北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞57

自然美をしっかりかくす厚化粧    門間フミ子 招かざる客に笑顔も硬くなる      高橋 優子 振り切ってみても絡まる藤のつる  今野登美子 青空の向こうに見える愛と夢      笹嶋 久子 角砂糖溶けないうちに恋終わる    美田 径 素直さが顔に出ているさつまいも ...

北の星：詩の教室＜投稿作品＞紹介

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞56

夢のある手紙は何時もすれ違い    佐藤 文 心臓が大きく跳ねた夜のベル      門間フミ子 フラダンススタイルだけは準ハワイ 高橋 優子 ペンと紙あれば一日満たされる    今野登美子 どの顔も同じに見えるつけまつ毛  太田 敏子 職人の気前のよさを前に出し     ...

北の星川柳社特別賛助会員：鈴木則子さんの寄稿作品

2020.6.27 今日も又いつもの道で発見を 社会マナールール一つに愛一つ この曲好き心で覚え弾く生徒 ドレス着て仮面マスクのリハーサル 満天の星希望持ち夢の中

北の星川柳社特別賛助会員：鈴木則子さんの寄稿作品

2020.6.25 僕たちは希望あるから生きていく 輪になって背を向け合って歌う歌 紫陽花咲く回転木馬豊島園 愛を信じ理解し合える同志なる 虹の橋七色の傘さし渡る

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞55

シンプルに生きた証の割烹着      桜庭由紀子 成人式振り袖哀れ大あくび        岩井 タカ 早春の輝く朝日一人じめ          佐藤 文 もういらん永く夢見た億の金      門間フミ子 応援歌つぼみに聞かせ開花待つ    太田 敏子 背は丸く腰は曲がって...

北の星：詩の教室＜投稿作品＞紹介

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞54

流行はファッションだけでないみたい 須田 五郎 欲望を爪と一緒に切り捨てる      勝部夫美子 性格を含んで動く筆の先          深川美恵子 けんかして敬語で通す妻の術      桧森 吉紀 旨い酒女二人はよく喋る          桜庭由紀子 誕生日母を連れ出す...

北の星川柳社特別賛助会員：鈴木則子さんの寄稿作品

2020.6.19 海は広いなはしゃいでいます歌う声 エコバッグ毎回洗うマイバッグ アクセル踏みブレーキ掛けるレシピあり この夏は短パン有りかクールビズ 向日葵も幸せ拾い首回す

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞53

米沢幸子 写真みて秋田の文字（もんじ）どっち取る 一文字で意味の繋がる秋田弁 詳子 亡き友が耳元でまたささやいた 台風が鉢の移動の応援だ 葉の萎れ水が欲しいと花の声 元乙女 エンジンのかからぬ身体もてあます 朝トレに雑草相手こんくらべ リハビリと思えば雑用苦にならぬ 佐藤 ...

北の星川柳社特別賛助会員：鈴木則子さんの寄稿作品

2020.6.18 朝夕の明るさ戻る列車内 空手道足皮むけた再開日 歌えない音楽室で吹けないね マスク付け吸い込む空気汗滲む この夏は目線を変えて楽しもう

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞52

中原 恵 猛暑から解放されて天高し 天高く元気印が目をさます 鈴木貞子 朝市の端数おまけにもう一つ 先を行く歩幅があわぬ急ぎ足 おすすめを平らげ小腹まだいける 今野登美子 アート展ペットボトルも石ころも 赤裸々に書くには勇気いる話 接待に温泉付きと書いてある 桜庭由紀子 ...

北の星川柳社特別賛助会員：鈴木則子さんの寄稿作品

2020.6.16 暗い影新型コロナ落とし物 山彦さん往復マスク安倍マスク おしゃれして花より団子お弁当 マイフェイス東京の空浮かぶ夢 高らかに銀座に響く鐘の音

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞51

畠山直子 のど自慢下手もあるから盛り上がる 鈴木貞子 コスモスがお辞儀してくれおじぎする 秋うらら紅白まんじゅう母持参 秋晴れやサクサク踏んで散策路 深川美恵子 澄みきった朝の星見て今日いい日 皮むいて甘ーい秋の香り吸う 朝御飯しっかり食べる元気人 田村恵美子 煮こごりは母...

北の星：詩の教室＜投稿作品＞紹介

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞50

詳子 朝もやで近くの山も絵になった 内定に弾む孫から声だより 親愛は程よい感じ美しい 元乙女 子育てのとき懐かしむ写真帳 成し遂げて人と葉っぱは秋の色 白魚がどじょうになった指をみる 佐藤 文 家にあるオセロを使い活性化 筆持つが上達の腕見られない 寝姿を知らないうちに直さ...

北の星：詩の教室＜投稿作品＞紹介

北の星川柳社特別賛助会員：鈴木則子さんの寄稿作品

キャンセルでワクワク嬉し五能線 五能線ここ一番とゆっくりに 波の音探すカモメは何処にいる 平行線浜道線路これで良い 海に言う花の街から又来るね

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞49

竹之内 勇 愛のムチ言葉のムチが生かす道 入学の学生服が胸を張る 須田五郎 日々過ごす老い行く道は妻がナビ ただ疲れ渡りためらう歩道橋 名月を見上げて遠き人想う 米沢幸子 ビリビリと太刀打ちできぬ奴がいる 記念でのサイン入りシャツお蔵入り 元乙女 動揺を隠して娘ガン告知 白...

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞48

田村恵美子 熟れる迄烏待ちます過疎の柿 元乙女 穏やかに生きる事きめ口チャック 老爺心探しても無い老婆心 親と子が慮って探り合い 深川美恵子 柿の実と大根吊るし落葉掃く 苦い薬子に与えねばならぬ親 姪にうとまれ実家を思う気を伏せる 桜庭由紀子 お喋りも程々にして零れ種 一人...

北の星：詩の教室＜投稿作品＞紹介

声に出せないセリフ すずき・のりこ 学芸会大好きでした 小学ニ年生の秋 イソツプ物語「アリとキリギリス」の劇をした キリギリス役は二人 私はキリギリスになれて嬉しかつた 練習の時セリフを間違えてしまつた すると先生は一人だけのセリフにしてしまつた 「一度間...

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞47

畠山直子 男鹿半島ゴジラ火を吹く日本海 がっこ茶で話がはずむ村の家 孫の怪我涙と震え止まらない 竹之内勇 心晴れ空の青さが近くなる 足が言う足湯ブームが嬉しいと 香道に無口になって浸リきる 鈴木貞子 小春日和そろそろ母が来る時間 大声で歌うと風が頬なでる ハミングで球根植え...

北の星川柳社特別賛助会員：鈴木則子さんの寄稿作品

2020.6.2 窓を開けると人の営み声高く 園児たちの心で見てる絵が笑う ユーモアを忘れない事お隣に 口出すな男の勝負今直ぐに ときめきを天使夢見る虹の空

北の星川柳社主宰：北野邦生選＜川柳投稿作品紹介＞46

元乙女 あれこれと地球の上で思案する 平常心つぶやきながら鍋こがす 無事だけを 祈ってオペの終わり待つ 葉が落ちて千手観音枝っぷり 驚きの医療の進歩ただ感謝 来る年に夢膨らませ鐘をまつ 田村恵美子 古日記読めば記憶とかみ合わず 戦中派八十路を生きて今平和 一人居は煤も友達掃...

「20歳の富士山」佐野則子