レースから洩れる光にインコたち羽を震わせ春を迎える
ため息は外に出さずに肝心なのは自らに悟らせぬこと
歯車は回り続ける子どもらとのバタバタかけがえのない日々よ
きっかけは節目節目に訪れる禍(まが)のうちにも時機(とき)を待つ芽が
強盗を案じる長男からテレビドアホン心境複雑なり
隔世の感という言葉浮かびくるテレビではしゃぐ人びとの顔
見も知らぬ誰かに宛てて流してる拾った人は「いいね!」をくれる
届くのは絵より言葉と教えられ絵手紙もまた自分に会う旅
コロナ禍が無事過ぎたなら旅に出る普通列車で花を訪ねて
店先の菜の花の黄 冬枯れの景色に慣れた心にふわり
悲しみの溢れる世界で殊更に悲劇を好む人の哀しさ
求めても叶わぬことの多くとも主の慰めは弱きに満ちる
お久しぶりです。 今年も題詠100首に挑戦します。 宜しくお願いいたします。
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