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2018/11/05

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  • 有り難い技術の進歩:遠ざかる現地の文化

    私がジャカルタに住み始めたのは2004年だが、その頃はよくインドネシアのテレビ番組を見たり、雑誌を読んだり、ヒット曲を聞いたりした。その頃のヒット曲は今でも歌えるので、インドネシア人の友達とカラオケボックスに行くときの18番になっている。 ところが、今ではすっかりそういうことはなくなった。今、人気のバンドとか、どんな雑誌が読まれているのかなどすっかり分からない。ローカルの現代文化に興味がなくなったわけではないのだが、あまりに便利になりすぎたのが、その原因だと思う。 以前は帰国する度に、CDやDVDをレンタルしてコピーし、本やゲームソフトを買い込んだ。自分の分だけじゃなく、友達にも頼まれるし、帰…

  • 冷蔵庫はちゃんと閉めよう:小さな美徳を残したい

    新婚当初、インドネシア人の妻と冷蔵庫の開け方をめぐって軽いケンカをしたことがある。妻は料理をする時に冷蔵庫を大きく開けっ放しにし、中の材料を眺めて何を作るか考えるときがある。何回かそんな様子を見ていた僕はが「冷気が逃げるじゃん。電気のムダだよ」と注意したところ、「そんなのいくら違うっていうのよ」と妻の不興を買ってしまったというわけだ。実際、冷蔵庫を開け放して料理のプランを考えたところで電気代に大した差はないだろう。だけど、たとえ僅かであろうと浪費は避けた方がいいし、電気を節約することは環境保護にもつながる。もし世界中の冷蔵庫所有者が開閉に気を使えば、それなりのインパクトがあるような気もする。い…

  • 国老いやすく:福祉制度と意識改革は成り難い

    インドネシアでも、たまに子が老齢の親を虐待して逮捕されたなんていうニュースを聞くことがある。どんな虐待が行われたかが述べられ、連行される子の映像が流れ、家族愛の強いインドネシア人はこれに大変憤るのだが、私はいつも果たしてこれはそんなに単純な話なのだろうかと疑問に思う。 公的年金制度も貧弱で、そもそも屋台でものを売ったり、バイクタクシーをしたりインフォーマルな部門で働いている人も多いインドネシアの庶民層は、子が年老いた親の面倒を見るのが普通である。 平均寿命が長くなく、兄弟が多い(私の妻も5人きょうだいだ)家庭が普通だったため、さほど長くない期間を多くの兄弟が分担して親を支えることができたため、…

  • モスラはインドネシア生まれ:「未開」と「癒やし」の怪獣

    知っている人も少なくないかも知れないが、怪獣モスラの巫女である双子の妖精が歌う「モスラーヤ、モスラ」という「モスラの歌」の歌詞(http://j-lyric.net/artist/a000b38/l011e4f.html)はインドネシア語である。東宝の怪獣映画「モスラ」は 1961年公開。南海の孤島の守護神モスラが、人間にさらわれ、見世物にされた双子の妖精を救うために日本を襲撃するというあらすじである。「モスラの歌」の歌詞は、監督の本多猪四郎が日本語で作詞したのを当時、東京大学に留学していたインドネシア人学生がインドネシア語に翻訳したそうだ。 モスラ(1961) 発売日: 2014/07/01…

  • 悟空くんにクレオパトラちゃん:自由奔放なインドネシア人の名前

    去年あたりに当地で非常に人気になった「Dunia Terbalik(逆さまの世界)」というドラマがある(2018年11月現在まだ続いている)。妻たちが海外に出稼ぎに行くのが常態化したジャワの農村で、残された夫が家事や育児に奮闘するという話で、私も一時期よく見ていた。インドネシアの地上波ドラマは現実にはありそうにない昼ドラor少女マンガ的な恋愛ものと庶民の生活を描いた日常ものに大別できるように思うが、後者はインドネシアの今を考えるのになかなか興味深い材料である。このDunia Terbalikの主人公である主夫たちは「アチェン」だの「アクン」だの「ダダン」だのと極めてベタなスンダ人の名前が付けら…

  • 嘘偽りのないイスラム:飯山陽「イスラム教の論理」

    世の中、みんな薄々分かってはいるんだけど、大きな声では言えないことというのがある。 「イスラム教は本当は平和な宗教で、イスラム国やアルカイダは真のイスラムじゃない」とか、「自爆攻撃をするのは洗脳されたり、麻薬漬けにされた人だ」とか知識人や当のイスラム教徒は言うし、それを聞いている私たちは何となく「そうなのか」と思ってしまう。 国際社会に生きる現代人として、特定の文化や宗教に否定的な態度を示すのは倫理的でないように感じるし、一見異なっているように見える彼我の間には共通する価値観-人権、平等、自由など-があって必ず分かり合うことができると信じたい。だから「イスラムは平和な宗教」という言説を受け入れ…

  • 「寛容」か「秩序」か:迷惑との付き合い方

    私がインドネシアを初めて訪れ、今まで続く運命の出会いというか腐れ縁の第一歩になってのは2001年9月。アメリカで同時多発テロがあった数日後だった。ジャカルタに到着して、安宿で荷物を下ろして、最初に行ったのが独立記念塔(モナス)。ジャカルタのシンボル的なところなのだが、単にエレベーターで上まで上がって景色を眺めるだけの大したことのない観光地なのだが、そのエレベーターの中で若い母親が抱いた赤ちゃんが泣き出した。結構、ぎゃんぎゃんと大きな声だったように思うが、母親はさして慌てた様子もなく、他のグループにいた母親とは無関係と思えたおじさんが「いないいないばあ」みたいな感じであやしたりするのをみて暖かい…

  • イスラムの世界観:人の心はちっぽけなもの

    出入国管理法の改正で、外国人労働者の受け入れが拡大されそうなことについて、議論となっている。改正が実現すれば、私が住むインドネシアからも結構な人数が仕事を求めて日本に行くかもしれない。 インドネシア人は留学生も、研修生も、それ以外も日本での評判は上々だと思う。おおむねマジメに頑張っていて、犯罪や迷惑行為に関わる人も少ないだろう。でも、絶対数が少ないから目立たないだけで、もし在日インドネシア人が今の在日中国人くらいの数になったら、それなりにトラブルが生じてくるようにも思える。 インドネシアは国民の9割近くがイスラム教徒。何がなんでも戒律厳守という感じではなく融通がきく方が多いので、中東のイスラム…

  • 日本の物価安すぎ問題:サービス料を課すべきだ

    年に1、2回、日本に一時帰国するのだが、日本の物価の安さに毎度、驚かされる。書き間違いではない。日本は物価が安いのだ。コストパフォーマンスが高いとも言えるかもしれない。 ジャカルタでは道端の屋台で食べれば一食100-150円くらいだろうが、中級レストラン(ちょっと贅沢なランチ、ぐらいのイメージ)で食べると日本と同じかそれ以上の価格を請求されることになる。私の地元(千葉市)でちょっと人気のイタリアンレストランでは、ランチコース(前菜、パスタ/ピザ、デザート、コーヒー)が2000円だが、ジャカルタだともっと高いか、同じ値段だけど味や素材が遥かにしょぼいかのどちらかな気がする。つまり、食事に関して言…

  • ジャカルタはノラネコ天国:奴らは都会の異邦人だ

    イスラム的にはイヌは不浄な動物だが、預言者ムハンマドが好きだったといわれるネコはインドネシアでも人気のペットである。イヌを飼うのは華人などの少数派で、ネコの人気が圧倒的だ。とはいっても、普通の庶民的インドネシア人は、放し飼いというか、ノラネコに餌付けしているだけというか、日本でも昭和の頃によく見られた飼育方法をしている。完全室内飼育をしているのは若い中間層以上か在留外国人ぐらいのようだ(私もその一人だ)。 妻の実家に勝手に侵入しくつろぐネコ 飼われているネコは多いが、ノラネコも多い。日本ではノライヌどころか、ノラネコさえあまり見なくなったような気がするが、ジャカルタは屋台の周りに集まって食べ物…

  • ジャカルタが人口世界一に!?:マジ勘弁してください

    報道によると、2030年までにジャカルタ首都圏の人口が東京首都圏の人口を追い抜いて世界一になるそうだ。世界一になる、というと景気のいい話に聞こえるかもしれないし、人口の流入はある部分では都市の活気につながるのも事実だろうが、実際にジャカルタ圏に住んでいる者にとっては間違いなくバッドニュースである。 アジアの大都市はシンガポールや上海などの例外を除けばまともな公共交通機関が乏しく、ある程度お金がある人はバイク、車を買うので道路は慢性的に渋滞する。道路も道路で設計が悪いし、路上駐車も無茶な割り込みも当たり前の交通マナーなのでこれらも渋滞を悪化させる原因の一つになる。あと手押しの屋台や馬車(子供向け…

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