天得院桔梗追加石も笑顔桔梗ひらいた金澤ひろあき※写真は天得院、井泉水句碑。天得院桔梗句追加
2023年12月京都童心の会通信句会結果茶碗、杯金澤ひろあき平成の最後の年に一回退職しました。と言っても、その後再任用で同じ職を続けたのですから、給料が安くなっただけのことかもしれません。退職した時に、珍しく寺町の骨董店にふらっと立ち寄ったのです。自分自身骨董品になっていくという感もあったのでしょう。そこで小さな煎茶の茶碗を買いました。何となく井戸茶碗に似ていて、枯れた風情があるのです。それ以外何の取り柄もなく、ただ在り、日々役に立つ。そういう在りように心ひかれたのかもしれません。また、とても親しい友から、小さな杯も頂きました。旅行のお土産ですが、石を彫って作っています。冷酒を入れると、石の冷たさがひんやりと伝わります。小さいので、大酒をせず、これくらいにしておきなさいよという戒めのようでもあります。手の...2023年12月京都童心の会通信句会結果
今の桐壺金澤ひろあき「いづれの御時にか」で始まる「源氏物語」の作者・紫式部が今度の大河ドラマとか。舞台となった桐壺は今?ということで、行ってきました。京都市の千本通りが、昔の朱雀大路。千本丸太町を少し上がると、千本出水通りに。出水通りは狭いので分かりにくいですが、そこを東に入ります。入って二筋目の浄福寺通りと交わる所が、桐壺があった所です。今は普通の民家で、塀に案内板があります。自転車が置いてあった!自転車置場哀しい更衣住んだ跡ひろあきもう一つ南の新出水通りに、帝の居られた清涼殿がありました。ここに参上する途中、更衣は嫌がらせを受けたのですね。現在「源氏物語」の舞台となったここに住んでいる方々、どんな思いで生活されているのかな。あまり意識しないのでしょうか。平安残ってない路次に木枯らしひろあき今の桐壺
哀愁のいしやーきいもー寒月下ひろあき哀愁の
ろう梅の玉とふくらむ風はらむひろあきろう梅の
フリー句(自由連句)「ネバネバに」の巻きネバネバに脚を取られて嫁が君青島巡紅思わぬ展開箱根駅伝金澤ひろあき2年ぶり優勝7度に新記録巡紅三ヶ日過ぎて初めて休養日ひろあき雨音や朝風呂だらり缶ビール巡紅こんな真冬日狐嫁入りひろあきセルモーターのカバー石で叩いて始動さすバイク巡紅*バッテリーが低下してないときはこれでかかるのだから不思議です。生きる火花が咲いたり散ったりひろあき日が昇る身体の芯に祈り咲く巡紅底冷えの朝に山茶花紅灯すひろあき白い息パン屑撒けば鳥集う巡紅鯉も顔出しおねだりをするひろあき来い来いと恋する乙女蜘蛛となる巡紅火事も喧嘩も色褪せる江戸ひろあきすまぬと一言言えぬかゴジラに巡紅寅さんと人気二分した映画館ひろあき同点の九回裏の大歓声巡紅アレの効果で日本一にひろあき他人より水揚げ多いと翌日が怖い巡紅あ...フリー句(自由連句)「ネバネバに」の巻
雪の肌紅さす朝の静けさよひろあき雪の肌
フリー句(自由連句)「子守唄」の巻子守唄一緒に聞いた木守柿金澤ひろあき膝枕耳掻きされて喉鳴らす青島巡紅天守閣泊まるツアーに二人してひろあき風邪ひきやホットワインを笑みで割る巡紅セレブ気分で香り楽しむひろあき湯の煙歩いた距離も星の彼方巡紅ゲレンデが遠くて安いスキー宿ひろあき宿主が猟銃自慢牡丹鍋巡紅相棒犬にお裾分けするひろあき海老天の食える限界年越し蕎麦巡紅南座帰りに打ち上げをするひろあき元旦や湯を抜き行くぞと頬叩く巡紅雨音止んで満ち来る淑気ひろあきオーストラリアからの家族にはお日様の匂いがした巡紅辰年の恵方の空に伸びる虹ひろあき鷺鴨鵜上手く付き合う秘訣知る巡紅災害の多い日本に生き延びんひろあき※また地震。心が痛みます。恋の独楽廻し廻され紐いずこ巡紅同じ土俵でついて離れてひろあき坂道ブレーキペダルに足載せたま...フリー句(自由連句)「子守唄」の巻
思い出もほんのり香る今朝の雪ひろあき※今朝の京都、神泉苑です。今朝の雪
フリー句(自由連句)「靫草」の巻き草枯れる中芽を出して靫草青島巡紅綿虫の浮かぶ何かを言いたげに金澤ひろあき腹が冷えても耐える天之常立神巡紅常世の国は常春の国ひろあき歳とった君も良いねに肘鉄砲巡紅好きなぶんだけ手加減をするひろあき美味しいねと言ったのが運の尽き巡紅万歳をして議会解散ひろあき胃カメラや春まで残る青木の実巡紅歳をとっても命の泉にひろあき大迷宮攻略年越しそば頂きます巡紅わさびの香り冷酒きりりとひろあき暮さえも食えぬジャム産む清水寺巡紅*ジャムには混雑、停滞の意味があります。夢二ゆかりの坂に隠れ家ひろあき沢蟹の滝壺は埋められて清水寺巡紅堀川通りも半分暗渠ひろあきチンすれば良かったと箸おく牛丼巡紅そそくさと夜勤の夜食片付けるひろあき庶民より学者に好かれる家康さん巡紅比叡山の麓花満ちる東照宮ひろあき※坂...フリー句(自由連句)「靫草」の巻き
おもしろい本 たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりに ぼくの風」
おもしろい本たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりにぼくの風」金澤ひろあき二十年ぐらい前になります。口語俳句の人から、名刺代わりの句集を頂いたことを思い出します。いいアイディアだなと感心したのですが、本当に名刺サイズで、字も小さく、読むのには苦労しました。たなかかつおさんの「ぼくの風」は手帳サイズで、一ページに一句、多行書きも多くて読みやすいです。このサイズ感、いいですね。同居されている大岳次郎さんが編集されていて、全体にほのぼの感が漂っています。おかげさまで元気です真面目を捨てて解放するビール飲んで見つめる海は青空などと言われると、一回お会いしたくなるじゃないですか。乾杯の音はよろこび酌んで酌んでときどきもつれる舌と足下戸だけど酒好きな私も加わりたくなるような。赤いふんどし白パンツみんなちがってみん...おもしろい本たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりにぼくの風」
フリー句(自由連句)「三味線の」の巻三味線の響く冬至の京の路次金澤ひろあき「ん」二つ付く七品を食す日青島巡紅*なんきん(かぼちゃ)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)。運がつくように、栄養も取れるように。ゲートボール笑いの絶えぬ長寿村ひろあき祈りには力があるとの実験結果巡紅伊勢詣りブームの後の明治維新ひろあき彼女の頭に柿三つ載せらるか試す彼巡紅罰ゲームにも賞品でますクリスマスひろあき来年はもう来れない車で8時間京都まで85歳の夫巡紅免許返上家族会議が始まってひろあき孫来るから明日はサンタだと休む巡紅カタログ見てて夜更かしをするひろあき人乗れるドローンで宅配十階のベランダ巡紅上空写真多くなった北アルプスの尾根道ひろあきジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡が起爆剤となる巡紅冬花火どこ...フリー句(自由連句)「三味線の」の巻
「自由律の風」へ金澤ひろあき拝復自由律の仲間に入れて下さいましてありがとうございます。七年前、入院した時、病院で得た句は全部自由律でした。その時、自分は自由律の人間なんだと。「自由律の風」五号、ありがとうございます。読むのが遅く、書くのはさらに遅い蝸牛のようなものなので、御礼が遅くなりすみません。なんか楽しそうな赤点取ったあいつ藤井雪兎普通だったら落ち込むのに、競争を降りた穏やかさというのが見えています。吉原陽子さんの書かれた文の「赤平さん」の生き方とも通じるような。困った時に、人間のほんとうが現れるのですね。心臓の弁新調して新たに一句白松いちろう大きな病を乗り越えられて、喜びの一句。応援したくなりました。空き家ふえた街からツバメ一家の旅立ち平岡久美子空き家、ほんとうに増えています。でも、自然の営みは、毎...「自由律の風」へ
「さんしょ」184号を読んで○金澤ひろあき「さんしょ」184号、ありがとうございます。元旦から大震災、羽田空港で事故。辰年、いきなり心が痛みます。私も体調を崩して少しぐずぐず。何かの本で読んだのですが、「この世はみんなのもの」というと、どこかに「自分のもの」があるということになり、「自分のもの」の取り合いになり、争いが生まれる。そうではなくて「この世は借り物」。誰のものでもなく、借りているだけで、最後にはみんな返さなくてはならない。あるいは次の世代にお渡しするのだと。生命もそうなのだろうなと感じるのです。借りているので、大切に扱わなければならないのですが、自分だけのものではないので、ままならないこともあるのです。今冬も座骨神経痛を持ち歩く松本克行帯状疱疹にとっぷり浸かった一週間立林かつえ私の体調のぐずぐず...「さんしょ」184号を読んで
冬至には童話の手袋買いたいなひろあき※寒くなりましたね。風邪などにお気をつけて。冬至には
フリー句(自由連句)「火の用心」の巻き火の用心お巡りさんに舞妓さん青島巡紅*12/15祇園にてまねきの髭文字あがる南座金澤ひろあき雨の降る前撮りカップルのキメ顔巡紅聖地巡礼推し活に生きひろあき蜜蝋の火に誘われて日記買う巡紅クリスマスポインセチアティファニーにひろあき給料日(クリスマス)前チキンナゲットと缶ビール巡紅冬の月忍びが出そう塀の上ひろあきご免なさい墓踏み台に塀を越え鬼ごっこ巡紅悪口の語尾はおっとり京童ひろあきはっきり言うのはオシャレじゃない京都弁巡紅はいなんやろかいいえなんやろかお告げの和歌ひろあき何の罰ゲーム水道の配管破裂する巡紅北風が吹き抜く部屋を片付けるひろあき北風に投げキッスするありがとう巡紅戦争がウクライナから無くなる日ひろあき筑紫出る時の流れは澱みなく巡紅不知火導くミステリーツアーひろ...フリー句(自由連句)「火の用心」の巻
冬の木の紅さすことのひそやかにひろあき冬の木の
返り花金澤ひろあき返り花三次会から復活し思い出の数だけ返り花つけて返り花
冬の月金澤ひろあき冬の月忍びが出そう塀の上冬の月抜き足差し足忍び足冬の月二次会始まったばかり冬の月女子会始まったばかりです冬の月そっと抜け出す三次会冬の月
「古今和歌集」編集室金澤ひろあき新出水通りにある内裏跡で和歌好きな人に紹介したいのが、承香殿跡です。醍醐天皇の命で、延喜五年四月十八日より、紀貫之らが、「古今和歌集」を編集した場所なのです。袖ひぢてむすびし水のこほれるを春たつけふの風やとくらむ紀貫之(巻一春上)これ以降、日本は歌の国になって行きます。春待つ路次古今和歌集声あげるひろあき「古今和歌集」編集室
くちばしの沈む鴨金澤ひろあき行き先を問えばくちばし沈む鴨風邪流行る日本口をすすぐ鴨すれ違う木枯らしめいた顔をしてくちばしの沈む鴨
年末髪を切る金澤天紫師走も末。新しい年に向け掃除し、髪を切る。近所の理髪店、新しい店で流行っている。七十代という男性客、色々と話しかけている。髪を切ることより、話相手を求めているようだ。髪を切る七十代話相手ほしい年末天紫新年に向け暦も買う。無地の愛想なしはしらけるので、京都のお祭り等が載っている手帳をカレンダー代わりに。来年どうなっているやらの暦買う天紫年末髪を切る
フリー句(自由連句)「夜行列車」の巻夜行列車日付変われば雪になる金澤ひろあき今宵束の間欠け星となるベテルギウス青島巡紅*アステロイド帯にある小天体が軌道の関係でその光を遮るため。滅多にないことだとか。隠れんぼ最後の一人が息殺すひろあき葉影なく枝に残った柿一つ巡紅頂の銀に輝く伊吹山ひろあき忘れ去られたグリーンクリスマス巡紅*本家のイギリス人に今でもグリーン(雪の降らない)クリスマス使いますかと尋ねたら、変な顔をされた。今のような肥料や害虫駆除剤がなかった頃の言い回し。ご苦労さんサンタに奢る夜鳴き蕎麦ひろあきチョコの湯煎に苦労する女の子の笑み巡紅原産地加工輸出を推進しひろあき贈り物は僕(私)では駄目かとデート前巡紅売り込んだ大臣次々更迭しひろあき月明かりラクダの影を引き延ばす巡紅葡萄の美酒と瑠璃の杯ひろあき翼...フリー句(自由連句)「夜行列車」の巻
おもしろい本又吉直樹「火花」(文春文庫)金澤ひろあき破滅的男。そしてその男にひかれる女。場所は三鷹、吉祥寺。男は借金をかかえつつ、女の好意に支えられつつ、けっこう呑み歩いている。こう書くと太宰治のことかと思うのだが、そうではない。又吉直樹「火花」に出てくる破滅的天才漫才師神谷のことである。又吉さんは太宰の影響、大きいのかな。話の中に出てくる重要な場所、井の頭公園は太宰が入水したと言われる地であるし・・・などということも頭をかすめた。現役の漫才師ピースの又吉さんが描いた漫才の世界。その意味で他人事ではないリアルな自分事である。若手の漫才師「スパークス」の徳永(又吉さんの分身だろうか)が、熱海の花火大会の余興の仕事で出会った「あほんだら」の神谷を尊敬し師とする。神谷は徳永を弟子にするかわりに、自分の伝記を書く...おもしろい本又吉直樹「火花」(文春文庫)
鵺落ちた公園銀杏散りしけるひろあき※二条城の北にある公園です。平安時代末期、源頼政が、夜な夜な宮中に出没する怪鳥鵺(ぬえ)を射落とした場所だという伝承があります。源頼政は、歌も詠み、文武に優れた武将ということになっていますが、後に以仁王をかつぎ、平家と戦い宇治平等院で亡くなります。鵺落ちた
登るほど金澤天紫仲冬の空が綺麗だ。山頭火さんではないが、プチ家出をしたくなる時がある。自分は小さな人間だ。小さな人間を大切にしたい。そんな時はだいたい京都や奈良、大阪の山へ行く。ただ、もう歳をとって来たので、きつい山は無理になっている。事故など起こしたら、周りが迷惑だし。お正月は混むので、12月に生駒山へ登った。心の疲れをお払いする。いつのまにやら山頭火死んだ年越えお正月へ天紫お礼参りのお山冬晴れ登るほど無口になっていくお山の冬登るほど
雨宿りご縁を結ぶ侘びずまいひろあき※神泉苑の小さなお堂です。向かいの豪壮な二条城との対比が面白いです。雨宿り
二度咲きの桜金澤天紫白梅町から西大路通りを北へ上がると、平野神社に。桜の名所で、春はすごいことになる。冬は静かなものだが、実は本殿の近くに、冬咲く花がある。二度咲きする桜なのだ。定年後頑張っている人も「二度咲き」なのかもしれない。二度咲きする花も人も天紫二度咲きの桜
路面電車金澤天紫年末に衣笠に行く用事が出来た。四条大宮から嵐電という路面電車に乗った。均一料金で250円(2023年現在)。帷子ノ辻で乗り替えて、白梅町へ。帷子ノ辻を「かたびらのつじ」と読める人は、なかなかの京都通だ。同じ線を昭和以来走っている。市電は廃止されたが。昭和の空気が乗っている路面電車天紫路面電車
おもしろい本 たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりに ぼくの風」
おもしろい本たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりにぼくの風」金澤ひろあき二十年ぐらい前になります。口語俳句の人から、名刺代わりの句集を頂いたことを思い出します。いいアイディアだなと感心したのですが、本当に名刺サイズで、字も小さく、読むのには苦労しました。たなかかつおさんの「ぼくの風」は手帳サイズで、一ページに一句、多行書きも多くて読みやすいです。このサイズ感、いいですね。同居されている大岳次郎さんが編集されていて、全体にほのぼの感が漂っています。おかげさまで元気です真面目を捨てて解放するビール飲んで見つめる海は青空などと言われると、一回お会いしたくなるじゃないですか。乾杯の音はよろこび酌んで酌んでときどきもつれる舌と足下戸だけど酒好きな私も加わりたくなるような。赤いふんどし白パンツみんなちがってみん...おもしろい本たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりにぼくの風」
子伯歌集『きみの時空』を読んで金澤ひろあき神戸の子伯さんから、歌集『きみの時空』を頂いた。にぎやかな生活・社会から、言葉を拾い上げる私と対極にある人だと思った。現実と夢のあわいに居る人なのだ。ふうわりとゆらぐ髪の毛なく袖のきみならゆめのかいだんにいる生きてよし言い残しては陽のなかへこわれたわれにふゆのまぼろしそれぞれが時の記憶に手を当ててまた散って行く異夢と知るゆえ「夢」がこの人には重い意味を持っている。そして、「きみ」という呼びかけが多い。夏石番矢氏の解説にもある通り、この歌集のキーワードであろう。母とは違うそれでもぼくを受け入れてきみ繰り返す波とはなにかと素のままに歌を詠わば君がいて見てたらいいな冬月の朝「きみ(君)」に癒しを求めているかのようだ。さらに、「きみ」と言いながら、ナルシズムを感じる。「き...子伯歌集「きみの時空」を読んで
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天得院桔梗追加石も笑顔桔梗ひらいた金澤ひろあき※写真は天得院、井泉水句碑。天得院桔梗句追加
東福寺天得院金澤ひろあき東福寺天得院、桔梗の庭を拝観。自由律の井泉水さんゆかりの寺でもある。関東大震災で家族を亡くされた後、ここに隠棲されていた。風が桔梗に遊びに来た苔のみどりに桔梗の結界桔梗を借景に悟りあらわす石東福寺天得院
夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板金澤ひろあき夫婦の年輪
廃業の看板金澤ひろあき梅雨空に高く掲げる廃業の看板梅雨なんかに負けへんカラスゴミあさり梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌熱帯夜ペットボトルきしんでるよ廃業の看板
青島巡紅氏遺作2024年分※2024年7月、心友青島巡紅(本名佐久間昭三)さんが亡くなりました。30年以上の長いおつきあいで、俳句・短詩文芸の同志でした。語りたいこと、大切な思い出はいっぱいあります。でも、遺された句以上が一番大切です。そう思い、遺句を読み返しました。ペダル漕ぐ青島巡紅(佐久間昭三)新年の鐘が鳴る時銃も止む膝をつき皆祈り出す大きな虹まだ翠残る銀杏のほっといて冬時雨笑顔濡れない傘となる逃げ水を追いかけ走る選手たち冷めた粥タッパから食うシンク前火の用心お巡りさんに舞妓さん斑鳩を旅する一人下弦の月藷を焼く皆んなの笑顔午後三時木枯らしや手にした札が飛んで行く車待つ半身沈むオリオン座蜜蝋の火に誘われて日記買う元旦や湯を抜き行くぞと頬叩く休みたしでもでもでもと手足動く橋揺らし川面を渡る月明かり木守柿雪...ペダル漕ぐ
泣いている笑顔もあるんだ紫陽花金澤ひろあき泣いている
星の声青島巡紅(佐久間昭三)氏遺作大欠伸天頂の星輝けり川沿いの並ぶ灯誘う朧星狼の遠吠えいずこ朧月四年ぶりはねず踊りの随心院春雷やワクチンの是非再浮上自堕落の夢に親出て春彼岸湯煙や星まで届け酒交わす班ごとにカレーを作る春暑し群青の刹那の直線雉翔る春の海着艦歓声米無人機徳川の日の出と入りを大広間逃げる子を笑い追う親樹々の間を地蔵堂の花活ける人黙々と剪定の街路樹の笑む小雨かな語り種余さず使い春火鉢灯に浮かぶ白花水月紅仄か思い出は葡萄の皮の酵母菌薫風や新郎新婦入場す円山の葉桜の下で夢を見る顔洗う笑うか泣くか夜の酒頭寄せ寝過ごすことも旅のうち日が昇る歩く足止め手を合わす水田と東の空に日が浮かぶ冬の月夫婦二人で屋台から木漏れ日や遊び疲れた子の寝顔雨上がり濁流に乗る縫いぐるみ黒鷺や羽を傘とし魚呼ぶ雨季終わる朽ちた戦車の...星の声
タワマンの林金澤ひろあきタワマン次々に建つ地面陥没する国※いつも安全は後回し。事故が起きてから慌てる。雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンの林
桔梗が招く白い石畳のお寺金澤ひろあき※京都七条、真言宗智積院。去年の今頃、友の病気回復を願ってお参りしたのです。同じように桔梗が咲いていました。白い参道に落ちる桔梗の影も、今年は同じように。ただ、友と一緒に来ることはかなわなくなりました。2025年6月21日。空海の縁日にて。桔梗が招く
祭待つ大安売りの商店街金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街祭待つ
亡母みたいな子犬松村芳子奈良町に墓だけ残し梅供う紅白梅枝しなやかに争わず梅の実や人のうわさも転びづめ梅粥やバターの堅き二月果つ老いてこそ遊び心を雛かざる雛かざり背なにねんねこ幼な児としなやかに滋賀の湖より嫁ぎ来し舞う雪にゴルフボールの吸われゆく道たづね上ガル下ガルに京余寒話す役聞く児のありて日向ぼっこ鳥翔ちて桜の小枝弾みけり真理春風邪や亡母みたいな子犬いてつばめ舞う空は自在の初舞台髪染めし亡母に似て来し花鏡電線はシャープフラット初つばめうす緑草餅送る文添えて近道は山椒のみどり敵のごと緑陰や悲しき事は傘の中緑立つ力抜ければ飛ぶボール母の日や白カーネーション詫びの色母の日にさくらんぼ着き子の個性紫の法衣に休みし黄金虫カーネーション又一鉢着き笑い合う母の日や今なら出来る親孝行ばらの刺みどりの先はとんがり帽会えば...亡母のような子犬(童心会員作品)
川端康成記念館にて金澤ひろあき2025年6月20日、休みを利用して訪問した。「眠れる美女」の原稿を見ることができた。鎌倉にあった書斎が再現されている。そこで原稿を書くという、作家になったような体験をさせて頂いた。毛筆のタッチの万年筆で、文豪気分になる。打ち水の柄杓の先に作る虹ひろあき踊り子の文書き写す熱さかな川端康成記念館
ゆっくりほどけて塩見すず子雨傘に梅の花びら客迎え客の雨傘梅の花びら一つ二つしなやかな指揮者の梅の花ざかり書き終えて雛の細い目に膝まづく歩いた休んだ梅のひらく音聴いた桜ふぶきに守られ人のお世話になりたくないさくらのスケッチに色をさすさくらの道ふいにかけ出すランドセルさくらさくらスケッチに色を差す上から見おろす桜異人たち桜の帯です同世代の話題ですしばらくはじっとして桜と青空と花見スポットゆっくりほどけてゆく私緑の陰マスクはずせばきれいな汗エプロンのカラーの白さ深まる夏無口なサイフ並べ緑の手づくり市エプロンで手を拭く母の小さな癖母のぬくもり好きな黄色のカーネーション遠くの電車今朝も死者により添ってくちなしの花医師の無用の聴診器宅急便です頭陀袋に入れる赤ワイン死に装束下草あたりで飛ぶホタル糸の雨降る三途の川のど真...ゆっくりほどけて(童心会員作品)
梅雨にもう真夏日たまげている蚕金澤ひろあき※まだ6月18日だというのに、京都ではもう36度を越え真夏日。蚕もびっくりだろう。真夏日の蚕
不器用ですから遠藤修司片付けを後回しする悪いクセこれを報告句会に出そうか昼食後薬がわりのコーヒーブレイクメタボに効いてよ目が見えぬ友が見抜くは私のずるさじいさんや右はキラキラ左は苦労どっちを選ぶ高倉健さんに私は学ぶ「不器用ですから」交差点会った女性スマホでウ・フ・フ今日は晴天足悪く会社に向かう背から見えたよ強力(ごうりき)が家族にあふれる笑み運ぶおっはようー交わすあいさつルーティーン元気よびこむファンファーレ酒に飲まれ記憶が飛んで約束忘れ信用失ふおもちゃを渡した御礼「電池が無いって」それを言わないで今の私「電池切れ」アサイチ自転車ギーコギーコ生きてくメロディー一声をかけ忘れ見事にケンカバクダンと生命をハカリにかける戦争なんてクソ食らえだカギかけてキーを無くして自転車のれず心のカギが外れてる朝日さす雪やなぎ...不器用ですから(童心の会会員作品)
花菖蒲水辺無数の銀河系金澤ひろあき花菖蒲
えみふる岡畠真理子もう梅雨明けだと伝えたいのか蝉の声この日だけは笑顔いっぱい球宴のベンチ台風も近づけない猛暑列島夏の風チリンと風鈴柄杓水石段上りほっとひといき木陰の涼風ススキたなびく城址青い空庭園一望城主の気分わかるかも初秋の陽射しどんぐりの木陰でひと休み赤とんぼに誘われ歩く城の道すごいなぁゴロゴロお供に城址巡りぜんざいとお抹茶アイス迷う季節通りすがりの金木犀に母想う金木犀を手土産に叔母の思い出靴下ろしそろそろ歩く踵に絆創膏初詣の長い列お願いごとをじっくり考えるおみくじをそっと結んで気を引き締める境内の屋台に混じりキッチンカー初売りスーパーお正月BGMでのんびりムードスーパー出てひんやり外気心地よく住宅街散歩小鳥の囀りに立ち止まる早咲きの桜揺らす小鳥一羽ぽかぽか陽気に雪やこんこんのメロディまだ要る日来るか...えみふる(童心の会会員作品)
河骨金澤ひろあき河骨は梅雨前ぐらいから、黄色いかわいらしい花をつけている。千利休が茶室では使ってはならない花にしたので、茶では使えないそうだ。利休さん、何が気に入らなかったのだろう。茶室には入れぬ河骨雨に侘びひろあき河骨
母の手野原加代子彼岸花生きてる印赤く染め赤とんぼ人恋しさと飛び回り尺取り虫やゆっくり歩く人生を秋の海故郷景色澄み渡り三日月に見惚れて歩く夜道かな故郷は冬景色かな目に浮かび母の手が大根洗い冷たかろ湯豆腐や家族を囲む湯けむりや毛糸編む孫の顔思い冬帽子赤く染め南天の実や亡き母に柚子風呂に孫と入りし冬の夜生きている歩けていると去年今年水仙や一輪挿しに背が高く寒椿寒さに堪えて群れ咲きてろう梅やクルザード色に咲きて光浴びバレンタインねぎらい言葉貰いして春うらら空見渡して気は晴れし春日和友の足追いウォーキング春の雪父の手見えプラットフォーム手の平にアリンコ歩き愛おしく春雨や袖通して衣替え食卓や新玉ねぎの香りして母の日や帽子かぶりし背丸め風薫る地蔵手合わせ微笑みし夏日和姉に会いして亡母似し青紅葉そよぐ風には雨しずくねむの...母の手野原加代子作品
6月長岡天神にて金澤輝石段の一段一段増す暑さいつもいる一人が居らず青葉道青葉の社友の回復祈るため我がためにあらず病持つ身の祈り本殿よりいただく涼しき風一陣※祈念届きますように。6月長岡天神にて
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる
桔梗のお寺金澤輝季節的に美しい紫陽花の紹介が多いですが、桔梗も良いものです。京都で桔梗というと、東福寺の天得院や紫式部ゆかりの盧山寺が有名ですが、東山七条にある智積院も良いものです。白い参道沿いに沢山見ることができます。お寺の紋も桔梗です。参道の白きに桔梗の影落とす輝桔梗のお寺
木屋町高瀬川金澤ひろあき木屋町高瀬川というと、三条から四条間の繁華街のイメージが強いです。しかし、四条を下がり五条近くになると、ずいぶん景色が変わります。飛び石で渡れる所も設けてあり、生活の匂いもします。せせらぎを踏む飛び石を踏む半ズボンひろあき紫陽花の王国繁華街横目木屋町高瀬川
【日記より】6月12日童心記念号発行金澤ひろあき6月12日、朝から晴れ。気温は30度を越える。四条河原町へ出る。完成した童心2024年記念号を受け取りに行く。寺町四条を下がった所、石之不動町にある田中プリントさんへ。町名の石不動は、空海が彫った石不動をお祀りするお堂があるため。例年、お詣りしてから受け取っている。今年一年の皆様の無事と健筆を祈願する。一年に一冊出しているが、その年々、いろんなことがあったなと感慨深い。支払いを終え、近くの郵便局より、遠方の会員の皆さんに郵送するのも、恒例。持ち帰って、改めて読み直す。こんな時にこんな句が出たなどと振り返り思い出す。参加の皆様の句より逝きし犬柚子の根元の黄の中に三村須美子蜜蠟の火に誘われて日記買う青島巡紅(佐久間照三)まっすぐな瞳が言った戦争のない国に行きたい...【日記より】6月12日童心記念号発行
フリー句(自由連句)「戦場は」の巻戦場はここかしこにあり頻尿佐久間照三予定表には未定の空白金澤輝ハローワーク経由病院で点滴照三長い雨期友回復の知らせ待つ輝友からのお守り握り頑張るぞ照三また共に紅葉を見ること信じて待つ輝生きるから生かされている心臓よ照三息に合わせて光放っている蛍輝合唱のアベマリアが涙腺緩める照三聖堂の扉開けば百合香る輝マリア様世界の子らに祝福を照三ミレー描く落ち穂拾いの農婦の祈り輝ゴッホが黒人農家に見た馬鈴薯照三驚きがあった無数のまなざしの向こう輝呆然と膝崩す間も無く小便糞漏れる照三悩み苦しみ書いてみると小さくなる輝同行二人と唱えて山谷行く老僧照三奥に歩めばブッポウソウが唱和して輝行く先に安らぎあること虹に願う照三日の入り月と一番星と輝月夜に浮かぶ海月浪任せ照三大きな力に流れて行く先皆同じ...フリー句(自由連句)「戦場は」の巻
蝶々の円舞門を開けようよ金澤ひろあき※つがいで飛んでいる蝶を撮ってみました。難しいですね。蝶々の円舞
5月句会選追加○松村芳子特選36葉桜や神籤の結び増えている佐久間照三神籤も神様からの賜物と思っても凶は嫌です。吉神籤がいただきたいです。並選28夕日落ち薄暗がりに蝶々とび蔭山辰子29黄砂イヤ花粉イヤイヤ風邪でした同33花の舞う遍路の境内握り飯佐久間照三38微風に柳と桜のデュエット同40背伸びする肩凝りほぐす朝日かな同42若者も負ける短パン老夫婦同45月見草夜輝きて道端に野原加代子54曇りなの黄砂なのかな頭なの三村須美子56芽出し良し年越しダリヤ掘り起こす同58筍や甘み歯応えうまし音同60隼人瓜初挑戦の畝作る同61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち同62草刈りの草の香りに身を浸す同71寝そべり人生もいいさ口下手な蛙金澤ひろあき72風船も迷子になりそう黄砂の空同73団地と花知人が去ってあいた穴同78青い目も担ぐ神輿...京都童心の会5月句会選追加
2024年6月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1緑の陰マスクはずせばきれいな汗2エプロンのカラーの白さ深まる夏3無口なサイフ並べ緑の手づくり市4エプロンで手を拭く母の小さな癖5母のぬくもり好きな黄色のカーネーション6うす緑草餅送る文添えて7近道は山椒のみどり敵のごと8緑陰や悲しき事は傘の中9緑立つ力抜ければ飛ぶボール10母の日や白カーネーション詫びの色11母の日にさくらんぼ着き子の個性12紫の法衣に休みし黄金虫13カーネーション又一鉢着き笑い合う14母の日や今なら出来る親孝行15ばらの刺みどりの先はとんがり帽16孤独ではない菜の花の天ぷら17夏隣食べたくなる雲ひとつ18漆黒の紅テント羽撃く唐十郎19いつもふ...2024年6月京都童心の会通信句会作品
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半〇佐久間照三選特選77卯の花腐し原子炉腐りませんか金澤ひろあきオカラを炊いたもの(卯の花とも言う)は間を置けば当然腐臭を発する。原子炉がそうでないと言えるのか。言えませんね。人為的操作ミス、自然災害がいつそのトリガーになるか判らないのに、ありえませんと押し切れるのだろうか。電力需要とか事情とか言う観点からは必要悪。だからこそもっと建設運転には現実的で万が一の基準が低くてはいけないのです。この句は、理屈でなく感性に訴えているところがミソです。団欒の食卓という場面から一気に飛躍するのに不自然でないところが、いいですね。「卯の花」への着眼点がいいですね。並選5花見スポットゆっくりほどけてゆく私塩見すず子一番綺麗に見える場所に来て感動し、見ている自分が解体されて行...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】後半
2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天61玉ねぎよ伸びよ丸まれ球児たち三村須美子「玉ねぎ」の様子から「球児たち」への連想、とても楽しいです。何かに打ち込む人を見ると、応援したくなりますね。「伸びよ丸まれ」の声による応援も、句の雰囲気を生き生きとさせています。地3桜の帯です同世代の話題です塩見すず子花を見に行って始まった会話。同世代に通じる話題は盛り上がりますね。時代や苦楽を共にしたからでしょうか。人44野球帽とペットボトルの忘れ物佐久間照三休日の翌日なのでしょうか。野球で遊んだ後の忘れ物から、前日の楽しさが余韻のように伝わって来ます。他、心に届く句です。8あと何回61段登り下り朝の出発足たたく遠藤修司マンションの階段なのか、駅の階段なのか。毎日通勤で通っている道。「あと何...2024年5月京都童心の会通信句会結果【選評】前半
2024年5月京都童心の会通信句会結果日記より4月9日ほどほど金澤ひろあき二条城のお堀の桜もそろそろ散り初め。散る姿も美しいのが、桜なのかな。散る桜を見て、いつも買っている丸太町通りのお弁当屋さんへ。行って驚いた。長い行列。三十人ぐらい。車も路上駐車。いつもはこんなに混んでいないのに。並んでいる人に聞くと、TVで紹介されたのでやってきたという。通りがかりの外国人が「famousrestaurant?」と訊いてきた。年輩のご夫婦がやっている店で、ご主人は以前、体調を崩して店を休みにしたことがある。お客さんが沢山になったのはいいが、こんなに忙しくなると、お体大丈夫だろうかと心配になる。いつもなら少しお話もできるのに、そんなゆとりもなかった。ほどほどがいいかも花も散りそめるひろあき皆さんの選です。選者真・・野谷...2024年5月京都童心の会通信句会結果
フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻みどり児へ燕がくるり風を切る金澤輝開けた手から逃げた希望追いかける佐久間照三豪雨が過ぎた街はまだ冷えたまま輝冷めた珈琲チンブランデー入れる照三朝焼けに輝いているゆで卵輝お祖父ちゃんの頭と同じだ照三くつろいだ五百羅漢が「よう来たな」輝地球に生かされている僕たちの日々照三東山滴る友の居る窓辺輝元気が一番青い空照三日帰りの温泉集合藤の棚輝風呂後のビール最高乾杯照三初優勝果たす若き小結が輝粘り腰僕にも欲しいそのパワー照三厄落とし今日の朝日によみがえる輝朝起きて心臓に触れるありがとう照三花の宴生きてるだけで儲けもの輝水田に映える山並み燕飛ぶ照三ローカル線旧街道と並走し輝昔から明日も見守る五重塔照三フリー句(自由連句)「みどり児へ」の巻
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで
「さんしょ」186号を読んで金澤ひろあき拝復御句集『離農』拝受。ありがとうございます。前回の『蛙の主張』に続き、人生の節目ごとに句集を出される。句と人生がリンクしています。だから、句を振り返ると人生を振り返るようになっています。あの頃こんな出来事があり、こんな心情で暮らしたなと思い出せるよすがにもなり、句が生活のインデックスにもなりますね。(鑑賞は後日になりますが)また、「さんしょ」186号にも、生活に即した心情があらわれ、口語俳句は「生活詩」ということを実感します。〇筍やそこまで厚着しなくても石神君子〇聖護院大根やっぱりお日さま独り占め鈴木和枝「筍」や「聖護院大根」は食べ物ですが、これらの句では、私が同じ目線で呼び掛けています。食べる者と食べられるものというよりも、同じ世界に生きている仲間という感じです...「さんしょ」186号を読んで
巡りあえた本金澤ひろあき金子兜太著『あの夏、兵士だった私』96歳、戦争体験者からの警鐘清流出版生きているうちに私達はいろいろな体験をする。他者の体験を伝えられることもある。辛い体験もある。辛い体験から学んだことは、私達の内面を強く揺さぶる。誤りを正す力にもなる。生きる力になる。瀬戸内寂聴さんと金子兜太さん。お二人とも、「戦争は悪」「戦争に向かう動きも悪」という立場を貫かれた。お二人とも戦争を体験されている。体験から出た言葉は重い。金子兜太さんのこの体験記には、戦場の体験もだが、日本全体が戦争に向かう中で体験したこともしっかり伝えようとされている。よく「戦前」と言われるが、対中国戦争ははじまっており、「戦中」が正確なのかもしれない昭和初期。表現の自由を奪い、1940年から特高による新興俳句弾圧事件が起こって...巡りあえた本金子兜太著『あの夏、兵士だった私』96歳、戦争体験者からの警鐘清流出版
フリー句(自由連句)「梅雨寒や」の巻梅雨寒や何処にあるのか我が心佐久間照三ミニスカートの子ロングブーツで金澤輝子供達フェンス登って駆け抜ける照三ヒーロー達の握手会場輝往年のヒーローに親も歓声あげる照三同じ世代の懐メロ主題歌輝満月やススキたなびき仮面ライダー照三音なく台風近づく予感輝人には怖い台風も地球には欠かせない照三琵琶湖干上がり坂本城見え輝考古学者大喜びで駆け回る照三遺跡調査でみのる恋愛輝海底神殿でウエディング照三龍宮へ続く井戸湧く花の陰輝微風に紅の帯萌ゆ姫檜扇照三バックパーカー寄り道醍醐味輝川中島鴨の嘴揃って後ろ照三古戦場を照らす月影輝松風や酵母と麹のハーモニー照三*亀屋陸奥発祥。西本願寺の御用菓子。南蛮渡来の芥子の香りよ輝若い二人の笑顔が揺れる照三いないいないばあする入道雲輝フリー句(自由連句)「梅雨寒や」の巻
お米つやつや乗っている七福神輝※古い京町屋などにある七福神です。皆様に幸ありますように。お米つやつや
フリー句(自由連句)「草陰で」の巻草陰で燕気になる紋白蝶佐久間照三急に夏日で水遊びの声金澤輝植木剪定コート利用者背中丸くする照三空の玉虫サファイア輝く輝小満や手を合わせ言うありがとう照三海釣出会う鰯の大群輝歩く人皆に挨拶走りたい照三緑陰一息アイスコーヒー輝足取り軽くジャンプ若葉にタッチ照三いつ届く虹の根っ子に金の鍵輝夢から覚めてもう一息だったのに照三下書き完成寸前で止め輝デート前交差点で捕まって照三たまには休め双六の駒輝神様はいつお休みになるのだろうか照三日曜休日聖書が起源輝日本の神様は酒盛りの間にお仕事照三オーロラを呼ぶ太陽フレアー輝イヌイットの長は地球の唄声を黙して見守る照三昔の勇者今は語り部輝西陽受け菜の花の間の草抜く人照三晴耕雨読ひねもす麗らか輝フリー句(自由連句)「草陰で」の巻