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ぽかぽかな日々 http://mainichipokapoka.blog.jp/

ネタバレなしの私的感想を書いています。ジャンルを問わず乱読派ですが、ミステリーがお気に入りです。

kokemomo
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2018/11/10

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  • 死にたくなったら筋トレ 芳賀セブン

    GW中に読んだのだけれど、その後幾度となく手に取り、パラパラと目に留まったページを読んでいる。私は生粋のネガティブ思考な人間なので、日々何かに悩むことは、もはや脳の癖になっている。自分の頭の中で、次から次へと心配事や不安を生み出してしまうのだ。そんなことを

  • 緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集 アーサー・コナン・ドイル

    ホームズとワトスンが初めて出会い、ベイカー街221Bにて一緒に部屋を借りるところから始まる、ふたりで挑む最初の事件。ホームズ作品は、新潮の古い版ですべて読んだつもりでいたけれど、この作品は未読だったうえに、大好きなジェレミー・ブレット演ずる映像作品でも観た

  • 卍 谷崎潤一郎

    未亡人・園子により、先に起きた事件の真相を語る形式で描かれている。事は、美術学校へ通う園子が光子という美貌の女学生と深い仲になったことから始まるが、実はこの出来事は、光子により仕組まれたことだった。園子は、夫を欺きながら光子との関係を続けていたが、実は光

  • 堪忍箱 宮部みゆき

    江戸の下町に暮らす市井の人たちの日常に潜む、一瞬の闇に焦点をあてた時代短編小説。8作品が編まれている。『敵持ち』以外の作品は、決して読後感が良いわけではない。むしろ心にザラッとしたほろ苦さが沁みこんでくる。けれどそれは嫌なものではなく、自分自身の心の中で

  • らんたん 柚木麻子

    恵泉女学園の創設者であり、女性の社会的地位向上のために苦慮した、教育者・河井道の生涯を描いた作品。彼女とシスターフッドの関係であった一色ゆりや、道との同居を受け入れたゆりの夫・一色乕児。その他にも、明治を代表する女性活動家たちの人生が交差して描かれている

  • 応天の門 19巻 灰原薬

    太皇太后・藤原順子に利用されていたことに、ようやく気がついた伴中庸の闇堕ちっぷりが本当にお坊ちゃんで、イラッとする。これから豊城とどんな余計なことをしでかすのかと、ワクワクしてしまう。順子の仕掛けた毒は、道真の機転により無事解決。今回の出来事で、藤原家の

  • 本所深川ふしぎ草紙 宮部みゆき

    深川七不思議を軸として描かれた、7つの短編集。『初ものがたり』でお馴染みの、回向院の茂七親分初登場作品でもある。人間の本当の心は、普段の言動だけ見ていては、到底理解することはできない。厳しいことばかり言う人は、本当に冷たい人なのか。貧しい人に食べ物や金

  • いぶり暮らし 全9巻 大島千春

    カフェの雇われ店長の頼子と、フリーターの巡の同棲カップルが、ふたりの休みが唯一合う日曜日に、燻製を通して楽しみながら翌週に向けて英気を養う物語。頼子がとにかく頼もしくて優しくて格好良いのに対して、巡はなんだか自分のことばかりで子どもっぽく感じられた。ドラ

  • よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続 宮部みゆき

    三島屋シリーズ8作品目。短編3作品が収録されている。『賽子と蛇』『よって件のごとし』の2作品は、土地で古から語り継がれてきた不思議な出来事が、突如に理不尽にも登場人物に襲いかかる、救いのないとても恐ろしい物語だった。襲ってくる恐怖はそれぞれ違うけれど、臨

  • 2024年6月に読んだ本

    木挽町のあだ討ち 永井紗耶子お文の影 宮部みゆき広重ぶるう 梶よう子落花狼藉 朝井まかて花宵道中 宮木あや子あなたはもう、自分のために生きていい Pocheモンローが死んだ日 小池真理子蜜月 小池真理子以上8作品でした。今月の1冊は江戸初期、幕府公認の傾城町と

  • 蜜月 小池真理子

    天才洋画家・辻堂環が死んだ。過去に彼との『蜜月』に溺れた6人の女性たちは、彼の訃報を聞きそれぞれが胸に秘めてきた狂おしいまでの恋心を回想していく。6人の女性たちの6つの恋の短編集。生前の彼に巻き込まれるかのように激しい恋に落ちた女性たちの現在が、あまりに

  • 購入本と父からの5冊

    まずは私の最近の購入本から。ジムでウォーキングマシンをしている時に、自宅でダウンロードしておいたアマプラのドラマや映画を観ているのですが、最近見ていたのが『いぶり暮らし』。ドラマの中の頼ちゃんと巡の住む部屋のインテリアがめちゃくちゃ可愛くて好みなのと、仲

  • モンローが死んだ日 小池真理子

    軽井沢にほど近い、別荘と住宅が混在する静かな森の一角で、2匹の猫と暮らす59歳の幸村鏡子は、夫を亡くして以来精神のバランスを崩していた。友人から名医だと勧められ受診したクリニックで、独身で年下の精神科医・高橋と出会う。高橋の診察を受けメキメキと回復した鏡

  • あなたはもう、自分のために生きていい Poche

    子どもを産んでから20年。日々子どものことで悩み、そしてそれは今も現在進行中。私だってまさか大学生になった子どもに、未だに悩まされるとは思いもよらなかった。O型の彼は、私の考えの斜め上を行く。能天気で大雑把。今が良ければ、先のことは気にしない。気にしなけれ

  • 花宵道中 宮木あや子

    江戸末期の吉原、『山田屋』の遊女たちの悲哀を描いた、6編の連作短編集。遊女に恋愛など許されるはずもなく、しかもその相手を鑑みると悲恋に終わるとわかりきっているだけに、読み進めるのが切なく苦しい。その中で、貧しさのために親の都合で幼子の頃に親に売られてしま

  • 落花狼藉 朝井まかて

    戦国の気風が残る江戸時代初期、徳川幕府公認の傾城町・吉原が誕生した。本作は、吉原創設の立役者であった庄司甚右衛門の妻であり、吉原一の大見世『吉田屋』の女将・花仍を主人公とした、吉原の歴史を描いた作品である。未熟で喧嘩っ早い花仍を見守り支えてくれる周囲の女

  • 広重ぶるう 梶よう子

    浮世絵師・歌川広重を描いた作品。阿部サダヲさんが広重を演じた、ドラマ『広重ぶるう』がとても素晴らしかったので原作本を読んでみた。正直なところ、ドラマの広重の印象が素晴らしく良かったために、原作の広重に対してがっかりしてしまった。いや、人間臭いところが魅力

  • 天狗風 霊験お初捕物控 宮部みゆき

    霊験お初シリーズ2作品目。真っ赤な朝焼けの中、婚礼を控えた若い娘・おあきが、一陣の物凄い風とともに忽然と消えた。居合わせた父親の政吉は、神隠しを訴えるが自身番に捉えられ、自ら命を絶ってしまう。この不自然な出来事の探索を依頼されたお初と右京ノ介は、おあきの

  • ふたつの時間、ふたりの自分 柚月裕子

    作家生活15年の間に書かれてきたエッセイの集大成。父の仕事の関係で引っ越しが多かった幼少期。孤独な心の隙間を満たしてくれたのは、物語の世界だった。両親ともに本好きの家庭で育ち、母親と一緒に地元の図書館へ通い、父親には毎月1冊本を買って貰う。まだ幼い柚月さ

  • 震える岩 霊験お初捕物控 宮部みゆき

    GWに放送されたスペシャルドラマがとても面白かったので、積んでいた原作本を読んでみた。一膳飯屋『姉妹屋』の看板娘・お初は霊験の能力を持っており、南町奉行所の御前様からその能力を見込まれ、不思議な出来事が起こると探索を依頼されていた。今回の出来事は、死んだは

  • だから私はメイクする 全2巻 原案・劇団雌猫 漫画・シバタヒカリ

    メイクにまつわるオムニバス。12篇の短編が収録されている。普段なら手に取らないタイプの作品なのだけれど、今の私は絶賛『自分を大切にする』キャンペーン中なので、気になり購入してみた。結果、買って大正解だった。メイクや自分の好きなことを、『楽しみたい』『大切

  • ある男 平野啓一郎

    離婚後、子どもを連れ故郷に戻った里枝は、『大祐』という青年と再婚するも、夫は仕事中の事故で亡くなってしまう。生前、家族との不仲を語っていた彼は、自分に何が起きても実家には知らせないようにと里枝に釘を差していたが、迷った末に里枝は大祐の生家に大祐が亡くなっ

  • 父から貰った本

    久しぶりに父から貰った本を紹介します。昨年、父は84歳にして生まれて初めての手術を受けました。(とても健康な人だったのです)幸いにも発見が早かったこともあり、術後の経過も良く今は元気に過ごしていますが、昨年は病気のショックも影響して、体力気力共に落ちこみ

  • ブックオフGWセールでの購入本紹介

    毎回楽しみにしているブックオフの20%OFFセール。今回もたくさん購入してしまいました。まずはコミックスから。コツコツ集めている2作品。ある程度巻数が集まったら、読み始めたいと思っています。最近自分のことをもっと大切にしようと少しずつ行動をしているので、『だ

  • 4月の購入本

    こちらの2冊は近所の書店にて。先日放送された阿部サダヲさん主演の『広重ぶるう』がとても面白く、原作本を読みたくなり購入しました。その時気になっていたコミックスも一緒に購入。こちらは楽天ブックスでの購入本。金原ひとみさんの作品を、メンタル弱い私は敬遠してき

  • 2024年4月に読んだ本

    草々不一 朝井まかて西郷どん!上・中・下 林真理子天璋院篤姫 上・下 宮尾登美子人生はあはれなり・・・紫式部日記 小迎裕美子/紫式部残り者 朝井まかて以上5作品8冊でした。実際はあと数冊読んでいるのですが、まだ感想を書けていないのでカウントしませんでした。

  • 残り者 朝井まかて

    時は幕末。徳川家に江戸城の明け渡しが命じられる。官軍の襲来を恐れ、女中たちが我先にと脱出を試みるなか、大奥にとどまった『残り者』がいた。天璋院付きの呉服の間の『りつ』御膳所の『お蛸』御三の間の『ちか』御中臈の『ふき』静寛院付きの呉服の間の『もみぢ』身分も

  • 人生はあはれなり・・・紫式部日記 小迎裕美子/紫式部

    前回の『篤姫』に引き続き、こちらも大河ドラマ『光る君へ』をより楽しむために読んだ。私には現代語訳でも読むのに苦労しそうなので、コミック版のこちらの作品を購入したのだけれど、これが大正解だった。絵で分かりやすくユーモラスに説明されているうえに、『紫式部日記

  • 天璋院篤姫 上・下 宮尾登美子

    毎週楽しみに観ている、再放送中の大河ドラマ『篤姫』をより楽しむために、原作本となる本作品を読んだ。島津家分家に生まれ育った篤姫は、18歳で藩主斉彬の養女となる。学問好きで才覚・器量を斉彬に見込まれた篤姫は、斉彬の画策により近衛家へ更に養子縁組し、13代将

  • 西郷どん! 上・中・下 林真理子

    2018年に放送された大河ドラマ『西郷どん!』のドラマ原作本。昨年から大河ドラマを観るようになり、現在再放送中の『篤姫』も毎週楽しみに視聴している影響で購入した。ちょうど『篤姫』と同じ時代背景で、主要登場人物もほぼ一緒なので、スルスルと読み進めることが出

  • 草々不一 朝井まかて

    身分としきたりに縛られた下級武士たちの暮らしを描いた、時代小説短編集。8作品が編まれている。短編の一つに、大石内蔵助の妻・りくを描いた作品があると知り、本書を手に取った。先日読んだ『花影の花』とは、全く異なったりくの姿が描かれていたけれど、語り手に趣向が

  • 購入本紹介

    こちらの4冊は楽天ブックスで購入しました。コミックスは、テレビで『光る君へ』に関係するコミックスを紹介していたのを観て、購入しました。柚月裕子さんの初エッセイは、最初図書館で借りて読んでいたのだけれど、何度も読み返したいと思い最後まで読まずに購入しました

  • 2024年3月に読んだ本

    スープ屋しずくの謎解き朝ご飯 巡る季節のミネストローネ 友井羊奇巌城 ルブラン女帝エカテリーナ 全3巻 池田理代子しあわせは食べて寝て 2〜4巻 水凪トリヨルガオ殺人事件 上・下 アンソニー・ホロヴィッツはなとゆめ 冲方丁花影の花 大石内蔵助の妻 平岩弓

  • 花影の花 大石内蔵助の妻 平岩弓枝

    大石内蔵助の妻・りくの生涯を描いた作品。赤穂浪士討ち入りから30年余り経っても、なぜ浅野内匠頭が『松の廊下事件』を起こしたのか理解できないりく。それは討ち入りを果たした内蔵助含む赤穂藩士たち全てが同じ気持ちだっただろう。しかし討ち入りせざるを得なかった。

  • はなとゆめ 冲方丁

    大河ドラマ『光る君へ』をより楽しむため、長期積読本だった本書をようやく手に取った。恐らく『光る君へ』を観る前に読んでいたら、人物相関図が分からずに四苦八苦しただろう。基礎知識がある今、読んで本当に良かった。清少納言がいかにして中宮定子に仕えることになった

  • ヨルガオ殺人事件 上・下 アンソニー・ホロヴィッツ

    『カササギ殺人事件』から2年後。パートナーのアンドレアスと共にロンドンを離れ、クレタ島でホテル経営に四苦八苦しているスーザンのもとに、イギリスから裕福な夫妻が訪ねて来た。『8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけた。』と、電話をかけてきた直後に謎の失

  • しあわせは食べて寝て待て 2〜4巻 水凪トリ

    持病のために、週4回のパートで生計をたてている麦巻さとこ。家賃を抑えるために引っ越した団地の大家・鈴さんや、鈴さん家の居候・司と触れ合ううちに、他人の都合に振り回されない、自分自身を大切にする生活を手に入れていく。団地内での知り合いも増え、さとこの世界は

  • 女帝エカテリーナ 全3巻 池田理代子

    ドイツの田舎貴族出身のエカテリーナが、ロシアに嫁ぎロシアの皇太子妃となり、クーデターを経て女帝までのぼり詰め、その死までを描いている。本作品に登場する主人公のエカテリーナも、彼女の駄目夫・ピョートル3世も全く知らなかったけれど、最初から最後までとても面白

  • 奇巌城 ルブラン

    深夜の伯爵邸を襲った怪事件。秘書が刺殺され、秘密裏に絵画が盗まれていた。逃亡中に、伯爵邸に住んでいたレイモンド嬢により重傷を負わされたはずのルパンは、忽然と姿を消した。そしてルパンの手下により、レイモンド嬢が誘拐される。残された暗号の謎と、レイモンド嬢と

  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 巡る季節のミネストローネ 友井羊

    スープ屋しずくシリーズ第8作品目。早朝にひっそりと営業しているスープ屋『しずく』の店主・麻野に想いを寄せている常連客の理恵が、とうとう麻野に告白するシーンから物語が始まるという、驚きの展開だ。麻野から返事を『待ってほしい』と言われた理恵。春から冬へと季節

  • 2024年2月に読んだ本

    アンの青春 モンゴメリ空飛ぶ馬 北村薫本陣殺人事件 横溝正史応天の門 灰原薬 17・18巻武田百合子 天衣無縫の文章家しあわせは食べて寝て 水凪トリおまえさん 上・下 宮部みゆき以上7作品9冊でした。(コミックス2作品3冊含む)2月の1冊は『空飛ぶ馬』で

  • 購入本紹介

    今月は、出先でフラッと立ち寄ったブックオフの品揃えが素晴らしくて、たくさん購入してしまいました。積読専用本棚に収まりきれずに床に積んでしまっているけれど、欲しかった本がたくさん手に入ったことが嬉しくて、本を見ながらニヤニヤする日々を過ごしています。先月は

  • おまえさん 上・下 宮部みゆき

    『ぼんくら』シリーズ3作品目。上・下巻合わせて、1200頁超えの超大作だ。痒み止めの『王疹膏』で繁盛している瓶屋の主人・新兵衛が、寝間を襲われ斬り殺された。本所深川のぼんくら同心・平四郎は、将来を切望される若手同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にやってき

  • しあわせは食べて寝て待て 水凪トリ

    キャリアウーマンで、次に引っ越しをする時は「マンションを買うとき」と、思っていた麦巻さとこ。けれど一生付き合わなければならない免疫系の病気に罹り、週4回のパートへの転職を余儀なくされる。家賃のもっと安い物件を探している最中、小さな団地で大家の鈴さんと司に

  • 武田百合子 天衣無縫の文章家

    武田百合子さんのムック本。弟さんが語る幼少期の記憶からして、後の「武田百合子」としての土台が既に出来上がっている気がしてならない。苦しい戦後を必死に生き抜き、若き日に神田神保町の「らんぼう」で働いていた頃の、若き日の文豪たちと過ごした日々は、彼女の逞しく

  • 応天の門 灰原薬 17・18巻

    藤原良房が表舞台から遠ざかったことにより、突如として不審な動きをみせる、右大臣・藤原良相とその姉である太皇太后・藤原順子。恐るべき彼らの真の目的は?そして相変わらずひとり隠密に動き回る、伴善男。少しずつだけれど、確実に「応天門の変」に近づいているのだと思

  • 本陣殺人事件 横溝正史

    アメリカから帰国した金田一耕助の、初登場作品となる表題作を含む中編3作品が収録されている。『本陣殺人事件』江戸時代からの宿場本陣の旧家・一柳家。その婚礼の夜に響き渡った悲鳴と琴の音。事件前に、周辺を彷徨いていた不審な三本指の男。雪に閉ざされた完全密室のト

  • 空飛ぶ馬 北村薫

    『円紫さんと私』シリーズ第1作品目。19歳の女子大生『私』が、噺家春桜亭円紫師匠と日常の謎に迫る連作短編集。『磯部の霊』主人公の『私』が、文学部の加茂教授教授を通して春桜亭円紫と知り合う。実は円紫さんの大ファンだった『私』。円紫さんの類まれなる観察眼に圧

  • アンの青春 モンゴメリ

    「赤毛のアン」シリーズ2作品目。前作でクイーン学園を卒業したアンは、自身も通っていたアボンリーの小学校の教師となる。慕ってくる子どもたちに喜びを感じつつも、アンに反発する生徒の扱いに悩み、自分自身も教師として、共に成長していく姿がとても逞しかった。隣に越

  • 購入本紹介

    こちらの2冊は、楽天ブックスで購入しました。ようやく新刊に追いついたよ〜。もう読み終えているので、近いうちに感想書きます。以前ネットで購入し、希望の表紙が届かなかった経験から、新刊書店で購入しました。横溝正史の別作品を、まだ感想は書いてないけれど最近1冊

  • 2024年1月に読んだ本

    百鬼園事件帖 三上延父の詫び状 向田邦子向田邦子の青春 向田和子(編著)応天の門 灰原薬 8〜16巻隣の女 向田邦子古本屋台 Q.B.B亥子ころころ盤上の向日葵 上・下 柚月裕子宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本2015〜2019 宮部みゆき新・東海

  • その日のまえに 重松清

    自分自身や家族の「死」を描いた、7篇の連作短編集。何気ない日常が実は一番の幸せだったと気付かされるのは、その日常が脅かされたときが、殆どではないだろうか。この物語では、「死」=「その日」を齎す病は殆ど癌であるため、登場人物たちはいつ頃「その日」を迎えるのか

  • 猫を棄てる 父親について語るとき 村上春樹

    著者の亡き父について語られた1冊。父の生い立ちから、青春時代を戦争に奪われた日々。幾度となく徴兵されたこと。悲惨な戦争体験や、詳しく語ってはくれなかった、懲役免除されたこと。その後、自身のいた部隊が壮絶な最期を迎えたこと。主に、戦争体験について詳細に描か

  • 新・東海道五十三次 武田泰淳

    まだ女性ドライバーが非常に珍しかった時代に、武田泰淳・百合子夫妻が車で巡る、新・東海道五十三次。妻の運転する車の助手席に悠然と座り、指示を出しているのかと思いきや、実は複雑な心中をエッセイで明かす泰淳さん。けれど、トラブルの対処はすべて妻任せ。警察もトラ

  • 宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本2015〜2019 宮部みゆき

    タイトルの通り、著者が読売新聞の書評欄に、2015年から2019年までの間に連載していた、128冊の書評をまとめた1冊。宮部さん自身が、『面白そうだ』『この本をぜひ紹介したい』と思ったものを選び、紹介していると書かれている。これは、宮部ファンには必読の1

  • 盤上の向日葵 上・下 柚月裕子

    平成6年、夏。埼玉県の山中で身元不明の白骨遺体が発見された。遺留品は名匠の将棋駒。ベテラン刑事の石破と、元プロ棋士を志していた新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地へと飛ぶ。物語は事件を追う刑事の章と、実業界から転身した異端の天才騎士・上条桂介の少

  • 亥子ころころ 西條奈加

    『南星屋シリーズ』2作品目。店の主・治兵衛が、諸国をめぐり見覚えた菓子を手頃な値段で売る『南星屋』。娘のお永と孫のお君と三人で、店を繁盛させていた治兵衛は、手首を痛めてしまう。納得のいくお菓子が作れずに、苛立ちを募らせる治兵衛。このままの状態が続いていた

  • 古本屋台 Q.B.B.

    夜ふけになるとどこからともなく現れる、幻のような古本屋台。いつ、どこに現れるかは、この屋台を一人で切り盛りしている、オヤジの気分次第。白波お湯割り一杯100円。おひとり様1杯限り。酔っ払い・騒がしい客には帰ってもらう。ウチは飲み屋じゃない、本屋だから。1

  • 隣りの女 向田邦子

    著者の絶筆となった『春が来た』を含む5篇の短篇集。『隣りの女』隣の家から聞こえる真っ昼間からの情事の声を、壁に張り付いて耳をすませる平凡な主婦・サチ子。「一生に一度でいい、恋っての、してみたかったの。」彼女が飛び込んだ先で気づいたこととは。『幸福』父が倒

  • 応天の門 灰原薬 8〜16巻

    1巻1巻繰り広げられる事件が面白すぎて、夢中になり読み終えてしまった。9巻分もあるので、個々の事件については語りきれないので、内容については避けるけれど、今回大きな展開が2点あった。1つ目は道真の成長と苦悩。自身の未熟さに気付き、そして自分の本当にしたい

  • 向田邦子の青春 向田和子(編著)

    直木賞受賞の翌年1981年に、台湾旅行中の航空機事故により51歳の若さで亡くなった向田邦子さん。彼女が沢山残していた20代の頃の写真とともに、末妹の和子さんが姉・邦子さんとの思い出を語っている。凛とした瞳が印象的な、とても美しい人だ。どの写真を見ても、彼

  • 父の詫び状 向田邦子

    向田邦子のエッセイ集。いま起きた出来事から、主に少女時代の出来事に記憶が遡っていく。厳しく威張り散らすけれど、家族を大切にしていた父。笑い上戸で、失敗しては父に怒鳴られてばかりの母。信心深いが、若い頃の業により息子である父とは不仲の祖母。そして弟に妹たち

  • 百鬼園事件帖 三上延

    昭和初期の神楽坂が舞台。目立たず地味な大学生・甘木が、自身の通う大学の教授であり、何事にも妙なこだわりを持ち、屁理屈で偏屈のうえに借金の大名人である内田先生と、ある出来事をきっかけに親しくなり、やがて巻き込めれていく怪異現象の謎を解き明かしていく、連作短

  • ブックオフお正月セールでの購入本

    向田邦子関連本3冊。こちらはセールではなく、ブックオフオンラインにて購入しました。年末に向田邦子のエッセイを読んでいて、無性に以前図書館で借りて読んだ『向田邦子の本棚』を再読したくなり、購入しました。『向田邦子の本棚』は、届くと同時位の勢いで再読してしま

  • 2023年12月に読んだ本

    すべてがFになる 森博嗣黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続 宮部みゆき愛のゆくえ リチャード・ブローティガンシンプルな情熱 アニー・エルノーかもめ チェーホフキャロル パトリシア・ハイスミス月と六ペンス サマセット・モーム三四郎 夏目漱石それから 夏目

  • あさきゆめみし 全7巻 大和和紀

    千年の時を超えてもなお読み続けれている長編古典小説『源氏物語』を、漫画にて現代語訳された作品。著者の大和和紀さんがあとがきで語られている通り、少女漫画の甘めの要素もあるとても面白く読みやすい物語だった。1〜5巻は第一部で、光源氏を中心とした物語。6、7巻

  • 購入本紹介

    まずは楽天ブックスでの購入本。金田一シリーズの『人面瘡』が、復刻カバーではないデザインの方が届いて大ショック。復刻カバーが欲しいので、このシリーズは今後は書店で揃えようと思います。次はブックオフでの購入本。まずはコミックス。『動物のお医者さん』の愛蔵版は

  • 花闇 皆川博子

    幕末から明治へと時代が移り変わる激動の時を生きた、絶世の美貌を誇り絶大な人気を博した女形、三代目澤村田之助を描いた作品。壊疽という恐ろしい病に侵され、四肢を失ってもなお舞台に立ち続けた田之助の壮絶な人生を、市川三すじという実在した弟子の視点から語られてい

  • あやし 宮部みゆき

    怪奇時代小説短編集。9編が収録されている。どの作品も、江戸の下町にあるお店や奉公人の身に起きた怪奇譚が描かれている。嫁姑関係のもつれから起きた恐ろしい出来事を描いた『影牢』が、私の中では色んな意味で一番怖かった。人間はここまで鬼になれるのかと、驚愕した。

  • 魂手形 三島屋変調百物語七之続 宮部みゆき

    三島屋変調百物語第7作品目。『火焔太鼓』あらゆる火災を防ぐという神器の太鼓を授けてくれる藩の守り神・ぬし様には、人には語られぬ恐ろしい秘密があった。武士はそこまでも、藩のために尽くさねばならなかったのだろうか。あまりの恐ろしさに背筋が寒くなった。『一途の

  • ノボさん 上・下 伊集院静

    松山から上京し、東京大学予備門に進学した若かりし日の正岡子規から、結核からカリエスに侵され、寝たきりになってしまった晩年とその死までが、夏目漱石や高浜虚子ら多くの仲間との交友とともに描かれている。アメリカから伝わってきたばかりの『べーすぼーる』に熱中する

  • 門 夏目漱石

    漱石初期三部作最後の作品。ひっそりと、まるで身を隠すかのように暮らす宗助とお米の若夫婦。慎ましやかに暮らす二人の生活に、宗助の弟の小六がやむを得ない事情により同居することになる。二人で暮らすだけで精一杯の宗助夫婦にとって、さらなる負担を担うことは困難であ

  • それから 夏目漱石

    漱石初期三部作の2作品目。30歳になっても職につかず、実業家である親の仕送りで悠々自適に暮らしている代助。ある日、生活に困窮したかつての友人・平岡と、その妻・三千代と再会する。3年前に代助は、三千代を愛していながらも三千代への思いを自身の胸の中に封じ込め

  • 三四郎 夏目漱石

    漱石初期三部作の1作品目。熊本の高校を卒業し、大学進学のため上京した三四郎の、儚い恋と青春を描いている。上京の列車で一緒だった女性に、『あなたよっぽど度胸のない方ですね。』と、言わしめる程に女性に奥手の三四郎が恋をしたのは、美禰子という都会の女性。三四郎に

  • 月と六ペンス サマセット・モーム

    若き小説家の『私』は、夕食会で友人の夫で冴えない中年の、チャールズ・ストリックランドと出会う。ロンドンで証券取引所の仲買人として確固たる地位を持ち、妻と子に恵まれていた彼はある日、忽然と行方をくらませてしまう。パリで再会したストリックランドが、『私』に話

  • キャロル パトリシア・ハイスミス

    クリスマス商戦で賑わうデパートのおもちゃ売り場で、臨時雇いのアルバイトをする19歳の女性テレーズは、美しい人妻キャロルと出会う。恋人のリチャードに対して違和感を感じていたテレーズは、キャロルに恋心に近い感情を抱き始めていた。離婚調停中のキャロルに誘われ、

  • かもめ チェーホフ

    チェーホフの戯曲。『四幕の喜劇』とあるけれど、私には登場人物たちがそれぞれに、叶わぬ恋に苦しむ悲劇のように感じられた。作家志望のトレープレフと女優を志す女性ニーナ。若い二人を中心として、物語は進んでいく。愛しているニーナに去られ、作家としても芽が出ず苦し

  • シンプルな情熱 アニー・エルノー

    離婚後、独身でパリで暮らす女性教師が、10歳近く年下の東欧の外交官と不倫にのめり込んだ束の間のときと、恋の終わった後を赤裸々に描いた物語。あまりにも赤裸々すぎて、著者自身の実体験に基づいて描かれているということに、驚きを隠せない。恋の最中には、自分自身の

  • 愛のゆくえ リチャード・ブローティガン

    一般人が丹精込めて書き上げた本を、保管するだけの図書館。市場に流通することもなく、閲覧することも出来ない。そんな一風変わった図書館に、住み込みで働く『私』。既に3年も図書館に引きこもり、外に出ていない。ところが、本を持ち込んできた完璧な美女、『ヴァイタ』

  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続 宮部みゆき

    三島屋変調百物語シリーズ第6作品目。前作で嫁入りしたおちかから、三島屋の次男・富次郎に聞き手が引き継がれた。本作品から百物語シリーズの第二期が始まる。『泣きぼくろ』再会した友が語り始める、一家離散の恐ろしい運命。『姑の墓』かがり屋の女たちが、桜の時期に「

  • すべてがFになる 森博嗣

    N大助教授・犀川創平と、お嬢様女子大生・西之園萌絵が難事件に挑む、S&Mシリーズ第1作品目。孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女はある事件をきっかけに、隔離生活を余儀なくされていた。その彼女の部屋から、

  • 購入本紹介

    こちらは楽天ブックスでの購入本。皆川博子さんによるミステリー、エドワード・ターナー三部作のシリーズ1作品目。読み始めるのが楽しみでたまらない。ここからはブックオフでの購入本。森博嗣さんのGシリーズ。最近S&Mシリーズを読み始め、すっかり虜に。気になっていた他

  • 2023年11月に読んだ本

    愛の渇き 三島由紀夫日日雑記 武田百合子ずっとお城で暮らしてる シャーリイ・ジャクスンふがいない僕は空を見た 窪美澄輪舞曲 朝井まかて応天の門 灰原薬 5〜7巻 蒲公英草紙 常野物語 恩田陸赤毛のアン モンゴメリ銀の匙 中勘助以上9作品11冊でした。(コ

  • 銀の匙 中勘助

    なかなか開かなかった古い茶箪笥の抽斗から見つけた銀の匙。大人になってからも大切に持ち続けてきたその銀の匙は、伯母さんの限りない愛情に包まれて過ごした幼き日々を回想させる。著者自身の少年時代を描いた自伝的小説。時代は明治。産まれた時から身体の弱かった『私』

  • 赤毛のアン モンゴメリ

    内容に関しては、言わずと知れた世界的名作『赤毛のアン』。私も児童向けの小説とTVアニメには、幼い頃から何回も触れてきていたけれど、原作を読むのは実はこれが初めて。初版は昭和27年。カナダにある夢のように美しいプリンス・エドワード島のグリン・ゲイブルスの幼い

  • 蒲公英草紙 常野物語 恩田陸

    常野シリーズ第2作目。私は1作目を読んでいなかったけれど、不思議な能力を持つという常野の人たちについては、作中で丁寧に説明がされるので、全く問題なく作品世界に入ることが出来た。作品の舞台は、戦前の東北の農村。その地の旧家である槙村家の、末娘・聡子のお話相

  • 応天の門 灰原薬 5〜7巻

    1〜4の感想はこちら↓民を集めて、内裏内にて盛大な魂鎮めの祭りを開こうという突拍子もない案が、藤原基経から出される。門内に民が入るなど前代未聞のことだが、幼い清和帝はその案を認めてしまうのだ。絶対に何か企んでるよね、基経。5巻の表紙の顔が全てを物語ってい

  • 輪舞曲 朝井まかて

    松井須磨子の後を継ぐと目され大正時代を駆け抜けた、新劇女優・伊澤蘭奢を描いた作品。物語は蘭奢の死後、彼女に関わった4人の男性が集まるところから始まる。蘭奢の愛人兼パトロンの内藤。彼女が人妻だった頃からの恋人・徳川夢声。帝大の文学青年・福田。そして生き別れ

  • ふがいない僕は空を見た 窪美澄

    高校生の斎藤くんは、年上の主婦『あんず』との不倫コスプレセックスにのめり込んだ挙げ句に動画と写真をばら撒かれ、不登校になり自宅に引きこもってしまう。不倫相手のあんずは、姑に不妊治療を強要されていた。また夫は、どう見てもストーカーのヤバいやつで、あんずの不

  • ずっとお城で暮らしてる シャーリイ・ジャクスン

    主人公のメアリ・キャサリン・ブラックウッド、略してメリキャットという少女の目線で語られる物語。メリキャットは姉のコンスタンスと共に立派なお城に暮らしている。このお城では数年前に、メリキャットの両親、弟、伯母が砒素入り砂糖により毒殺されるという事件が起きて

  • 日日雑記 武田百合子

    武田百合子氏最後のエッセイ集、『ニチニチザッキ』帯にある通り、『富士日記』にも度々登場する武田夫妻の友人、大岡昇平さんや深沢七郎さんたちとの別れや、愛猫の死。そして天皇陛下の体調不良から、美空ひばりの伝説の復活コンサートへ行ったエピソードから、昭和の終わ

  • 愛の渇き 三島由紀夫

    戦後の混乱がまだ残る大阪の農園が舞台。主人公の杉本悦子は、女性問題で彼女を悩ませ続けた夫が急逝すると、舅・弥吉の別荘兼農園に身を寄せ、やがて弥吉と肉体関係に陥る。勿論、弥吉に対して愛があるわけではない。生きていくためには、致し方なかったのだろう。まだ若き

  • 購入本紹介

    楽天ブックスでの購入本。先日読んだ『関ケ原』が良すぎて、石田三成を描いた作品をもっと読みたいと思い、探してたどり着いたのが今村翔吾の『八本目の槍』横溝正史は、小学生の頃児童向けに出版されていた作品をかなり読んだのですが、内容は全く覚えておらず・・・専ら石

  • 2023年10月に読んだ本

    イッツ・オンリー・トーク 絲山秋子キッドナップ・ツアー 角田光代応天の門 灰原薬 1〜4巻ことばの食卓 武田百合子家康、江戸を建てる 門井慶喜お市の方 戦国の鳳 鈴木輝一郎関ケ原 上・中・下 司馬遼太郎光秀の定理 垣根涼介水曜の朝、午前三時 蓮見圭一以上

  • 水曜の朝、午前三時 蓮見圭一

    脳腫瘍のため45歳で亡くなった四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美の体験した、忘れがたい恋人との物語だった。この作品は、直実の娘・葉子が母の死後に結婚した幼馴染の夫が、テープを書

  • 光秀の定理 垣根涼介

    若き兵法者の新九郎と辻賭博を行う破戒僧・愚息は、ある出来事をきっかけに牢人中の明智光秀と親しくなる。光秀が幕臣となった後も三人は交流を続ける。やがて織田信長に仕え、着々と出世していく光秀の姿を、光秀自身の心情と合わせて、友人である新九郎・愚息の視点から描

  • 関ケ原 上・中・下 司馬遼太郎

    豊臣秀吉の死の直前から関ケ原の合戦の後、逃走した石田三成を捕縛し処刑するまでを描いている。秀吉の死後、天下を取るために策謀を駆使し、着々と確実に足元を固めていく家康に相反して、豊臣家への『義』で動く石田三成の融通の利かない考え方。『こうあるべきだ』と、自

  • お市の方 戦国の鳳 鈴木輝一郎

    織田信長の妹・お市の方の波乱の生涯を、著者による新たな解釈で描いた作品。お市の方といえば、信長の政治の道具として嫁いだ最初の夫・浅井長政は、後に信長に反旗を翻し、自害に追い込まれる。夫亡き後は茶々・初・お江の三人娘を静かに守り育て、最後は信長の重臣・柴田

  • 家康、江戸を建てる 門井慶喜

    天正18年(1590年)夏。徳川家康は豊臣秀吉より、自身の持つ豊穣な領地駿河・遠江・三河・甲斐・信濃と引き換えに、合わせて240万石あるとはいえ湿地ばかりが広がる関八州への国替えを言い渡される。それは小田原討伐の功に報いると見せかけて、家康を本領の地から

  • ことばの食卓 武田百合子

    食べ物に関する昔の記憶や思い出を、淡々と描いたエッセイ集。全体的に、何処となく仄暗さを感じさせられるが、昭和の雰囲気をじんわりと味わっている様な不思議な感覚になる、エッセイ集だった。身体の弱かった幼き日の百合子さんのために、祖母が長火鉢に土鍋で温めてくれ

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