仲が良かった会社の同僚で、大西麗子という女性がいたんです。六年・・七年ぐらい前かな。ざっくばらんな感じの飾らない明るい性格で、仕事以外でも一緒にお酒を飲みに行ったり、個人的な悩みの相談に乗ってもらったり。私は独身だったけど彼女は結婚してました。私より二つ上だから当時は二十九歳ぐらい。仕事もできるし美人だったから男性社員にも人気があって。一緒にいると楽しかったんですけど、一つだけちょっとやだなという所があったんです。彼女、見えるんですよ。他の人には見えない変なものが。いえ、見えるだけじゃなくて・・・。ある日、いつも行ってた和食のお店でお昼を食べている時に、彼女が、電車の中でよく人にぶつかると言ったんです。私がそれは麗子さんが不注意なんじゃないのと言ったら、そういうことじゃなくて、ちょっと後ろに下がったら、後ろに立...ぶつかる女
大通りから住宅街に入ったとたんに人通りが途絶え急に静かになる。そんな一角にひっそり在る小さなブティック。取り扱う商品はここでしか手に入らない上質なものばかり。落ち着いた雰囲気の背の高い女性店員が、それぞれの事情を抱えたお客さまの相手をする。・前に進まない恋に悩むネイリスト。・子供が成人したらきみと一緒になると不倫相手に言われ続けて、いつしか二十代が終わっていた化粧品会社勤務のOL。・元彼と出来ちゃった婚をする後輩の披露宴で、先輩としてスピーチする羽目になったキャリアガール。などなど。店を訪れた彼女たちの服を、彼女自身には分からなかった視点で選びアドバイスする。似合うのと似合い過ぎるのは違う。似合いすぎるといつもと変わらない。でも本当に何も変わっていないの?人は誰でも歳を取る。体型維持に気を配りアンチエイジングに...“試着室で思い出したら、本気の恋だと思う”ブックレビュー
ー虚栄心の強い者は抜きん出たいと思うよりも、自己が秀でていると思ったがゆえに、自己欺瞞や自己謀略のいかなる手段も嫌うことがないーフリードリヒ・ニーチェ2013年アメリカ映画監督ウディ・アレン出演ケイト・ブランシェットアレック・ボールドウィン他前回の「それでも恋するバルセロナ」に引き続いてウディ・アレン監督作品・・なのだが、題名に惹かれ、更に「聖杯たちの騎士」でファンになったケイト・ブランシェット主演なのでチョイスしたら、たまたま再びアレンさんの作品だっただけ。オープニングでウディ・アレンの名前が表示されるまで彼の作品だとは知らず、あちゃー失敗した別の映画にすれば良かったと後悔した。しかし一時停止ボタンを押して改めて他の人のレビューを読むと好意的な内容のものが多く気を取り直してポーズ解除。うーん。またコメディ。ま...映画レビュー『ブルージャスミン』
別れた恋人が残していったブラックオリーブのオイルとフランス産の岩塩。そんな、なんでもないものが、終わってしまったはずの恋を呼び戻すなんて思ってもみなかった。☆☆☆🥖🥖🥖☆☆☆バゲットは持ってみるとまだほんのり温かかった。美味しそうな香ばしい匂いのおまけ付きだ。いつも仕事帰りに寄る、駅前のパン屋でさっき買ったばかりなのだが、夕方のこんな遅い時間なのにどうして焼きたてのフランスパンがあったのかは謎だ。その小さなブランジェリーは、いつも真面目な顔をしたご主人と、丸い愛嬌のある笑顔の奥さんのご夫婦ふたりで切り盛りしている。ご主人は愛想がないというより、ただの口下手なのだろう。由美香(ゆみか)が好きな四つ葉バターロールは、彼女がお店に寄る時間には売り切れになっていることも多く、今日も売り切れですねとがっかりした声を漏らす...塩とオリーブオイル
彼と彼女のCollaboration Poem “Smile”
彼からわたしへToyou『ボクはここにいるよ』どうしてそんな顔をするのどうしてそんな悲しい目で見るのきみは何も言わないけれどボクにはきみの痛みが分かるんだだからきみの笑顔が戻るまでボクはきみの隣で微笑んでいようわたしから彼へのAnswer『あなたのそばに』そんな目で見つめないで優しい声で話しかけないであなたに甘えてはいけないわたしにはそんな資格はない今はただあなたのそばにいたいあなたの笑顔だけあればいい彼と彼女のCollaborationPoem“Smile”
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