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ブログタイトル
ちょっと奥さん、聞いてよ
ブログURL
https://kadowo-magaru.hatenablog.com/
ブログ紹介文
社会の端っこで息をひそめる人間の物語。ここだけは自分が主役。
更新頻度(1年)

17回 / 16日(平均7.4回/週)

ブログ村参加:2018/06/19

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Magaruさんの新着記事

1件〜30件

  • 個サルの一コマ

    きた、ここだ。 あの人が中に切り込んでくるから、この位置から走ればちょうどパスが来るはずだ。 ほらやっぱりきた。 落ち着いてファーストタッチで切り返せばシュートレンジだ。 あれ、あ、ボールに追いつけない。 「すみません、届きませんでした!」 まただ。 さっきから何度も良いパスをもらっているのに、自分の頭で思うポジションまで体が動かない。 頭の中ではもう5点目を決めたところなのに、体はボールに追いつくことさえできずにいる。 あ、このパスはカットできるぞ。 ここに走りこめば奪える、一気にチャンスだ。 よし、予想通りのところにパスは出てたから、走りこんでいればボールが取れていたな。 あとは走りこむだ…

  • 対岸の言葉たち

    マガルは仕事からの帰り道、何気なくいつもと違う道で帰ると見慣れないラーメン屋があることに気が付いた。 立て看板で大きく『1月7日オープン!』と書かれたその店には、満席にはいかないまでも多くの客の姿が見える。 コロナ渦ということを鑑みれば、まずまずの出だしなのではないだろうか。 店の屋根に掲げられた大きな文字が、煌々と雪を照らしている。 「ラーメン元祖…。」 マガルは思わずその文字を読み上げる。 新規オープンにもかかわらず元祖というネーミングに違和感を覚え、それが絶妙に味への興味につながっていく。 「清純派AV女優、みたいな…。」 ぽつりとこぼしながらマガルはハンドルを切り、開いている駐車場へと…

  • ねむい

    脳がだんだん溶けていくような、それでいて少しずつ重みが増して実体を帯びていくような感覚だ。 手足までは伝達が行き届かず、脳だけがギリギリのところで動いている。 呼吸に合わせて毛布が微かに上下し、肌を優しくなでる。 動きはしないものの、かろうじて感覚だけは残っているようだ。 この状態が、気持ちいい。 いらないものがどんどん削ぎ落とされていき、自分を幸せにする感覚だけが残されている。 目を閉じて力を抜けば一瞬で深い眠りに落ちるだろう。 すぐに眠ることができるし、永遠に起き続けていられるような気もする。 何に縛られることもなく自分の欲で起きているこの状況は、最も自由で贅沢だと思う。 時折遠くで車の音…

  • 白色の日

    だめだ、どうしてもマックが食べたい。 男は突然の衝動に駆られて席を立つ。 仕事中は『緩くのんびりと』を信条としているが、こういう時には動きが速くなる。 頭で考えるよりも先に手がパソコンを閉じ、カバンに荷物を詰め込んでいた。 頭の中で『会社を抜け出すことの良し悪し』について会議が始まりかけたが、すぐさま、こんな浮ついた気持ちで仕事をするのは会社に失礼だ、と自分に言い聞かせ、何を頼もうかと頭にメニューを思い浮かべる。 この切り替えの早さや行動力を仕事で少しでも発揮できればいいのだが、そういう人間は元より仕事を抜け出してマックに行こうとは思わないのかもしれない。 そう思うと、自分みたいな人間がいるか…

  • 内気な青春 もう一つのお話3

    前の記事の続き。 ──────────────────────────────────── 日中は勉強をする気になれず、恐ろしくゆっくりと進む時間の中で時計とテレビを交互に見続けていた。 その日の夕方、昨日と同じころにまたもや病室の外から騒がしい声が聞こえてきた。 ノックも無くドアが開くと、3人のクラスメイトが見舞いに来てくれていた。 しかしマガルにとってはこれが意外だった。 この3人、マガルの中では別に仲が良いとは思っていない人達なのだ。 教室で話すわけでもなく、ましてやケガをしたときに見舞いに来るような間柄ではなかったはずだ。 おう、と挨拶を交わしつつもマガルとクラスメイトの間には妙な距離…

  • 内気な青春 もう一つのお話2

    前の記事の続き ──────────────────────────────────── ぼんやりと目を開けると、母親の姿が目に入った。 「あ、おはよう。着替え持ってきたから置いとくね。足の具合はどう?」 「ん、大丈夫。」 短い会話の後、マガルは寝る前の行動を思い出してハッとする。 急いで棚を確認すると、引き出しは閉まったまま、特に触った形跡もないように思えた。 とりあえずバレてはいないことが分かり、ほっと胸をなでおろす。 「マガル寝てたからね、ご飯まだ食べてないでしょ。看護婦さんがそこに置いてくれたからちゃんと食べなさいよ。」 そういうと母親は荷物をまとめ、病室を後にした。 時刻は19時20…

  • 内気な青春 もう一つのお話

    病院ってなんでこんなに暇なんだろう。 足が動かないせいで一人で散歩することもできないし、かといってベッドで時間をつぶせるようなものが何もない。 マガルはベッドの端の方に置かれた推理小説に目を向ける。 入院生活の暇つぶしにと母親が1階の売店で買ってきたものだ。 雑に置かれたその本は、初めの数ページめくったところでしおりが挟まれている。 もう夕方なのにしおりの位置は昼間からちっとも変っていない。 日が沈みかけ部屋全体が赤みを帯びてきたころ、病室の扉がノックされた。 コンコンと音が聞こえる前からドアの外は騒がしく、チームメイトが来たことは気づいていた。 それでも、開いたドアの先にチームメイトの姿を見…

  • 内気な青春 もう一つのお話

    病院ってなんでこんなに暇なんだろう。 足が動かないせいで一人で散歩することもできないし、かといってベッドで時間をつぶせるようなものが何もない。 マガルはベッドの端の方に置かれた推理小説に目を向ける。 入院生活の暇つぶしにと母親が1階の売店で買ってきたものだ。 雑に置かれたその本は、初めの数ページめくったところでしおりが挟まれている。 もう夕方なのにしおりの位置は昼間からちっとも変っていない。 日が沈みかけ部屋全体が赤みを帯びてきたころ、病室の扉がノックされた。 コンコンと音が聞こえる前からドアの外は騒がしく、チームメイトが来たことは気づいていた。 それでも、開いたドアの先にチームメイトの姿を見…

  • 内気な青春 3

    前の日記の続き。 ───────────────────── 骨折をした次の日、マガルは病院のベッドで横になっていた。 少しクセのある骨の折り方をしたらしく、1週間入院することになっていたのだ。 最後の大会に自分が間に合わないということが未だに信じられず、心のどこかではもしかしてあと1週間で完治するのではと、叶うはずのない願いを胸に秘めていた。 夕方、暇を持て余していたマガルの病室が騒がしくなった。 部活を終えたチームメイトが総出でお見舞いに来てくれたのだ。 「痛くないか」「大丈夫か」と皆が心配してくれることに妙な恥ずかしさを感じそわそわとしてしまう。 嫌というわけではないが、なんだか落ち着か…

  • 内気な青春 2

    前の日記の続き。 ───────────────────── 試合当日、空は気持ちのいい晴れ方をしていた。 時折、グラウンドには緑に色付きだした木々を揺らしながら風が舞い込み、小さな砂埃を上げている。 あたたかな太陽の匂い、スパイクが固い地面をこする音、所々石灰の山ができあがった白線。 どこをとってもありふれた日常だった。 ただ、マガルだけは日常からはみ出していた。 グラウンドの端にある手洗い場に腰掛け、蛇口から一定のリズムで出続ける水が足の甲を伝って紫色の足首にまとわりつく様子をただ茫然と眺めていた。 試合開始のホイッスルから10分ほどたち、ようやく皆が集中しだしたころに、マガルは怪我をした…

  • 内気な青春 1

    本日は高校サッカー決勝戦。 自身も学生時代サッカー部に所属していたことから、カドヲマガルも仕事をしながら観戦していた。 この男、小中高とサッカーを続けてきたものの大してうまくはないし、プロサッカーにも興味がない。 だがしかし、高校サッカーに関しては毎年欠かさず見ている。 それはきっと、自身の青春がどこを取っても中途半端な結末で終わっていて、高校生の全力を見ることで少しでもその後悔を昇華できると考えているからである。 マガルが暮らす土地ははっきりと言ってしまえば田舎だ。 そして田舎といえばヤンキーがつきものである。 マガルが在籍していた学校も、例に漏れずヤンキー校であった。 サボる理由がなくても…

  • 夜食

    半分ほど資料を作り終えたところで、プツンと集中の糸が切れる音がした。 頭の中が急に散らかりだして、考え事がうまくまとまらない。 考えているうちに何を考えていたのか忘れてしまう。 深夜まで仕事をしていると、突発的にこういう状態に陥ることがある。 男は手のひらを上に向けて大きく伸びをする。 同時にあくびがでてしまい、突如猛烈な睡魔が襲ってきた。 少し寝ようかな。 いや、今寝ると少しのつもりが朝になってしまう。 なんとしても今日仕上げなければいけない。 男はおもむろに立ち上がりキッチンへ向かう。 冷蔵庫を開けて食べ物を探してみるが、酒と肴が大半を占めており、あとは使いかけの野菜ばかりですぐに食べられ…

  • ある男の誓い

    客の少ない店内では、耳を澄ませば全ての会話を聞くことができた。 例えば隣の客はコロナについて話している。 「吉田沙保里もコロナになったらしいですよ」 「吉田沙保里って誰でしたっけ?」 「ほらあの人ですよ、霊長類の人!あれ、あの人は霊長類で合ってましたっけ?」 男は会話を聞きながら、言葉が足りてないことを指摘したい衝動に駆られていた。 霊長類の人であることに違いはないが、それだと意味が大きく変わってくる。 かつて霊長類最強と謳われた吉田沙保里も、まさかこんな田舎でギリギリ人間扱いされるとは夢にも思わなかっただろう。 今日は男にとって2ヶ月に一度のビッグイベント"美容院の日"である。 そして今まさ…

  • 夜の王

    朝から降り続けた雪は一日かけて街をすっかり覆い隠してしまった。 外へ出てみると雪がすべての音を飲み込みしんと静まり返っている。 何も存在しない夜に自分だけがぽつんと立っていると、まるでこの夜を支配しているように錯覚する。 不意に「夜の王」という言葉が頭に浮かび、昔中二病を患っていた時のことが思い出された。 雪の中だというのに体がカッと熱くなる。 あの頃、私はママチャリが何よりも格好いいと信じ込んでいた。 どんなに雪が降ろうとも徒歩5分の距離をママチャリで通い続けていた。 早起きが得意な私は7時前には身支度が完了していたが、週に一回は遅刻することを心掛けていた。 毎週木曜日は9時になるまで茶の間…

  • 週に一度の爽やかな絶望

    朝起きて男が最初に思ったことは「あと1日で開放される」だった。 男にとって金曜日は唯一希望を持って働ける日である。 寒さのせいで布団を抜け出すことができず、あと5分を3度繰り返したころ、ようやく意を決して起き上がることに成功した。 両手足が布団を出た順に冷えていく。 それでも強引に体を動かして身支度を整える。 明日もどうせ働くことにはなるのだが、会社に行かなくて良いということだけが男を奮い立たせていた。 しかしゴールを目前にすると何かしらハプニングが起こるのが人生である。 男の場合、それは朝一の会議で起こった。 資料の報告や問題点の共有など、予め決めていた内容は理想の自分に近い状態で説明するこ…

  • 光る暗闇

    午前6時30分。 空はまだ暗く、風の音だけが響いていた。 昨日の予報では、今日は大寒波の影響で大雪になると報道されていたが、道路は少し湿っている程度だった。 しかしそれでも寒い。家を出ると風が顔に打ち付け、思わず「ウッ」と小さな呻き声が漏れた。 鼻の奥にツンとした痛みが込み上げる。 冷たい空気を口一杯にため込み、急いで車に向けて走り出す。 荷物の多さに苦戦しながらも何とか扉を開けて乗り込むと、外で貯めた空気を一気に吐き出し、大きく深呼吸をする。 昔からの癖で何かに耐えるときにはつい息を止めてしまう。 やる気のない私とは対照的に車はいつも通りのエンジン音を響かせる。 この時間は行き交う車が少なく…

  • 上司と社畜と悪魔と私

    「ちょっと荷物の受け取り行ってきて」 上司に軽い感じで頼みごとをされ、同じく軽い感じで「はい」と返事をした。 先に確認をしなかった私が悪かったのだろうか、なんと隣の県まで荷物を受け取りに行くことになってしまった。 上司と私の間で”ちょっと”という言葉に大きなズレがあったようだ。 嫌々ながらも今更断るわけにもいかず、これは仕事だからと自分を強引に納得させて社用車のエンジンをかける。 1時間弱ほど車を走らせて取引先の会社へ到着。 行き道では「せっかくここまで来たんだしちょっとサボって帰ろう」という小悪魔と、 「仕事が山積みなんだからさっさと帰らなきゃ」という小社畜が頭の中で争っていた。 小天使が現…

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