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2018/07/29

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  • ことわざから出会う心理学

    『ことわざから出会う心理学』(2022/7/1・今田寛編集)、ハウツー本だろうと思って借りてきましたが、本格的な心理学の学術書でした。例えば2章は「親の特徴は子にどれほど受け継がれるのか?」―「血は争えない」では30頁にわたって論説されています。最後の部分だけ転載します。「皿は争えぬ」というように、親の特性が子に受け継がれることはよく知られています。本講では人の特性を、知能と性格に分け、それぞれに関して、遺伝と環境の及ぼす影響について近年の行動遺伝学を背景に講じました。その結果、第3節に要約したように、知能への遺伝の影響は52%、性格への遺伝の影響は40%となりました。残りが環境の影響ですが、知能の場合には家庭などの共有環境の影響が34%、友人・仲間などの家庭外の環境(非共有環境)の影響が14%でした。他...ことわざから出会う心理学

  • 門扉の杉

    本堂建設途上で大方の図面が完成したところです。先日、玄関の扉4枚に組み込む杉の板を検品に江東区の建具店へ行きました。この店に70年寝かせてあるという杉です。来年創業100年を迎えるこの店の初代店主が70年前に、静岡県の山住神社(浜松市天竜区・創建709年)の樹齢500年のご神木が雷で倒れ、その杉を引き取ったという杉です。縦180cm、幅92.5cm、厚さ10数cm、これを上下半分、厚さ半分にして門扉の下部分に使いまます。どう仕上がるか楽しみです。門扉の杉

  • 「領解文」肯定派の意見②

    昨日の続きですが、おなじ『中外日報』(2023.9.15日号)にあたらしい「領解文」肯定派の意見が掲載されていました。外部からの視点を大事に新しい。「頷解文」について肯定派の僧侶は、教学の問題を中心に議論されていることを危惧し「教学論争をするのではなく、外部からの視点が大事」と訴える。-多くの指摘がある「私の煩悩と仏のさとりは本来一つゆえ」はどう理解されますか。僧侶この文言については「無碍光の利益より威徳広大の信をえてかならず煩悩のこほりとけすなはち菩提のみづとなる」「本願円頓一乗は逆悪摂すと信知して煩悩・菩提体無二とすみゃかにとくさとらしむ」「罪障功徳の体となるこほりとみづのごとくにてこほりおほきにみづおほしさはりおおきに徳おほし」「十方無碍光の大悲大願の海水に煩悩の衆流帰しぬれば智慧のうしほに一味なり...「領解文」肯定派の意見②

  • 新しい「領解文」を肯定す意見

    『中外日報』(2023.9.15日号)に、日本宗教学会の第82回学術大会(9月8~10日・府中市の東京外国語大府中キャンパスで開催)で「新しい領解文」について浄土真宗本願寺顫の4人の僧侶が、発表したと記事になっていました。以下転載。パネル発表の主催者の深水顕真・広島文教大非常勤講師、稲城蓮恵・大阪府光蓮寺副住職、藤丸智雄・武蔵野大仏教文化研究所研究員、ケネス田中同大名誉教授がそれぞれ発表し、全体での議論を行った。深水氏は「新しい『領解文』は現代語を用いているので一見分かりやすいが、その内容は分かりにくい」と述べ、二項対立による構造分析を行った結果、従来の頷解文は自力と他力の二項対立構造でメッセージ性が明確だが新しい「領解文」は対立項があいまいで救いが何かが不明確であると指摘した。田中氏は、新しい「領解文」...新しい「領解文」を肯定す意見

  • 宗教と日本人-葬式仏教からスピリチュアル文化まで②

    『宗教と日本人-葬式仏教からスピリチュアル文化まで』(中公新書・2021/4/19・岡本亮輔著)からの転載です。消費される宗教近年ブームになっている坐禅、ヨガ、プチ修行、御朱印集め、宿坊、パワースポットなどは、いずれもスピリチュアル・マーケットを通じて、宗教実践が道具として消費される現象である。最後に見ておきたいのは、こうした状況の中で、宗教体験の質や語られ方も変わりつつあることだ。例を挙げればきりがないが、たとえば『プチ修行できるお寺めぐり』というガイドブックがある。全日本仏教青年会が監修し、吝宗派の総本山の全面協力を得て制作されたもので、寺院と僧侶のチェックを経たものと言えよう。北海道から沖縄まで、全国50の「修行休験ができる寺」がリストアップされている。だが、そもそも宗派を問わずに寺院をカタログ化す...宗教と日本人-葬式仏教からスピリチュアル文化まで②

  • 無縁墓の論説

    今日(2023.9.23)の『読売新聞』社説に「時代に即した制度を考えたい」という無縁墓の論説が掲載されていました。以下転載。管理する子供や親族がいなくなり、放置されたままの「無縁墓」が増えている。人口減と家族観の多様化が進む中、行政も国民も真剣に取り組む会問題だ。公営墓地を運営する全国765市町村のうち、58・2%に当たる445の自治体が、管轄する墓地や納骨堂に「無縁墓がある」と、総務省の調査に回答した。無縁墓が増加すれば、墓地が荒廃し、ゴミの不法投棄の温床になる恐れがあるし劣化した墓石が災害時に倒れる危険も大きい。自治体側は、管理料が滞納されていることを機に、無縁墓の存在を把握することが多い。管理料の滞納額は238市町村で4億4798万円に上った。また、長年放置されている墓石の倒壊防止や雑草の除去に公...無縁墓の論説

  • 千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要法話③

    千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要法話③阿弥陀仏の無条件の救いは、全ての人間の多様性を認めていこうとするみ教えです。人間のもっとも虚しく愚かな状況は、死に際したときかもしれません。私は40十代の頃、5年間ほど月に一度『産経新聞』夕刊「宗教.こころ」というコナーにコレムを執筆していたことがあります。新聞社がテーマを示し、そのテーマに沿って、色々な宗教家がコラムを寄せるという企画でした。あるとき「死にざま」という題が示されました。浄土真宗では死にざまは問題としません。死ぬときは、阿弥陀仏の委ねて、死ねるように死んでいくというみ教えです。そのとき、次のような内容を書きました。死にざまではなく死に際について、一つ興味のあることがあります。五木寛之氏の著書に「大河の一滴」に、次のような話が紹介されています。『大河の一滴』(た...千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要法話③

  • 千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要法話②

    千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要、ライブ配信されていた録画がありました。https://vimeo.com/865422438法話の直前、30秒前に、当初10分の約束でしたが「13分お願いします」というメモが届きました。録画で時間を調べると丁度13分、「でかした」と安堵しました。法話の続きです。(加筆してあります)私たち人類は、強く賢くありたいという願いと共に、親が子を思いやる心に代表される「弱いものを慈しむ心」も持っております。ホモサピエンス(現生人類)の最古の化石は30萬年前の北アフリカのモロッコで発見された化石だそうです。人類誕生の起源はと言えば、およそ600万年前のアフリカです。人類最古の足跡の化石というものがあります。東アフリカはタンザニアのアファール猿人の足跡化石です。およそ350万年の足跡です。この...千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要法話②

  • 千鳥ヶ淵法話原稿①

    千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要法話原稿です。少し加筆して3回に分けて掲載します。地球が誕生して46億年。原始の地球は、現在の10分の1、10数回の小惑星との衝突が相次ぎ、数百キロメートルの深さのマグマオーシャンであったようです。最後にジャイアントインパクトといわれる、火星大(地球の十分の一)の惑星との衝突が起きます。この衝突は地球に対して斜めに起こり、地球表面のマントルを大量にはぎ取り、地球のその熱エレルギーによって中心付近までマグマと海をつくったようです。はぎ取られたマントルは、円盤状になって地球を取り囲み、一ヶ月程度で円盤の物質が集まって月が誕生したとあります。できたばかりの月は地球から約2万kmしか離れておらす、やはりマグマの海で覆われていた。また、衝突によって地球の自転軸は傾き、自転も加速されて数時間で...千鳥ヶ淵法話原稿①

  • 千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要

    本日、千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要が修行されます。私が法話を受けております。ネットでも配信されますので、ご覧下さい。日時:2023(令和5)年9月18日(月・祝)12:55~14:20場所:国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑<東京都千代田区三番町2>12:55宗門関係学校生徒作文朗読・表彰式13:15法話西方寺住職西原祐治13:30平和の鐘13:35千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要動画配信は下記より浄土真宗本願寺派(西本願寺)-親鸞聖人を宗祖とする本願寺派(hongwanji.or.jp)千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要

  • 花の撤去料

    昨16日、牛久にある牛久浄苑への出勤でした。120メートルの牛久大仏がそびえ立っている墓地です。I家の墓石正面にはなまんだぶここは陽だまりあったかいと彫られています。葬儀のとき差し上げた拙著の裏表紙に、私が上記の言葉を執筆して差し上げたら、その言葉を気に入って、正面の彫刻されたものです。たまに私も法話で話すことがあります。牛久浄苑は、芝も植木もよう整えられていて、歩道のインターロッキングも高圧洗浄で洗い流しているのでしょう綺麗でした。ただ墓前に枯れた立華が所々にあるので、花を購入するとき、撤去料500円を支払うと枯れた花を撤去してくれるとのことでした。枯れた花の撤去料を徴収する墓地は初めて聞きました。花の撤去料

  • 宗教と日本人-葬式仏教からスピリチュアル文化まで

    『宗教と日本人-葬式仏教からスピリチュアル文化まで』(中公新書・2021/4/19・岡本亮輔著)各種調査によると、日本人には無神論者が多い、日本人は本質的に無宗教とされる。その一方、年中行事、冠婚葬祭、神社仏閣めぐり等、日本人が宗教に触れる機会は数多く、ヒーリング、パワースポット、開運セラピーなどのスピリチュアル文化も広がってきている。無宗教であるはずの日本社会に宗教が染み出し、無宗教であるはずの日本人が宗教を積極的消極的に活用して生きているように見える。この現象については、年中行事、冠婚葬祭等は、宗教的な外観を呈しているだけで、中身は世俗的なものであり、日本人の多くはやはり無宗教と考えることもできる。本書では、初詣、神社仏閣めぐり、葬式等も、宗教に含めて考え、宗教を信仰・実践・所属の三要素に分解し、組織...宗教と日本人-葬式仏教からスピリチュアル文化まで

  • 「利他」の生物学

    『「利他」の生物学-適者生存を超える進化のドラマ』(中公新書2023/7/20・鈴木正彦著)末光隆志著)からの転載です。子育ては利他的行動の原点それでは前述したような利他的行動はどのようにして生じたのでしょうか。全てに共通した解答はないかもしれませんが、哺乳類では子孫を残す行動、特に子育てに重要なものとして、利他的行動か生まれた可能性があります。愛らしい赤ちゃんの笑顔はいつまで見ていても飽きません。赤ちゃんの笑顔や動作は母親に大きな影響を与えます。幸福感をもたらすだけでなく、体内のホルモンバランスにも影響を与えます。たとえば赤ちゃんに授乳するときに母親の体内ではオキシトシンか分泌されます。オキシトシンは、一九〇六年に発見されたホルモンです。当初は、分娩時の子宮収縮や乳汁分泌に作用するホルモンとして知られて...「利他」の生物学

  • 時間はなぜあるのか?:チンパンジー学者と言語学者の探検

    『時間はなぜあるのか?:チンパンジー学者と言語学者の探検』(ソフトカバー2022/4/11・平田聡著),嶋田珠巳著)からの転載です。チンパンジーの3年前の記憶まずは前段階として、この研究をおこなった研究者たちは、チンパンジーの記憶に関する簡単なテストをおこなっていました。最初に、食べ物を得るために道具が必要な場面を設定しました。そして、食べ物を得るために適切な道具と、不適切な道具を、チッパンジーが見ているまえで2つの箱のかかにそれぞれ隠しました。適切な道具を使えば食べ物を手に入れることができますが、不適切な道具では食べ物を手に入れることができません。道具を入れる2つの箱は、それぞれ隣接する別の部屋の別々の場所にあります。チンパンジーは、研究者が道具を箱に隠す様子は見ることができますが、この時点では、箱があ...時間はなぜあるのか?:チンパンジー学者と言語学者の探検

  • 時間はなぜあるのか?:チンパンジー学者と言語学者の探検②

    『時間はなぜあるのか?:チンパンジー学者と言語学者の探検』(ソフトカバー2022/4/11・平田聡著),嶋田珠巳著)、自発的な未来計画では、自発的な行動の観察記録にもとづく報告を紹介します。スウェーデン、ストックホルムの北にあるフルビック動物圉のチンパンジーの話です。この動物園に、サンチノという名前のオスのチンパンジーがいました。サンチノは、観客に向かって石を投げることで有名でした。チンパンジーの運動場と観客のあいだは、水を張った水堀で隔てられています。サンチノは、運動場にある石を拾って、水堀の向こうの観客に向かって石を投げます。石を投げられた観客は、当然、とても驚きます。サンチノは、そうやって観客が驚いたり騷いだりするのを見て楽しんでいたようです。はじめ、サンチノが石を投げる行動は、そんなによくおきるこ...時間はなぜあるのか?:チンパンジー学者と言語学者の探検②

  • 時間はなぜあるのか?:チンパンジー学者と言語学者の探検①

    『時間はなぜあるのか?:チンパンジー学者と言語学者の探検』(ソフトカバー2022/4/11・平田聡著),嶋田珠巳著)、興味深いタイトルです。『御文章』に「朝に紅顔ありて」とりますが、その「朝」について記述されていました。以下転載。アシタは昔「朝」の意味たったミッチーの時間表現の話に戻りましょう。「あした」について興味深いミッチーの発言ははかにもあります。「夜さあ、寝たあとはさあ、あしたっていうし」(4歳6ヵ月)という発言(5ぺ上ン参照)は、日本語のアシタの起源を思わせます。アシタは古くは「朝」の意味で用いられ、その後「翌朝」の意味が現れます。8世紀の万菓集の和歌には「……朝(安志多)には門に出で立ち夕には谷を見渡し」という歌、905年の古今和歌集の仮名序には「又春のあしたに花のちるを見秋の夕ぐれにこのはの...時間はなぜあるのか?:チンパンジー学者と言語学者の探検①

  • 教団組織論と「家族」の比喩

    『創価学会政治宗教の成功と隘路』(2023/4/10・櫻井義秀(編集),猪瀬優理(編集)からの転載です。教団組織論と「家族」の比喩森岡清美は、真宗教回を典型例とする近世に組織化を成し遂げた宗教には「いえモデル」、幕末維新期以降の近代に成立した宗数もは「おやこモデル」、そして、近代に準備されて現代において大教団に発展しか宗教には「なかま―官僚制連結モデル」ともいうべきものが析出されると指犒し、日本における教団組織論の基盤となる議論を提示した。森岡によれば、宗教運動組織化の第一歩は「新生児が親を媒介として親族関係網に組み込まれるように」、導きの子である新規参加者が導きの親である布教者を媒介として既存の参加者の集団に組み入れることであり、「これが日本における宗教運動体のいわば原組織」である。近世では政府・商業と...教団組織論と「家族」の比喩

  • なぜヒトだけが老いるのか②

    『なぜヒトだけが老いるのか』(講談社現代新書・2023/6/22・小林武彦著)、以下転載です。ヒトの老化の原因について、細胞レベルでは先ほどお話ししたように、新しい細胞の供給能力の低下、つまり幹細胞の老化の影響が大きいです。これが低下すると、臓器や組織の機能が低下していわゆる「ヨボヨボ(虚弱)」な状態を作り出してしまいます。もう一つの原因は、細胞が入れ替わらない臓器の細胞の老化です。それは脳と心臓です。もちろん胎児のときには細胞分裂をしていますが、生後まもなく増殖を停止し、脳と心臓を構成する細胞は、その数が減ることはあっても増えることは(一部を除いて)ほぼありません。むしろ脳全体の細胞が入れ替わったりしたら記憶が維持できなくなるので大変ですね。別人になってしまいます。「老い」は死を意識させ、公共性を目覚め...なぜヒトだけが老いるのか②

  • なぜヒトだけが老いるのか①

    『なぜヒトだけが老いるのか』(講談社現代新書・2023/6/22・小林武彦著)、老いについての生物学的知見に基づく、死生観・人生論といった本です。人だけが老いる。サケの場合。以下転載。秋に北海道の河川に遡上するサケは、3~4年間、遠くはベーリング海やアラスカ湾まで回遊した後、Iメートル近い大きさまで成長して生まれた川に戻ってきます。川の流れに逆らって遡上するのは、サケにとっても至難の業です。しかもメスはお腹に大切な卵を抱え、オスは精子を溜め込んでいます。これまで洵で鍛え上げた肉体には、この遡上のためにあると言っても過言ではないでしょう。気力体力共にベストの状態です。まさか数週間後に老化して死ぬとは、とうてい想像できません。多くのサケは、遡上途中にヒトに捕獲されたり、熊などに食べられたりしてしまいます。やっ...なぜヒトだけが老いるのか①

  • 日本人無宗教説

    『日本人無宗教説――その歴史から見えるもの』(2023/5/18・藤原聖子編集)からの転載です。「おわりに」藤原聖子最後に、ではこれからどうするかについて考えてみたい。第一に、今後も、その時代に合わせて欠落説―充足説-独自宗教説を繰り返す人たちは出ると思われるし、本書はそれを止めようとするものではない。通覧して気づいたことだが、多くの日本人無宗教説の主眼は、(無)宗教を論じることではなく、他のことにある。社会に対して真摯に警鐘を鳴らしたい人たちにとって、無宗教説は、細かい説明抜きに自分の主張を他者に伝えるのに効果的な手段であることが、その人気ぶりから窺える。ただし、その受け手となる人たちは、本書が示してきた過去の議論を頭の片隅に入れておいていただけたら幸いである。第二に、研究者には、読者から最後に「でも、...日本人無宗教説

  • 無宗教川柳

    『日本人無宗教説――その歴史から見えるもの』(2023/5/18・藤原聖子編集)、この本は、「日本人=無宗教」という言説、あるいはその否定言説、が時代ごとにどのように語られてきたのか、を掘り起こそうとする本で、いままでの無宗教研究をまとめ、また明治-現代まで無宗教がどう語られてきたのかがしるされています。話のタネになる、下記の点だけ転載します。おかしくもわびしい無宗教川柳新聞には一般読者からの短歌や俳句の投稿コーナーが常設されている。なかでも、無宗教。あるあるネタ”が「無宗教」「無神論」の語とともに現れているのは川柳の欄である。本堂のツリーまばゆい保育園(短評「無宗教」)(朝日2005.12.13)無宗教ならばこの世は平和かも(毎日2006.1.17)無神論なんと倥しい声ですね(朝日2006.9.20)病...無宗教川柳

  • 真宗相馬移民の知恵「天保そば」

    以下は、『真宗相馬移民の知恵「天保そば」編集加筆双葉町光善寺住職verl.06からの転載です。平成10年の12月、福島県大熊町の旧家、横川家の古民家を解体していた人たちが、天井裏から奇妙なものを発見した。真つ黒に変色した俵が六つ。いったい何が入っているのかと開けてみると、中から出てきたのは、大量のソバの実だった。六つの俵はどれも、俵の中に、さらに俵が詰められ、二重構造になっていた。そして俵と俵の間には、灰や炭がぎっしりと詰め込まれている。どうやらソバの実がネズミに食べられるのを防止し、同時に湿気も防ごうという工夫らしい。このソバの実を、何としても守りたいという、俵を天井裏に置いた人の強い思いが伝わってくるようだ。横川家の家人の話では、今から5代前の先祖、横川助治郎さんが、ソバの実を隠したという話は、代々語...真宗相馬移民の知恵「天保そば」

  • 真宗移民天保そば

    昨3日は法話会、ご講師は水杉悟史師、分かり易く深い内容で、味わい深く聴聞しました。法話会を終わって、福島県から車でご聴聞に来られていた光善寺住職さんが「真宗移民天保そば」を下さいました。江戸時代、天明の大飢饉や、50年後の天保の大凶作によて全国的に凶作となり多くの餓死者がでた。ところが天保飢饉時、相馬藩内では、天明の凶作の体験から、一人もが死者が出なかった。そうした状況から相馬へ浄土真宗の門徒が各地から移住してきた。移住してきた真宗門徒は、信仰を捨てることなく、地域の土着信仰に染まらず、真宗的な価値観で生活を続けます。頂いた資料から転載してみます。「ここに幸いなるかな、北国はおおよそ真宗門徒にして常に仏法を親しみ深きゆえ《中略》ついに因果の道理をわきまえん。因果をわきまえる人、自分の子を殺害してなんぞ快し...真宗移民天保そば

  • ミラーニューロンの発見

    『ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学』(2011/7/8・2011/7/8コルコ・イアコボーニ著),(ミラーニューロン)細胞を思いがけなくも発見したのが、神経科学者ジャコモーリゾラッテイを中心とするイタリアのパルマ大学のチームだった。その発見の経緯は、本書の第1章に詳しく述べられている。サルの脳内で初めて見つかったミラーニューロンは、その後の研究によると、人間にも存在するらしい。つまり私たち人間の脳内には、他人のしていることを見て、まるで自分がそれをしているかのように感じさせる細胞があったということになる。イタリアの美しい小都市パルマー特産の牛の生ハムやチーズをはじめとするすばらしい食材や音楽で有名なところである。いまやパルマの世界的な輸出品目の一覧には、それらに加えて神経科学も入...ミラーニューロンの発見

  • テ ー マ 『新たなケアの文化と宗教・スピリチュアリティ』

    本日、築地本願寺で下記講演会が開催されます。2023(令和5)年度社会福祉推進協議会共催東京ビハーラ講演会1.開催日時2023(令和5)年9月2日(土)14:00~16:302.開催場所築地本願寺2階「講堂」及びオンライン開催3.ご講師島薗進師(東京大学大学院人文社会系研究科・教授、上智大学グリーフケア研究所所⾧、NPO東京自由大学学⾧)4.テーマ『新たなケアの文化と宗教・スピリチュアリティ』別紙参照テーマ『新たなケアの文化と宗教・スピリチュアリティ』

  • 鏡像認識課題

    『ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学』(2011/7/8・2011/7/8コルコ・イアコボーニ著),ミラーニューロンとは直接は関係ないが、「鏡像認識課題」のギャラップのエピソードが掲載されていたので、その部分を先ず紹介します。鏡像認識課題この課題は一九六〇年代末に、ニューヨーク州立大学オールハニー校の心理学教授ゴードン・ギャラップによって考案された。ミラーニューロンの発見時と同じく、このときもちょっとした偶然が思いがけない成果をもたらした。この時、大学院生たったギャラップは、研究プロジェクトを必須とする課程を履修していた。彼はそのときのことをこう述懐する。「ある朝、鏡の前でひげを剃りながら、なにをしようかと考えるでもなく考えていた。鏡に映る自分の姿を見ていて、ふと、人間以外の種に鏡...鏡像認識課題

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