chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
評論家 三浦純平ブログ https://theoutsiderjp.blog.fc2.com/

評論家の三浦純平が、哲学・思想・政治・芸術・お笑い・映画・猫など全般的に語ります。

1983年岐阜県生まれ。評論家、「暫-ZAN-」編集長。 2010年、雑誌「表現者」30~32号に秋葉原事件についての評論「不安の現象学」を寄稿。2019年7月、電子書籍雑誌「暫-ZAN-」を発刊。

三浦純平
フォロー
住所
埼玉県
出身
岐阜市
ブログ村参加

2018/06/07

arrow_drop_down
  • 離れられない人達だからこそ 映画評『あにいもうと』(ネタばれ注意) ※2020年10月31日更新

    成瀬映画に出てくる女性達は何ゆえここまで魅力的なのだろうか。簡単に言えば、彼女達は生きている。性格の異なった人物達が適度に配置されているにも関わらず、決して類型的にならず、また戯画的にも映らない。京マチ子の艶、久我美子の純真、浦辺粂子の疲労がかった寛容の姿はいきいきと活写される。時代に取り残されていく男達。駄菓子屋を嫌々やる赤座(山本礼三郎)と駄賃をせびりながら墓石彫りをする伊之吉(森雅之)。そん...

  • 西部邁とのささいな思い出 第一回「9.11」 【ブログオリジナル記事】

    僕と西部邁との実際の出会いは、彼が主幹を務めていた雑誌『表現者』への寄稿を通じてであった。それ以降、おそらく通算で5回くらい会ったと思うのだが、それ以上の付き合いはない。なにゆえ、私淑していた憧れの人物と交流を深めなかったかということについてはおいおい話していくことになるだろう。とりあえずは、僕が『表現者』に寄稿をするまでの道のりについて話していこうと思う。西部邁との直接の出会いについては次回以降...

  • J・K・ローリングを擁護する

    ちょっと古くなってしまったので、あまり文脈が分からないかもしれないが、ご了承を。ハリポタ作者、トランスジェンダーめぐる発言で物議 映画出演者も批判「ハリー・ポッター」シリーズの作者J・K・ローリング氏(54)の、トランスジェンダー(出生時の身体的性別と性自認が異なる人)をめぐる発言が議論の的になっている。今回のことの発端は、ローリング氏による7日のツイートだった。「月経のある人のためCOVID-19後にこれま...

  • 『最強マフィアの仕事術』マイケル・フランゼーゼ著 レビュー(ネタバレ注意) ※2020年10月24日更新

    元マフィアで「アル・カポネの再来」と言われた男のベストセラー本(アメリカ・台湾)である。最近「やくざの交渉術」とか「マフィアの〇〇」とかアウトローの人たちの手法をビジネスに応用するための本が多くあるが、それと同種のものだ。率直に言って、「ま~、そんなもんだよな」って感じの読後感である。とはいえ、僕も「マフィアっぽく、いかつく交渉したるわ、われぇっ!」と意気込んで買ったのだから、これを求めてたんだろ...

  • 政治家・公務員は国民の資料としての自覚を持て~資料の公開について~

    【情報開示】新型コロナ、第二回専門家会議の速記録、真っ黒で開示。人々が自発的に考えていく場合(自発的な考えの限界はここでは置くとして)、物事を考える前提として共通了解となる資料が何より大事になる。この資料を隠す、改ざんするということが、近代社会での1番の大罪である。公文書の黒塗りだけでなく、食品表示でもそうだが、書かれているものに基づいてこっちは判断せざるを得ない。ここをいじられてしまったら、「まあ...

  • 甘やかされた坊ちゃんの成長物語~映画『拳闘屋キートン』レビュー(ネタばれ注意)~ ※2020年10月24日更新

    これは以前からアップしている記事であるが、更新をして再度アップする。そして、これからキートン映画のレビューを集中してあげていこうと思う。もちろん全部観られているわけではないので、情報としては少ないかもしれないが、志村けんの原点であり、現代の笑いというものの原点であるバスター・キートンのお笑いを知っておくことが、お笑いについて考えるためにも参考になる。このような考えからキートン映画のレビューをどんど...

  • 西部邁のこと

    Twitterでつぶやいたツイートを基にしたものではなく、ブログだけのオリジナル記事を土曜に更新する予定である。何を書こうかと迷っていたが、何回にわたるか分からないものの、『西部邁とのささいな思い出』と題して、西部邁との思い出について語ろうと思う。僕はたしか5回くらいしか会っていないが、会った時の印象とか出来事を書いていく。通史などには乗らないだろうし、本人も覚えていたか分からない。ただ、彼のこぼれ話のよ...

  • 危機の時代はセックスをしろ

    危機の時代の危機性を強調するのは近代理性への批判に過ぎない。言ってしまえば、世界は人間の理性によって統括することはできず、全部を覆うことはできないのであるが、世界はその意味での危機の中に何千年もあり続けている。 今コロナ問題の渦中にあって、そのような危機が現前化し、世界観がぐらついて不安になってしまう人間が知識人の中でも多数存在した。その不安に耐え切れず、お決まりの人間理性にすがるというような態度...

  • お笑い=風刺という浅さ

    「お笑いは政治への諷刺である」という意見が、日本でそれらしく言われてきているようになった。まあ、昔から風刺を得意とするお笑い芸人はツービートなり爆笑問題なりいたのだが、海外でも笑いの基本はスラップスティックであり、諷刺は笑いの下の下という扱いである。「海外ではスタンダップコメディが盛んだ!海外では…」とか海外を例に出して風刺芸を擁護しようとする芸人がいるのだが、スタンダップ・コメディは、笑いが分か...

  • 日本を示す唯一の具体的な存在-天皇-

    日本とは日本語であり、日本語によって作られた言語・認識空間であると僕は思っている。つまり、日本とは精神のことなのであって、事物ではない。事物に従って日本とは何かというのを考えた場合は、具体的には天皇以外に、日本を象徴できる、代表できる存在はいない。僕やその他の日本人は、どんな偉人であれ、ただの日本人の一人に過ぎない。 僕としては天皇は日本の象徴であると言うよりも、天皇は日本語の象徴であるという言葉...

  • ブログについて+お知らせ【ブログオリジナル記事】

    ブログのオリジナル記事を書こうと思っていたのだが、こういう時に限ってさしたる話題がなくて困っている。ということで、今回は今後のブログの方向性について雑記のようなものを書くことにする。-----ブログというものを書こうとしたことのある人、あるいは書こうとしている人は、Webでの情報なり参考文献なりを読んで困惑するかもしれない。僕はその一人であった。なぜなら、ブログの記事が見られるようにするためにSEO対策をし...

  • 内政干渉と共産主義の問題~香港問題に寄せて~

    ちょっと古くなってしまったが、香港問題が盛り上がっていた7月上旬~8月までの中国関連の記事です。-----中国問題に関しては、右も左もなぜか一体化してしまっていることにちょっとは疑念を持った方がいい。曰く民主主義、曰く言論の自由……。いつの間にか本当に欧米と価値を共有する国民に成り下がってしまったようだ。特に右は、安倍前首相がこういうようなことを言っていたら、「日本には独自の価値がある」と三島由紀夫的に言...

  • 会話はいちばん身近な表現行為である

    表現というものにフォーカスを当てれば、日常の会話がいちばん身近な僕たちの表現行為である。別に芸術に局限せずとも、表現という問題は、僕たちの日常にはあるということだ。「社交が大事」とか、「話し合いが必要」とかいう言葉だけで、表現というものの不可能性への自覚が無いものを見ると、僕はついつい「クソだな」と思ってしまう。さらには、「コミュニケーションが大事だ」とかいう美辞麗句も、大抵そのワナにハマっており...

  • 映像の批評について~または音楽、演技、演劇~

    音楽というものを考える時、なにかしらの統一的な和音を一挙に前提してしまうのではなく、楽譜に落とし込まれた、ひとつひとつの音と音との組み合わせや関係の分析をするということが大事になるであろう。それと同様、ある精神による言葉の使い方は、ひとつひとつの言葉と言葉との組み合わせ・関係の分析をするということになる。そう考えると、批評の対象としてものすごい大変になるのが分かっていただけると思う。 僕は映画も...

  • 調和の困難

    人間の矛盾は消せない。思想は、あらゆる領域を考えるにも矛盾なく物事を見る見方を訓練するものである。あるひとつの領域だけに適用可能なものの見方は、ローカルな一見識に過ぎない。そもそもなにゆえ保守という態度をとる人に芸術系の人たちが多かったかということは、その芸術の特性に由来する。頭で考えると、「哲学は理性であり、芸術は感性であるから、近代批判の文脈で感性の方を擁護する」ここまではいいし、僕も感性を擁...

  • 理論の評価は振る舞いによって

    オウム問題にも通じる問題であるが、ある理論の純粋性や構造性、完成性に幻惑されると間違う。人の評価については、その理論を言っている人間の、現実的な振る舞い、僕の言い方で言うと、「言葉遣い」によっての判断も含めなければならない。「すごい思想を作り出しましたな」というだけでは意味がないのだ。「近代に対する反措定が宗教であるので、宗教を賛美する」という振る舞いはたしかに理解できる。しかし、それだからと言っ...

  • 純粋を疑え~真正の保守批判~

    純粋な人間なり、純粋を求める狭隘な定義=純粋性は特権であり、選民意識を構築するための欺瞞である。それは他者からの批判を許さない態度であって、自身の相対性を認めぬ自己絶対化の態度である。神ならぬ人間がこんなものを求めるのはとてつもなく横暴な認識だ。 批判を受けないということを求める態度は、実は多様性の尊重との対局に位置するもので、日本人が議論を嫌うのもそこにあると僕は思う。そもそも批判されない人間にな...

  • 哲学に関する断想

    地域タグ:岐阜県

  • 女のわき毛の話

    地域タグ:岐阜県

  • 今がつらい人へ

    地域タグ:岐阜県

  • 散文の必然について

    地域タグ:岐阜県

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、三浦純平さんをフォローしませんか?

ハンドル名
三浦純平さん
ブログタイトル
評論家 三浦純平ブログ
フォロー
評論家 三浦純平ブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用