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  • 身分けの前の、こと分け - ヴェイパーウェイヴのサブジャンル&関連用語たち

    ヴェイパーウェイヴ(Vaporwave)…その関連用語、サブジャンルらの名称、等々のコンパクトな説明 Eccojams, エコージャムズ、Mallsoft, モールソフト、Late Night Lo-Fi, レイトナイト・ローファイ、Signalwave, シグナルウェイヴ、Slushwave, スラッシュウェイヴ、Dreampunk, ドリームパンク、Barber Beats, バーバー・ビーツ

  • アバドン: Perfect Fake (2022), うそつき (2023) - あなたのグリッチな微笑み…

    アバドン (Abaddon): Perfect Fake (2022) - Bandcamp 《アバドン》さんは、フランスの人だと伝えられるヴェイパーウェイヴ・アーティスト。2021年からの活動が、観測されています(☆)。 ⬇ Σnglish τҽχt Ъełoш! ⬇ なお、このステージネームはアルファベットで書くと、“Abaddon”。『ヨハネによる黙示録』に登場する、破滅と奈落の天使のことであるもよう。 さて。このアバドンさんによる作品たちは、何とかウェイヴといったヴェイパー内部の既存サブジャンルには、収まっていません。言われております形容らの中では、グリッチ・ポップ(Glitch Po…

  • デラックスライフ/溶けた壁/ヴェクトロイド - 《肉屋ビート》の誕生へ…

    ░▒▓新しいデラックスライフ▓▒░: ▣世界から解放され▣ (2012) - Bandcamp モドキです。えっとはいっ、ちょっとお久しぶりしちゃいましたね! ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ まあ、それはそうとです。2024年7月上旬、この近ごろのヴェイパーウェイヴ界で、やや目だっております話題は……。 このブツを、おそらくご存じでしょう。この場でも何度か話題にしております、ヴェイパーノイズ/シグナルウェイヴの超名作、〈░▒▓新しいデラックスライフ▓▒░: ▣世界から解放され▣(2012)〉。それの初めての公式カセット発売が、ひとつのセンセーションなのです。 細かいことを言いそ…

  • ブートレギング(海賊版) -と- アプロプリエーション(流用)のアート

    G・ブラック「果物皿とグラス」(1912), パピエ・コレの第1号 まずは。ヴェイパーウェイヴがそれである、《アプロプリエーション(流用)のアート》について──。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ P・ピカソさんとG・ブラックさんたちが、《パピエ・コレ》──のちの《コラージュ》の先駆──なる技法を開発したのが、1910年代の初頭であるそうです。もう、約110年ほどのむかしですね! そのあたりから始まった、《アプロプリエーション(流用)のアート》。それはその以後、M・デュシャンさんらのダダ/シュルレアリスム、そしてA・ウォーホルさんらのポップアート、はたまた1980年代の《シミュレ…

  • 資本主義のリミナルなランドスケープ - Bandcampの“また”の売却について

    Bandcamp.com Bandcamp(以下:B・C)という名のついた、インターネット上のひとつのプラットフォーム……。 〈音楽のフェアトレード〉をこころざすとして(☆)、2007年にスタート。そしてインディ系みたいな音楽に関わる私たちの支持を広く受けてきた、そのB・Cが……。しかし、どうにもフェアな感じがしてこないトレードの、対象となり……。 そして現在また、揺れうごいています。 もとはといえば2022年3月、企業としてのB・Cがエピック・ゲームズ社によって買収された、ということがありました。このときにも懸念の声が、私たちのヴェイパーウェイヴのシーンだけでなく、多くのインディ音楽のアーテ…

  • ポスト・インターネット時代の《好き》をさがして──(2)情勢論2023

    Sun Ra Arkestra: Nothing is... Completed & Revisited (1970/2010) - Bandcamp〈その時代〉的ジャズを並べてみましょう 植草甚一さん(1908〜79)──この著述家は、〈音楽レビュワー〉みたいな方々の中で、私がもっとも尊敬する人のひとりです。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ いや、ああ、その……。何かとすいきょうなことをやりがちな私は、雑誌『美術手帖』──通称・ビテチョー──の1960〜70年代のバックナンバーを、古書店らで買いもとめることが、過去の一時期の趣味で。そしてそこによく植草さんが、その時代のジャズ…

  • haircuts for men: パステル勾配, etc. - スフィンクスの笑み…その“またもや”

    haircuts for men: テロカセット (2014) - Bandcamp われらがヴェイパーウェイヴの、その主要なアーティストのひとりである、《haircuts for men/ヘアカッツ・フォー・メン》さん(☆)。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ この人こそが、この記事の主題であり主役です。ですので、まずそこを軽くご説明します。 このヘアカッツさんのバイオ的な部分は、米ハワイ州ホノルル在住の、本名がアンドレ・マクシミリオン(Andre Maximillion)さんであると、伝えられています。ですが、その真偽は不明ですし、かつ、どうでもいいことでしょう。 では。ヴェ…

  • 『時計じかけのオレンジ』 および、ベートーヴェン/ハトよめ/バッハ

    『時計じかけのオレンジ 完全版』 - 早川書房 アンソニー・バージェス著『時計じかけのオレンジ』(1962)──何らかのかたちで皆さんもご存じであろう、20世紀の名作文学です。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ この小説『オレンジ』のことを、私が久びさに思い出したのは……。ツイッターにて〈ヤングアダルト層への推せん図書!〉として、かのHKE(Lucid)さんが、そのタイトルを挙げていたからなのです(☆)。 と言われた《HKE》とは、もちろんデヴィッド・ルッソさん(☆)。ずっとこのブログが、ヴェイパーウェイヴの関係のヒーローのひとりとして注目してきている……ああ、その人です!かつ。…

  • Frutiger Aero - また別の“美学”、フルティガー・エアロとは何ですか?

    What is frutiger aero, the aesthetic taking over from Y2K? - DazedY2Kに続いた美学、Frutiger Aeroとは? 《フルティガー・エアロ/Frutiger Aero》とは、今21世紀の“インターネット美学”のひとつです(★)。──私たちには、やや耳あたらしいことばですよね? ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ それがどういう“美学”であるか、かんたんに言ってしまうと。 主にMSウィンドウズ・ビスタ(2006年)、およびその前後のコンピュータ・システムらがフィーチャーしていた、グラフィックスとサウンド──その明快…

  • 平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』 - 推してもダメなら…っ!?

    平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』1巻 - cmoa'23年8月3日まで1〜2巻無料公開中 平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』──略称は『推し武道』──。これは岡山県をベースとするローカルな女性アイドルグループ《Cham Jam》の活動を、ファンのサイドとアイドルの側、両面から描いているマンガです(☆)。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ その第1話の雑誌掲載が2015年8月であるようなので、現在ちょうど連載が、約8周年を迎えています。単行本は、2023年7月の現在、9巻まで既刊。 ここでふいに、まえがきです。 さてこの記事は、アイドルのマンガのお話ということ…

  • 著作権/ディズニー/WOKE/米・共和党…そして、ヴェイパーウェイヴ

    modest by default: ANTIPHON (唯一的反霸权是同理心) (2022) - Bandcamp帝国主義などに対し抵抗しましょう 《まえがき》 以下の記事の内容は、おおむねディズニー社とかへのディス──悪口です。 しかし、ある時点で、ふと思いました。〈このブログとしては、少しむりにでも、具体的な音楽の話を盛り込んでいくべき〉……と。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ それで。ひとまず、ディズニー関係の何かを素材としたヴェイパーウェイヴを、探したりしてみてみました。ところが意外に、その量が少なくて。 もっとこう、あの「ミッキーマウス・マーチ」や「星に願いを」等々…

  • 《ElectroniCON 2023》、ヴェイパーウェイヴ、そしてJ・マウスさん

    【冒頭への追記】この記事は、《ElectroniCON 2023》の出演アーティストとして、ジョン・マウスさんがラインナップされたことに関してのお話です──でした!2023年6月23日、そのラインナップが発表されたことにより、ヴェイパーウェイヴのシーンは、賛否の激論にわきました。そしてこの問題がどう処されるべきか、私は事実らを調べ、考え、そして以下の本文を書き、また英訳しました。それがほぼできた感じのところで、6月27日です。E-CONの主催者は、マウスさんの出演の取り消しを、発表なさいました。……だいたい私どもの望んだようなかたちに落着したことは、とても悦ばしい。だがこの記事は、どうなんでし…

  • ポスト・インターネット時代の《好き》をさがして──(1)情勢論2023

    BLANK安息日: MKULTRA6420 (2023) - Bandcampあまり本文と関係ないのですがロクヨンがカッコいいヴェイパー近作で洗脳されます 《ポスト・インターネットのポップ音楽》……と呼べるようなものが現在あると、いちおう前提しまして。そしてその中に三つの、コアっぽいジャンルがあるかなと、考えています。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ その三つとは、ブレイクコア/ヴェイパーウェイヴ/ハイパーポップです。 とは、それぞれの音楽的な特徴そのものが21世紀的、ということもありますが。でもまず、それらの生態や生息地らが、ポスト・インターネット的でありすぎるのではないでし…

  • (de)generateせいはく / Maid Dresses - AIで生成されたらしいヴェイパーたち

    (de)generateせいはく: i take no credit. everything is generated. (2022) - Bandcamp いま現在の2023年・春あたり……。〈AIの進化がスゴい〉ようなお話が、よくネット上では、言われているようです。 何がすごいのでしょう? ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ たとえば〈チャットGPT〉とかいう対話型AIがあって、何か質問すれば、それらしいことを何でも答えてくれるらしいです。 で、人々は……。 自分自身が〈知っているつもりのこと〉について、AIに説明を求めます。そこでAIが、とんちんかんに思える答を返せば、〈まだ…

  • 『TOUGH 龍を継ぐ男』、そのほか - 俺はジェンダーレスだぜ 男も女も…

    猿渡哲也『TOUGH 龍を継ぐ男』21(2021, YJC) 本邦とも呼ばれるニッポン国が、全銀河系に誇る、バイオレンス劇画の第一人者──。もちろんそれは、われらが猿渡哲也先生です。イェイッ。 その猿渡先生の現在、絶賛・執筆中でおられるシリーズが、『TOUGH 龍を継ぐ男』(単行本は、27巻まで既刊)。少しでもマンガや劇画に興味をお持ちの皆さまにおかれては、もれなく愛読し拝読なされていることと、せつにお悦び申しあげます! ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ で、さて。このシリーズの、単行本では21巻の巻末から22巻に、少し気になる人物が登場なさいます。その《彼》は、ニコライと名のる…

  • さようなら《ポスト真実》…しかし… / Farewell, Post-Truth…but…

    D・卜ランプさん、さようなら - en.wikipedia 姓はトランプ、名はドナルドさん──聖なるアメリカ合衆国の、第45代(先代)の大統領でおわします。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ さてこのお方を、好きだとか支持しているという人は、たぶん皆さんの中には、めったにおられないと思います……。いかがでしょう? 私にしても、まあキライですね! もしも会ったら、ぶったりはしませんが、何かイヤミでも言ってあげたい気がしています。 なぜなら。 この人が再選に失敗し、2021年に大統領職を退いて以後、当ブログのタイトルだったキーワード──《ポスト真実》、この語がまったくもってアウト・オ…

  • Indicatif: コレクション (2021), 同 II (2022) - CRTの向こうに想定された《一》

    Indicatif: コレクション (2021) - Bandcamp フランスの人によるというヴェイパーウェイヴのバンド、《Indicatif》。2021年から活動中です(☆)。このバンド名のアンディカチフという仏語は、〈指標、徴候、放送番組のテーマ曲〉……といったことらを一般的に、意味するようです。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ ──で、それで、もう。このアンディさんによるヴェイパーが、実にこり固まったシグナルウェイヴなのです(★)。ザ・CM・オンパレードです! ああ──。でも、そもそも英語とかではテレビ等による宣伝を《CM》って言わないようなので、こんなニッポン製の略語…

  • ヴェイパーウェイヴ と 現代音楽 と、《現代アート》

    潜在的溺愛者 (沢NaN): 純青 (2022) - Bandcamp驚くべきトーンの深みとグラデーションをもつスラッシュ! 長いが飽きません このヴェイパーウェイヴという、〈音楽っぽいサウンド〉──私たちの、強く執着しているものですけれど。で、さてそれは、アートの一種だとか現代音楽だとか、呼びうるものなのでしょうか? ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ ……ということをつい考えたのは、ヴェイパー系の有望な新進アーティストである《沢NaN / ZAWANAN》さん──ニッポン在住の大学生でおられるようです──この方の御ツイートを見たからでして……(☆)。 まず、私の想いを端的に申し…

  • 虚: 肉と骨 (2022) - 静かに、お静かに…ハッシュウェイヴの時間です…

    b e g o t t e n 自杀: (hushwave) - 治愈它 (2018) - Bandcamp ヴェイパーウェイヴ用語集に、ついさいきん追加された《Hushwave, ハッシュウェイヴ》の項目──その補足のような、これは記事です。ゆえに可能な限り、そちらの記述を先に見ておいていただきたいのです(★)。チラッとでも。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ だいたい私が、そのハッシュウェイヴ、ヴェイパーのぶきみで陰気な子守唄であるものを、知らなくて──。すぐれたアーティスト《b e g o t t e n 自杀》さんのことは知っていたにしろ、その作品らがハッシュウェイヴとい…

  • CT57: local network (2022) - 失われた距離を、再び…ハイパーリアルから

    V.A.:Vaporwave Up & Comers 2022 (2022) - Bandcamp この記事では、カナダのトロントにベースを置くアーティストである、《CT57》さんの作品らを、ご紹介しようとしています(☆)。なのですが、まず、少し前おきが……。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ 米ニュージャージーの《Wizard of Loneliness》は、大きな実績のあるヴェイパーウェイヴ関係のレーベルです(☆)。そしてそこから出ているコンピレーション、“Vaporwave Up & Comers”のシリーズは、毎年の注目のまと。タイトル通り、有望な新人や若手アーティストた…

  • 中島岳志『超国家主義』 - 神秘的ナショナリズムと、エヴァ〈人類補完計画〉

    中島岳志『超国家主義 - 煩悶する青年とナショナリズム』(2018, 筑摩書房) ご紹介いたします一冊の本、『超国家主義 - 煩悶する青年とナショナリズム』(2018, 筑摩書房)。著者の中島岳志さんは、広い意味での〈政治学者〉でおられるようです。しかしこれは、論文のような堅い本ではありません。 ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ その本文の主要部は、まあそのニホンの《超国家主義》と呼ばれる思想や運動──端的に言ってしえば、明治から昭和・戦前のウルトラ右翼──に関わった人々の、銘々伝みたいな断章らです。各チャプターのタイトルに名前の出ている《主義者》たちは、約24人。 そして本書は…

  • DISCHARGED 発電所: ヤンデレ・ラブ (2022) - 支配する、〈コンプライアンス〉

    D I S C H A R G E D 発電所: ヤンデレ・ラブ (2022) - Bandcamp 在グァテマラのヴェイパーウェイヴ系アーティストである、《Rift09》さん。昨2021年から、ご活動中のようです(☆)。 その彼のここまでの代表作めいたアルバム『リミナルスペース』(2021)を、すでに当ブログでご紹介しています(★)。あれは、とてもよかったですね! ⬇ €nglish ꚍҽχt Ъełoш! ⬇ そしてそのリフトさんの変名のひとつが、《D I S C H A R G E D 発電所》。この名義からは、〈いかにも的なヴェイパー〉とは少しフィールの異なった、奇妙なエレクトロニック…

  • 谷川ニコ等『私がモ(…)お前らが悪い! 小説アンソロジー』 - もし私がいなければ、何もかもが悪い!

    谷川ニコ等『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 小説アンソロジー』(2019) - 講談社BOOK倶楽部 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!〜小説アンソロジー』(2019)、これを拝読しました。今21世紀の初頭を飾っている傑作マンガ、『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』──通称『わたモテ』、その公式の二次創作めいたアンソロジーです。 以前にこの場でご紹介しました、『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!〜ミステリー小説アンソロジー』(2021)。それのシリーズ的な前作で第一弾だと、考えられる書でありましょう(★)。 本書に収録されているものは、小説五編とイラスト…

  • J・ボードリヤール『象徴交換と死』(1976) - 死に対しては…死を差しむけて

    ジャン・ボードリヤール『象徴交換と死』 - ちくま学芸文庫 まずちょっと、時事的なお話から入りますと。去る2022年7月8日、ニッポン国の前の前だかの元・総理大臣さんが、まあその暗殺されました(☆)。 だからどう……と、私が思うことも別になく。その死んだ大臣さん&その信奉者さま方の愛用していたことばを借りれば、〈こういうこともまた、一種の“自己責任”なんスかねぇ〉……などと、感じたばかりでした。 イスラムっぽい紛争地域でジャーナリストが、〈見殺しという殺人〉の被害者になることも、自己責任だとすれば。またいっぽう、たいして好かれてない政治家がろくなぼうぐもそうびせず街頭に出て、そういうめにお遭い…

  • ❦✩✰✭♤♡♧♢✭✰✩❦: vaginal cut (2022) - 罪なきものに、与える罰

    ❦✩✰✭♤♡♧♢✭✰✩❦: vaginal cut (2022) - Bandcamp いや、その人の使用しているステージネームらが、あまりにも多すぎて……。まあ総称としては現在、《eljen.wmv》を名のっている感じなのですが……(☆)。しかし、つい数ヶ月前まではその総称が、《顔のない音楽》だったと思います。 ⬇ €ngliꙅh ꚍҽχt Ъeℓoш! ⬇ 今後もちょくちょく変わるのかも知れません、そういうヴェイパーウェイヴのプロデューサーが、ポーランドのトルン市で活動しているようです。 ……それもまあ、ほんのさいきん、2021年の秋から活動中のようなので、まだ《歴》は一年間にも満たない感…

  • VA: あなたの天気ガイド/signal collection (2022) - シグナルのウェイヴ気持ちよすぎだろ!

    天気予報: 現在の地域条件 (Broadcast From Today) (2021) - Bandcamp まず、です。この記事のモチーフの、《シグナルウェイヴ》とは?もっともざっくりな説明では、〈テレビのCMやお天気情報のような放送関係のサウンドらを流用しているヴェイパーウェイヴ、そのサブジャンル名〉、くらいにお考えください(★)。一般的に英語で“signal”が、宣伝めいた放送という意味になるようです。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そして、ある日だったか、ある晩のことだったのか……。歩行しながら路上で私は、何かむずかしいことを考えていたような、そんな気がするのです。─…

  • LATE NIGHT LIGHTS II/SLUSHWAVE 2022 - 夏、Vaporwaveのオンライン・フェスティバル

    音楽ファンの、夏はフェスティバルでしょう!そしてこの2022年・夏、われらがヴェイパーウェイヴの陣営においても、大きめのオンライン・フェスがふたつ予定されています!ぜひともそれらのご視聴を、あなたのスケジュールに組み入れてください!! 《LATE NIGHT LIGHTS II》 LATE NIGHT LIGHTS II 開催日時:2022年7月17&18日 各・午前1時〜(日本時間)主催者:ユートピア・ディストリクト(☆)放映URL:Twitch(☆)/YouTube(☆)あらまし:“レイトナイト・ローファイ”と呼ばれる深夜の孤独と歓楽を描くヴェイパーウェイヴ、そのふんいきをテーマとした祭典…

  • 谷川ニコ等『私がモテ(…)お前らが悪い! ミステリー小説アンソロジー』 - なぞから/またナゾ

    谷川ニコ等『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!〜ミステリー小説アンソロジー』- 講談社BOOK倶楽部 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!〜ミステリー小説アンソロジー』、これを拝読しました。今21世紀の初頭を飾っている傑作マンガ、『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』──通称『わたモテ』の、公式の二次創作めいた短編小説集です。 本書に収録されているものは、小説五作とイラスト六点(カバー画含む)。本の厚みは、約308ページ。 ということで以下、各小説&《あとがき》の、かんたんな感想文です。そしてこれらもいちおうミステリーですから、いわゆる〈ネタバレ〉はきょくりょく、さける…

  • 《rabbithole》 YouTube Ch. - 理髪店ビートの栄光、またそこに落ちる陰影

    rabbithole - YouTube 《rabbithole》、ウサギさんの穴──それは、ヴェイパーウェイヴのストリーム専門のYouTubeチャンネルです。これを運営なさっているのは、トルコにご在住される方であるもよう(☆)。そしてそのチャンネルが、現在シーンの注目の存在である、と言えそうなのです。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ このウサギの穴の掘削……ラビットホール・チャンネルの創設から現在まで、ほんのわずか2〜3ヶ月の間に、そこへきわめて大量の動画が投稿されています(200本以上)。短いものは少なく、ほとんどがアルバム単位の丸揚げです。 しかも、そのセレクションに強め…

  • J-P・サルトル『汚れた手』(1948) - ピュアである気で、だが、ときとして…

    Les mains sales de Jean-Paul Sartre - archive.org 『汚れた手』──“Les mains sales”──、長きにわたったジャン=ポール・サルトルさんの執筆歴からすれば、やや初期の作でもあるような戯曲。とうとつのようではありますが、どこかの路上でさいきんふと、それのことを思いだしたんですよね。 この戯曲『汚れた手』は1948年に初演されたものだそうで、当時としてはきわめてヴィヴィッドな題材を扱っています。すなわち。ヨーロッパの辺境国──私の印象ではユーゴスラビアがモデル──における対ナチスのレジスタンス運動……そしてその内部からの分裂と破局、とい…

  • $Ō$¢łub: 🅾𝗻𝗹𝘆𝟭🆂𝘁𝗲𝗽 ④ 🇪‌🇳‌🇯‌🇴‌🇾‌🇲‌🇪‌🇳‌🇹 🔆ハレ☀️ハレ - CR-78を讃えて

    $Ō$¢łub: 🅾𝗻𝗹𝘆𝟭🆂𝘁𝗲𝗽④🇪‌🇳‌🇯‌🇴‌🇾‌🇲‌🇪‌🇳‌🇹🔆ハレ☀️ハレ🔆ハレ☀️ (2022) - YouTube ご紹介しますのは、ご存じのアニメの唄の、何かヴェイパーウェイヴ的なやつでございます。 What I would like to introduce is a Vaporwave-like version of an Anime-song that you may know. この音楽の最大のフィーチャーは、神機《Roland CR-78》風のクラベスですキン・キン❢ The biggest feature of this music is The Divine M…

  • Vaporwave -と- サンプリング ─ あるいは、アートの論理 と 法-社会の論理

    OSCOB: praise the sun god 『宇宙ステーションV』 サンプリング アプロプリエーション Chuck Person's Eccojams Vol. 1 Macintosh Plus: Floral Shoppe Night Tempo from tokyo to honolulu: ユートピア DΛRKNΣSS: MAID TAPES V​.​1 reas: 雲での生活

  • OSCOB: 宇宙ステーションV (2021)/帰宅 (2020) - 白さに輝くミスティなスペース(追記された)

    OSCOB: 宇宙ステーションV (2021) - archive.org この記事は2021年5月10日にポストされ、そして2022年5月27日に追記をこうむりました。This article was posted on May 10, 2021, and an note was added on May 27, 2022. 《OSCOB》──この名前を仮に《オスコブ》と読んでよいことにして、彼はドイツ在住を主張しているヴェイパーウェイヴのアーティストです。2014年から活動中であり、ヴェイパーのサブジャンルほとんどのスタイルを手がけ、シーンでも一目置かれる存在のようです(☆)。 ⬇ €ng…

  • つぶやかれた、ヴェイパーウェイヴたち - 2021年・秋冬コレクション (6)

    ヴェイパーウェイヴ等のアルバム紹介、過去になされたツイッターへのポストらを、まとめてみるシリーズ記事でぇースVaporwave / Dreampunk albums - the ones we introduced on Twitter - also logged here ─── ᴵ ᴺ ᴰ ᴱ 𝔛 ───tÆ ┬▌mΣ: matcha (2021) - ★죽음ᵈᵉᵃᵗʰᵖᵒᵉᵐ: /​/​/ 2021 연말 \​\​\ (2021) - ★mulchprize: LUXURY POINTS (2021) - ★secretflowers: incidental ep (2021) - ★V…

  • つぶやかれた、ヴェイパーウェイヴたち - 2021年・秋冬コレクション (5)

    アルバム紹介、過去になされたツイッターへのポストらを、まとめてみるシリーズ記事。この第5弾は、ドリームパンク(系)音楽らのご紹介になりました。ご不明の用語などおありの場合には、ひとまず解説のページをご覧ください(★)。Vaporwave / Dreampunk albums - the ones we introduced on Twitter - also logged here.In this fifth installment, we are pleased to introduce some Dreampunk (inspired music). ─── I N D E X ───죽음…

  • つぶやかれた、ヴェイパーウェイヴたち - 2021年・秋冬コレクション (4)

    ヴェイパー関係のアルバム紹介、過去になされたツイッターへのポストらを、まとめてみるシリーズ記事です。……しかしけっこう書き直す必要がありおりはべり、予想よりはかなり手間がかかってしまっています!Vaporwave / Dreampunk albums - the ones we introduced on Twitter - also logged here. ─── ЇиԂҙӼ ───Male Alchemy: 啓示の年 - Collected Edition (2021) - ★haircuts for men: パステル勾配 lp (2015) - ★video forum: I (20…

  • つぶやかれた、ヴェイパーウェイヴたち - 2021年・秋冬コレクション (3)

    過去にツイッターに投じたヴェイパー関係のアルバム紹介などを、まとめてみるシリーズ記事です。……と、そういうものでありながら、なぜかラストのセクションがむやみな長文であることを、どうかご容赦ください!Vaporwave / Dreampunk albums - the ones we introduced on Twitter - also logged here. ─── iӤĐêӼ ───c i t a d e l 寒い世界: sad gazing (2021) - ★waavypanda: monochrome memories (2021) - ★rareerra: Glowing Ur…

  • つぶやかれた、ヴェイパーウェイヴたち - 2021年・秋冬コレクション (2)

    Vaporwave / Dreampunk albums - the ones we introduced on Twitter - also logged here. ─── indҼx ─── Midnight Affair ☾: Mystery Nights ⋆⁺₊⋆ ☾ ⋆⁺₊⋆ (2021) - ★Gods Of Something: A Forgotten Realm (2021) - ★伊苏波VCR: ⋆┊✩ ✫ ┊° ☪⋆ ✯ • ° ⋆ ┊ (2021) - ★Secretflowers: Live @ Late Night Lights Festival (2020) - …

  • つぶやかれた、ヴェイパーウェイヴたち - 2021年・秋冬コレクション (1)

    ヴェイパーウェイヴ/ドリームパンクのアルバムたち──ツイッターにてご紹介したものたちを、こちらにもログらせていただきます。Vaporwave / Dreampunk albums - the ones we introduced on Twitter - also logged here. ─── index ───binary deconstructed: また一日が過ぎる (2021) - ★savant shadow: Camera Obscura (2021) - ★明晰夢のキャッチャー: ジャーナル (2021) - ★猫 シ Corp.: Good Morning America …

  • ヴェイパーウェイヴ -に対する- ハイパーポップ - 『ユリイカ』2022年4月号・特集=hyperpop

    『ユリイカ』2022年4月号特集=hyperpop 《ハイパーポップ》と呼ばれる、今21世紀の音楽めいたサウンドらについて……。まずは、《deko/ディーコ》さんをごフィーチャーした、約一年前の当家の記事を、ぜひご高覧ください(★)。さっき自分でも読みかえしてみたのですが、これといって何か修正する必要性が、まったく感じられませんでしたから。 ……と、そのようなふうに、私がこの《ハイポ》をあしらってから、約一年間が経過の現在です。そして、先日。雑誌『ユリイカ』がハイポを特集すると、友である人がツイッターでご通報くださったので、私も臨場して一読に及びました。 さて。ここではっきりさせておくのは、あ…

  • 私__バッグ: 視線 (Gaze) (2021) - 〈トランキル〉を求める心、そして…

    私__バッグ: 視線 (Gaze) (2021) - Bandcamp 《私__バッグ》──または《I__bags》を名のっている人は、ヴェイパーウェイヴ的ニュアンスのあるアンビエント音楽のアーティストです(☆)。そのお住まいは、米カリフォルニアのほうだと伝えられています。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6e1oш! ⬇ Bandcampでのリリース歴を見る限り、この方の活動は、2021年の後半に集中しています。そのわずか7ヶ月ほどの間に、6作の充実したアルバムが発表されています。 その作品たちは、いちようにドローン風のスタティックさが基調です。そしてそこに、あるときにはヴェイパー的な甘苦さが…

  • Les joyaux de la princesse: Aux volontaires croix de sang (2007) - プリンセス・チャレンジ、開始っ❣

    Les joyaux de la princesse: Aux volontaires croix de sang (2007) - YouTube 《Les joyaux de la princesse》、レ・ジュワイヨ・ド・ラ・プランセス。フランス語だとすれば、〈姫さまの宝飾品たち〉と訳せるでしょう(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6e1oш! ⬇ そしてこのことばは、フランス人であるエリック・コノファルさん、彼独りによる音楽バンドの名前です。……あるいは、でした。そのリリース歴は1989年に始まり、そして、2007年をもってとだえています。 このテクストの表題に出ているアルバム、“…

  • luxury elite: GLAMJAMZ 3.0 (2022) - あなたが望む悦び と 《クラス感》

    luxury elite @ Vaporshave - GLAMJAMZ 3.0, 3/19/2022 - YouTube まさに、エリート的な……! ヴェイパーウェイヴ草創期からのトップアーティストである、《ラグジャリー・エリート》さん(☆)。この人については、すでに皆さんもよくご存じだろうとしまして(★)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そして、ただいまご紹介しますのは、この2022年3月のオンライン・フェスティバル〈Vaporshave〉で公開されたビデオ作品、“GLAMJAMZ 3.0”です。 約30分間。この作品は、ご本人が、“GLAMJAMZ”と名づけているシリー…

  • 猿渡哲也『TOUGH―タフ―』 - “遥かなるアフリカ編”より、私たちへと向けて

    猿渡哲也『TOUGH―タフ―』30 (2010) - 集英社 私たちの猿渡哲也先生、バイオレンスアクション劇画のゆるぎなき第一人者……。その一連の傑作らを代表する崇高さのきわまり『タフ』シリーズについては、皆さまもよくご存じのことでしょう。知らないとは言わせません! そして。いまここでは、シリーズの第二作である『TOUGH―タフ―』から、およそひとつのエピソードを見てまいりましょう。 『TOUGH―タフ―』単行本の、30巻。そのなかば、ヒーローである《宮沢熹一》らの潜在的なライバルとして、《日下部覚吾〔くさかべ・かくご〕》という人物が、ストーリー内に浮上します。この覚吾さんは、秘伝の必殺武術《…

  • きれいな戦争/きたない平和 - 〈ともかくの停戦〉を訴える、人間毛ドキが

    現代キエフ市のシティスケープここにある数百万人の生命 きれいな戦争/きたない平和。 いわゆる〈究極の選択〉みたいですが、しかしどうしてもなら、どちらを選択したらよいのでしょう? 私の答は、きっぱりと決まっています。今2022年をもって77年間も続いている欺まんと偽善の平和、その中でぬくぬくと生きてきたニッポン人のひとりとして、異なることは言いようがありません。 まず。仮に〈きれいな戦争〉というものがありうるとして、そのどこがどう、きれいでありうるのでしょうか?ことによったら、《正義》のための戦争だから、でしょうか? では。そんなにも正義が大切なものだったら、いますぐ第三次世界大戦を始めたらよい…

  • CREME RINSE すすぎとリピート: BACKROOMS (2020) - ビューロクラシーの煉獄から?

    CREME RINSE すすぎとリピート: BACKROOMS (2020) - Bandcamp 《CREME RINSE すすぎとリピート》さんは、カナダを拠点に活動しているヴェイパーウェイヴのアーティストです(☆)。私が尊敬している《キッド・マニア》さんと同じグループに属し、連帯し協力しあっているようです(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そして“BACKROOMS”は、クリーム・リンスさんの2020年のアルバム。全9曲・約29分を収録しています。これは何か、不気味なふんいきと薄っぺらな陽気さとの交錯をコラージュ的に盛り上げている、ヴェイパーの音響ポエム的な作品とも…

  • Rift09: リミナルスペース (2021) - 《不安》のさなかへ、踏み入れるあなたの足

    Rift09: リミナルスペース (2021) - Bandcamp 《Rift09》さんは、グァテマラの人というヴェイパーウェイヴのアーティストです。2021年から活動されているようです(☆)。そして『リミナルスペース』は、その比較的初期の作品。全8曲・約19分を収録というEPサイズのアルバムです。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ このリフト09さんの音楽は、いつも温かみあるリスナーにやさしい響き……と、感じていますが。その現在までの作品らの中でも、この『リミナルスペース』は、コンセプトとスタイルがぴたりマッチした傑作として目だっています。 むだのいっさいない、ミニマルな構成…

  • VA: 🕊️ [Anti-War Album for Ukraine] (2022) - 戦争をやめてください!

    VA: 🕊️ [Anti-War Album for Ukraine] (2022) - Bandcamp 白い鳩の絵文字《🕊️》──これがタイトルとして付された音楽アルバムは、もっか戦禍の中にあるウクライナの平和を願うコンピレーションです。2022年3月上旬にリリース、全75曲・約6時間を収録した巨大なものです。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ その内容はといえば、ヴェイパーウェイヴ/ドリームパンクを中心とし、他にシンセウェイヴやインダストリアルやラップらを含みます。 また特筆できるのは、今アルバムが、およそ8つのレーベルから同時にリリースされていることです。 これはおそらく…

  • M・フィッシャー『資本主義リアリズム』 - そして私どもはウツ…またはサイコパス、さらに無敵の人

    M・フィッシャー『資本主義リアリズム』 (2018) - 堀之内出版 マーク・フィッシャーさん(1968-2017)は、イングランドの著述家・教育者です(☆)。そして『資本主義リアリズム』(2009)は、彼によるさいしょの刊行物です(☆)。 その邦訳書を一読しましたので、少し感想のようなこと&エトセトラを、以下に書きます。いやさいしょに申したほうがいいのでしょうか、私はこの書の内容や主張らに、約九割くらい同意です! 大いに共感しています!! さて。ここでフィッシャーさんがあばき出している《資本主義リアリズム》の、うすら居心地よい牢獄──とは言え、固くカギのかかった場所とも違うようですが──。こ…

  • y o u r d i s c o v e r y: M E T R O - 3 (2021) - 光輝くルナパークへまで、地下鉄で

    y o u r d i s c o v e r y: M E T R O - 3 (2021) - Bandcamp 《y o u r d i s c o v e r y》──ヨア・ディスカヴァリーさんは、米ミシガン州に在住を主張するヴェイパーウェイヴのアーティストです。略してここでは、《ヨア・カヴァ》さんと呼ばせていただきましょう(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ 詳しくは後述しますが、彼の音楽はきわめてユニークです! 聞いた感じ、〈ヴェイパーウェイヴには違いあるまい〉とまでは思うのですが、しかし似たような作品が、他にはめったになさそうなのです。 で、さて。このヨア・カ…

  • Hong Kong Express: Lucid To It (2021) - ボクハ、ヒトリ…イツモ、ヒトリ…

    Hong Kong Express: Lucid To It (2021) - Bandcamp もはや皆さまもよくご存じの、《HKE/Hong Kong Express/ホンコン・エクスプレス》こと、デヴィッド・ルッソさん……(★)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ 彼はきわめてすぐれたアーティストであり、また、ヴェイパーウェイブから生まれてきた新しいらしきジャンル──《ドリームパンク》の提唱者でもあります(★)。 それと。彼の主宰してきたレーベルが、こちらもおなじみのドリーム・カタログなのですが(☆)。何かいろいろあって、もとの幹部の除名的な騒ぎもあったりした末に、現在は《…

  • Vaporwave的な記事たち - 《ビッグ・スリー》の誕生、リミナルスペース、そして幽霊学

    Macintosh Plus: Floral Shoppe (2011) - Bandcamp 全国一千万ヴェイパーウェイヴ・ファンの皆さま、お待たせいたしました!ヴェイパーウェイヴに関連し、私がすてきだと感じた記事たち3本を、以下にご紹介します。まいりましょう! みしんさん: Vaporwave史 2008-2011年(仮) - note(☆) ヴェイパーウェイヴの前史ということになる2008年から、ジャンルとしてヴェイパーがほぼ確立された11年まで、その主な流れがコンパクトに紹介されています。 すなわち。2009年に動画集『メモリー・ヴァーグ』、そして10年にアルバム『チャック・パースンの…

  • Chichilcitlalli: Magic Island Resort (2018) - 想像しうるすべての(性的)ファンタジー

    Chichilcitlalli: Magic Island Resort (2018) - Bandcamp 《Chichilcitlalli》──を名のる、ヴェイパーウェイヴのプロデューサーであるような人。そのプロフィール等はまったく不明であり、また、このステージネームの読み方も分かりません。この人を仮に《チチルシットラッリ》、略してチチルさんと、この場では呼んでおきます。このチチルさんは、2018年から現在までBandcampに、12作ほどのアルバム/EPらを発表しています(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そして、このチチルさんと自分がどうやって出くわしてしまったの…

  • 音楽を愛さなかった偉人たち - The greats who didn't love music

    モーリス・ブランショさん(1907〜2003)という著述家の書いていらっしゃることは、いつも実に難解……というか、あまり正直よく分かりませんが。しかし何かすごいような気がして、ついつい大いに尊敬してしまいます。 そのブランショさんの著述でも、きわめて印象的なのが、彼の特有のカフカ論です。そしてその中に、こういう一節があったような気がしているのです。 カフカの文学は、音楽というものを分からず愛さないものであってしか書けないようなそれである。 モーリス・ブランショ どうも私の記憶によりますと、音楽を分からず愛さないものにしかできないような、自分の追いつめ方があって。その産物のひとつがカフカ文学であ…

  • 森脇真末味『緑茶夢』シリーズその他 - 〈売れセンに走れば、売れる〉?

    【芸能考察】イントロとギターソロどころか、つまんねー楽曲らは全飛ばしが道理 ポップ音楽に関連し、〈イントロとギターソロを飛ばして聴くのは邪道〉──とかいったご意見があるようなお話が、たぶんツイッターか何かで聞こえてきたのですが。ちょっと気になって調べなおしてみたら、その大もとの言説が、想像以上にぼんやりしたおじいさんの寝言です。現実とは何の関係もない飛躍をきわめた幼稚な思い込み抽象論でありすぎて、私は怒るよりも茫然〔ぼうぜん〕とさせられました。 最近、音楽関係者の間では「イントロとギターソロのある楽曲は売れない」といわれている。イントロが長いと、スポティファイに代表される音楽配信サイトの利用者…

  • luxury elite: blue eyeshadow (2021) - 《女王》の絶妙なコントロールと支配

    luxury elite: blue eyeshadow (2021) - Bandcamp ヴェイパーウェイヴに関わる私たち全員を統べる《女王》、ラグジャリー・エリートさん(☆)。言うまでもなく、ごく早い時期からこのジャンルとこのシーンを、支え育んできてくれたヒーローたちのひとりです。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そして“blue eyeshadow”は、彼女の最新のフルアルバムです。2021年8月に、全世界待望の中でリリースされました。全17曲・約53分を収録と、ボリュームもたっぷり! 拝聴しますと、いつもの通りの歓楽の夜の世界──すなわち、レイトナイト・ローファイです…

  • 補償金BUSINESS: ADVENTURES OF A DAY I SKIPPED SCHOOL (2021) - エコーする、その背後に

    補 償 金 B U S I N E S S: ADVENTURES OF A DAY I SKIPPED SCHOOL (2021) - Bandcamp 《エビルDANCERひかり》を名のるのは、日本人であるらしいシンスウェイヴ(Synthwave)系の音楽プロデューサーです。この2021年から、大いにアクティヴのようです(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ その人が9月の中旬、《補 償 金 B U S I N E S S》というエイリアスで発表したのが、ご紹介します“ADVENTURES OF A DAY I SKIPPED SCHOOL”です。これは、スタイルがヴェイ…

  • 鮭とばSKTB: TVガイド (2021) - 都会の悪はオレにまかせろろろろろろろ

    鮭とばSKTB: TVガイド (2021) - Bandcamp 《鮭とばSKTB》は、日本人であるらしいヴェイパーウェイヴ関係のアーティストです(☆)。どちらかといえばこの人は、フューチャーファンクの作り手かと考えていましたが……。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ しかし。Bandcampからの彼のファーストアルバム『TVガイド』は、意外にも、私たちの特に好むスタイルであるシグナルウェイヴとして、リリースされました(★)。今2021年の9月上旬に発表、全11曲・約12分30秒を収録しています。 この『TVガイド』はまた、〈シグナルウェイヴのアルバムを一日で制作する!〉という、…

  • US Golf 95: 天気ジェネリック1〜4 (2021) - セックス と マネーと お天気情報

    US Golf 95: 天気ジェネリック1 (2021) - Bandcamp 《US Golf 95》──この、すでに広範なリスペクトをかちとっているヴェイパーウェイヴのアーティストについては、いくらか以前にもお伝えしています(★)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そして、いまご紹介しますゴルフさんの作品が、『天気ジェネリック』四部作です。今2021年の9月中旬に4コ同発の、最新アルバムらです。それが、ゴルフさんにはこれまでなかった感じの、《ClimateWave》──お天気系ヴェイパーウェイヴ──で、大きな愉しみを提供してくれました。4つを合計すると、39曲・約108分に…

  • ∆ΣTHΣR░विज्ञान: ⒺⒸⒸⓄ, O̾r̾d̾e̾r̾ ̾o̾f̾ ̾t̾h̾e̾ ̾D̾o̾l̾p̾h̾i̾n̾ (2021) - 非常に悪化している解離した

    ∆ΣTHΣR░विज्ञान: ⒺⒸⒸⓄ, O̾r̾d̾e̾r̾ ̾o̾f̾ ̾t̾h̾e̾ ̾D̾o̾l̾p̾h̾i̾n̾ (2021) - Bandcamp 《∆ΣTHΣR░विज्ञान》を名のっている人は、米ニューヨーク市に在住するらしいヴェイパーウェイヴのアーティストです。2019年から活躍しているようです(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ で、この人のステージネームが、実にどうしようもない感じですが! しかし調べたところ、後半のヒンディー語は、〈サイエンス〉くらいを意味するようです。かつ、Bandcampページのアドレスに〈ethernet mind〉とありま…

  • 蜃気楼MIRAGE: fantasy (2020) - 妄想から始めよう、ファンタジーにいたるまで

    蜃気楼MIRAGE: 妄想 delusion (2015) - Bandcamp 《蜃気楼MIRAGE》を名のるヴェイパーウェイヴのアーティスト。Bandcampページでは東京在住の人だと称しているのですが、もちろん信じていません(☆)。 いっぽう、Rate Your Musicの該当ページには、カナダのモントリオールの人だと書かれています(☆)。この話もうのみにはしませんが、一説として紹介します。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ この蜃気楼さんについて、分かっている限りのことは、どうやら2015年から活動中であるらしい。彼のデビューアルバムと目される『妄想 Delusion』…

  • COOLSUN 涼日: Coolsun Rises (2021) - 消えぎわのエロティシズム、この手から…

    COOLSUN 涼日: Coolsun Rises (2021) - Bandcamp 《COOLSUN 涼日》は、米アイダホ州ボイシー在住のライリー・ミラーさんによるヴェイパーウェイヴのバンドです(☆)。アイダホといったら、ポテトしかない土地のような感じですが──始まりました偏見ステレオタイプ──。 しかしその州都ボイシーは、全米でも指折りの治安のよさで知られ、しかも現在はITみたいな産業の栄える、きわめてクールな都市であるようです。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そして“Coolsun Rises”は、2021年6月・発、クールサン涼日のファーストアルバムです。全7曲・約…

  • 天気予報 2: スーパーシグナルウェーブ!!! (2021) - 私は性交する必要があります!!

    天気予報 2: スーパーシグナルウェーブ!!! (2021) - archive.org ヴェイパーウェイヴのサブジャンルのひとつである、《シグナルウェイヴ》(★)。これはおおむね、むかしのテレビのCMのサウンドを素材とした音楽(もどき)である、と言えるでしょう。 そして、そこから登場した最大のスター的アーティストが、《天気予報》さんです(☆)。いや、別に皮肉でスターとか言っているのではなくて、じっさい彼への支持の厚みが印象的なのです。私がこの、ヴェイパーのシーンを眺めている視界の中で。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ ただし。昨2020年くらいからこのお天気さんの、挙動が不安…

  • DreamSphere, V.A.: TIDE-010 - 銀河間 (2021) - 《ドリームトーン》とは?

    V.A.: TIDE-010 - 銀河間 (2021) - Bandcamp このヴェイパーウェイヴみたいな世界を眺めていると、さまざまなプチ・ムーブメントらが、そこに次々と興ってはすたれていく──ということに気がつくような気がします。そして今回ご紹介しますのは、《Dreamtone》、ドリームトーンと呼ばれる超マイクロ級の新興サブジャンルです(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ ただし、このミクロでナノピコな運動が、ことし末くらいにはビッグなムーブメントになっていないとも限りません。まあ、そうまではならないと予想しますが。 端的に言うならドリームトーンとは、むやみな長尺の…

  • Çuԑ-Q lune: immortal 永久 (2021) - 永久不滅のポワン・ド・ラ・セゾン

    Çuԑ-Q lune: immortal 永久 (2021) - SoundCloud きのう真夜中、ツゥイーターでこの曲を推すシグナルが受信されたので、さっそくやりました。 Yesterday at midnight, I received a signal on Twitter to recommend this song, so I did it immediately. これがヴェイパーウェイヴ、そしてスラッシュウェイヴのように聞こえたら、いちおうの成功と考えられます。 If this sounds like Vaporwave, and Slushwave, it's conside…

  • B・イーノ《オブスキュア宣言》 - 「芸術における多様性の創出と組織化」(1976)

    Harold Budd: Pavilion of Dreams (1978) - UbuWeb Sound 以下、ブライアン・イーノさんによる、1976年のエッセイを訳出します。そのタイトルは、「芸術における多様性の創出と組織化(Generating and Organizing Variety in the Arts)」(☆)。そして、《オブスキュア宣言》というそのまたのタイトルは、内容から判断して、私が命名しました。以前に訳出した同イーノさんの《アンビエント宣言》(1978)と、ある意味で対になるテクストだろうか、これは──という気が、しましたもので(★)。 つまり……。少し、前せつを述べ…

  • ワーグナー『ラインの黄金』 - オタクにやさしいギャル は、実在しないので

    ワーグナー《ラインの黄金》全曲(独和対訳) by ショルティ/VPO (1958) - YouTube おなじみのリヒャルト・ワーグナーさん作、楽劇『ニーベルンクの指環』4部作。この巨大なドラマは、《ラインの乙女たち》に始まって、そして彼女たちによって終わります。しかしそのことは、あまり注目されないポイントかも知れません。 ですが、ずっと前から私は、この……。まあ、たぶん妖精たちが、すごく気になっているんですよね。 この娘たち三人は、《乙女》というから乙女なのでしょう。ですがしかし、けがれないだけのむじゃきな存在だとは、少々考えにくい。あえて思ったところを言うと、《ギャル》っぽさが感じられるの…

  • Savoy Brown: Ain't Done Yet (2020) - 少年老いやすく、ブルースは…

    Savoy Brown: City Night (2019) - YouTube 《Savoy Brown》──サヴォイ・ブラウンは、イギリス出身のブルースロック・バンドです(☆)。1960年代なかばに始動、そして現在なお精力的に活動中です(☆)。 あ、いや。すみませんけれど、このあたりから、おじさんの古ロックトークが始まってしまうんですが……。しかし。私にしたところが、このバンドのことは、ほとんど忘れてたんですよね! ところが、2019年。海外のレビューサイトで、もうサヴォイ・ブラウンの何十枚めになるのか不明なニューアルバム、“City Night”、それが話題になっていて。〈おいおい、まだ…

  • ツイン・ピークスに捧げる Vaporwave 等 - 焦がれつづけよう、《世界一美しい死体》

    V.A.: Sounds from the Black Lodge, A Tribute to Twin Peaks (2019) - Bandcamp 《NO PROBLEMA TAPES》は、チリのヴェイパーウェイヴ関連のレーベルです。ラテンアメリカのヴェイパー系レーベルとしては、ここ数年もっともアクティブな部分だと見られるでしょう(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そしてこのノー・プロブレマ・テープスを、昨2020年には、《ドリームパンク》のめざましい巨大な傑作オムニバスの出もととして、ご紹介しました(★)。あれ、よかったですね! そして、こんどもオムニバスなのです…

  • 《ネットリンチ》とは何?── というか、〈バズり〉は等価です。

    こいつらのお名前は知りません 〈逆張り芸人〉と呼ばれる方々が、インターネットの言論空間めいたところには、大いに栄えているらしい──。というお話も、例により、知と真実しかない空間と呼ばれる《タフスレ》で知ったことなのです(☆)。 そして。そういうことばを憶えてから、〈自分にもできないかなあ?〉……と、心のすみで、ずっと考えつづけているんですよね!何しろ私は少年のころから、ひねくれ者であまのじゃく、ようは変わり者だとの、定評を誇っている人物です。その《個性》を大いに活用し、ちょっとは名を挙げたい──みたいなことは、少し考えないでもありません。 ところが意外に、これだと思える〈逆張り案件〉が、見つか…

  • shampoo: Live at PURE LIVE II (2021) - We are Shampoo! …とは少し違い

    shampoo: Live at PURE LIVE II (2021) - YouTube 《PURE LIVE II》──この2021年7月、日本時間の18&19日に開催された、ドリームパンク系のオンライン・フェスティバルです。それについて、私からもいろいろ、お知らせしたりお伝えしたりをしてきましたが──(★)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ で、いまは音楽面のお話です。フェスの第2夜で、もっとも私に強い印象を与えてくれたのが、《shampoo》によるパフォーマンスでした。このシャンプーさんについて、少し。 そもそも私はシャンプーさんを、まったく知らなかったんですよね!と…

  • 《PURE LIVE II》 - ドリームパンク系のオンライン・フェス(18 & 19, 7月, 2021)追記

    “PURE LIVE II” 30 Artist sets over 2 days - Twitter ヴェイパーウェイヴの関係の、オンライン・フェスティバルのお知らせです。 《Pure Live II》──が、お知らせしたい案件のタイトルです。英マンチェスターのドリームパンク系のレーベル、《PURE LIFE》(☆)。その主催するオンライン・フェスの、昨年5月の初回に続いた第2弾です。 開催日時は、2021年7月の17&18日。アーティスト30組が参加。放映されるチャンネルは、信頼のヴェイパーメモリーさんのところ(☆)。 ですけれど、出演者たちの顔ぶれや、そもそもスタートの時刻が、いまだアナ…

  • オリンピックの顔と顔、ソ〜レソレ♪ - O山田・K-Goさんへの、友情ある提言

    〈北京五輪から10年、変わり果てた競技会場を見る〉 - CNN ニューズウィークだったかCNNだったか、それは忘れましたが……。ひところそのようなサイトを見に行くと、〈トップビュー〉的なランキングの上位に、《いまは廃墟と化した北京オリンピック会場の跡地!》のような記事が、ずぅ〜っと長きにわたり居すわっていたのが、印象的でした。 さらに。その北京の大会は2008年開催ですが、2016年のリオ五輪などは、大会の閉幕からわずか半年で会場らが廃墟化、というみごとな仕事の早さを魅せつけたようです(☆)。 そしていま、リオに続こうとしている東京は──。 開催なんかされない前から、すでに廃墟化している……と…

  • Unclesand: Club Vaag and FG Xtra … (2020) - 走れ! 地獄の行進曲だッ!?

    Club Vaag and FG Xtra presents “Unclesand” (2020) - SoundCloud 《Unclesand》──アンクルサンドは、ベルギーの2人組。ハードテクノ系のDJ/プロデューサーです。メンバーそれぞれの音楽キャリアはすでに20年におよび、〈そしていま最終形態として〉、このデュオで活動しているそうです(☆)。 ……で、いや何か、こう。ただのイメージですが。イケメンおふたりそろっての写真のふんいきが、DAFとかニッツァー・エブとかの《ボディ系》、すなわちEBMみたいで、いいですよね! それと言うまでもなくベルギーは、1990年代初頭からのハードテクノの…

  • 板垣巴留『BEASTARS(ビースターズ)』 - レインボーなないろ/無彩のグレー

    板垣巴留『BEASTARS(ビースターズ)』第1巻 - 秋田書店 『BEASTARS(ビースターズ)』は、板垣巴留(いたがき・ぱる)先生による動物学園まんがです。掲載誌は週刊少年チャンピオン、掲載時期は2016〜20年。その単行本は全22巻、それが累計500万部以上を売り上げているヒット作です。かつ、講談社漫画賞の少年部門(2018年)などの、受賞も多数。さらにはこれを原作としたテレビアニメも、かなり好評であるらしいです。 そういう成功作ですから、どなたもタイトルくらいはご存じと思います。 とはいえ。私自身がこの作品を大好き、愛読者、というわけでもないんですよね! まあだいたいのところ、掲載誌…

  • Jorja Chalmers: Midnight Train (2021) - 赤いカーテンの彼方に、永遠(とわ)に…

    Jorja Chalmers: Midnight Train (2021) - Bandcamp 《Jorja Chalmers》──ジョージャ・チャルマーズさんは、英ロンドンを拠点に活動している女性歌手、そしてサックス等のマルチ演奏家です(☆)。 そしてご紹介する『ミッドナイト・トレイン』は、この方のセカンドアルバムです。2021年5月に発表、全13曲・約41分を収録。 ──そしてその内容がもう、私が言っている《デヴィッド・リンチ系》そのものなんですよね!すなわち、メランコリックでスローでエロティック、催眠的でノスタルジック。ここに絶妙にブレンドされた、甘みと苦さ……。酔いしれます! よって…

  • Train Your Abs - あなたのお腹をフラットにする2分間エクササイズのためのトラック

    Train Your Abs - 2 minutes to flatten your belly (2021) - SoundCloud これは、とあるフィットネス動画が紹介しているエクササイズ──、その実践を支援するためのトラックです。まちがっても、《音楽》ではありません。 いや、その。《タフスレ》といえば、知性あふれるネットの賢者たちの集いの場として、広く世に知られています(☆)。私もそこで、何かと勉強いたしているのですが。そこでつい、〈出っ腹をへっこめようとしており〉……などとつぶやいたところ、〈このトレーニングをやってみそ〉と、ある動画を紹介されたのです。 短期集中型【1日2分だけ】週…

  • カラテマスク『超時空減量ブタ&ゴリラ』, 小林銅蟲『やせましょう(…)』 - やせましょう。

    カラテマスク『超時空減量ブタ&ゴリラ』 - マガポケ さいしょに言っておきますが、ご紹介する2つの作品ら──、《まんが》としてものすごく面白い、と評価しているのでもありません。ただ。近ごろ私が、〈ちょっとやせたい、というかお腹を引っ込めたい〉……などと考え始めた折、むかし読んだヤセ関係のまんがを思い出した。ほぼ、それだけなのです。 ではまず、カラテマスク先生による『超時空減量ブタ&ゴリラ』から。 これは2019年、マガジンポケットに掲載されたウェブコミックです。全14話。現在はマガポケで第1話、そしてPixivで全話を、無料閲覧することができます。 このタイトルからしてアクの強さが予想されます…

  • Empressインターナショナル: シングルコレクション (2020) - 往きもせぬ夏 還れもせず

    Empressインターナショナル: シングルコレクション (2020) - Bandcamp 《Empressインターナショナル》──国際的な女帝。この方は、米ミシガン州フリントに在住と称している、ヴェイパーウェイヴのアーティストです(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ その音楽スタイルは、大まかには《スラッシュウェイヴ》と言えるものです(★)。しかしけっこう特異な点があるので、そのあたりを見てまいりましょう! さて。このエンプレさんのBandcampページを見てみると、この方の2017年から現在までのリリース品らは、次の3つとなるでしょう。 2017:“アイランドホッピン…

  • チヘイ・ハタケヤマ: Void XXII (2021) - 《私》というベイビーを安眠させる音楽

    Chihei Hatakeyama: Void XXII (2021) - Bandcamp 《Chihei Hatakeyama》──畠山地平さんについては、すでにご存じの方が多いでしょう(☆)。 アンビエント音楽の分野にてチヘイさんは、ゆうにニッポンを代表している最良のアーティストであろうと、私は考えています(☆)。2006年のデビューアルバムである“Minima Moralia”から現在まで、チヘイさんの音楽に失望させられた記憶が、まったくありません。ぜんぶいい。 その音楽性をひとことで言おうとするなら、ドローン・スタイルのアンビエントです。きわめてジェントルな響きらが折り重なって、やす…

  • Dr. Rubinstein: RA Podcast 525 (2016) - アッシィ・アッシッ・アシッド・ワークアウト!

    Dr. Rubinstein: RA Podcast 525 (2016) - SoundCloud 《Dr. Rubinstein》──ルビンシュタイン博士はロシア生まれでドイツ在住の、女性であるらしいテクノ系のDJです(☆)。そしてご紹介するのはこの人による、〈レジデント・アドバイザー〉ポッドキャストシリーズとして公開されたMIXです。演奏時間は、約85分です。 なお、レジデント何とか(略称:RA)とは、クラブ音楽系のやや有力なWebメディアであろうか、と考えています(☆)。それはまあ、気が向いたら見てみるのもよいかと。 それはともかく、ルビンシュタイン博士によるMIXです。例の《Rola…

  • Vaporwave のオンライン・フェスティバル 〜2021 - 事実上の愛 が 運ばれます

    Virtual Memory 26 (日本時間7月4日午前10時・放映スタート) - Twitch.tv オンラインによる──つまりWebブラウザから参加できるような──、ヴェイパーウェイヴのイベントやフェスティバル。この場でもそれらを、昨2020年7月の《LIVEWIRE Music Festival 2》以来(★)、ちらほらとご案内しています。 そこで、さいしょにすばやくお知らせをしてしまうと。〈来月〉ということになる2021年7月にも、3つのオンライン・イベントが予定されています(☆)。それぞれの規模はやや小さいですが、しかし愉しい催しになることを期待しています! で、さて。こういう催し…

  • MindSpring Memories: Myst (2020) -〈エンジェル〉が 私たちを高みに引き上げる。

    MindSpring Memories: Myst (2020) - Bandcamp 米シカゴ在住のミュージシャンである、エンジェル・マークロイドさん。2000年代の早い時期から、さまざまな名で、さまざまなエレクトロニック音楽を、制作してこられたようです(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ この方による多数のプロジェクトらの中で、現在までにもっとも成功しているのは、インダス・エレクトロ・メタルみたいなバンド、《Fire-Toolz》であるかも知れません(☆)。Bandcampの記事としてこの人のインタビューが掲載されたさいにも、〈ファイア・トゥールズとして知られるエンジェ…

  • DROIDROY: 明晰夢 (2021) - やさしみの響きに染まった パノラマ夢スケープ

    DROIDROY: 明晰夢 (2021) - Bandcamp 東京に在住の《DROIDROY》さんは、アンビエント系ヴェイパーウェイヴのアーティストです。2018年あたりから活動し、早い時期からかなり高い評価を得ていると思われます(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そして彼の最新アルバムである『明晰夢』は、全8曲・約33分を収録。まさにドリーミィな、甘い甘いアンビエント・ヴェイパーです(★)。メロディに富み、しかもサウンドが立体的でグラデーション豊か。そのサウンドの中で、〈明晰〉であるパートらとモヤかしているパートら、両者のバランスが絶妙なのです。ほんとうにすみずみまで…

  • Ӎötοrdrivεn Ꙅcrüε: GїяꙆꙅ GїяꙆꙅ GїяꙆꙅ (2021) - 炎とのたわむれ、とらわれの“IP”

    Ӎötοrdrivεn Ꙅcrüε: GїяꙆꙅ GїяꙆꙅ GїяꙆꙅ (2021) - YouTubeギャルとガールと女の子たちなくしては…! まずは、一種の自作曲の発表みたいなことで。この“GїяꙆꙅ GїяꙆꙅ GїяꙆꙅ”は、ヘヴィメタル・ヴェイパーウェイヴです! 男の世界だあ〜! イェイッ。 あ、そして……。ヘヴィメタルはよいのですが……。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ このトラックはさいしょ、SoundCloudにアップロードしたら、わけの分からない言いがかりをつけられ、瞬時にデリートされちゃったものなんですよね! 「怒らないでくださいね、このトラックは、“あの…

  • Diana Hollidays: Luxury Shopping (2021) - 《ミューザック》レポート! 2021

    Diana Hollidays: Luxury Shopping (2021) - YouTube これからご紹介いたします音楽は、一種の《ラウンジ》かと、私は思います。ですけどそこに、あまり多くのラウンジーさを期待することは、おすすめしません。 ……いつから……ということをはっきり言えないのですが、あるいは3〜4年ほど前から、ストリーミング媒体向けの、安っぽさをきわめた《Muzak, ミューザック》が、音楽マーケットにはんらんしています。 とくに話題になったものはないようですが、しかしとにかく、〈量がすごい!〉という感触で、私に強い印象を与えています。かつまたこれだけの量がマーケットに流通し…

  • M・テヴォー/小崎哲哉, 現代アート関連書3冊 - 吉澤みなみさんをヴェネツィアへ!

    ミシェル・テヴォー『誤解としての芸術』 (2019) - ミネルヴァ書房カバーアートは、M・カテラン「無題」(2001) アート等を愛する皆さん、ようこそ!この記事では、以下の3冊の《現代アート》関連書について、おそらく何かが書かれるでしょう。 ミシェル・テヴォー『誤解としての芸術 - アール・ブリュットと現代アート』(2019, ミネルヴァ書房) 小崎哲哉『現代アートとは何か』(2018, 河出書房新社) 小崎哲哉『現代アートを殺さないために - ソフトな恐怖政治と表現の自由』(2020, 河出書房新社) この3冊のトリオであるべき必然性は特になくて、自分のスケジュールのつごうにより、テヴォ…

  • SLUSHWAVE 2021 & WORLDWIDE.WAV - 2021年6月のVaporwave オンライン・フェスティヴァル

    私たちの大好きなヴェイパーウェイヴ! その、2021年6月に挙行されるオンライン・フェスティヴァルふたつのお知らせです! SLUSHWAVE 2021 Teaser (2021) - YouTube 【タイトル】 SLUSHWAVE 2021【開催日時】 日本時間(JST)では6月6日&7日・午前3時スタート【視聴URL】 YouTube(☆)/Twitch(☆)【主催者】 Vapor Memory(YouTubeにおけるヴェイパー活動のボス)/desert sand feels warm at night(スラッシュ界のスター的アーティスト)/global pattern(在ペテルスブルグの…

  • 紙魚丸『惰性67パーセント』 - ちょっと 行きます、ヴェネツィアにまで

    紙魚丸『惰性67パーセント』 - ウルトラジャンプ このところ私がなぜか《アート》に関心を持ち気味ですので、ひとつアートの香りの豊かなまんが作品を、ご紹介しましょう。それは、月刊ウルトラジャンプ掲載の、紙魚丸(しみまる)先生による『惰性67パーセント』(2014-連載中)。そのヒロインをはじめ、主要な登場人物らはすべて美術大学の学生ですので、いやが上にもアートっぽさは少なからずある──はずです。 ですが。 読んでおられる方々はご存じのように、このお話は……。かなりひまであるらしい大学生たちが、やたらひんぴんと酒盛りに興じ、その酔いのはずみやら何やらで、エッチなハプニングらが生じがち。……といっ…

  • コッティントン『現代アート入門』(2020) - 《抵抗のポストモダニズム》と Vaporwave

    デイヴィッド・コッティントン『現代アート入門』(2020) - 名古屋大学出版会 私たちのヴェイパーウェイヴは、まずとうぜんポップ音楽であるとして……。と同時に、あり方として、《現代アート》にちょっと関係がありそうでしょうか?それは音楽の《レディメイド》、またはポップアートや《アプロプリエーション》、それらに近い仲間であるのでしょうか? そんな思い込みから、少し私は《現代アート》みたいなものを調べています。 ──ということで見た文献らの一冊が、いまご紹介する、デイヴィッド・コッティントン『現代アート入門』です。その著者は英キングストン大学の名誉教授でおられ、ご専門の分野はキュビスム絵画だそうで…

  • Wanz Dover: Music For Hospitals (2015) - きっとあなた は よくなります。

    Wanz Dover: Music For Hospitals (2015) - Bandcamp 《Wanz Dover》──ワンズ・ドーヴァーさんは、米テキサス州ダラスで活動するテクノ系のDJ/プロデューサーです(☆)。 そして2015年リリースの“Music For Hospitals”は、彼のおそらく唯一のアンビエント作品です。けれどもそれが、ワンズさんのここまで最高の成功作、のようにも言われているもよう。 作者さん側の事情はあとで見ることにして、まずこの病院用の音楽を一聴しましょう。アルバムは、全7曲・約52分を収録しています。 すると。実に息の長い展開でピアノとストリングスがゆった…

  • V.A.: NOBODY HERE, The Story Of Vaporwave (2020) - そして 反復され続ける

    V.A.: NOBODY HERE, The Story Of Vaporwave (2020) - Bandcamp フラミンゴという鳥が、なぜなのか、ヴェイパーウェイヴ or フューチャーファンクのシンボルとして、扱われます。そして《My Pet Flamingo》を名のっているのは、英ウェールズの実績あるヴェイパー系レーベルです(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ そして2020年6月にそこから出た、“NOBODY HERE: The Story Of Vaporwave”。これはオムニバスのアルバムであり、全25曲・約90分を収録します。クラシックスタイルを中心に、…

  • Jim Robitaille Trio: Space Cycles (2020) - 甘やかギターのスイーツバイキング

    Jim Robitaille Trio: Space Cycles (2020) - Bandcamp 《Jim Robitaille》──米ボストン在住のジャズ・ギタリストである、ジム・ロビテールさん。フランス人めいたお名前ですが、英語の読みで《ロビテール》としておきます(☆)。 この人について調べていると、〈デイヴ・リーブマン、カール・バーガー、ジョー・ベック……等々の、偉大なジャズメンとの共演多数〉などという宣伝文句が出てきます(☆)。私個人が注目できるのは、それらの共演者たちの中に、ジュリアン・ラーゲ(Julian Lage)やヴィック・ジュリス(Vic Juris)のような、当代のす…

  • Prius Missile: Do You Happy? (2020) - ゼラチンから飛び出る汁を浴びる

    Prius Missile: Do You Happy? (2020) - Bandcamp 《Prius Missile》──プリウスミサイルは、東京で活動しているヒップホップのバンドです。モトクロス用のゴーグルやヘルメットを装着した、若い男性の2人組のようです。2020年12月に、2作のEPらを発表しています(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ ではありますが、彼らの音楽を《ヒップホップ》だと言いきっていいのかどうか、ずっと私は考えていました。1ヶ月くらいは、考えていた……ように思います。それで〈よし〉という結論を、ついさっき出してしまった。 とはいえ、それは。ボーカロ…

  • Macroblank: 没頭する (2021) - 髪を刈る男たち──そのコスモロジーと系譜

    Macroblank: 没頭する (2021) - Bandcamp 《Macroblank》──マクロブランク、と名のっているヴェイパーウェイヴのアーティストについては、すでに以前にもお伝えしています(★)。そしてそこでも述べたように、どこのどういう人なのか、まったく不明。それがいぜんとして、かいもく不明ですが(☆)。 ⬇ €ngliꙅh ꚍeχt 6eℓoш! ⬇ ともあれマクロブランクさんは、いま注目されているヴェイパーのサブジャンル《Barber Beats》、そのもっとも有力なプロデューサーだと言えるでしょう(★)。 このマクロさんの特徴は──まずはもちろんバーバー・ビーツの特性ら一…

  • Fading Dreamer: Come Back Soon (2021) - 切りなさい、男性たちは髪を。

    Fading Dreamer: Come Back Soon (2021) - Bandcamp 《Fading Dreamer》──カバーアートに見えているカタカナ表記では、《フェージングドリーマー》。それを名のるヴェイパーウェイヴのアーティストは、ニッポンのシブヤ・シティに在住を主張している感じです。私は少し懐疑的ですが、しかしあなたはぜひ信じてあげましょう! ⬇ Ёnglish teχt be1ow! ⬇ まあ、居住地などはどこでもいいとして。このドリーマーさんは、英ロンドンの《Aloe City Records》から今年初頭、初のアルバムをリリースなされた、有望な新人らしい人(☆)。そ…

  • 大野左紀子『アート・ヒステリー』(2012) - あなたの勝利 私たちは祝福します

    大野左紀子『アート・ヒステリー』(2012) - 河出書房新社 『アート・ヒステリー』の著者・大野左紀子氏は1959年生まれ、2002年まで美術制作の活動をなされ、以後は教職と著述の分野で活躍なされている方だそうです。そして現場を離れたところから、アートシーンとそれを取り囲む一般社会がどのように見えるか、のようなお話です。 本書の正式なタイトルは『アート・ヒステリー - なんでもかんでもアートな国・ニッポン』──、その版元のウェブサイトには、このような売り文句が書かれています。 〈「これマジでアートだね!」……やたらと「アート」がもてはやされる時代=「一億総アーティスト」時代。アート礼賛を疑い…

  • Hong Kong Express: L.Y.F (2021) - 《ヴェイパー鉄雄》は、すべてを呑み込む。

    Hong Kong Express: L.Y.F (2021) - Bandcamp 《Hong Kong Express》──または短く《HKE》、それ以外にも80種類ほどのステージネームを使い分けながら、日夜ご活躍されています。すなわち、ヴェイパーウェイヴのシーンが生み出した少数のスター的プロデューサーたち──そのひとりである、デヴィッド・ルッソさんです(☆)。 ⬇ Ёnglish teχt be1ow! ⬇ このルッソさんについて私は、ずいぶんいろいろなことを述べてきたと思います。あれこれと(★)。しかしいま、委細はさておき。 いまルッソさんについて重要なのは、3〜4年ほど前から彼がヴェ…

  • US Golf 95: ℂ𝕒𝕤𝕚𝕟𝕠 (2019), DreamCourse™ (2018) - ニヒリズムがユートピアをつくります

    US Golf 95: ℂ𝕒𝕤𝕚𝕟𝕠 (2019) - Bandcamp 〈US Golf 95はスコットランドのプロデューサーであり、その音楽は架空のUS Golf 95コンピューターゲームに基づいた昔ながらのビデオゲームのサウンドトラックと美学を呼び起こすことを目指しています。〉 ……とは、サンブリーチの記事からの引用です(☆)。《US Golf 95》を名のるグラスゴー市のヴェイパーウェイヴ・クリエイター、そのご紹介は、ほぼこの文言につきている、とも考えられます(☆)。 ⬇ Ёnglish teχt be1ow! ⬇ そしてUSゴルフさんのセルフタイトル作(2015)は、サンブリさんのア…

  • Lindsheaven Virtual Plaza: NTSC Memories (2013) - 走査線の波間に消え、戻る

    Lindsheaven Virtual Plaza: NTSC Memories (2013) - Bandcamp 《Lindsheaven Virtual Plaza》──リンズヘヴン・バーチャルプラザは、ブラジルのリオの人であったセザール・アレシャンドリ(Cesar Alexandre)さんによるヴェイパーウェイヴのバンドです(☆)。 ⬇ Ёnglish teχt be1ow! ⬇ リンズヘヴンのヴェイパー活動は、2013年に集中して実行されています。その時期、私が、〈第1次ヴェイパー・ブーム〉などと呼んでいる時期に秀作らを発表し、このムーブメントがマッシヴなものであることを大いに印象づ…

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エッコ チェンバー 地下 -  ヴェィ パーゥエィヴ と 仲間たち 欲望 複製 PØP
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