦略を練るエルブリッジ・コルビーによれば、アメリカの戦略は、中国の拡大を抑止する「拒否戦略」がメインである、と。経済的生産性が高いパワーが集中しているのは、アジア、特に東アジアの沿岸部だ。もし日本が中国の影響力のもとに入ったら、アメリカと言えどもまともに中国と戦えない。だからアメリカは日本を邪険に扱うわけにはいかないのだ。 さすがに日本の経済界は、中国への投資はリスクであると認識し始めた。普通の駐在員までスパイと認定して捕まえる国に投資はしたくない。...日本復活のシナリオーーアメリカは日本を頼りにせざるを得ない

  • アメリカが態度を変えるときーー中国に冷たいわけとは?

    アメリカが容赦なく競合国を叩きに来る二つの条件がある。①アメリカが経済政策の基本的前提を大きく変化させる。②競合国のGDPがアメリカの50%近くに迫る。①のアメリカの経済政策の変化は注意していないとなかなかわかりにくい。分かりやすいのはGDPが50%近くになった時だ。日本は1980年代後半に日の出の勢いだったが、「虎のしっぽを踏んだ」ことに気が付かなかった。半導体をアメリカ市場から締め出し、自動車もいろいろと難癖をつけられた。そんな中で1990年代後半に、日本は不動産バブルの崩壊で自滅してしまった。 そして今、アメリカのターゲットになっているのが中国だ。2010年代に入ると中国のGDPはアメリカの50%を超えてくる。中国は、「新自由主義」の最大の恩恵国だ。しかも、自国の産業には補助金を出して他国の市場に攻...アメリカが態度を変えるときーー中国に冷たいわけとは?

  • 右傾化の原因ーー衆愚政治を防ぐ方法はあるのか?

    世界はしばらく「右傾化の波」が押し寄せてくるのを耐える時代が続く。右傾化の先頭に立っているのが、ドナルド・トランプだ。その一挙手一投足に世界が振り回されている。耐えながらも逆転の機を窺っていないと、第二、第三のヒットラーが出ないとも限らない。あのドイツすらも右翼政党が第二政党に躍り出た。その主張は「反移民」であり「ナショナリズム」を煽るところにある。 「新自由主義から取り残された人々」が支持者だが、過激な逆襲は分断を生む。新自由主義の弊害は、所得格差を生むということだが、中国やカナダ、メキシコを叩いても解決できない。アメリカが持っている「柔軟性」のみがこの問題を解決できる。 「衆愚政治」から抜け出す道は、国民が「賢くなること」しかない。そのためには「政治に関心を持つこと」が大事。選挙に行かない人が有権者の...右傾化の原因ーー衆愚政治を防ぐ方法はあるのか?

  • 高額療養費見直し凍結、民意を見誤った石破茂。

    高額療養費の引き上げは、結局凍結することになった。「過ちて改むるにはばかることなかれ」である。政治が一番やっていけないことは、「弱きをくじき強きを助ける」こと。懸命に闘病生活を送っている人たちをいじめて、厚労省や財務省の主張に従った石破茂、痛恨のオウンゴールだ。福岡厚労大臣や加藤財務大臣は官僚に毛の生えたレベルで、政治家としての見識がない。彼らの意見に従った石破茂は、秘密裏に野田佳彦に会って、「全面凍結は認められない」と伝えたという。しかし、野党側の参考人として出席した「全国がん患者連合会」の轟理事は切実な声で全面凍結を求めた。これで勝負ありだ。参院側の自民・公明は7月に参院選がある。この問題が争点になればとても戦えない、全面凍結に傾いたのだ。 無駄な基金を山のように積み上げる一方、子供関連政策の財源探し...高額療養費見直し凍結、民意を見誤った石破茂。

  • 荒唐無稽な話が多すぎるが、ミモザを見て和む。

    話や考えによりどころがなく、でたらめでとりとめないことを、「荒唐無稽」という。最近は太平洋のかなたのほうから聞こえてくる。昔からこの手の人間はいたようで、荘子は「無稽の言は聴くこと勿れ」と戒めている。 例年この時期は百合が原公園のミモザが見事だ。 日本では人間がぐっと小粒になるが兵庫県周辺が騒がしい。こんないい加減な話は、本当にもういい加減にしてほしい。 百合が原公園にて荒唐無稽な話が多すぎるが、ミモザを見て和む。

  • 米騒動の正体ーー自民党とJAの癒着、そして農水省の思考停止。

    江藤農水大臣が備蓄米の放出を発表したが、コメ価格は一向に下がらない。「悪徳商人投機説」というのが流されたがどうも違うようだ。農水省の需要と供給のバランス政策の失敗が真の原因。減反政策廃止と言いながら、JAと組んで事実上の口先介入を続けてきたが、もはや限界。自らの失敗(保身と怠慢)を隠すため「悪徳商人投機説」など持ち出すのは姑息も極まる。 国民の大切な主食(コメ)を市場経済にまかせるなどと言うのはナンセンス。市場に任せるといいながら、実態は自民党とJAが組んで自らの権益を守る。消費者のことなど二の次だ。増産に転じる政策に舵を切り、価格下落の時は「コメ農家への所得補償」をすべきだ。さらに日本のコメは世界に輸出しても十分戦える。 昨年は高温障害でコメの生産は減っていた可能性がある。それと流通段階で少しずつ手元量...米騒動の正体ーー自民党とJAの癒着、そして農水省の思考停止。

  • 世界は1939年に逆戻りするか?ーー「歴史は韻を踏む」

    「力の信奉者」の3人、トランプ、プーチン、習近平のパワーゲームが繰り広げられようとしている。トランプは日本やカナダ、ヨーロッパといった同盟国をないがしろにしてプーチンに入れあげる。トランプは中国叩きに奔走するが「習近平とは仲が良い」とうそぶく。なんとも面妖な怪しい世界が出現した。第二次世界大戦前の状況に似てきたと指摘する識者もいる。1939年は敵対していたロシアとドイツが「独ソ不可侵条約」を結んだ。当時の日本の首相平沼騏一郎は「欧州情勢は複雑怪奇」と語って辞任した。「歴史は韻を踏む」というが、少しずつ形を変えながら反復するようだ。 アメリカの富裕層がなぜトランプを支持したか?トランプは口では「落ちこぼれた労働者を救う」というが、彼の周りはイーロン・マスクをはじめとして金持ちばかりだ。企業や資産家を優遇する...世界は1939年に逆戻りするか?ーー「歴史は韻を踏む」

  • 奇妙な安定の石破政権、動くのは参院選後か?

    予算成立と引き換えに退陣か、とうわさされた石破政権は何とか持ちこたえている。維新を引きずり込んで予算成立にこぎつけた。腹の虫がおさまらないのは国民民主の玉木・古川・榛葉の3人衆だ。「怒髪天を衝く」とまではいかないが「怒り心頭」であろう。 立憲民主の野田佳彦は何が何でも石破政権を倒すという風には見えない。最初から予算を人質にとって石破政権を倒すという気はなかった。表紙が変わるよりも、このままぐずぐず石破政権が続いた方が参院選が戦いやすいという気がある。予算成立しても3月末までには「政治とカネ」の問題にけりをつけなければならない。さらには「選択的夫婦別姓」で自民党内を分断しようというタマも用意している。 問題は維新だ。政権に半分片足を突っ込んでしまって支持者離れが加速するのではなかろうか?や党なのか、ゆ党なの...奇妙な安定の石破政権、動くのは参院選後か?

  • アメリカの真の問題は、財政赤字と貿易赤字だ。

    アメリカのトランプ大統領は棍棒を振りかざしてマフィァのボス気取りだ。しかし肝心の足元は、財政赤字と貿易赤字が垂れ流しで立っているのもおぼつかない。(2024年の財政赤字は日本の40倍240兆円、貿易赤字も40倍の180兆円くらいある)変形性膝関節症と脊柱管狭窄症が体を蝕んでいるようなものだ。トランプもマスクも経営者だけあってこんな大赤字を容認できないわけだ。 財政赤字の大きな要因は軍事費だ。日本円で138兆円。もはや「世界の警察官」など望むべくもない。同盟国に対しても「戸締りはお前たちが勝手にやれ」と突き放す。そして中国とロシアに対して「防衛費の削減」を持ち出した。しかし中国やロシアが乗ってくるわけがない。 日本の強みは世界一の純資産大国であるということ。①日本②ドイツ③中国しかもかなりの部分はドル資産だ...アメリカの真の問題は、財政赤字と貿易赤字だ。

  • シルバー民主主義なんかどこにもない

    シルバー民主主義とは、高齢者が政治において大きな影響力を持つ社会を指す。しかし、今の高齢者は物分かりが良くて控えめだ。年金なども「マクロ経済スライド」と称して物価上昇並みには上がらないが、文句も言わない。政治家は誰の声を聴くかというと、「カネをくれる人」そう、この国は「献金者民主主義」?と名付けるべきだ。 札幌百合が原公園温室にて 昨年の誕生月に免許証を更新したが、「認知症テスト」というのがある。高齢者にこんなテストを行うのは世界で日本だけらしい。記憶力のテストを受けると思えば腹も立たないが。年を取ってわかることは、体は言うことを聞かなくなるが、ちょっとしたことに満足感を覚えるようになる。 百合が原公園にてシルバー民主主義なんかどこにもない

  • トランプとゼレンスキーが口論に、会談は物別れ。

    トランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談はまさかの物別れに終わった。マスコミが詰めかけている公開の場で激しい口論がなされ、これからの展開は予想しがたい。マフィアのボスのようなトランプは、「レアアースというしょば代を差し出せ、そうすれば何とかしてやろう」しかし、何とかしてやろうの中身は、現在の前線を非武装地帯にしてロシアの占領地を固定化する。ウクライナはNATOに加盟せず中立化。 ゼレンスキーには二つの道があった。「韓信の股くぐり」か「一寸の虫にも五分の魂」か。韓信の股くぐりーー漢の名将韓信が若いころ町で乱暴者から喧嘩を売られたが、大志を抱く身でごろつきと争うのを避け、言われるままに恥を忍んで股の下をくぐった。一寸の虫にも五分の魂ーー小さいものや弱いものにも、それ相応の意地や根性がある。どちらが良いかは見...トランプとゼレンスキーが口論に、会談は物別れ。

  • 「高額療養費制度」について、石破対野田のぎりぎりの攻防。

    昨日の予算委員会で、高額療養費をめぐり石破対野田の緊迫した討論が行われた。高額療養費制度は、医療費が高額になった場合に、患者の負担を軽減するための制度。今国会で政府(厚労省)は大幅な引き上げを図ろうとした。しかし仕事をしながら治療を行っている患者の意見を十分聞くことなく制度設計を進めたので、その点は修正する。修正額は約100億円。しかしこの10年間の物価上昇分100億円は令和7年8月から引き上げるという石破発言。 野田代表は、この発言に納得せず。1年間凍結して内容を協議すべきではないかと詰め寄った。「国民の命にかかわる問題をなぜそんなに急ぐのか?」石破首相は折れず、この日の討論で結論を見ることはなかった。ここにきて国会は急速に緊迫感が高まってきた。 高額の薬や医療方法の高度化で、ますます医療費は膨張する。...「高額療養費制度」について、石破対野田のぎりぎりの攻防。

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