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  • 2019年のWebコミック、かってに選んだベスト5っ!! - 邪剣・オメガ・餓獣・電人・恋獄・そして絶望……!?

    この2020年もすでに3月の末になって、いまさら19年の総括も少々何ンだけど。いや〜そこはそれ、《年度末》だから、みたいな概念で。昨19年にスタートしたウェブ媒体のまんがで、印象の強かったタイトルら、そのまとめだよ! ところで過去、似たような記事を2018年について書いているが(★)、そのときはベスト10だった。しかし今回は何かのつごうでベスト5しか選べない、ご理解よろしくねっ。それに《ベスト5》と銘打っているが、実は6作品をリストアップしているぞ! まあこれはたぶん、どれかとどれかがニコイチで一人前(!?)、くらいな意味で。そしてそれが《どれ》なのかは、賢明なる皆さまの判断におまかせっ! じ…

  • from tokyo to honolulu: Selection 1 - 4 (2018) - 夢のハワイへのご招待! 提供は口ー卜製薬っ!?

    from tokyo to honolulu: Selection 1 (2018) - Bandcamp 《from tokyo to honolulu》、フロム・トーキョー・トゥ・ホノルルを名のっているヴェイパーウェイヴ・クリエイター、2016年から活躍中(☆)。そしていきなり失礼なこと言っちゃうようだけど、「この人は、2014年から活動しているヘアカッツ・フォー・メン(☆)、その別名義じゃないのかな」……と、一時は考えてたんだよね。 なぜってこのご両人、いろいろと符合するところが多いと思ったんだ。 まず音楽的に、かなり近いスタイルのヴェイパーホップである。次に、カバーアートらのグラフィッ…

  • Roger Eno and Brian Eno: Mixing Colours (2020) - レッツゴー合身・アンビエント兄弟! スロウでスロォな大爆走!!

    Roger Eno and Brian Eno: Mixing Colours (2020) - YouTube キちゃいました〜っ! ロジャーさんとブライアンさん、われらのイーノ兄弟として初の連名アルバムになるのだろうか、そのピッカピカの新作、“Mixing Colours”ですわん! もうたまりませんわん!! ……いやまあ、そんないまどき「マカロニほうれん荘」の口マネはともかくですよ。トシちゃんかんげきは是非もないにしろ、けどちょっとは冷静になってみて、申しまするならば。まず、このアルバムの主役であるっぽい弟のロジャーさん──彼と、その兄ブライアンさんとの作風の違いについて……。 兄である…

  • Miles Davis, Lee Konitz, Billy Bauer: Odjenar (1951) - 取り戻せ! 喪われたおジャズの理想の世界

    Miles Davis, Lee Konitz, Billy Bauer, et al.: Odjenar (1951) - YouTube 前の記事にて、ジェフ・パーカー関係の作品(★)を、いい意味にしても《独断的》などと評したオイラ。がしかし、チョコっと自省反省などしてみたら、よっぽどオレのほうが独断的。てのは、ふだん書いてることもそうだけど。が、いまこの文脈でいうと……。オレことモドキちゃんは、少々本気で考えてるんだな──、「おジャズの世界ではギターがいちばんエラい」、何よりもエラい。ゆえにその他のいろいろは、ギターさまを引き立てることに専念しやがれください、と(!)。 まあオレ独りがそ…

  • Jeremy Cunningham, Jeff Parker: The Weather Up There (2020) - カラっ風の街から届く、やさしみと独断のたより

    Jeremy Cunningham, Jeff Parker: The Weather Up There (2020) - Bandcamp まあそのいわゆるポストロックみたいなシカゴのバンド、トータス(Tortoise, ☆)。そのギタリストであるジェフ・パーカーさん、近ごろ少し戻したようなジャズっぽいフィールドでの活躍が目立ってるんだよね。それが、いいな、と。 ──いや実はオレが近年おトシのせいか、ギトギトと攻めまくっている音楽に疲れを感じたら、ついついおジャズで耳を休ませちゃうんだよね。とくに、ギターの鳴ってるヤツが好物なんだよね。せんじ詰めちゃえば、かのジム・ホールさんがベスト of …

  • Seabaud: ジャンプ JUMPU (2017) - 《彼岸島》から──イシガキジマへ──

    Seabaud: ジャンプ JUMPU (2017) - Bandcamp まったくもって頭のおかしい話だけれど、前の「彼岸島」の記事を書いたら(★)、オレのお脳の一部がすっかり彼岸島になってしまったもよう。ちょっとボーッとしていたら、こんなことを思いついてしまったのだった。 「なンせオレらの彼岸島といやァ、《21世紀の日本のまんが》を代表していやがる一編。するてェと、Bandcampあたりにも、彼岸島関係のアルバムやトラックが何かあるんじゃねェの? いや、ねェとは言わせねェ!」 ──なんだコイツ、危ねェぞ! と、明らかに発想がイッちまったが、けどまァ誰かに迷惑なことでもねェので、ついつい検索…

  • 松本光司「彼岸島 48日後…」 - 買い物自慢 と買わない自慢、あるいは〈クソ漫画〉のすゝめ

    松本光司「彼岸島 48日後…」 - コミックDAYS 週刊ヤングマガジン連載中のホラー劇画、松本光司による「彼岸島」シリーズ(2002-)。申すまでもなく、ものすごく偉大なる作品だ。このタイトルの偉大さの徴候の一端として、他メディアへの移植実績をチェキると、順不同でテレビドラマ、劇場映画、ゲーム、パチンコ、ウェブアニメ、等々々をすでに達成。かつドラマCDも、あるにはあった(単行本・特装版の特典)。ここまで行った作品なんて、そうそうめったにあるものじゃない。──いやまあウェブアニメはけっこう寒かった気もするし、他のはほとんどオレは見てないけれど。 この「彼岸島」シリーズ、公式ウェブで読める部分も…

  • 南勝久「ザ・ファブル」 - “寓話”、とはタメになるお話のこと

    南勝久「ザ・ファブル」 - コミックDAYS 週刊ヤングマガジン掲載の「ザ・ファブル」(2014-19, 第1部・完)──まるで“寓話(fable)”の領域とまで言われる天才的殺し屋、その休暇生活を描く劇画── そして“ふつう”に人気のあるタイトルだ──オレもけっこう面白いと思う──ウェブで無料閲覧できるパートもかなりあるので、みんな読んでみたらいい──しかしこの記事で訴えたいのは、スマンけどそういう部分ではない── てのは、やや大手の匿名掲示板《したらば》の関連スレッドにて先日、次のようなタレコミを見たのだった(☆)。 2020年03月06日 ザ・ファブル 21 690円 (税込759円)2…

  • うぐいす祥子「ときめきのいけにえ」 - こわいくらいに(?)──ときめき卜ぅ十イ卜!

    うぐいす祥子「ときめきのいけにえ」 - マガジンポケット ……あっれっ? コロナウイルスのブーム(衝撃)だかフィーバー(熱病)だか、もう3月も半ばをすぎたのに、ぜんぜん治まらないんですけど?いや、むしろ。サッカー協会の田島会長まで罹患しちゃったとかで、ぜんぜんシャレにならない様相へ展開中。そこでもう、どいつもこいつも伝染るからなるべく外へ出るな、ヒマならネットのまんがでも見てやがれ──といった世間の空気もありそう。じゃあちょっと、オレらもそういう方向で。 そこでご紹介する「ときめきのいけにえ」は、マガジンポケット2020年頭からの新連載。隔週・水曜で掲載中。描くうぐいす祥子先生は、「死人の声を…

  • 【Kowloon】コカイン商人: 広告を通じて物理的な宇宙を超越する (2020) - いい巨乳 / ボヨヨ〜ン

    【Kowloon】コカイン商人: 広告を通じて物理的な宇宙を超越する (2020) - Bandcamp 誕生──! 厳選された最高の素材(サンプル)を、本場のヴェイパー職人が、じっくりとチョップしスクリューいたしました!めしませ、シグナルウェイヴ! 新・発・売!! ……と、いうわけで《シグナルウェイヴ》──テレビCMを筆頭とするコンパクトでインパクトある音声サンプルらを乱用したヴェイパーウェイヴ──、そのご紹介のお時間です。皆さまのご案内役は、わたくしこと陰気なモドキちゃんでございます。 さあ今回ご紹介するアルバムは、米ミシガン州ヘル(Hell)在住を自称する《【Kowloon】コカイン商人…

  • Cryo Chamber Collaboration: Hastur (2019) - 邪神さんたちがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!

    Cryo Chamber Collaboration: Hastur (2019) - Bandcamp ときはいま三月中旬。ほのかな春の暖かみも、それがまた夏の酷暑の煉獄のプレリュードのようにも感じられ……。まあそもそも。いま世間というか世界の全体が、コロナウイルスのフィーバー(発熱)で、逆に空気が冷えきりかえっているようだし。 そんな2020年を、いかがおすごしでしょうか。こうした冷えきりウツまみれの世相下、またダークアンビエントのお話でもいかがでしょうか。 アトリウム・カルチェリ(Atrium Carceri, 刑務所の中庭くらいを意味するらしい)として一部では有名なサイモン・ヒース──…

  • Formication: Pieces for a Condemned Piano (2005) - うち棄てられたピアノが奏でる形而上の夢

    Formication: Pieces for a Condemned Piano (2005) - Dark Winter きょうはお天気がいい日曜日みたいなので、ダークアンビエントのお話でもいたしましょうか! いっえ〜い!性格の暗さには定評のあるわたくしモドキちゃんなので、ダークなネタならいくらでも出そうなんだが──。何となく本日は、けっこう古いものをご紹介。 さてBandcampの発足(2007年)より以前、マイナー音楽普及のため《ネットレーベル》という運動が盛んな時代があった。その中のひとつが《Dark Winter》で、名前の通りじっとりひんやりとしたダークアンビエントが専門分野(☆…

  • ASTRO TV SYSTEM: SIGNALWAVE_2054 (2019) - あなたのキャプテンに言いなさい

    ASTRO TV SYSTEM: SIGNALWAVE_2054 (2019) - Bandcamp コクがあるのに、聞き味スッキリ! いま時代は激しいスローダウンへ!そう、じわっとした蒸気の波が、おだやかに心の痛みを取るんです! 効きます! お試しくださいシグナルウェイヴ、試聴は無料っ!! ……と、いうわけで《シグナルウェイヴ》──テレビCM等の短くてインパクトのある音声サンプルを活用したヴェイパーウェイヴ──、そのご紹介のお時間が、やってまいりました。ご案内はわたくし、モドキちゃんがつとめます。さあ今回ご紹介のアルバムは、バンド名がアストロ・TV・システム、タイトルが“SIGNALWAVE…

  • Jay Som: I Think You're Alright (2016) - あなたの笑顔はとても過酷──やさしみと不安のカクテル

    Jay Som: I Think You're Alright / Rush (2016) - Bandcamp その芸名をジェイ・ソムという女性は、LAをベースに活動するフィリピン系アメリカ人のシンガーソングライター。1994年生。その作品傾向は、ベッドルームポップでありドリームポップであると称される。2012年からBandcampに自作曲をポストし始め(☆)、やがて注目を浴びて……うんぬん。それからワリと、歌手としてのサクセスストーリーにのっておられる感じ。以上のバイオは英語のウィキペ等より。 だがしかし、これだけのインフォが前提なら、いまいち自分の注目の対象にはならない、なりにくい。現在…

  • Timmy Sells His Soul: Compulsory Pleasure (2016) - 強制的な快楽、ボットたちのための歌謡ショー

    Timmy Sells His Soul: Compulsory Pleasure (2016) - Bandcamp いつもどちらかといえばゲテモノっぽい音楽をご紹介しているような自覚があるが、とくに今回のはキテるかも。カバーアートのヘタくそさをきわめた《萌え絵》に対し、内容のおかしさもけっして負けてはいない感じ。 このミニアルバム「強制的な快楽, Compulsory Pleasure」を出している《& Option》はヴェイパーウェイヴ系のレーベルだが(☆)、しかし今作は、通常のヴェイパー作品とはだいぶ毛色が違う。じゃあ何かって、ボーカロイドもしくはそれ風の人工ヴォイスをフィーチャーした…

  • Antonio Carlos Jobim: WAVE (1967) - 至高のボサノヴァと永遠のマーケット

    Antonio Carlos Jobim: WAVE (1967) - YouTube これも意外とヴェイパーウェイヴに関係ある話なんだが、あのどうしようもなくシットでファッキングに最高な、アントニオ・カルロス・ジョビンの“WAVE”。これはボサノヴァの至高の名曲であると同時に、スーパーのBGM、実質的に《モールソフト》の名曲でもありすぎている、と思うんだよね。じっさい全世界そこら中のスーパー、デパートや各店で、永遠のヘビロテ中だしね。(モールソフトとは、スーパーやショッピングセンターらのBGMを擬態し模造していくヴェイパーウェイヴの一分野である) “イパネマの娘”あたりもそうだが、その何かソ…

  • Olivia Louvel: SculptOr (2020) - クローゼットの扉を あなたは、開ける、閉める

    Olivia Louvel: SculptOr (2020) - Bandcamp オリヴィア・ルヴェル。フランスで生まれイギリスで活動する、エレクトロニカ、エクスペリメンタル、もしくはコンピュータ音楽の制作者。そしてサウンド&ビデオ・アーティストであり、女性ボーカリスト。もとはクラシックの声楽家を目ざしていたそうだが、何やかんやでコンピュータベースの音楽制作あたりに道を転じ、2006年のアルバム“Luna Parc Hotel”によってソロデビュー。で、ご紹介しようとしている“SculptOr”が最新アルバム。 さてこのルヴェルさんの作っているサウンドは通常のポップやクラシックのフォーマット…

  • Éliane Radigue: Geelriandre / Arthesis (2003) - マシーンルームの孤独と瞑想?

    Éliane Radigue: Geelriandre / Arthesis (2003) - Bandcamp ドローン系アンビエントの元祖の一人のようにも言われる、フランス出身のエレクトロニック音楽の女神、エリアーヌ・ラディゲ。1932年生で、いまなおめでたく活動中。そのBandcampから出ているアルバム、“Geelriandre / Arthesis”をご紹介。 ……と、自分なんかも分かった風に、「ドローン系の〜」などと書いているけれど。しかしドローンなどと呼ばれる音楽は、いったいいつから存在しちゃっているのだろうか。 かんたんに英語のウィキペで確認してみると、まずその前史的なものは、…

  • 特別な贈り物: 特別な贈り物 LP2 (2017) - 無限の欲望をあおり続ける、あの軽やかメロディ

    特別な贈り物: 特別な贈り物 LP2 (2017) - Bandcamp 《特別な贈り物》を名のるユニットは2017-18年に活動、モールソフト系のアルバム4コを残したヴェイパー・クリエイター。で、それきり消えてしまったもよう。消えたといっても、どうせ別名義のプロジェクトにシフトしただけなのでは、とは考えられるが、しかしその消息を追いきれない。なおDiscogsのアーティスト紹介欄には、《本名:Special Gift》というジョークみたいな説明が出てるだけ……ただの直訳! まあ、〈ただの直訳〉はヴェイパーの基本だからそれはいいとして、かつ作者のこともさておき。申したとおり、特別な贈り物の作品…

  • ll nøthing ll: 豊かな隔離 (2018) - リモートでボクらは愛しあう……互いに触れることなしに。

    ll nøthing ll: 豊かな隔離 (2018) - Bandcamp 2017年あたりから活動中のヴェイパーウェイヴ・クリエイター《ll nøthing ll》、テキサス州ヒューストン在住であるとか。名前の前後のタテの棒らは《L》の小文字だけど、「エルエル・ナッシング・エルエル」と読ませたいのかどうかは分からない。で、その2018年の“豊かな隔離”──、意味ありげなアルバムタイトルがまず目をひく。何しろ現在、《隔離》は熱すぎるほどホットなキーワード。 ご存じのように、いま日本と世界は、コロナウイルスのブームまっただ中。隔離・検査・閉鎖といったワードらが、ひんぴんとニュースに現れる。街の…

  • 書評:ジョン・マウチェリ「指揮者は何を考えているか - 解釈、テクニック、舞台裏の闘い」(2019, 白水社)

    マウチェリ「指揮者は何を考えているか - 解釈、テクニック、舞台裏の闘い」(2019, 白水社) ジョン・マウチェリ「指揮者は何を考えているか」、これは図書館でたまたま目についた本だけど興味深かった。けっこうその内容が頭にこびりついているので、記憶に頼ってその一部をご紹介。なお著者のマウチェリは1945年生のアメリカ人で、レナード・バーンスタインの弟子らしくも見られる指揮者。その録音での大きな功績は、英デッカ社の「退廃音楽」(ナチスによって弾圧禁圧されたレパートリーら)シリーズのコルンゴルトなど。では──。 〈いやしくも指揮者であれば誰でも、長大複雑な楽曲のブ厚い総譜(スコア)の隅々までをも研…

  • 人工実体: Purgatory Resort░【ぽ隠往】 (2019) - 煉獄のリゾート、私のやすらぎ体験

    人工実体: Purgatory Resort░【ぽ隠往】 (2019) - Bandcamp ヴェイパーウェイヴの世界ではそれなりの信頼と実績を誇る、《Palm '84》レーベル。そのオムニバス“BOY ONE”(2019, ☆)の中でひときわ印象的だった楽曲が、この人工実体による“死が待っている。”。イヤだな、タイトルが陰気くさくて……。ではあるけどイイと思う気持ちが強めなので、それを収録した元のアルバム“Purgatory Resort░【ぽ隠往】”を、いまここにご紹介。 《人工実体》ってどこかで聞いたようなバンド名だが、しかし現状この「煉獄のリゾートうんぬん」以外には作品がないようだ。た…

  • VA: "CHAOS" Series Compilations Vol. 1 - 4 (2017) - カオス商店街ふくびき大セール

    VA: CHAOS 1 - Nirvana Is Leaking Into The Mainframe (2017) - Bandcamp ヴェイパーウェイヴも最近は、大して盛り上がってねェんじゃねーの? そのようにお考えの方もおられるかもとして、ではいったい、“いつ”、それが隆盛だったのだろうか。 さて過去の記事でチラリとご紹介した、YouTubeにてのヴェイパーウェイヴ界をリードしている《Vapor Memory》さんのチャンネル(☆)。トホーもない量のヴェイパー動画が、そこにアップロードされているわけだが、ページの下のほうを見ていくと、発表年ごとのカテゴリ分けがある。《ヴェイパー元年》と…

  • Elli et Jacno: Main dans la main (1980) - 機械仕掛けのカノジョとカレシ

    Elli et Jacno: Main dans la main (1980) - YouTube おフランスのテクノポップ・ヒーローであるジャクノ(Denis Quilliard)と、同・歌姫エリ(Elli Medeiros)のデュエット。曲名の仏語は、「ハンド・イン・ハンド」くらいの意であるはず。いや、何か違うことを調べていたら、なぜかこの動画がサジェストされたのだった。音符4つを単位に展開する明快&メカニカルなメロディ、まさかベトベンの《運命》を意識したわけじゃないだろうけど。そしてエロチックなふんいき、無感動で強迫的な律動の果てしなさ、《機械仕掛けの恋人》の顕現、もうたまらないんだよね…

  • Sam Wilkes: Live on The Green (2019) - 《創造》の時代の空気を喚び起こす、やさしく温かく雑な音

    Sam Wilkes: Live on The Green (2019) - Bandcamp 在ロサンゼルスのジャズ系ベーシスト、サム・ウィルクス。どういう人かというイメージも別になかったが、この近作“Live on The Green”はジャズ+エレクトロニカ、しかもアンビエントっぽくローファイな作品で面白い。ヘンな新しみが感じられた。 だいたいエレクトロニックでアンビエント風であるまではまだしも、まっとうらしきジャズのミュージシャンでローファイに走った人は、そんなにいないはず。オルタナ+ジャズの路線を往くマーク・リボーやネルス・クラインあたりのアルバムにも、ここまでのローファイを感じたこ…

  • Robert Haigh: Black Sarabande (2020) - あなたの夜の静けさを増幅する実用音楽

    Robert Haigh: Black Sarabande (2020) - Bandcamp さっそく今夜からご使用いただける、きわめて実用的な音楽アルバムをご紹介いたします。イギリス方面のロバート・ヘイというピアニスト/作曲家によるアンビエント集、“ Creatures of the Deep”(2017, ☆)および“Black Sarabande”(2020)。これらがまあ、要してしまえばハロルド・バッドのフォロワー作品そのものなのですが、そうとはしても楽曲がイイのでバッチリ使用OKです。なお本家にして大家であるバッドさんも現在はBandcampにおわします《こちら側》の人なので(☆)…

  • 天気予報: あすの天気 (2019) - これは天気予報ではない

    天気予報: あすの天気 (2019) - Bandcamp 《天気予報》についてはDiscogsにややくわしい感じの情報が出ているので参考にすると(☆)、大阪在住を主張しているヴェイパーウェイヴ・クリエイターであり、2017年から活動中のよう。で、テレビのCMやもろもろのアナウンスなど、短くて印象の強い音声サンプルを用いたヴェイパーのサブジャンル、《Signalwave》。──その作り手として、この天気予報さんが近ごろアツいという評判。 聞いたアルバムらの中では“あすの天気”がもっともまとまっている感じなので、いまはこれを取り上げる。すると一聴明らかに、バンド名にも言われた天気予報のアナウンス…

  • Mute Channel: 黄昏のカーニバル (2014), Garden (2016) - 資本主義の神へと捧げる祈り

    Mute Channel: Carnival of twilight 黄昏のカーニバル (2014) - Bandcamp ヴェイパーウェイヴのサブジャンルもろもろの中で、最もチン妙感の強い部類に入る《シグナルウェイヴ》。要してしまえばそれは、テレビのCMの音声やその類似物らのサンプルをフィーチャーしてる系のヴェイパーか、と自分は理解。 で、ご紹介する《ミュート・チャンネル, Mute Channel》は、近年のその系統を代表するヴェイパー・クリエイターの一人である風。2014年から現在までに、日本を拠点とする《チャイロディスク》レーベル(☆)から5コくらいのアルバムを出しているもよう。 で、…

  • ░▒▓新しいデラックスライフ▓▒░: ▣世界から解放され▣ (2012) - 新しい欲望の羅列だけが目の前を通りすぎます。

    ░▒▓新しいデラックスライフ▓▒░: ▣世界から解放され▣ (2012) - Bandcamp 某掲示板のヴェイパーウェイヴのスレッドで《Signalwave》が話題になっていたので、触発されて自分なりにちょっと調べてみた。まず《Signal》ということばだが、やや意外だけど、このジャンル内ではテレビ等のCMくらいの意味で使われるらしい。だからCM音声のサンプルをフィーチャーしたたヴェイパーが、シグナルウェイヴになる。これが基本。またCMだけでなく、何らかのお知らせ的な音声、ニュースの朗読、テレビ番組のテーマ曲なども、シグナルウェイヴの素材として使われる。いずれのネタも短くて印象的、かつメディ…

  • CVLTVRΣ: NEW (2020) - 《ポスト真実》以後の世界に私たちは誘われました。

    CVLTVRΣ: NEW (2020) - Dream Catalogue ヴェイパーウェイヴの第2か第3くらいの世代のクリエイター&オーガナイザーとして、最大の功績と名声を誇る《HKE》、その実体は英国の人デヴィッド・ルッソさんだとか。まあそこまではいいんだけど。この人および彼の築いた牙城《Dream Catalogue》レーベルが、われらがヴェイパーの温床であるBandcampを離れる、ということはもう2年くらい前からアナウンスされていた感じ。そしてその時期から関連のリリースが、ヴェイパーではないインダスやオルタナ・ロックだったりして、ちょっと様子がヘン。そしていまご紹介する《CVLTVR…

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エッコ チェンバー 地下 -  ヴェィ パーゥエィヴ と 仲間たち 欲望 複製 PØP
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