登山記録ノートとして、いろいろなタイプのノートを使ってきました。2010年頃でしたか、ウルトラライトが流行しはじめた頃、私も影響を受けて極小極薄のメモ帳とシャープペンシルを購入しました。デザインがころころ変わったり、ある日突然製造中止になったりしては困ります。
無雪期のテントペグとして、MSRの「Hook Tent Stake」を愛用しています。この「フック ステイク」は石井スポーツの一部の店舗でしか見かけません。
平出和也さんの動画平出和也さんのこの動画、好きです。アルピニストとしてはもちろん、カメラマンとして活躍されています。動画の編集も素晴らしい。八ヶ岳の阿弥陀岳北稜をガイドされています。雪稜を吹き抜ける風や、登攀者の息遣いがリアルに伝わってきま...
数杯分のコーヒー豆と手回しミルをザックに詰めて、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根(日本三大急登のひとつ)を登る。七丈小屋に辿り着き、疲れた身体でテントを設営する。やがてガリゴリと豆を挽く。ドリップした琥珀の液体は、激烈に美味かった。脳に突き抜けた。我が...
トレッキングパンツの到達点、ノースフェイスの「アルパインライトパンツ」「バーブパンツ」の違いを比較レビュー
「アルパインライトパンツ」と「バーブパンツ」のどちらを買ったら良いのか。結論を先に言うと、「両方とも買えば?」。筆者は2着ずつ所有しています。長い旅路の果てにたどり着いた両アイテムがどのような特徴をそなえているのか、どう使い分けたらよいのか、違いを比較し、レビューします。
1980年代、無雪期でも積雪期でも使えるコストパフォーマンスの良いテントとして、考えに考えたあげくにムーンライトテント1型を購入しました。現在の軽量化されたテントと比較すると重量面では不利ですが、耐久性は申し分なく、三千メートル級の稜線で十分に通用しました。
「軽さ」と「耐久性」のバランスを考慮し、・夏の北アルプスの稜線でなんとか雨風をしのげる。・重量が1kg以下である・本体がメッシュではない(部分的なメッシュはOK)。という条件で軽量テント(シェルター)を選定し、レビューします。
家型テントで登山を始めた者にとって、ダンロップの吊り下げ式テントは憧れでした。なにげなく撮った背景にオレンジ色の本体と青いフライシートのお馴染みのテントが並んでいます。
登山テント遍歴(5)~西表島のジャングルを横断した安物テント
「西表島ジャングル横断」と言うと、生い茂るヤブをナタで切り開き、沼に腰まで浸かりながら進軍するイメージがありますが、実際にはトレッキングコースが整備されています。1980年代、博多発の「えめらるどおきなわ」に一昼夜揺られて那覇港に着きました。
1989年10月8日、北アルプスの立山で季節外れの吹雪となり、8人の方が亡くなりました。有名な気象遭難事件です。その日、北鎌尾根にいました。近くの山域にいただけに、より強烈に記憶に残っています。黒部湖をはさんだこちら側では降雪量は少なく、大事にはいたりませんでした。
「忘れられないツェルト泊」と書くと、雪山の厳しいビバークを想像しそうですが、辺鄙でのどかな山村で簡易テントとして利用した経験談です。夜、少年たちのサッカー。そしてツェルトの布地にくんくん鼻面をこすりつけるヤツがいる。近所の飼い犬らしい。
小川テントのドーム型テント。ワンゲルの同期が持っていたモノを1万円で譲り受けました。ポールはたぶんグラスファイバー製か何かで総重量は4kg近かったはず。ダブルウォールながら前室はなく、リッジポールが前後に張り出していました。
ワンダーフォーゲル部で苦楽をともにしたにもかかわらず、写真がほとんどないのが残念です。山の景色や集合写真ならたくさん撮りましたが、見すぼらしい家型テント(三角テント)を被写体として選ぶ発想はありませんでした。
時は1980年代のゴールデンウィーク。場所は九州の岳人が愛する久住山系の坊ガツル。夜半の猛烈な風で周囲のテントがバタバタと潰されて、大勢が避難小屋に逃げ込みました。翌朝、坊ガツルに立っていたのはこのテントだけ。Last Standing tent。
日本の雪山でスノーシューとワカンのどちらを選ぶか。永遠の課題です。体験談、耳寄りな話、製品のレビューを通して、考察の材料とします。スノーシューとワカンの図解まず基本構造と部分名称をおさえておきましょうスノーシューの基本構造と部分名称ワカンの...
ペグケースに適したモンベルの「U.L.MONO ポーチ M」
雪山テント泊ではスノーアンカー型の大きめのペグを利用します。雪に埋めるため延長用のコードを付けます。これらを余裕で収納できます。複数のペグを携えてテントの周囲を歩き回るとき、サコッシュ型のポーチに入れて肩掛けしておけば、うっかりペグを落として見失うトラブルを防止できます。
営業職を辞してインドを放浪した。タイも好きだ。いまのカミさんは女性的すぎないざっくばらんさに居心地の良さを感じた。阿蘇の草千里へタンデム走行した日のことが忘れられない。長髪をうしろでまとめて、牛乳瓶の底のような丸眼鏡をかけて、短いアゴ髭を生やしている。
モンベルのU.L.サーマラップ ジャケットを買って後悔した話
近年、脚光を浴びている動的保温着(アクティブインサレーション)をモンベル流に実現した製品です。最大の長所は、リーズナブルな価格(1万円強)、軽快さ(平均重量229g)です。初めて動的保温着を体験する人には手に取ってみることをおすすめします。
メルカリでクライミングシューズを買いました。ダウンジャケットで良い買い物ができたので、味を占めた次第です。ファイブテン(現在、アディダス)の名作「ドラゴン レースアップ」の旧モデルです。むかし初期モデルのベルクロ版を履いたことがあります。ジ...
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登山記録ノートとして、いろいろなタイプのノートを使ってきました。2010年頃でしたか、ウルトラライトが流行しはじめた頃、私も影響を受けて極小極薄のメモ帳とシャープペンシルを購入しました。デザインがころころ変わったり、ある日突然製造中止になったりしては困ります。
「Redmi Watch 5」。満充電して24時間経過したのにバッテリー表示は「100%」のままだ。いや、さすがにそれは盛りすぎだろう。きっとバッテリーもちの良さをアピールするようプログラムされているにちがいない。「Redmi Watch ...
私個人はデジタル派で、さらに言えば24時間表示派です。名の知れた登山家や冒険家はアナログ時計を称賛することが多い。その理由は、時間の経過が直感的にわかりやすい。太陽の方角と時針を利用すればコンパスの代わりになる、といったところです。私はこうした硬派な意見に感化されやすいのですが、過去の登山経験を振り返ると独自路線に傾く必然がありました。
ぬいぐるみが女子高生のカバンにぶら下がるように、サーモコンパスはいつも雨蓋のファスナースライダーにぶら下がっていました。ザックを買い替えるたびに、はたまたザックを使い分けるたびに、こっちの雨蓋からあっちの雨蓋へと居場所を変えて、長年寄り添ってきました。
100均のアルカリ乾電池の実力を検証しました。ダイソー、キャンドゥ、セリアの3店舗で、単3アルカリ乾電池4本組ないしは5本組の製品を合計10組、同時期に購入し、放電性能テストをおこないました。
猛暑を乗り切るためにカリマーの「DTA pants」(DTAパンツ)を購入しました。東レの「ドットエア(Dot Air)」素材を使用した通気性の高いパンツで、一段上の涼しさを体感できます。Karrimor(カリマー)DTAパンツ☞ 公式サイ...
さして高価なモノではないので、素直に指定されたライターを買えばいいのですが、「急いで使いたいけど登山用品店に行く時間がない」「大量に使うので安価な商品があれば使いたい」という人がいるかもしれません。ライターの互換性、相性を調べてみました。
「モルフォ ジップ ロングスリーブ」は高い伸縮性で運動をさまたげず、裏面のグリッド構造によってすぐれた吸汗速乾性を発揮する、軽快な長袖シャツです。高めの衿により、高山帯で首周りの日焼けや、ロープやスリングを肩掛けした際の擦れを防いでくれます...
男性は24時間、無意識にモノのフィット感にストレスを感じ続けていると言われます。パンツのゴムがきつければ腹が下る。ゴムが緩ければズリ落ちる。生地がたるめばモノが右顧左眄うこさべんする。とかくにパンツ(トランクス)選びは難しい。フィット感がこ...
2022年シーズンに登場したカリマーのレインウェア。「G-TX performance rain jkt」という素っ気ない名称でありながら、ほぼハードシェルと言えるほど質実剛健な設計で、いまや登山に必要不可欠なスマホを格納しやすい胸ポケットを備えた貴重な製品です。
登山用レインウェアに必要な耐水圧と透湿性「外部からの水の侵入を許さない防水性」≒「耐水圧」については、登山用品店に並んでいるレインウェアならば五十歩百歩……と言ったら言い過ぎかもしれませんが、よほど長時間、強い雨に打たれ続けるのでなければ差...
MILESTONE(マイルストーン)のヘッドランプ「MS-i1 Endurance Model」(2022年7月発売)を購入しました。18650電池互換のバッテリーを搭載し、電池単体でモバイルバッテリーとして利用可能な意欲作です。
レインウェア表面の撥水性が失われて、表地が保水したり、水の膜ができたりすると、どんなに透湿性・通気性が高いメンブレンであっても、たちまち蒸れて内側から濡れてしまいます。撥水性はメンブレンではなく表地の性能に依存します。各社、耐久撥水(DWR...
誰が呼んだかナポレオンポット。ジャケット前面に設けた縦ファスナー付きポケットがそう呼ばれます。ワイシャツに付いているような単なる胸ポケットはそう呼ばれません。手を横向きに差し込むところが重要です。この呼び名は、ナポレオン・ボナパルトの肖像画...
一般的には、ヘルメットの上からフードを被れるだけの十分な大きさがあることが重要とされています。ヘルメットを着用する登山では、ヘルメット対応フード(大型+ドローコード調整可)のモデルを選ぶことで、防風性と雨天時の保護性能を両立できます。ただし...
すべての登山者におすすめしたいコスパ最高のソフトシェル、モンベルの「ライトシェルパーカ」をレビューします。ライトシェルパーカを一着持てば、夏には肌寒い朝夕の防寒着として、春と秋には行動中のアウターとして、冬にはミドルレイヤーとして、オールシーズン活躍してくれます。
はじめに:アクティブインサレーションとは?登山やトレイルランニング、冬季ハイク、スキー、さらには普段使いまで。寒冷地で動き続けるシーンにおいて、汗冷えを防ぎながら快適な体温をキープしてくれる「アクティブインサレーション」は、アウトドアウェア...
はじめに:アクティブインサレーションとは?登山やトレイルランニング、冬季ハイク、スキー、さらには普段使いまで。寒冷地で動き続けるシーンにおいて、汗冷えを防ぎながら快適な体温をキープしてくれる「アクティブインサレーション」は、アウトドアウェア...
2018年4月に利尻山に登りました。翌5月、ヒグマが海を泳いで利尻島に上陸したというニュースが流れました。海のかなたの白い峰を目指して泳ぎだすという行為にはロマンを感じずにはいられませんでした。
登山(山岳)漫画をレビューします。Wikipediaでは「山岳漫画の金字塔」とまで書かれている硬派な「岳人列伝」はもちろん、軟派のように見えて実に考証が行き届いた「山と食欲と私」まで取り上げます。村上もとか「岳人列伝」村上もとか岳人(クライ...
しだいに強くなる雨。レインジャケットはすぐに着れるけれど、レインパンツを履くのが面倒くさい。わざわざ靴を脱いで足を通すのは面倒くさい。 山の中では快適に腰をおろして身づくろいできる場所はそうそうありません。 「うーむ。レインパンツを着ていた
登山においてはウエストバッグ(ウエストポーチ)もまた「装備の軽量化」と「利便性の確保」のはざまで選択に頭を悩ます装備です。厳しい登山ではそもそも装備から削るでしょうが、ゆるめの登山ではウエストバッグがあると何かと便利です。
登山で、ランニングで、街中で愛用しています。主要アウトドアブランドの競合製品のなかで、機能性とデザイン性の高さ、価格のリーズナブルさで頭一つ抜きん出ています。
昔々、白馬岳から穂高まで2週間ほどかけて縦走し、上高地に下山してきました。登山にサンダルを携行する習慣はありませんでしたが、そのときばかりは欲しくなりました。小梨平キャンプ場の売店で500円で売っていた茶色のサンダル。いや、ゴムゾウリ?を履いて、憧憬の地でリゾートタイムを過ごしました。
レインウェアは常時着用せず、行動中はザックのなかに収納する。山に出かけて帰宅するまで、一回も使わないことさえあります。そのため軽量コンパクトさが優先される傾向にあります。内側にたくさん着込むことを想定しないため、シルエットは比較的細身です。
先日、こんなことをつぶやきました。 クライミングジムのオーナーもスタッフもセッターも165cmくらいの背丈の人が多いと感じます。大きいクライマーは狭い課題に苦しめられます。せめて日本人成年の平均値(男性で170くらい)くらいのセッターが中心
「明るすぎてもバッテリーの消耗が激しいだけだ」という意見はごもっともです。しかし、たいていのヘッドランプが調光機能を備えていますから、弱めの明るさで使えばいいだけの話です。重量(と価格)が増えすぎない範囲で出来るだけ明るい製品を買うことをおすすめします。
家型(くさび型)のツェルトは緊急時露営には必ずしも適しません。雪山で着の身着のままでビバークする場合、膝をかかえ身体を丸めて体温を逃がさないようにします。「Bothy Bag」等と呼ばれる半密閉型のシェルターのほうが使いやすいです。
ゴアテックスのテントが市場から消えるらしいと初めて知ったのは、山と渓谷 2017年 11月号の連載「山岳装備大全 第20回 シェルター」(p.128)を読んだときでした。
ミレーの「ティフォン50000ウォーム」シリーズはハードシェルではありません。 ハードシェルという呼び名は「固い殻=hard shell」に由来します。しなやかさ故ゆえ、強風に晒されると身体に貼り付いて寒気が染み入るウェアには相応しくありま
岩登り(クライミング、ボリダリング)に出かけるときは、アプローチシューズだけでなく、アプローチ帽を利用しています。 アプローチ帽なんて呼び名は聞いたことがない人が多いと思います。それもそのはず、筆者がいま思いついた造語です。 自宅を出て、街
先端が自由雲台になっている自撮り棒(セルカ棒)は意外と少なく、やっと見つけた安価な商品がYUNTENGブランドの三脚付きワイヤレスセルカ棒です。この製品を利用しているYouTuberをよく見かけます。
このアイテム、長いこと横目で眺めていました。購入の決め手となったのは、クイックシューを標準装備している点です。
ヨドバシカメラやビックカメラにはなぜか置かれていない超軽量ミニ三脚、PEDECOのUltra Podシリーズ。「ウルトラポッド ミニ」を長年愛用しています。たぶん30年以上前から現在の完成形で販売され続けている定番です。たいてい登山用品店で販売されています。
ラインホルト・メスナーの「ナンガ・パルバート単独行」にこんな一節があります。 写真はあまり撮らなかった。ひとりでは、自分自身を写すのもそう簡単ではない。ピッケルの頭に溶接させた一本のねじを使って撮影するのだ。ねじにカメラを固定し、ピッケルを
先日スマートフォンの画面を割ってしまい、急遽手に入れたGoogle Pixel 6aは3.5mmイヤホンジャックが非搭載でした。私は現在のところ有線イヤホン派です。このたび3.5mmイヤホンジャックとType-C充電の二股アダプタを導入しましたので簡単にレビューします。
登山家が都会をサバイバルするために重要な道具のひとつがデイパックです。2011年3月11日、東日本大震災が発生し、公共交通機関が麻痺した都心の仕事場から郊外の自宅まで、人・人・人の群れがオデュッセイアのごとく遥かなる旅路をたどりました。
選定の条件は、長さ=65cm程度、重量=500g以下、ヘッド(ピックやブレード)が極端に華奢でない、です。最終的にペツルの「グレイシャー」に決定しました。『縦走主体であれば、歩行時に持て余さない程度に長いピッケルを購入する』ことをおすすめします。