登山記録ノートとして、いろいろなタイプのノートを使ってきました。2010年頃でしたか、ウルトラライトが流行しはじめた頃、私も影響を受けて極小極薄のメモ帳とシャープペンシルを購入しました。デザインがころころ変わったり、ある日突然製造中止になったりしては困ります。
登山のすれ違いにおける「登り優先」は海外の峻険な岩稜帯に由来する、と私は認識しています。下るほうが技術的に難しく、転倒・転落・滑落したり、落石を誘発したりして下の者を危険に巻き込みやすい。また、慎重に足を運ぶため時間がかかりやすい。だから、登る側に先に通過してもらうほうが安全であり、すれ違いの時間が短くなる。
ミレーの全部入りソフトシェルフーディー「ビオナセ ジャケット」レビュー
ミレーの「ビオナセ ジャケット」はオールシーズン活躍する薄手のソフトシェルフーディーです。全部入りと呼べるほどの利便性と機能性を厚手のTシャツ1枚程度の重量に盛り込み、かつ、お手頃な価格を実現しています。私は商品名が「ビオナセ ストレッチ ...
「Kindle Unlimited 読み放題」と「楽天マガジン」で登山、アウトドア雑誌を読む
「Kindle Unlimited 読み放題」と「楽天マガジン」で山岳、アウトドア雑誌を読んでいます。必ず目を通すのは「山と渓谷」「PEAKS」「ROCK & SNOW」「ワンダーフォーゲル」「BE-PAL」。たまに「RUN+TRAIL」や「ランドネ」も。
昨今、多くの雑誌が電子書籍化されたものの、昔読み耽った雑誌は相変わらず書棚や押し入れで物理的な容積を主張しています。えいやっと断捨離できれば良いのですが、えてして古い雑誌ほど思い入れが強くて捨てられず、しかも電子書籍化される望みは薄いです。
紙焼き写真をスキャンして電子化し、Googleフォトで管理しよう
紙焼き写真は年月とともに色褪せていきます。色褪せが進行する前に、スキャンして電子データ化し、Googleフォトで一元管理しようと思い立ちました。その結果、デジカメ・スマホ時代の写真とあわせて、時の流れを自由自在にたどることができるようになりました。
漠然と「足の甲は強く締めて、足首まわりはやや緩めに締める。歩くうちに足首側の緩みが爪先にまで伝わって全体が緩むのだろう」と考えていました。これは事実なのか。目に見える形で確かめてみることにしました。
アライテントおすすめ テント泊登山装備【ベースウェイト6kg台】
これからテント泊登山を始める人にはアライテントのカタログを登山用品店でもらってくることをおすすめします。付録の小冊子「TENT BOOK」が秀逸で、「テント、ツェルトの使い方とメンテナンス」について体系的に図解されています。
電子書籍のスクリーンショットをGoogleフォトにスクラップする
電子書籍アプリ自体がブックマークやコメントを付ける機能を搭載していますが、私は電子書籍のスクリーンショットを撮って、Googleフォトにアップロードし、キーワードで検索できるようにしています。紙の雑誌のようにスクラップして情報整理します。
停滞時や休憩時に着こむ「静的保温着」と対比して、行動時に積極的に着用することから「動的」と形容します。通気性を重視するため、シェルの防水性は低く、小雨を弾く撥水性や雪を付着させない平滑性にとどまる製品がほとんどです。
首都圏で100店舗以上のボルダリング(クライミング)ジムを訪問し、指皮をすり減らしてきました。そんな私がこんなジムバッグを使っているというお話です。過去にはポケット多めのナップサックや、スイムバッグ(上下2気室)を利用しました。現在では20ℓくらいのペラペラのデイパックに落ち着いています。
迷走するU.L.ドームシェルター【モンベルの謎マイナーチェンジ】
2018年モデルで片側を外から差し込むように変更されました。インナーポール式にのメリットを打ち消す結果になってはいないでしょうか。コーナーは三辺を袋状に縫ったテープになっており、そこにポール先端を差し込む必要があります。従来のアバウトなやり方はできず、手間がかかるようになりました。
モンベルのドームシェルターはメッシュの換気口を閉じることができません。強風下では、風上側の換気口(天井付近)から粉雪が吹き込んできます。内部は雪まみれになりました。テントにもぐりこみさえすれば人心地、というテント泊の安堵感を味わうことはできませんでした。
「登山自体が登山の最も良いトレーニングである」とはよく言われる真理です。日常的にどうトレーニングの時間を捻出するか、どうトレーニングするかを悩むよりも、そのエネルギーを一日でも多く実際の登山に出かけることに振り向けたほうが得策です。
超軽量、モンベル「クラッシャブル ランタンシェード」レビュー
テント泊登山の夜。一日の疲れを癒し、明日への英気を養い、仲間と語らう空間を照らす光。ランタン。あれば便利だけれど、荷物を軽量化するために省きがちな装備。ランタン。超軽量なランタンシェード、ここにあります。▼モンベルの「クラッシャブル ランタ...
学生時代のワンダーフォーゲル部では、ランタンを使った記憶がありません。先進派の先輩が現役引退後、個人山行でイワタニプリムスの2245ランタンを持ってきたときには一同どよめきました。谷崎潤一郎的な陰翳礼讃の世界に西洋文明がもたらされた瞬間です。
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登山記録ノートとして、いろいろなタイプのノートを使ってきました。2010年頃でしたか、ウルトラライトが流行しはじめた頃、私も影響を受けて極小極薄のメモ帳とシャープペンシルを購入しました。デザインがころころ変わったり、ある日突然製造中止になったりしては困ります。
「Redmi Watch 5」。満充電して24時間経過したのにバッテリー表示は「100%」のままだ。いや、さすがにそれは盛りすぎだろう。きっとバッテリーもちの良さをアピールするようプログラムされているにちがいない。「Redmi Watch ...
私個人はデジタル派で、さらに言えば24時間表示派です。名の知れた登山家や冒険家はアナログ時計を称賛することが多い。その理由は、時間の経過が直感的にわかりやすい。太陽の方角と時針を利用すればコンパスの代わりになる、といったところです。私はこうした硬派な意見に感化されやすいのですが、過去の登山経験を振り返ると独自路線に傾く必然がありました。
ぬいぐるみが女子高生のカバンにぶら下がるように、サーモコンパスはいつも雨蓋のファスナースライダーにぶら下がっていました。ザックを買い替えるたびに、はたまたザックを使い分けるたびに、こっちの雨蓋からあっちの雨蓋へと居場所を変えて、長年寄り添ってきました。
100均のアルカリ乾電池の実力を検証しました。ダイソー、キャンドゥ、セリアの3店舗で、単3アルカリ乾電池4本組ないしは5本組の製品を合計10組、同時期に購入し、放電性能テストをおこないました。
猛暑を乗り切るためにカリマーの「DTA pants」(DTAパンツ)を購入しました。東レの「ドットエア(Dot Air)」素材を使用した通気性の高いパンツで、一段上の涼しさを体感できます。Karrimor(カリマー)DTAパンツ☞ 公式サイ...
さして高価なモノではないので、素直に指定されたライターを買えばいいのですが、「急いで使いたいけど登山用品店に行く時間がない」「大量に使うので安価な商品があれば使いたい」という人がいるかもしれません。ライターの互換性、相性を調べてみました。
「モルフォ ジップ ロングスリーブ」は高い伸縮性で運動をさまたげず、裏面のグリッド構造によってすぐれた吸汗速乾性を発揮する、軽快な長袖シャツです。高めの衿により、高山帯で首周りの日焼けや、ロープやスリングを肩掛けした際の擦れを防いでくれます...
男性は24時間、無意識にモノのフィット感にストレスを感じ続けていると言われます。パンツのゴムがきつければ腹が下る。ゴムが緩ければズリ落ちる。生地がたるめばモノが右顧左眄うこさべんする。とかくにパンツ(トランクス)選びは難しい。フィット感がこ...
2022年シーズンに登場したカリマーのレインウェア。「G-TX performance rain jkt」という素っ気ない名称でありながら、ほぼハードシェルと言えるほど質実剛健な設計で、いまや登山に必要不可欠なスマホを格納しやすい胸ポケットを備えた貴重な製品です。
登山用レインウェアに必要な耐水圧と透湿性「外部からの水の侵入を許さない防水性」≒「耐水圧」については、登山用品店に並んでいるレインウェアならば五十歩百歩……と言ったら言い過ぎかもしれませんが、よほど長時間、強い雨に打たれ続けるのでなければ差...
MILESTONE(マイルストーン)のヘッドランプ「MS-i1 Endurance Model」(2022年7月発売)を購入しました。18650電池互換のバッテリーを搭載し、電池単体でモバイルバッテリーとして利用可能な意欲作です。
レインウェア表面の撥水性が失われて、表地が保水したり、水の膜ができたりすると、どんなに透湿性・通気性が高いメンブレンであっても、たちまち蒸れて内側から濡れてしまいます。撥水性はメンブレンではなく表地の性能に依存します。各社、耐久撥水(DWR...
誰が呼んだかナポレオンポット。ジャケット前面に設けた縦ファスナー付きポケットがそう呼ばれます。ワイシャツに付いているような単なる胸ポケットはそう呼ばれません。手を横向きに差し込むところが重要です。この呼び名は、ナポレオン・ボナパルトの肖像画...
一般的には、ヘルメットの上からフードを被れるだけの十分な大きさがあることが重要とされています。ヘルメットを着用する登山では、ヘルメット対応フード(大型+ドローコード調整可)のモデルを選ぶことで、防風性と雨天時の保護性能を両立できます。ただし...
すべての登山者におすすめしたいコスパ最高のソフトシェル、モンベルの「ライトシェルパーカ」をレビューします。ライトシェルパーカを一着持てば、夏には肌寒い朝夕の防寒着として、春と秋には行動中のアウターとして、冬にはミドルレイヤーとして、オールシーズン活躍してくれます。
はじめに:アクティブインサレーションとは?登山やトレイルランニング、冬季ハイク、スキー、さらには普段使いまで。寒冷地で動き続けるシーンにおいて、汗冷えを防ぎながら快適な体温をキープしてくれる「アクティブインサレーション」は、アウトドアウェア...
はじめに:アクティブインサレーションとは?登山やトレイルランニング、冬季ハイク、スキー、さらには普段使いまで。寒冷地で動き続けるシーンにおいて、汗冷えを防ぎながら快適な体温をキープしてくれる「アクティブインサレーション」は、アウトドアウェア...
2018年4月に利尻山に登りました。翌5月、ヒグマが海を泳いで利尻島に上陸したというニュースが流れました。海のかなたの白い峰を目指して泳ぎだすという行為にはロマンを感じずにはいられませんでした。
登山(山岳)漫画をレビューします。Wikipediaでは「山岳漫画の金字塔」とまで書かれている硬派な「岳人列伝」はもちろん、軟派のように見えて実に考証が行き届いた「山と食欲と私」まで取り上げます。村上もとか「岳人列伝」村上もとか岳人(クライ...
しだいに強くなる雨。レインジャケットはすぐに着れるけれど、レインパンツを履くのが面倒くさい。わざわざ靴を脱いで足を通すのは面倒くさい。 山の中では快適に腰をおろして身づくろいできる場所はそうそうありません。 「うーむ。レインパンツを着ていた
登山においてはウエストバッグ(ウエストポーチ)もまた「装備の軽量化」と「利便性の確保」のはざまで選択に頭を悩ます装備です。厳しい登山ではそもそも装備から削るでしょうが、ゆるめの登山ではウエストバッグがあると何かと便利です。
登山で、ランニングで、街中で愛用しています。主要アウトドアブランドの競合製品のなかで、機能性とデザイン性の高さ、価格のリーズナブルさで頭一つ抜きん出ています。
昔々、白馬岳から穂高まで2週間ほどかけて縦走し、上高地に下山してきました。登山にサンダルを携行する習慣はありませんでしたが、そのときばかりは欲しくなりました。小梨平キャンプ場の売店で500円で売っていた茶色のサンダル。いや、ゴムゾウリ?を履いて、憧憬の地でリゾートタイムを過ごしました。
レインウェアは常時着用せず、行動中はザックのなかに収納する。山に出かけて帰宅するまで、一回も使わないことさえあります。そのため軽量コンパクトさが優先される傾向にあります。内側にたくさん着込むことを想定しないため、シルエットは比較的細身です。
先日、こんなことをつぶやきました。 クライミングジムのオーナーもスタッフもセッターも165cmくらいの背丈の人が多いと感じます。大きいクライマーは狭い課題に苦しめられます。せめて日本人成年の平均値(男性で170くらい)くらいのセッターが中心
「明るすぎてもバッテリーの消耗が激しいだけだ」という意見はごもっともです。しかし、たいていのヘッドランプが調光機能を備えていますから、弱めの明るさで使えばいいだけの話です。重量(と価格)が増えすぎない範囲で出来るだけ明るい製品を買うことをおすすめします。
家型(くさび型)のツェルトは緊急時露営には必ずしも適しません。雪山で着の身着のままでビバークする場合、膝をかかえ身体を丸めて体温を逃がさないようにします。「Bothy Bag」等と呼ばれる半密閉型のシェルターのほうが使いやすいです。
ゴアテックスのテントが市場から消えるらしいと初めて知ったのは、山と渓谷 2017年 11月号の連載「山岳装備大全 第20回 シェルター」(p.128)を読んだときでした。
ミレーの「ティフォン50000ウォーム」シリーズはハードシェルではありません。 ハードシェルという呼び名は「固い殻=hard shell」に由来します。しなやかさ故ゆえ、強風に晒されると身体に貼り付いて寒気が染み入るウェアには相応しくありま
岩登り(クライミング、ボリダリング)に出かけるときは、アプローチシューズだけでなく、アプローチ帽を利用しています。 アプローチ帽なんて呼び名は聞いたことがない人が多いと思います。それもそのはず、筆者がいま思いついた造語です。 自宅を出て、街
先端が自由雲台になっている自撮り棒(セルカ棒)は意外と少なく、やっと見つけた安価な商品がYUNTENGブランドの三脚付きワイヤレスセルカ棒です。この製品を利用しているYouTuberをよく見かけます。
このアイテム、長いこと横目で眺めていました。購入の決め手となったのは、クイックシューを標準装備している点です。
ヨドバシカメラやビックカメラにはなぜか置かれていない超軽量ミニ三脚、PEDECOのUltra Podシリーズ。「ウルトラポッド ミニ」を長年愛用しています。たぶん30年以上前から現在の完成形で販売され続けている定番です。たいてい登山用品店で販売されています。
ラインホルト・メスナーの「ナンガ・パルバート単独行」にこんな一節があります。 写真はあまり撮らなかった。ひとりでは、自分自身を写すのもそう簡単ではない。ピッケルの頭に溶接させた一本のねじを使って撮影するのだ。ねじにカメラを固定し、ピッケルを
先日スマートフォンの画面を割ってしまい、急遽手に入れたGoogle Pixel 6aは3.5mmイヤホンジャックが非搭載でした。私は現在のところ有線イヤホン派です。このたび3.5mmイヤホンジャックとType-C充電の二股アダプタを導入しましたので簡単にレビューします。
登山家が都会をサバイバルするために重要な道具のひとつがデイパックです。2011年3月11日、東日本大震災が発生し、公共交通機関が麻痺した都心の仕事場から郊外の自宅まで、人・人・人の群れがオデュッセイアのごとく遥かなる旅路をたどりました。
選定の条件は、長さ=65cm程度、重量=500g以下、ヘッド(ピックやブレード)が極端に華奢でない、です。最終的にペツルの「グレイシャー」に決定しました。『縦走主体であれば、歩行時に持て余さない程度に長いピッケルを購入する』ことをおすすめします。