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2018/05/04

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  • 病と共に生きる

    夏のある日、夫は突然、将来の不安を口にして震えた。 不安とストレスがあると再飲酒してしまうのだと、夫は酷く動揺した。 そして、「今までずっと自分に必要だったものは、AAでも断酒補助薬でもなく、不安を和らげることだったんだ。Anxietyの薬を飲めば不安もなくなり、再飲酒しなくなるかも知れない。」と言い出し、それでAnxietyの薬を飲み始めたのだ。 こういうことも、専門家に診てもらってさえいれば、もっと早く気付けたかも知れないのに、とにかくそんな夫の頑固な性格がジャマをして、なかなか回復への道は険しい。 以前、夫がまだ働いていた頃に飲んでいた Anxiety の薬は、ある時から夫は勝手に飲むこ…

  • a "Piece of My Wish"

    毎日が穏やかに過ぎている。 今の状況を受け入れ、 夫は闘病中で回復中なのだと、 それを静かに見守るのが私の役目なのだと、 そんな風に思っている。 夫に必要だったものは、きっとこんな時間だったんだ。 だから周りの人達には夫の批判ではなく、 離婚の勧めでもなく、 腫れ物に触るようにでもなく、 夫に対して、 私に対して、 「よく頑張ってるね」 と、そう言ってもらえたら、勇気づけられて嬉しくなる。

  • 穏やかな日々

    精神疾患がある人というのは、性格が気難しくなるものなのかも知れない。 夫を見ていると、そんな気がして来た。 心の不健康さは、きっといろいろなところに悪影響を及ぼすのだろう。 反対に、心が健康だと、それが性格にも優しく現れる。 Anxietyの薬を飲み始めた夫は、ギスギスしたところがなくなり、穏やかになってきた。 前のようにアルコールに溺れることもなく、健康に過ごしている。 最近の夫は、毎日犬達を州立公園等に連れて行き、犬達と一緒に森や湖の畔を散歩している。 週末になるとこれに私が加わり、夫婦二人と犬達とで、まるで老夫婦のようなデートをしている。 夫は家や庭の手入れを率先して行い、家事もやってく…

  • 薬のアルコール

    最近、某元タレントの方が薬物で逮捕された。 アルコールも薬物も、合法か非合法かの違いだけで、身体への影響や、依存症になった際の依存度、堕ち方、世間からの蔑み、回復のプロセスは似たようなものである。 薬物やアルコールに限らず、依存症という病は、世間からの理解を得ることが非常に難しく、誤解をされることが多い。世間の方々には、Relapse (再発)してしまったこの彼のことを、白い目で見て攻撃するのではなく、彼の失敗を通じて、依存症の回復の難しさを知ってもらえたら、彼の過ちも無駄にはならないのではないだろうか。 私はこの彼に、別に特別な思いがあるわけでも何でもないのだが、依存症という病の苦しさが分か…

  • 飲酒欲求とストレス

    私の夫は日々、試行錯誤しながら、回復に向けて答えを探している。 何で飲んでしまうのか、どうすれば飲まなくなるのか、何度も失敗を繰り返しながら、夫は自分に合った断酒方法を探している。 今まで夫の断酒が続いていても、何度となくスリップしてしまったのは、身体的依存の他に、二つの精神的な理由があるようだ。 一つは、会話の中にアルコールが出て来た時。 AAで聞く依存症者達のアルコールにまつわる話は、夫に一層飲酒欲求をもたらせた。 この夏、気持ちを改めて夫と二人でAAのスピーカーズミーティングに行ったことがあったのだが、かえって飲酒欲求で夫を苦しめてしまった。 スピーカーズミーティングとは、アルコール依存…

  • 夏の思い出 ~Camping~

    今年の夏は、少し嬉しい進展があった。 夫が回復したら行きたいと思っていた「家族旅行」が実現したのだ。 「予定を立ててどこかに行く」なんてこと、普通の家庭には当たり前のことかも知れないが、それがアルコール依存症者のいる家庭になると、事情は異なる。 まず、いつ夫の容態が急変するか分からないから、旅行の計画など立てられない。 夫の体調がいい頃を見計らって、ようやく旅行の計画を立てても、その旅行の何日も前から夫の様子を伺い、「飲み始めないだろうか?」、「ちゃんと予定通りに旅行に行けるだろうか?」、「夫に失望させられないだろうか?」、「行けなくなったことで娘を傷つけないだろうか?」と毎日ハラハラし、娘に…

  • パニック発作

    夫の精神疾患については、別に医師から正式にそう診断されたわけではなく、これはあくまでも私の推測である。双極性障害については実際のところどうなのかは分からないが、でも夫にAnxiety(不安障害)があることは確かである。 最近夫はAnxietyの薬をかかりつけ医から処方してもらっているのだが、実際に精神科にかかってくれれば、もっと夫の病状がハッキリするかも知れない。今のかかりつけ医も、何年も医師の診察を拒んだ末にやっと見てもらい始めた医師なので、精神科へ行くことも、そう簡単なことではないと思っている。(そこまで医師を拒絶するパワーを、もっと他の所に向けて欲しいものだが。) ハッキリと夫の異常を確…

  • 離脱症状の真実

    2019年、秋。 私達にとって普通になってしまったこの日常を、受け入れることが当たり前になっていた。 今更もう、私が変えられない夫の行動にイライラしても仕方ない。 ただ、心を落ち着かせて、毎日を穏やかに過ごそうとするだけ。 私は今まで夫のことを、アルコール依存症以外に、双極性障害なのだと思っていた。 それで精神科に連れて行こうにも、頑固な夫はそのことに前向きになってくれず、また、私も専門家ではないので、自己流でそう思い込むしかなかった。 何かがおかしいと思っていた。 いくら夫が重度のアルコール依存症とは言え、あの毎度の生死を彷徨う離脱症状は尋常ではない。 精神科医の義兄からは、「これは離脱症状…

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Hopeさん
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理不尽な病 〜アルコール依存症の夫と暮らして〜
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