*)日本の航空機を特集したフランスの雑誌 40年以上前のパリであったか、書店で日本の航空機を特集したフランスの雑誌を見つけたことがある。写真の豊富な随分と専門的な、日本でもこれほど多くの飛行機をカバーした本は見たことがないほどであった。戦後の日本の航空機は、海上自衛隊に納...
*)いま何故モスクワに行くのか 習近平は近いうちに、訪露を予定していると言う。 在職への年齢制限の規約を改正した上での、3期目主席再任をなし終えた後、プーチンとは既に中央アジアの会議で会っている。ウクライナ戦争支援へのプーチンの要請に対し、習近平は軍事的支援には踏み込まな...
*)習近平は誰のためにモスクワへ行くのか 数日前、「習近平の訪露」と題し、なぜいま自身がモスクワに行くのかという点について、考えを投稿した[1]。その後、本件に関するTVニュースの報道ぶり、放映内容見ていると、筆者とは認識にだいぶずれがあるように思った。サブタイトルを追加...
*)昨年正月、著名な国際関係評論家の年次見通し 昨年(令和4年)正月、1月10日前後であったろうか、NHKラジオ第1放送でこれから始まるその年の国際時事関係を考えるというような番組があった。 いろいろ論じていたが、最後に、その当時の安倍元首相の発言「台湾有事は日米同盟の...
NATO東漸の本質=自由を希求する東欧国民の体制選好。将来的にはロシア国内にも自由希求は波及するだろう。-人間の顔をした社会主義:ゴルバチョフ氏逝く(8)
*)今日ほどNATOの価値が高まり渇望される時代は無い ゴルバチョフの活躍、東西冷戦終結、ソ連崩壊の頃は、NATOは時代遅れ・もはや意味も関心も持ち得ない過去の遺物と思ったものだ。 それが今日ほどその価値が有り難がられ、渇望される時代はかって無い。 *)恐怖か?、自由か...
*)ロシアの文化と国民性 ウクライナ侵略中のプーチン政権下のロシアの若者達の中に、牢屋にぶち込まれ、戦争最前線に送り込まれる可能性があることがわかっていながら、敢えて戦争反対のデモに参加し警官に暴行されては投獄されてゆく者が常にいる。 農奴解放をめざしたナロードニキ、死...
フルシチョフの墓標。ゴルバチョフは?。-人間の顔をした社会主義:ゴルバチョフ氏逝く(6)
*)フルシチョフの墓標。さてゴルバチョフは?。 ソ連・ロシアで最大級の功績があった人間は赤の広場に葬られるそうだが、フルシチョフは一僧院に葬られたまま、顧(かえり)みられることなく、これからも無さそうだ。 *)抽象画問題 かって美術界はピカソに代表される抽象画一色で、日...
教条主義とフルシチョフ・ゴルバチョフ-人間の顔をした社会主義:ゴルバチョフ氏逝く(5)
*)共産主義革命の成功は皇帝専制主義の発達した大国でのみ成立か ソ連・中国・北朝鮮の共産主義国家では、壇上に並んで政治的(権力の)序列を顕示する。こうした習慣はどこから来たのか。古代から都市が城壁で囲まれている地域-西洋でも東洋でもほとんどがそうである-で生まれてくる発想...
失脚したのは個人崇拝と恐怖による強権支配をしなかったため:プーチンとは真逆のフルシチョフとゴルバチョフ-人間の顔をした社会主義:ゴルバチョフ氏逝く(4)
*)政変に遭う外遊ソ連指導者 ソ連・ロシアではよく外遊する指導者はクーデターや政変に遭(あ)う確率が高い。 リベラル志向雪解け・デタントソ連指導者はことにそうである。彼らは一般に西側世界で評判が良い。国外で派手に振る舞っているうちに、国内では保守派が根強く巣喰っており足元...
フルシチョフ:強制収容所を描いたソルジェニーツィンの著作出版を容認-人間の顔をした社会主義:ゴルバチョフ氏逝く(3)
*)ソルジェニーツィンの「イワン・デニーソヴィチの一日」出版 1956年フルシチョフの権力掌握、スターリン批判秘密報告後の雪解け政策、粛清者名誉回復により、ソルジェニーツィンは解放され、1972年にラーゲリ(強制労働収容所)の生活を描いた「イワン・デニーソヴィチの一日」を...
自由化の先駆者フルシチョフ-人間の顔をした社会主義:ゴルバチョフ氏逝く(2)
*)フルシチョフ-ゴルバチョフに先駆け、自由化導入を志向したソ連指導者 米国に追い付き追い越せと言って、社会主義の優越性を説き、国連で数時間にわたる米国の弾劾演説を行う。自由主義圏を圧迫する、ゴリゴリの共産主義者という印象ばかりあったが、そのソ連内部では、共産党総会の秘密...
人間の顔をした社会主義:ゴルバチョフ氏逝く(1)-世界を変えた新思考戦略
*)安倍氏死去の後、時代を画した世界的リーダー・元首の死去相次ぐ 安倍元首相が銃撃死した後、短時日のうちに英国ジョンソン首相辞任、旧ソ連大統領ゴルバチョフ氏死去、英国女王エリザベス二世死去と続いた。いずれも時代を創り、時代を画し、時代を代表した元首・政治家である。 *)今...
プーチンはG20首脳会議に出席するか-ウクライナの戦線後背地クリミア内深部攻撃(4)
*)ウクライナの地政学的安全性 たとえ停戦が実現し平和が戻ったとしても、ウクライナの国土の大部分はユーラシア大陸の中の大平原であり、地政学的に外敵に対して防衛するのが非常に難しい地勢にある。 安全保障を講じたとしてもロシアがその気になれば、いつでもミサイルを打込み、戦車...
戦略重視の戦いへ-ウクライナの戦線後背地クリミア内深部攻撃(3)
*)近代の戦争は国力の戦争 近代の全面戦争は国力・産業力の戦いであり、武器・武力の優越性、継戦能力、経済活動維持はこれらに依存しているから、軍事施設以外の電力・エネルギー・通信・産業・食糧など基本的インフラ破壊が効果的な攻撃対象となる。太平洋戦争での日本はそのような戦略眼...
恐怖はロシアとプーチンの支配のための最も効果的な常套手段-ウクライナの戦線後背地クリミア内深部攻撃(2)
*)恐怖は、ロシアの(そしてプーチンの)支配のための最も効果的な常套手段 ウクライナに対しては何をしても許されると思っているようである-特に軍上層部は。 ロシアが勝利することは、なにものをも帳消しにして、国民が願い、喜ぶものだからである。 そしてまたウクライナに恐怖を与...
ロシアの意図的民間施設攻撃-ウクライナの戦線後背地クリミア内深部攻撃(1)
*)ロシアの戦法転換-遠方から攻撃してくる ロシアは近接戦での携行型対戦車ミサイル「ジャベリン」などの攻撃による戦力の消耗から、戦法を変え、ウクライナの手の届かぬ戦線後背地(ロシア内陸等)、例えばカスピ海方面から長距離ミサイルを放って攻撃してくる方法に切り換えた。 *)ウ...
米国は二つの二正面作戦に堪え得るか-露(ウクライナ)と中国(台湾有事)、北朝鮮とイラン。
*)北朝鮮に米国が警告・対峙すると、イランが鳴動する 北朝鮮は、朝鮮戦争はまだ終了していない、敵国米国の攻撃から防衛するとして、ミサイル・原爆の開発を進めて来た。これに対し、米国・同盟国・国連は非難し経済制裁などを行ってきた。米国が軍事的圧力も強めると、あるいは国連や周辺...
(再)日本主導国際戦略の展開=米国世界戦略における不動の核心:安倍氏死す(1)(短縮版)
*)安倍氏死す-置き換えできない国家の損失 安倍晋三元首相は、ほかの日本人の誰にもできない国際世界の枠組みを構想し、世界に提起し、実現した。誰もが予期せぬ短絡的な犯行による凶弾に倒れた。かけがえのない指導者の、取り返しの効かない損失である。 *)台湾有事と自由で開かれたイ...
(再)第七波:新規感染者がこれほど急激に増加するのはなぜか-感染孵卵器・増倍作用の自宅療養を止めよ(短縮版)
*)新規感染者の年代別内訳からわかること 今の第七波では新規感染者増加曲線が突然大きく立上ったが、年代別内訳は最初から小児・高齢者が最多者で若壮年層ではなかった。 この事実は以下のことを意味する。 1)現在は感染ステージが初動期ではなく、既に感染伝播が相当進んだ段階であ...
第七波:新規感染者がこれほど急激に増加するのはなぜか-感染孵卵器・増倍作用の自宅療養を止めよ
*)新規感染者の年代別内訳からわかること 今の第七波では新規感染者増加曲線が突然大きく立上ったが、その年代別内訳は最初から小児・高齢者が主要最多者であった。若壮年層はそれほど多くはなかった。 この事実は以下のことを意味する。 (1)現在は感染ステージが初動期ではなく、既に...
日本主導国際戦略の展開=米国世界戦略における不動の核心:安倍氏死す(1)
*)安倍氏死す-置き換えの効かない国家の損失 安倍晋三元首相は、ほかの日本人の誰にもできないことを構想し、世界に提起し、実現し、推進した。 誰もが予期せぬ短絡的な犯行による凶弾に、この(令和4年)7月倒れた。 国際世界をリードしたかけがえのない指導者の、取り返しの効かな...
小池都知事、猛暑下節電要請に東電をたしなめるが...:エネルギー源確保は為政者の責任かつ最重要課題(1)
*)夏の甲子園、ピッチャー江川登場で電力大ピンチ 随分前だが、その後阪神を経て巨人に入団し、エースとして活躍した江川卓選手。夏の甲子園で、作新学院のピッチャーとして毎試合奪三振の快投をし、チームは1-0などの省エネ得点だけで勝ち上がって行った。決勝戦の当日、お盆近く8月の...
ジョンソン首相はチャーチル継承者になるか。日英両国の国益は?:9904ソフトバンクGによる英国アームのIPO上場問題(2)
*)存亡の危機から国を救った指導者は国民から好かれるか 過去の歴史を見ると、国を勝利に導いたなどという大事を成し遂げた指導者は、民主主義国では必ずしも選挙で強い、即ち人気があるという訳でもないようだ。 第二次世界大戦でヒトラー・ドイツに抗して英国を勝利に導いたチャーチル...
ジョンソン首相要請の英国市場上場もありか?:9904ソフトバンクGによる英国アームのIPO上場問題(1)
*)アームは英国の国の至宝 アームは英国の半導体設計会社で世界の企業がその技術を採用する超優良会社であり、英国が誇る国の至宝とも位置づけられる。9904ソフトバンクGはアームを買収した後、米国半導体会社エヌビディアへの売却を企図したが(注1)、EU、米国ほか各国当局が独占...
*)躍動するジョンソン首相 ロシアのウクライナ侵攻が始まって以降、英国ジョンソン首相の動きが軽い。 主要西欧首脳の中では最も早く戦時下のキエフに入り、ゼレンスキー大統領と会見した。 武器供与も積極的に応じ、各種軍事・インテリジェンス情報も提供している。 西欧はほぼ一致し...
人道への罪でプーチン大統領は告発できるか。(6)プーチンの戦勝記念日軍事パレードは無事済むか。
*)プーチンの戦勝記念日軍事パレードは無事済むか 5月9日のロシアの対独戦勝記念日の軍事パレードで、プーチンが何を言うかが、世界の関心事になっている。国内向けに今回のウクライナ侵攻を正当化し、その成果を誇示すべく、ロシア軍に戦果を挙げるよう要求してきたところだろう。 本...
人道への罪でプーチン大統領は告発できるか。(5)ロシア巡航ミサイルによるインフラ破壊。ウクライナの取るべき方策:露軍後方補給線攻撃。
*)サイバー空間SNS情報発信・宣伝アピールの重要な現代戦 ウクライナ-ロシアの現代戦。プーチン大統領・ロシアは人道に反する残虐行為を行いながら、ウクライナが行ったと平気で噓を言う。 我々の身近でもよくあることではないか。お偉いさんが言うと、噓とわかっていてもどうしよう...
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*)日本の航空機を特集したフランスの雑誌 40年以上前のパリであったか、書店で日本の航空機を特集したフランスの雑誌を見つけたことがある。写真の豊富な随分と専門的な、日本でもこれほど多くの飛行機をカバーした本は見たことがないほどであった。戦後の日本の航空機は、海上自衛隊に納...
*)ベレンコ中尉死去のニュース ベレンコ中尉-その名を知っている人は多くはないだろう。 数日前(令和5年11月下旬)、ラジオから米国で死去したという短いニュースが流れた。 こんなことがニュースになるのか、という気がしないでもない。 翌日、新聞には10行程度か、小さなニュー...
*)台湾有事と反スパイ法 いまの習近平中国にとっては台湾有事が最重要課題である。現在進行中の中国国内外の動きはすべて、この発想から俯瞰すると理解できる-国内人員動員体制、情報管理、海外での警察行動、反スパイ法の恣意的運用、中露両軍の軍事協動行動等々。 *)相矛盾する要求:...
*)次の出番-中国にとっての先行指標 しかし現実はそうはなっていない。 現況からすれば、この戦争が長引き、その挙げ句ウクライナが低迷し勝利が決して得られない・抵抗は無駄だと判明し国民の士気が衰えて継続困難になり、ロシアの勝利に終わる-こうした状況が望ましいだろう。 *)和...
*)中国のサウジアラビア-イラン紛争和平仲介 先に中国はサウジアラビアとイランの和平を仲介して調印にまで持ち込み世界を驚かした。 スンニー派とシーア派の決して相入れぬ教義を任ずる大国同士の対立である。その教義上の相容れぬ対立からすれば、決して起こり得ぬ、何人(なんびと)...
*)本論(核エネルギー取出し)以前の粗漏な周辺技術-失敗を繰返す日本の原子力 (1)原子力船むつ-放射能漏れ 日本初の原子力船むつは、処女航海に出たところで、放射能漏れが発見され、その後の開発は当初の目標から大幅に遅れ、不調な事業になって終了した。 別に放射能汚染を起こ...
*)実現には二つの人類未踏の山を越えねばならない 一つは信頼性のおける液体金属ナトリウムの冷却システム、二つ目は原子炉本体の、高速中性子によるプルトニウム増殖核反応の制御と臨界(入力エネルギーまたはプルトニウムよりも出力エネルギー/プルトニウムが小さい方から、等しく=臨界...
*)中国で高速増殖炉建設とのニュース 新聞であったか、インターネットであったかを見ている時に、チラっと中国が福建省で建設中の高速増殖炉云々という小さなコラム記事が目の片隅に映り込んだ。 「高速増殖炉」-しばらく聞かない用語である。このところ新聞紙面などから使われなくなっ...
*)いま何故モスクワに行くのか 習近平は近いうちに、訪露を予定していると言う。 在職への年齢制限の規約を改正した上での、3期目主席再任をなし終えた後、プーチンとは既に中央アジアの会議で会っている。ウクライナ戦争支援へのプーチンの要請に対し、習近平は軍事的支援には踏み込まな...
*)習近平は誰のためにモスクワへ行くのか 数日前、「習近平の訪露」と題し、なぜいま自身がモスクワに行くのかという点について、考えを投稿した[1]。その後、本件に関するTVニュースの報道ぶり、放映内容見ていると、筆者とは認識にだいぶずれがあるように思った。サブタイトルを追加...
*)昨年正月、著名な国際関係評論家の年次見通し 昨年(令和4年)正月、1月10日前後であったろうか、NHKラジオ第1放送でこれから始まるその年の国際時事関係を考えるというような番組があった。 いろいろ論じていたが、最後に、その当時の安倍元首相の発言「台湾有事は日米同盟の...
*)今日ほどNATOの価値が高まり渇望される時代は無い ゴルバチョフの活躍、東西冷戦終結、ソ連崩壊の頃は、NATOは時代遅れ・もはや意味も関心も持ち得ない過去の遺物と思ったものだ。 それが今日ほどその価値が有り難がられ、渇望される時代はかって無い。 *)恐怖か?、自由か...
*)ロシアの文化と国民性 ウクライナ侵略中のプーチン政権下のロシアの若者達の中に、牢屋にぶち込まれ、戦争最前線に送り込まれる可能性があることがわかっていながら、敢えて戦争反対のデモに参加し警官に暴行されては投獄されてゆく者が常にいる。 農奴解放をめざしたナロードニキ、死...
*)フルシチョフの墓標。さてゴルバチョフは?。 ソ連・ロシアで最大級の功績があった人間は赤の広場に葬られるそうだが、フルシチョフは一僧院に葬られたまま、顧(かえり)みられることなく、これからも無さそうだ。 *)抽象画問題 かって美術界はピカソに代表される抽象画一色で、日...
*)共産主義革命の成功は皇帝専制主義の発達した大国でのみ成立か ソ連・中国・北朝鮮の共産主義国家では、壇上に並んで政治的(権力の)序列を顕示する。こうした習慣はどこから来たのか。古代から都市が城壁で囲まれている地域-西洋でも東洋でもほとんどがそうである-で生まれてくる発想...
*)政変に遭う外遊ソ連指導者 ソ連・ロシアではよく外遊する指導者はクーデターや政変に遭(あ)う確率が高い。 リベラル志向雪解け・デタントソ連指導者はことにそうである。彼らは一般に西側世界で評判が良い。国外で派手に振る舞っているうちに、国内では保守派が根強く巣喰っており足元...
*)ソルジェニーツィンの「イワン・デニーソヴィチの一日」出版 1956年フルシチョフの権力掌握、スターリン批判秘密報告後の雪解け政策、粛清者名誉回復により、ソルジェニーツィンは解放され、1972年にラーゲリ(強制労働収容所)の生活を描いた「イワン・デニーソヴィチの一日」を...
*)フルシチョフ-ゴルバチョフに先駆け、自由化導入を志向したソ連指導者 米国に追い付き追い越せと言って、社会主義の優越性を説き、国連で数時間にわたる米国の弾劾演説を行う。自由主義圏を圧迫する、ゴリゴリの共産主義者という印象ばかりあったが、そのソ連内部では、共産党総会の秘密...
*)安倍氏死去の後、時代を画した世界的リーダー・元首の死去相次ぐ 安倍元首相が銃撃死した後、短時日のうちに英国ジョンソン首相辞任、旧ソ連大統領ゴルバチョフ氏死去、英国女王エリザベス二世死去と続いた。いずれも時代を創り、時代を画し、時代を代表した元首・政治家である。 *)今...
*)ウクライナの地政学的安全性 たとえ停戦が実現し平和が戻ったとしても、ウクライナの国土の大部分はユーラシア大陸の中の大平原であり、地政学的に外敵に対して防衛するのが非常に難しい地勢にある。 安全保障を講じたとしてもロシアがその気になれば、いつでもミサイルを打込み、戦車...
*)いま何故モスクワに行くのか 習近平は近いうちに、訪露を予定していると言う。 在職への年齢制限の規約を改正した上での、3期目主席再任をなし終えた後、プーチンとは既に中央アジアの会議で会っている。ウクライナ戦争支援へのプーチンの要請に対し、習近平は軍事的支援には踏み込まな...
*)習近平は誰のためにモスクワへ行くのか 数日前、「習近平の訪露」と題し、なぜいま自身がモスクワに行くのかという点について、考えを投稿した[1]。その後、本件に関するTVニュースの報道ぶり、放映内容見ていると、筆者とは認識にだいぶずれがあるように思った。サブタイトルを追加...
*)昨年正月、著名な国際関係評論家の年次見通し 昨年(令和4年)正月、1月10日前後であったろうか、NHKラジオ第1放送でこれから始まるその年の国際時事関係を考えるというような番組があった。 いろいろ論じていたが、最後に、その当時の安倍元首相の発言「台湾有事は日米同盟の...
*)今日ほどNATOの価値が高まり渇望される時代は無い ゴルバチョフの活躍、東西冷戦終結、ソ連崩壊の頃は、NATOは時代遅れ・もはや意味も関心も持ち得ない過去の遺物と思ったものだ。 それが今日ほどその価値が有り難がられ、渇望される時代はかって無い。 *)恐怖か?、自由か...
*)ロシアの文化と国民性 ウクライナ侵略中のプーチン政権下のロシアの若者達の中に、牢屋にぶち込まれ、戦争最前線に送り込まれる可能性があることがわかっていながら、敢えて戦争反対のデモに参加し警官に暴行されては投獄されてゆく者が常にいる。 農奴解放をめざしたナロードニキ、死...
*)フルシチョフの墓標。さてゴルバチョフは?。 ソ連・ロシアで最大級の功績があった人間は赤の広場に葬られるそうだが、フルシチョフは一僧院に葬られたまま、顧(かえり)みられることなく、これからも無さそうだ。 *)抽象画問題 かって美術界はピカソに代表される抽象画一色で、日...
*)共産主義革命の成功は皇帝専制主義の発達した大国でのみ成立か ソ連・中国・北朝鮮の共産主義国家では、壇上に並んで政治的(権力の)序列を顕示する。こうした習慣はどこから来たのか。古代から都市が城壁で囲まれている地域-西洋でも東洋でもほとんどがそうである-で生まれてくる発想...
*)政変に遭う外遊ソ連指導者 ソ連・ロシアではよく外遊する指導者はクーデターや政変に遭(あ)う確率が高い。 リベラル志向雪解け・デタントソ連指導者はことにそうである。彼らは一般に西側世界で評判が良い。国外で派手に振る舞っているうちに、国内では保守派が根強く巣喰っており足元...
*)ソルジェニーツィンの「イワン・デニーソヴィチの一日」出版 1956年フルシチョフの権力掌握、スターリン批判秘密報告後の雪解け政策、粛清者名誉回復により、ソルジェニーツィンは解放され、1972年にラーゲリ(強制労働収容所)の生活を描いた「イワン・デニーソヴィチの一日」を...
*)フルシチョフ-ゴルバチョフに先駆け、自由化導入を志向したソ連指導者 米国に追い付き追い越せと言って、社会主義の優越性を説き、国連で数時間にわたる米国の弾劾演説を行う。自由主義圏を圧迫する、ゴリゴリの共産主義者という印象ばかりあったが、そのソ連内部では、共産党総会の秘密...
*)安倍氏死去の後、時代を画した世界的リーダー・元首の死去相次ぐ 安倍元首相が銃撃死した後、短時日のうちに英国ジョンソン首相辞任、旧ソ連大統領ゴルバチョフ氏死去、英国女王エリザベス二世死去と続いた。いずれも時代を創り、時代を画し、時代を代表した元首・政治家である。 *)今...